カラテ地獄変大東徹源 | メタボの気まぐれ

週刊サンケイにて1978～1982年まで連載された
原作：梶原一騎、作画：中城健の
アクション劇画が「カラテ地獄変」である。

この劇画は「ボディガード牙」「カラテ地獄変」
「新カラテ地獄変」とシリーズ化しており

現在を描いたボディガード・牙直人が主人公の
「ボディガード牙」
牙直人の生い立ちを描いた「カラテ地獄変」

そして牙直人の師匠である大東徹源の

過去に遡る形となっている。

犯罪者と化した牙直人が大東徹源と出会い
空手を学ぶという「カラテ地獄変」は
荀子の言葉であるとされる
「人間の性悪なり」をテーマに
悪から善へと変わるという事から
「裏・愛と誠」と呼ばれている。

「新カラテ地獄変」では牙の師匠として登場した
大東徹源がいかにして最強空手である
大東流空手を創始するに至ったかを描き

その内容は、この世の人間が

世界中を回って悪人と出会うというもの。

その被害者は気高く美しい女性であり
悪人はみな拷問を好む。

主人公である大東徹源はこれら悪人を倒すのだが
それはいつもことがすんだ後で

被害者たちは悲惨な目に逢わされる。

この大東流空手の総帥・大東徹源のモデルは
極真カラテの総裁・大山倍達であり

この「新カラテ地獄変」では大東徹源が
ヤクザの柳ヶ瀬次朗の出会いや
用心棒としてケンカに明け暮れるという
空手バカ一代で描かれなかった
大山倍達つのエピソードを取り入れ
「裏・空手バカ一代」と呼ばれている。

この作品はそれまでの梶原作品の純愛主義が崩れ
梶原の性的嗜好・女性嫌悪が
前面に押し出されたものとなっている。