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2006年琉球弧への旅


2005年07月02日
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カテゴリ: 沖縄全般
6月琉球弧一人旅の最中、
生憎の雨の天候が多く、
時間を持て余して、石垣図書館、宮古図書館によく通いました。

以前から気にかかっていた、
目取真俊の初期作品「平和通りと名付けられた街を歩いて」を、
詠む機会があり、
今、改めて、目取真俊さんの初期の作品に触れ、
その後の、目取真文学の胞子が至る所にちりばめられ、
この作品の豊穣性に驚いています・・



「おばー、山原(やんばる)はまだ遠いかなー」
窓から差し込む陽の光に顔をしかめて、カジュはウタに訊いた。ウタはシートに頭をもたせかけて静かに眠っている。銀色の混じった白髪が陽を受けて映え、丸い顔の産毛が白い粉をふいたように淡い光に包まれている。薄く開いた目をかたつむりが這った後のように銀色の膜が覆っていた。顎が落ちて、顔が長くなったように見える歯の無い口から涎が糸を引いて垂れた。
「あら、バスの中なのに蝿が」
女子高校生の一人が、窓ガラスの上を歩いている蝿を見つけて、側の友人に指差して教えた。蝿は飛び立つと、ウタの目に留まった。・・・・・・・・・・・・
カジュは蝿を追いながらウタの額に触れ、陽を受けているのにそこが冷たいのに気付いた。手を握ると、冷たさは一層カジュの心に染みた。冷房の送風口を横に向け、カジュはウタの手を陽の光で暖かい窓ガラスに押しつけた。ウタの顔にかすかに笑みが浮かんだようだった。
「おばー、山原はまだかなー」
基地の緑は目に眩しく、カジュの体はうっすら汗ばむくらいだったが、ウタの手はいつまで経っても温かくならなかった。


小説ラストの情景描写が、心に疼きます・・・


山原(やんばる)へ、
カジュとの帰郷バスのなかで、
ウタ・オバーの、儚く消え入る命の灯火ように揺らめきます。


沖縄返還後の人生が、”踏み絵”にして、
ウタの一生の生き様を展開します・・


沖縄にとっての、戦後とは・・・
沖縄返還とは・・・

目取真俊のタッチは、あくまでも”優しく””豊穣”で・・・

風人には聞こえてきました。


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一口に琉球弧の御嶽といっても、
島それぞれです。

八重山諸島では特に、島々により御嶽の呼称は様々のようです。
自分自身のために整理してみました。

島        御嶽呼称  1)祭祀者   2)補助者
石垣、竹富    オン   1)ホールザーマイ、ティカサ、ツカサ
小浜       ワーン  1)ウーティカー  2)チンチビ、バキィティカ
黒島       ワーン  1)シィカサ    2)ティズル
西表       ウガン  1)ティカサ   2)ティズルビヤー、チビージ
鳩間       ウガン  1)サカサ    2)バキサカサ、ティジリビー
与那国      ウガン  1)ウブカ、スバカ 2)ティディビ
波照間      ワー   1)シィカサ    2)パナヌファ

波照間のパナヌファさんとは、重要な友人です・・





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最終更新日  2005年07月02日 15時34分25秒
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