江戸川乱歩の美女シリーズ浴室の美女 | メタボの気まぐれ

前作の好評につき土曜ワイド劇場は第2弾として
江戸川乱歩の美女シリーズ「浴室の美女」を放送、
原作は江戸川乱歩の「魔術師」である。

ある日、富豪の娘・玉村妙子（夏樹陽子）は
伯父・福田徳次郎（高桐真）より「誰かに殺される」との
連絡を受け、玉村一郎（志垣太郎）と共に
明智小五郎（天知茂）に事件の依頼を行った。

しかし明智は福田家から迎えに来たと称する男に
拉致されてしまい、その夜、哀切なる笛の音と共に

隠し金庫のダイヤモンドまでもが盗まれていた。

奇妙な横笛、死体の近くにまき散らしてあった菊の花、
そしてこの獄門首と謎がちりばめられたこの事件に
波越警部（荒井注）はお手上げの状態だった。

一方、明智は何処とも知れぬ船上に囚われてしまい
食事を運んできた娘・綾子（高橋洋子）に
一日間気を失っていたと知らされ
何とか脱出を試みるも妨害されてしまう。

そこへ監視していた“魔術師”（西村晃）を見つけた明智、
時既に遅く福田が殺されている事を知らされ
しかも“魔術師”は先祖からの使命を受けて、

父に罪を重ねて欲しくないと考えた綾子の手引きで
縛めからは逃れた明智は海の藻屑と消えてしまった。

そして玉村の元にも“魔術師”から殺人予告があり
遂に毒牙が妙子に向けられ、あの横笛の音が響き
入浴中の妙子が大事には至らなかったが

時計の針に首を落とされそうになった。

玉村は最近雇われた庭師の音吉が犯人ではないかと
疑心暗鬼を抱き、その一方で明智の助手・文代（五十嵐めぐみ）は
玉村邸から“魔術師”を発見し彼が「オクムラ魔術団」へ
入っていくのを見届けた。

彼女からの連絡で「オクムラ魔術団」に踏み込んだ
波越警部は間一髪で“魔術師”に逃げられてしまったが
その場にいた音吉とは、実は明智小五郎の変装だった。

明智はこの事件の背景が過去の恨みだと断定し
ある事実を掴んだ！

本作は乱歩原作の「魔術師」に一番近いストーリーで
怪演を見せた西村晃もドラマに深みを与えました。

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