かずやんの旅日誌

かずやんの旅日誌

2021年09月29日
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カテゴリ: バイク旅
今回は、函館滞在中に少しお話しした過去の 心霊話 です。

怖いものが苦手な方は、ここで読むのをやめることをおすすめします。













それは函館滞在2日目の話。
私は青函連絡船記念館摩周丸に来ていた。
ここは、昔起きた悲劇【洞爺丸事故】の詳細が語られている場所でもあるのです。
資料を見ながら私は、日本一周の時に起きた心霊現象を思い出していました。

それは2007年の10月。

北海道を走り尽くした私は、本州に渡るべく函館に来ていた。
帯広のカニの家で知り合ったメンバーと酒盛りをしながら、唐突に【洞爺丸事故】の話が出てきたのだ。
それは1954年9月26日。
当時の青函連絡船である洞爺丸をはじめ、多くの船が台風で遭難し沈没。1000名を越える死者行方不明者を出したという悲惨な事故のことだった。
すると旅仲間の1人が語り出した。
「函館からさ、すこし西に行ったところに七重浜ってあってさ、そこに遭難した水死体が200体ほど打ち上げられたんだって」
この旅仲間はこんな話が大好きで、襟裳の100人浜の由来も嬉々として語っていた。
その時はみな、「ふーん」と聞き流す程度だった。

翌日。私は北海道最南端の白神岬まで出向いた後、青函トンネル記念館に来ていた。
展示はさほど興味を惹かれなかったのだが、その中に昨日話に上がった洞爺丸事故の新聞記事が拡大コピーされているコーナーに釘付けとなっていた。

今思えば、この時から何かしら憑いていたのだろう。
そしてその展示には、七重浜に慰霊碑がたてられたとあった。
それを見た瞬間、「これは行かなければ」と強迫観念にも似た強い気持ちに囚われていた。

そして到着した七重浜。
駐車場がなかったので、となりにあった開店準備中のドンキホーテの駐車場に停めさせてもらう。

浜に出る前にコンクリートで作られた慰霊碑が立っていた。
花も添えられておりどれも新しい。
誰かがずっと管理しているのだろう。

慰霊碑から海岸に出てみる。
弓状に湾曲した海岸からは、函館山と市街地がよく見えとても気持ちのいいところだ。
ここは海水浴場にもなっているのだが、北海道では晩秋にあたる10月に、ここにいる者は皆無であった。
私は海岸に向けそっと手を合わせ目を閉じた。

するとここで不思議なことが起きたのだ。
私は目を閉じている。なのに目の前がよく見えるのだ。
いや、目で見ているのではない。頭に直接画像が入ってきている感じだ。
そしてその画像の左端に、人の集団が写り込んでいた。
こんなに広い浜辺で、満員電車のようにすし詰めで立っており、みな昭和の服装で頭巾をかぶっている者もいた。

そしてその全員の足が、ない。
地面は影だけあり足はぼうっと消えていたのだ。
慌てて目を開ける。すると目の前には先程と変わらない浜辺が広がっていた。
私は血相を変えてバイクに駆け戻った。
そしてバイクにキーを差し込もうとかがんだ瞬間、私の周りを囲むような形で人の気配を感じた。
恐ろしくて顔をあげられない。
そこで私はそのままの姿勢で「私についてきてもなにもできることはありません。本当にすみません」と何度も何度も念じた。

すると人の気配はスッと消え、目の前の国道の喧騒が戻ってきたのだった。

私はバイクを始動して振り返ることなく走り去るのであった。


こぼれ話は以上になります。
この頃は若かった影響もあるのか、やたらと霊感が強く、日本一周中に3回も心霊体験をしました。
今はまったく霊感がなくなってしまい、安心したような残念なような(笑)





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最終更新日  2021年09月29日 06時00分08秒
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