キックの鬼 | メタボの気まぐれ

現在Ｋ－１がブームとなり魔裟斗、武蔵など
強い格闘家が登場し話題を呼びました。

しかし４０年ほど前、Ｋ－１ファイター達よりも遥に強く
「真空飛び膝蹴り」を得意とした最強の格闘家が
登場し日本国中の度肝を抜きました。

その名は沢村忠

キックブームを巻き起こした沢村忠の戦歴を描いた
梶原一騎：原作の「キックの鬼」をアニメ化。

物語は学生空手で不敗の沢村忠は、タイ式ボクシングを

野口修の挑発にのり、タイ式ボクシングと対戦、
ライト級チャンピオンのアジ・ソンに
完膚なきまでに叩きのめされてしまった。

このタイ式ボクシングの強さに魅かれて、
野口ジムのキックボクサーへ転向した沢村忠は
山籠りにて片眉を剃りキックの修行に励み
真空飛び膝蹴りを編み出しリングに上がるのだ。

ここまでは原作・アニメとも物語は同じなのだが
実際の沢村忠とは違う点がいくつかありました。

まず沢村忠はリングネームであり本名は白羽秀樹。
剛柔流空手を習っており学生時代に

その実力を評価しキックボクシングに勧誘しました。

就職の場をキックにした白羽は野口会長から
極真空手でムエタイ選手にＫＯ勝利した
初めての日本人である中村忠（現・誠道塾々長）から
その強さにあやかり「沢村忠」と命名しました。

極真空手総裁・大山倍達の
エピソードから流用したものであります。

ちなみに沢村忠を倒したチャランボ選手の得意技は
横腿の部分を膝で叩く技で、
当時、子供たちの間で「チャランボ」と言いながら
横腿を叩く行為が流行っていました。