ラッコの映画生活

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2007.01.05
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カテゴリ: フランス映画
LES NOUVEAUX TRICHEURS
Michael Schock

00.jpg

これも安価に買ってあったビデオで見ました。しばらく色々な意味で重い作品ばかり見ていたので、たわいのないものもいいかと。まあいわゆる青春映画とでも言ったらよいでしょうか。リセアン(つまり高校生)のカルルは同じクラスのリセエンヌ(つまり女子高校生)のソフィーが好きなんだけれど、カルルが憧れている年上の友達のマルクをソフィーは好きになって、でもマルクは駆け出し舞台女優のクリスティーヌに夢中。そしてクリスティーヌにはフランクという恋人がいる。そんなありきたりのストーリーです。クリスティーヌが受講している演劇学校の授業の様子や、抜擢されて出演することになったサルトルの『汚れた手』の稽古と上演が出てきたりで、ちょっと文芸っぽいスパイスも効かせています。うるさいことを言わなければ、暇つぶしにならまあ許せる映画、ってとこでしょうか。

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(以下ネタバレ)
お金持ちの母子家庭の息子で高校生のカルルは、マルクという年長の若者に憧れていて親しくしてる。彼はヤングに人気のありそうなジーンズとかの小さな店やっていて、自由気ままに生きている。車もシトロエンのDSかなんかに乗っちゃっていて、まあカッコイイ風に描かれている。そんなマルクに会ってソフィーは体を任せ、妊娠してしまうけれど、マルクにはただの遊び。カルルから話を聞かされてもソフィーに会いにいくなどしないし、「ピル飲んでないで妊娠したのは女の責任だろ」と言って、金持ちのボンボンのカルルに「(中絶費用)3000フランなんとかしてくれ」といった調子。マルクは目下クリスティーヌに夢中なのだ。クリスティーヌも恋人で芝居の共演相手でもあるフランクを振ってマルクに夢中なんだけれど、そのうちにやっぱり自分勝手なマルクにはついていけなくなる。ここで原題、「またまたズル男たち」とでも訳せばいいのかな、つまり相手の女に誠実じゃない、ゴマカシの男たち、ってこと。

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でクリスティーヌはマルクを捨てちゃうんですね。でもマルクは、これまで誠実に女を愛したことなんてないから、自分の苦しい気持ちが自分でもよくわからない。きっとクリスティーヌを愛してしまったんですね。でも、だから、どうしていいかもわからない。それでできるのは悪態つくことだけ。上演中の劇場に行って舞台に登り、「クリスティーヌ!」って叫んでつまみ出される。自分が原因で上演を滅茶苦茶にしてしまった彼女は泣き出し、その彼女を共演の元彼フランクが優しく慰める。つまみ出された方のマルクはDSに乗って夜のパリを自暴自棄に暴走し、パトカーとカーチェイスの果てに自爆事故で死んでしまう。病院に駆け付けたカルルとソフィーはマルクが死んだことを聞かされ、カルルは「ボクが君と子供の面倒をみるからマルクの子供を生んでくれ。」ってソフィーに同意を求めるところで終わり。

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簡単に要約してしまえば、中味カラッポの不誠実、よく言えば野性的な男の方が、ただ誠実で優しい男よりも女には魅力があるってことでしょうかね?。でもこれっていったいどういう観客層をターゲットに作られたんだろう。やっぱり若い子たちなんでしょうかね。適度にセックスシーンも出てきますし。それにしてもキャラクター作りが安易すぎるように感じます。それとカルルとソフィー、フランクとクリスティーヌ、この古巣の両カップルはどうなるんでしょうね。こういう関係って続くものでしょうか?。それと男としてはソフィーやクリスティーヌでいいんでしょうかね?。でもまあ、最初にも書いたように暇つぶし程度に見るなら見れないこともないです。まずまず画面も奇麗ですし。ボクにとってはフランス映画を見る一つの目的、というよりも結果としての効果はフランス語の勉強ですから、その意味ではフランス語映画なら無価値ってものはありませんし。

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余談ですが、マルクがパリの街を暴走するシーンで、セーヌの河岸を突っ走るんですが、それを見て久しぶりに『ポンヌフの恋人』が見たくなりました。連想の効果っていうのは面白いものです。



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Last updated  2007.01.05 05:46:04
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