仁義なき戦い頂上作戦 | メタボの気まぐれ

1974年に東映で公開されたシリーズ第四弾
「仁義なき戦い頂上作戦」は敵対する二つの広域暴力団の
広島抗争をリアル・タッチで描いた作品である。

昭和38年、西日本広域暴力団・明石組と
ライバル神和会との代理戦争とも言うべき
広島抗争は激化する一方で
相次ぐ暴力事件への市民の批判と相まって、
警察は暴力団撲滅運動に乗り出し“頂上作戦”を敷いた。

一方、広島では打本組の組員が誤って

一般市民、マスコミの反撥が燃えあがり
警察も暴力取締り強化に本腰を入れはじめた。

その頃、打本会明石組傘下の広能昌三（菅原文太）率いる広能組と
山守組傘下で槙原政吉（田中邦衛）の槙原組が対立。

広能は殺された組員の葬式を行なうという名目で、
全国各地から応援千六百人を集め一気に山守組に攻め込もうとした。

しかし打本会組長（加藤武）が山守系の武田組（小林旭）に位致され
打本は山守義雄（金子信雄）に脅迫されてしまい
広能の計画を吐いてしまった。

山守は警察に密告し広能は別件容疑で逮捕され
明石組（丹波哲郎）とその応援組員は退去。

以後も、広熊組と槙原組との間に血の応酬が相次ぎ、
山守は組員吉井（志賀勝）に義西会の岡島（小池朝雄）を射殺させ
その反撃で打本組の谷口（小林稔侍）は山守組のアジトに
義西会の藤田（松方弘樹）は江田組事務所に
それぞれ爆弾を投げ込んだ。

凄絶な市街戦を行ない市民を恐怖のどん底に陥入れた。

暴力団追放の世論が沸騰し、警察と検察当局は
ついに幹部組長一斉検挙に踏み切り
山守組長は逮捕された。

一方、明石組幹部の岩井信一（梅宮辰夫）は
広島に乗り込んで義西会を中心に陣営の再建に着手し始めるが、
武田は暴力団を糾合して岩井に真向勝負を仕掛け
明石組事務所を武田組組員が爆破。

武田組と岩井組の間で激烈な銃撃戦の火ブタが切って落された。

この映画はまたヤクザの歴史における第二次広島抗争を描き
昭和３８年当時に起こった警察による暴力団壊滅運動などの
非暴力団側との対立が一つの軸となっていました。