メカゴジラの逆襲 | メタボの気まぐれ

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初期ゴジラの雰囲気を再度描く事を試みた東宝は
リアリティを追求した本多猪四郎を監督に
音楽担当を伊福部昭に復帰させた1975年制作の
ゴジラシリーズ第15弾「メカゴジラの逆襲」は
タイトルにゴジラ以外の怪獣のみが入る唯一の作品である。

海に沈んだメカゴジラの残骸を捜索中の潜水艇が
行方不明となり調査に乗り出した海洋研究所の
一之瀬（佐々木勝彦）は10年前に恐竜は実在を発表して
学会を追放された真船博士（平田昭彦）が関係があると睨んだ。

助手にして世間へ復讐する為に研究に没頭していた。

地球征服を企む宇宙人ムガール（睦五郎）は
真船博士の復讐心を利用し博士がコントロールする
怪獣チタノザウルスを使ってメカゴジラ復元修理する
計画を実行していた。

一之瀬は海底調査をするに当って恋心を抱いていた
桂に協力を求めたが桂はムガールの手下・津田（伊吹徹）に
サイボーグに改造されていたのだ。

そしてチタノザウルスが潜水艇に襲いかかったが
潜水艇の発信する超音波によって苦しみ悶えだした。
逃げたチタノザウルスは二日後、横須賀港に出現した。

チタノザウルスの尻尾の起す強風に苦戦を強いられ
更にメカゴジラまで現れ圧倒的に不利な戦いになり
メカゴジラの新必殺兵器・ドリルミサイルの威力に前に
遂にゴジラは生き埋めにされてしまった。

その頃、真船家を探っていた一之瀬がムガールに掴まり

ムガールは最後のスイッチを押しメカゴジラと
チタノザウルスは狂ったように東京大破壊していった。

その時、再びゴジラ出現した！

この映画の公開当時は洋画興行収入が邦画興行収入を
越えた年であり怪獣ブームも海外の「スターウォーズ」による
ＳＦ映画の影響で下火になり始めた。

そのため観客動員数は97万人とシリーズワースト記録となり
これを受けた東宝は莫大な製作費を必要とする
ゴジラシリーズを一時休止させる事に決定した。

本作を最後に「昭和ゴジラシリーズ」は終了し
1979年に一度、映画「ゴジラの復活」が企画され
紆余曲折を経て1984年に公開された「ゴジラ」に始まる
「平成ゴジラシリーズ」まで9年間の充電休止となった。

また本多猪四郎が監督した最後の映画作品となり
これ以降は黒澤明監督に請われ黒澤作品の演出補佐を務めた。