ここまでも既にネタバレなのですが、最後は書かないでおきます。原タイトルは『Time is money』。マネーという語があるのは実際にお金を稼がなければならないという物語にかけてもいるのでしょうが、人間死ぬまで現在を生きなければならないということだと思います。特別何か大事件が起こるわけではなく、3人を中心とした日々がプロバンスの田舎屋の美しい風景の中で淡々と描かれるだけです。でもさすがに名優の2人、見応えのある名演ではないかと思います。特にシャーロット・ランプリング、エキセントリックな微妙な役柄が多いだけに、こういう、もちろん屈折してはいますが、ある意味普通の女性を演じるのを見るのは興味深い。人としての普通の優しさを演じるのを見て、とても魅力的に感じました。このシャーロット・ランプリングは、普通の意味で「いい女」です。最後はちょっと弱いというか、唐突だとも感じますが、見た後の気分もよく、なかなかの佳作だと思います。