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【赤福と亀田家の栄光と挫折】

三重県伊勢市にある「赤福」が消費期限偽装問題で、三重県は赤福を営業禁止処分とした。全国の菓子の中でも売り上げは相当なものだったろうが、この処分により、県の観光や経済は大きな痛手を被ることになる。
これまでも「不二家」や「白い恋人」など食品会社の偽装工作は数々あったが、「赤福よお前もか...」と思わずにはいられない。
創業300周年にあたる節目の年であるにもかかわらず、30年近くも前からこういったことが行われていたということも嘆かわしい。
食品を扱う企業として大切なこと、それは売り上げや知名度なんかよりも、いかに安全でいいものを消費者に提供できるかということ。
売れれば何だってするという考え方が自滅の道をたどることになる。

一方で、WBC世界フライ級チャンピオン内藤大助選手に3-0で判定負けした亀田大毅選手。あってはならない反則を繰り返し、プロボクサーとしての品位を汚したことで、1年間のボクサーライセンス停止。父親の史郎トレーナー、兄の興毅選手も責任が問われ、それぞれ処分が下された。
ボクシングは、どれだけリングの外が興奮してエキサイティングな状態であっても、リング上の二人はきわめて冷静沈着であることが求められるもの。そもそも格闘技というものは、一切の感情をはさむべきものではない特殊なスポーツ。感情をむき出しにした方が負けなのである。
周りではやし立てたTBSやJBC(日本ボクシングコミッション)にも少なからず責任はある。スポーツはショウビズ的要素もないわけではないのだが、それを金づるにすることは決して好ましいことではない。スポーツに取り組む側も見る側も、スポーツイベントを企画運営する側も、スポーツを汚れのない純粋なものとして受け止めるべきであろう。
餅は冷凍保存できたとしても、信頼を凍結するようなことになってしまえば元も子もない。
ボクシングも殴りあうスポーツではあるが、喧嘩とは一切違うもの。
赤福と亀田家には十分な反省をしてもらって、再びリングと食卓にカムバックしてもらいたいものである。



赤福餅はけっこう甘い。でも、世の中そんなに甘くはない。

「ええじゃないか」で片付けられないこともある。
世間から受けるパンチが一番こたえる。
それは一過性の痛みではなく、永久に残るものだからだ。