かかかノの家　こおしんのブログ

このストーリーは、
神の騎士団　１章
神の騎士団　２章
の後のお話です。

---

いくら上層部の決定とはいえ、私は反対です。
あの人に班長を任せるなんて。




【アルバン騎士団エルベド組リーダー　トルヴィッシュ】
しかしアヴェリン、騎士団の人手不足をこのまま放置するわけにもいかない。
それにコオシンさん、あの人だからこそ選ばれた理由もあるんだ。

コオシンさんが私たちの知らない神聖スキルを使っているところは見たことがあるだろう？
しかし私たちには使い方がわからないし、アルターも一生懸命真似をしているようだが使えないようだ。

最近コオシンさんと仲がいいカーズウィンにも聞いてみたが、はっきり答えなかったものの、どうやら私たちが教わってすぐ使えるようなものでもないらしい。


だが、もしまた彼だけが使える神聖スキルが必要になったとき、
彼がいなかったら？ 彼１人の力では足りなかったら？

そんな事態に備えるためにも、ベルテンの見習い騎士にはコオシンさんの指導の元で訓練を積み、少しでも彼の技術を盗んでほしいと上層部は考えている。
それで彼らがコオシンさんのスキルを覚えられる保障は無いが、やらないよりはマシだろう。




確かに彼の神聖スキルの実力は本物です。
彼より優れた戦士はいても、彼のような神聖力の使い手は見たことがありません。

それに・・・悪い人ではないと思っています。
私も最初は疑っていましたが、今では 仲間としては 信用しています。
盲目的に慕っているアルターはともかく、最近だとピーネや、何があったのかあのカーズウィンでさえ彼のことを好意的に思っているようですし・・・。


しかし・・・見習い騎士には少女もいるんですよ？

コオシンさんは かつて先覚者相手に破廉恥なミニゲームを仕掛け、
アヴァロンゲートでのあの決戦の最中でさえブリルエンのお尻を触っていたんです。
それに私に対しても、その・・・たまに視線が・・・
・・・
とっ・・・とにかく！
とても彼が見習い騎士たちの班長に相応しいとは思えません！




うーん、そうだな。

ではアヴェリン、君からベルテン特別班の女子たちにそれとなく忠告してもらえるか？
その忠告を受けた上で、彼女たちにはコオシンさんの指導下に入るか決めてもらえばいいだろう。
ただし、今後騎士団として共に戦う可能性もあるから、あまり過激な伝え方をして関係が壊れることがないように。

どちらにしてもコオシンさんに全員を見てもらうことはできないだろうからね。
特別班のメンバーは男子だけを見てもらうことになるかもしれない。
・・・
・・・いや、 彼女だけ は忠告されても彼の指導下に入るだろうし、そもそも忠告の必要も無いだろうが。




そうですね・・・。わかりました。
言い方は難しいですが、私から彼女たちにそれとなく伝えてみます。


・・・しかしアルターがこれを聞いたら何を言い出すか。
「見習い騎士に戻りたい」 なんて本気で言い出しかねない・・・。

---

【瓶底眼鏡の男】
コオシンさんですよね？
いや～、聞いていた通り、頭から何か凄い輝くオーラを感じます。




うん。
騎士団から 「ベルテン特別班の班長として推薦された」 って聞いてここに来たんだけど、あなたは？




【ベルテン特別班雑務補助　シュアン】
おっと・・・自己紹介を忘れていました。
私はアルバン騎士団ベルテン特別班の雑務補助をしているシュアンといいます。
ここにアヴァロンゲートに派遣されたベルテン所属の見習い騎士たちの面倒を見ています。




ああ、ベルテン特別班って見習い騎士のことなんだ。

でもなんで僕が？
僕は正式な騎士じゃないし、他にも騎士団の人達が何人もいるよね？




先覚者やら、使徒やらのせいで騒がしいご時世じゃありませんか？
それでアルバン騎士団の各戦闘班が、それらを解決するための作戦に投入されました。

でも・・・この世界の脅威は先覚者たちだけでしょうか？
本来ならアルバン騎士団の戦闘班を投入すべき案件が 人手不足という名で少しずつ溜まってきています。
そのため、まだ正式な騎士でないベルテンの見習い騎士たちを投入して、その穴を埋める事になりました。

以前から修行という名でアルバン騎士団戦闘班の仕事を手伝う事もありましたが 今回のように本格的に投入されたのは初めてです。
それくらい事態が深刻な状況であるという事です。

しかし規模よりさらに大きな問題は・・・私たちを指揮するリーダーがいないという問題でした。
以前は正式な騎士が彼らを指導してましたが今回はそういうわけにはいかない状況なんです。

上層部で会議を行った結果、コオシンさんが彼らの班長として選ばれました。
アルバン騎士団戦闘班の騎士たちの 殆ど がコオシンさんについて、賞賛を惜しまなかったそうです。
この仕事の適任者だと。




（ん？ 今「殆ど」って言った？）

つまり人手不足だから見習いの面倒見てほしいってことね。
先覚者たちを追う任務も今はないし手伝えると思うけど、僕は何人くらい見習い騎士を見ればいいの？




もちろん最初から、ここの見習い騎士全員を指揮する事はありません。
コオシンさんのお人柄や実力については、みんなが認めていますが、コオシンさんに指揮を任せていいのか半信半疑の人もいたりするので・・・。

まずは見習い騎士のうち１名を選んで、 特別班の指揮を始めてください。
特別班を上手く指揮していると認められれば、少しずつメンバーを増やすようにしますね。




【シュアン】
ではまず特別班にどんな名前をつけますか？


【コオシン】
特別班の名前？
え、そんなのつけるの？
う～ん・・・特に思いつかないな・・・




【コオシン】
よし！
『抜け毛組』 でいっか♪


【シュアン】
『抜け毛組』 ！！？
本当にこの名前で合っていますか！？
このまま作ってもいいんですか？




うんうん。大丈夫大丈夫。




・・・では、最初のメンバーを誰にするか決めなければならないので
まず・・・一度ベルテンの見習い騎士たちと顔合わせをしてください。

今後彼らを指揮していかなければなりませんから、どんな子たちなのか実際会ってみてくださいね。




【シュアン】
ほら、まずは私の後ろにいる男の子か、あちらにいる女の子から声をかけてみてはどうですか？


【コオシン】
えっ！！！
女の子いるの！！？
よく考えてみたら （アヴェリンやピーネもいるんだから） そりゃそうか！

しまった！
女の子もいるのによく考えずに 『抜け毛組』 なんて名前つけちゃった！！




でもそうか、僕があの子達を指導するのか・・・

ってことは
「コオシンさん、ご指導お願いしますっ！ 手取り足取り腰取り胸取り、全部教えてください♥」
「ハッハッハ、よーし！おじさんが神聖力の使い方から男精力の扱い方までなんでも教えちゃうぞ♪」
なんてことになる可能性も！！？
よーし、頑張るぞー！！！




コオシンさん、声に出てますよ？

（アヴェリンちゃん・・・
やっぱり君の言う通り、この人じゃ駄目かもしれない・・・。）

---

（よっしゃああああああ！かわいい娘だ！！
太ももの絶対領域もエロいっ！！！）

やぁやぁ、おこんです！
僕はベルテン特別班の班長に選ばれたコオシン。

君、僕のベルテン特別班に入らない？




【カンナ】
あ、こんにちは！
コオシンさんですね。
話は いろいろ 聞いています。
わたしはアルバン騎士団戦闘班育成機関所属の見習い騎士、カンナです。

（私たちがアヴェリンさんから聞いた話だと・・・

コオシンさんは、素晴らしい神聖力の使い手で、尊敬できるところもあるのですが・・・
少し女性に対するデリカシーとモラルに欠けるところがあるので、女性が彼の指導を受けるのは正直オススメしません。

って話だったよね・・・。）




あの、ごめんなさい・・・。
まだちょっと緊張しちゃうので・・・。

他のメンバーにも声をかけてみるのはどうですか？
ローガンさんとかいい人ですよー。

---

やぁ、おこんです！
僕はベルテン特別班の班長に選ばれたコオシンだよ。

君、僕のベルテン特別班に入る？

（う～ん、確かにこの子もかわいいけど、結構子供じゃないか。
さすがにそういう目では見ないかな。）




【エルシィ】
あ・・・ああっ・・・。
あ・・・あの・・・。
あ、あのっ!!エルシィです！

（どっ・・・どうしよう・・・！？
話に聞いてたとおり、すごくイヤらしい目で見られてる気がする💦💦）



あ・・・。
あ・・・。
うぅっ・・ぐすん・・・。
うわぁぁぁん・・・。

あの・・・ご、ごめんなさい！
嫌です！！




・・・・・・
（なんで泣かれた？）

---

やぁ、僕はベルテン特別班の班長に選ばれたコオシン。

君、僕のベルテン特別班に

【アイリース】
絶対嫌です！
それ以上私に近づかないでください。




・・・・・・
（女子メンバーが全滅した・・・）

---

【ダイ】
メンバーになると今よりもっと忙しくなるんだろ！
そんなのごめんだ！

---

【カオル】
空気が読めないのですか？ それとも我が強いのでしょうか。

あなたの下につかなければならない理由・・・全くわかりませんね。






こんにちは。ベルテン所属の見習い騎士、ローガンです。




（お！この彼はまともに挨拶してくれるのか！！）
やぁやぁ、おこんです！
僕はベルテン特別班の班長に選ばれたコオシン。

君、僕のベルテン特別班に入らない？




（この人がコオシンさん・・・

アイリースが、 「痴漢」 とか 「変態」 とか 「襲われないよう気を付けないと」 とかさんざん言っていたから、気になってアルターさんに聞いてみたけど・・・

コオシンさん！？
もちろん素晴らしい方ですよ！！！
格好良くて優しくて強くて逞しくて良い匂いで・・・。

なによりコオシンさんと過ごした、激しく互いに求めあったあの情熱的な夜！一生忘れられません！♥♥♥

って・・・。

それにさっきも 「手取り足取り腰取り、男精力(？)の扱い方教えちゃう」 とかなんとか言ってたような・・・。）




あっ・・・あのっ・・・ごめんなさいっっ！！
そっちの趣味はないんです！




（・・・・・・何の話？）

---

【シュアン】
えっ！！？
全員に断られた！？
ローガンにもですか！？


【コオシン】
はい・・・ソノトオリデス。




あっ！でも大丈夫ですよ。
実はあと１人いるんです。
あの子ならきっと・・・


【ユウ】
ごめんなさい！シュアン！遅れました！

ふぉっ！！？
あれ！？ 師匠じゃないですか！！！




ユウ！！！？ なんでここに！？
どういうこと！！？




彼女はベルテン特別班の新しいメンバーで、少し前にピーネちゃんがスカウトしてきたんです。
神聖力を扱う才能があったようで。

って、もちろんコオシンさんはご存知ですよね。




いやいやいやいやいや！！！
全然知らないんだけど！！！

いや、もちろんユウのことは知ってるけど、 いつの間に騎士団にスカウトされてたの！！？
ピーネちゃんも、なに人の弟子を勝手にスカウトしてるわけ！！？




ハハハ、ユウさんとピーネちゃんはどうやらずいぶん仲良しみたいですからね。

ただ、残念ながら彼女のサイズにあう見習い騎士の鎧は無かったので、鎧は別のものですが。




【コオシン】
いや！！ 鎧を着てるのもちょっと驚いたけど！
それよりなんで頭に花生やしてるの！！？


【シュアン】
さぁ・・・？
あの花がなんなのか・・・私もよくわかりません。




そうだ師匠！！！
師匠の お得班 に入れてくださいよ！！

あの男性スキルとかいうの、なんで自分に教えてくれなかったんですか！？
自分もバーコードフラッシュとかハゲ分身の術とか使ってみたいです！
手取りハゲ取り教えてくださいッ！！！




ハハハ、良かったですね。コオシンさん。
お望み通り、手取り足取り教えられる女の子のメンバーですよ。




ユウは小さい頃から見てる自分の娘みたいなものだから、そういう目では見レナイデス・・・

---