Kao文字倶楽部

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2011.09.30
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すっかりぐぐっと涼しくなって、夜にはずいぶんと冷え込むような季節になってきましたね。秋が確実に やって来ています。

今日(と書いてますが、すでに昨日ですね。笑)は 月組、新人公演でした。いつもこの新公を楽しみにしています。
何と言ってもみんなの初々しさに本当に「よしよしっ、がんばれ~!」ってな感じで、母親のような気持ちになって応援してしまいます。(もぅマジでそう言ってもおかしくない年齢なのだわん・・・Kao、泣笑
今朝も紫門ゆりやちゃんと愛希れいかちゃんの二人がオケ楽屋を訪ねてくれて恒例のご挨拶タイム!「昨日の新人公演のお稽古はありがとうございました!今日の新人公演もどうぞよろしくお願いします!、オケ楽屋で拍手で迎えながら「頑張ってね~!」と言ったら「はいっ!」と元気よく答えてくれました。

今日見る方々は 昼の本公演と夜の新人公演を両方楽しまれた方もいらっしゃるでしょうね~。1日中宝塚に浸るには最高の1日ですね~、それぞれの役柄の表現の違いや楽しみを一挙に味わえるなんて ヅカファンのとってチケットがプレミアものっていうのも頷けます。

オケの方は昨日練習した時に 本公演よりもセリフがゆっくりだった箇所などもあり、急遽小節数を増やして演奏したりする箇所もあり、またキーチェンジ(歌の音域の問題で)の曲も数曲あったので新人用の譜面を間違わないようにするのがまず大事で、キュー出しの部分も違ったりで休憩時間に何度も 伊澤先生と口三味線で「タッ タラッタ タタタタラッタッ・・・」とか確認し合ったり。(笑)
同じセリフなのに 演じる人や表現の仕方が違うとこんな風にも雰囲気が違う、っていうのが 新人公演で新たに発見があったりして面白いですね。

ゆりやちゃんは 本当に純粋な、素直な子という印象ですね。演技にもそうした真面目さや素直さがにじみ出ていて、「ちょっとワルだったようには見えない」くらい(笑)感じのいい子だなぁ、という印象。一生懸命演じているところには好感が持てたし、歌も頑張っていました。
アナ・ベルの役も難しい役ですが、歌の表現力のある愛風ゆめちゃんがやっていましたね。微妙なグリッサンドや小さく歌う箇所など、表現力に幅あってなかなかステキだったと思います。

このアナベルのテーマになってるこの曲は、 原曲はドビュッシーの「月の光」 なのですが、今回の公演で足された曲なのかと思っていましたら・・・初演時からアナベルの曲として このドビュッシーにメロディを足してちゃんと存在していたナンバーだったのですね~。
昭和のヅカ~!! (笑)そこにもこのアナベルの曲があって、そうかーこの頃からちゃんとあるんだーと。そしてさらに思い出したことが・・・そういえば昔、峰さを理さんとは「アンネの日記」って言うので一緒になったことがあったなぁ、と。そうかぁ~あの方が このジュリアン役をやっていたのか~・・・と、Youtube を見て時代を感じつつ ふーぅむ。(笑)
でも、このドビュッシーの曲を初演の74年や83年時に、こんな風にクラシックの曲をうまく取り入れたナンバーを用いてるということに驚きました。


世界のミュージカル業界をいっぺんで新しく塗り替えたと言われるほどのバーンスタインのあのミュージカルの初演が50年代後半~。そして映画も60年代には流行って、そこから瞬く間にあの楽曲の偉大さや、悲劇性と当時のアメリカの移民間の問題を現代劇としてを併せ持つあの芝居の濃さが 異なる世界に生きる生き様の中で燃え尽きて行く若い命や 若い恋愛を美しく、切なく描いている点で 本当に世界中にセンセーションを巻き起こしました。
たぶん70年代の宝塚でも男役を通して、そうした世界の動きを日本独特の書法で描き出そうという試みが行われたと思います。音楽はまさにしょっぱなから「ウエストサイド」とそっくりなジャジーな出だし。スウィングを用いたリズムとの絡み。踊りもウエストサイドばりの踊りですよね。階級を飛び越えた愛情、というのも似てるし、最後の悲劇の終わり方も「ええ~?!」って感じで 衝撃的に終わる、みたいな・・・・。
女の子が愛する人を突然失って途方に暮れて幕終わるあたりは「ウエスト」そのものだわぁ~。

そういう意味で、今はもうあり得ない人種間や階級の問題っていうのは、平成生まれの人たちにとってはあまり理解しにくい内容なのかもしれないなぁ~ なんていうのも思ったり。
それだけに、「アンリ」のような役はとくに難しいかもしれないけど、今日のたまきちちゃんやいつものみりおちゃんは 押さえた芝居の中にそうした胸のうちの苦しさをよく表現していて、クールにカッコよかったですね!

というわけで、 まだまだ10月16日まで「アルジェの男」は続きます!!どうぞ皆さま、温かい声援で宝塚の生徒さんたちを応援してあげて下さいね
このところ、100周年に向けてなのか、昔の作品を持って来てリバイバルするものが多くなっています。昭和のヅカスターではなし得なかった新しい魅力を、平成の今、新たな息吹を吹き込んでみなさんにお届け出来るよう、オケピットからも頑張りまーす。どうぞ劇場にも遊びに来て下さいね。
ツィッターでのコメントも頂いたり、嬉しいです。ありがとうございます!みなさんのご感想も楽しみにしています!

今日は 指揮者の伊澤先生と~。先生にも新公のプログラム、持ってもらいました!(笑)





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Last updated  2011.09.30 05:54:18
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