あしたのジョー（実写） | メタボの気まぐれ

1970年、原作：梶原一騎画：ちばてつやの
人気劇画「あしたのジョー」が実写として映画化されました。
制作は日活、主演は当時のアイドル俳優・石橋正次である。

物語は原作にほぼ忠実に描かれており劇場版アニメと同じ
矢吹登場から力石の死まで描いている。

吹きだまりのドヤ街にケンカに滅法強い
矢吹ジョー（石橋正次）がふらりとやってきた。
並はずれた威力を持つジョーのパンチが
偶然ドヤ街の名物男・丹下段平（辰巳柳太郎）の目に止まった。

その日からジョーと段平の奇妙な同居生活が始まった。

しかしジョーは窃盗容疑で鑑別所入りするハメに陥ってしまい
段平はメモに託した通信教育でジョーにボクシングを教える為
懸命の努力を続けたのだ。

一方、鑑別所ではボスの西（山本正明）を叩きのめしたジョーは
院生の間で最も恐れられている高等少年院に送り込まれた。

そこでジョーは強敵・力石徹（亀石征一郎）に出会った。
慈善家でもある白木葉子（高樹蓉子）の提案で
院生達の余技としてボクシングが広まり出すと
二人の敵愾心は燃え上った。

そんな時、醜悪な少年院生活に嫌気が刺した院生の一人が

その脱走計画も力石に阻まれて失敗に終った。

汚名を着せられたジョーと脱走を阻止した力石とは
必ず対決せねばならない運命にあった。

そして、この対決の決着のつかぬまま力石は出所した。

力石は数週間後、白木ジムから早くもボクシング界に返り咲き

トレーニングに明け暮れていた。

しかしライセンスを失っていた丹下段平は
ジョーをプロデビューさせる事が出来なかった。
だがジョーは少年院流のやり方でバンタム級の新人王
ウルフ金串に控え室でケンカを売り
必殺・クロスカウンターでウルフ金串を倒した事により
晴れてボクシング界にも登録されデビューに至った。

だが不服に思ったウルフ金串はクロスカウンター封じの
ダブルクロスカウンターを編み出しジョーと対戦。
ジョーにダブルクロスカウンターを命中させダウンに追い込むも
ダブルクロスに更にカウンターしたジョーの
トリプルクロスカウンターに敗れた。

この戦いに本物を見た力石はジョーに
「今度は俺の番だ」と対戦を表明した。
しかし力石の階級はフェザー級。

ジョーがバンタム級だった為、体重のハンデを考慮し
力石は過酷な減量を行いジョーとの因縁の試合に臨んだのだ。

そして決着の時がきた・・・

この映画で主演を果たした石橋正次は矢吹丈に
ピッタリのキャラであり、正にハマり役といった感じで
また少年院で丹下のコーチによって高度なテクニックを習得し
少年院の寮対抗ボクシング大会でジョーを苦戦させた
一番ひ弱な少年・青山正は小松政夫が演じていました。