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天ヶ瀬から信楽方面に抜けてくねくね道を求めてうろうろしてきた。「くねくね隊」のくねくね活動である。くねくね活動には「旧道」というものがセットメニューで付いてくるのだ。ループ橋、7差路、に続く僕独自の活動は「旧道」にある。そのなかでも「トンネルができたことによる旧道」をテーマに探して行きたい。今回もいい旧道がありましたので、紹介します。国道422号線宮尻付近は、旧道の宝庫だ旧道には時間がゆっくり流れている見て、日本の正しい風景なのだ立派な家も建っている通行禁止になっているところもある、入るなら徒歩で行こうきれいな旧道トンネルに入る手前はたいていこんな感じで新旧クロスしたりするおまけ
May 5, 2010
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備後落合の静かな駅に降り立ったのは14時10分の定刻であった。この駅はかつては優等列車が停車し蒸気機関車の付け替えがあり、行き先が広島方面および宍道方面に分かれて列車の分割併合が行われていた運転上重要な駅であった。現在は列車の本数が激減し、14時10分の次の宍道方面行きは17時50分であり、なんと1日に3本しか列車が走っていないのである。 そんな駅に降り立ったのは、一昨年友人とこの駅に訪れて、駅で野宿する予定だったのだが、しかし理由あって訪れることができず、友人一人ぼっちで野宿してもらった経緯があり是非訪れて、この駅の雰囲気を味わいたかったのである。 駅は、かつての拠点駅であった名残をあちらこちらに残っている。広大なヤードが使用されることなく残っているが、現在は、使用されていないため線路は全て赤茶色に変わってしまっている。ホームには蒸気機関車が走っていた頃の名残の洗面所が残っていた。 駅舎をくぐり抜けて駅の前に出ると、古ぼけたタバコ屋がポツンとあるだけである。国道に出て右に折れてしばらく歩くと、旧道が現れた。 この旧道は、新しいトンネルができたため付け替えた、【新トンネル型】と呼んでいる(私だけか)タイプの旧道だ。道沿いには田んぼが稲穂をつけて広がっている。民家は旧道がもう一度新道をクロスした先に建っている。旧のトンネルを発見したが、トンネルの入り口は、コンクリートで入って行けない様にふさがれていた。 旧道沿いの小さな集落には、お医者さんなどもありかつてのメインストリートだったことを偲ばせる。旧道沿いの民家は、どの家も立派な瓦をのせており風格ががあった。しかし、田んぼの前にある民家は崩壊した廃屋になっており閑散とした農業地帯となっている様であった。 旧のトンネルを出た旧道は、突然途切れており、地図ではトンネルから出た道はそのまま残っている。しかし、今は、道はなく田んぼになっていた。 備後落合駅に訪れた、思いがけない旧道のプレゼントであった。白い道路が旧道コンクリートにより閉鎖されている、中を見ることはできない道は途切れて極端に細くなっている旧道沿いの廃屋スケッチ
Oct 3, 2009
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旧道という言葉を耳にしたことは、あるだろうか。文字通り廃れた旧の古い道という意味である。しかし、旧道という、どこかノスタルジックを感じるこの言葉の響きに僕は惹かれてしまったのである。旧道はかつて、唯一生活の手段としてそこに存在したメインストリートであった。何百年にわたり使われ続けた、今となっては旧道と呼ばれるその道は、数々の数え切れないほどの人々が行きかっていた。その多くの人達は、生活するための物資(たとえば、その多くは食料だった)を運んでいた。また、戦のために旧道と呼ばれるかつてのメインストリートを多くの兵士や武士が歩いて、馬に乗り通り過ぎていったことであろう。現在の旧道は、古い町や村の中心を今でも通っている。まさしくそれは、生活の要として今も使われている。 古い村や町は、新しいバイパス道路でかわされて車の流れは、以前に比べて格段に向上している。しかし、そのバイパスは、何とも味気ない、キレイな二車線の道路に変わっている。そこには、生活の匂いも歴史も感じることはできない。少なくとも僕にはそう感じる。 旧道は、現在ではほとんど使用することができなくなっているものも数多くあるのだ。車の乗り入れは、もちろんのこと、「通行止め」の標識どうどうと立てられているところも多々ある。そんな忘れ去られてしまいそうな旧道をもう一度踏みしめて訪ねてみようと思う。 旧道の多くは、古い谷沿いや、山を取り巻くように取り付けられた厳しい峠道であったりする。でもそれは、味気ない大きな、まっすぐなトンネルで、あっという間に通過するのではなくて、峠なら少しずつ少しずつ高度をかせいで行き、川沿いの谷なら川の流れに逆らうことなく、辛抱強く川を回り、やがて平野へと出て行く美しい日本の景色の中で旧道は生きてきたのである。 失われつつある旧道を少しでも多く訪ねてみたいと思うのは、何の不思議もないはずである。
Sep 26, 2009
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