女必殺五段拳 | メタボの気まぐれ

1976年、東映が放った“女必殺拳シリーズ”に続き
同じく志穂美悦子を主演に迎えたアクション映画が
「女必殺五段拳」である。

とある京都の織物問屋の娘・中川菊（志穂美悦子）は
親の意向により婿養子を迎えられ様としていたが
武道に凝っていて結婚には全く関心がない。

菊は空手道場の門弟たちの中でも親のいない少女
ミッチー（ミッチー・ラブ）を実の妹のように
可愛がり面倒を見ていた。

二人は金を稼いで生まれ故郷の沖縄で
レストランを開くのが長年の夢だった。

空手に自信のあるサリバンは金欲しさのあまり
妹には内緒で悪の手先となって働いていた。
折りしも菊と仲の良い麻薬取締官・高木修二（渡瀬恒彦）は
京都に国際麻薬密売地下組織が暗躍している事を突き止め
その捜査線上にサリバンの名が上っており、
また菊もサリバンに不審を抱き尾行を続けていた。

表向きは古美術商を装い極東映画の相談役でもある
国際麻薬組織・日本支部代表の貝原喜一郎（汐路章）は
サリバンを殺す指令を出した。

ミッチーは菊に救けを求めた。
だがサリバンは追っ手の銃弾を浴びて死んだ。

ミッチーは兄の残した言葉を頼りに組織のアジトに
乗り込むが逆に捕えられ行方不明になってしまった。

これまで高木を頼りにしていた菊も遂に自ら捜査に踏み込み

京都撮影所にエキストラとして侵入、
ミッチーを求めて所内を探索した。

ミッチーは小道具倉庫に捕えられていたが
撮影中の映画に俳優を装った殺し屋たちが
菊に飛びかかって来た。

この映画で準主役を演じた沖縄県出身のミッチー・ラブは
千葉真一の目にとまりジャパンアクションクラブに所属し
「ザ・ボディガード」第17話でデビューを果たした。

その後、琉球空手をベースにしたアクションで
「ジャッカー電撃隊」に出演し志穂美悦子に
引けを取らないアクションを展開しました。