全132件 (132件中 1-50件目)
西武ライオンズの松井稼頭央監督が、休養することになったと発表がありました。渡辺久信GMが監督代行に就任することも、同時に発表されました。松井監督は昨年、ライオンズの監督に就任しましたが、65勝77敗1分のパ・リーグ5位に終わりました。今シーズンも開幕から苦戦が続き、ここまで15勝30敗と低迷しています。昨日のオリックス戦に2試合連続逆転勝ちで連勝しましたが、その試合後に松井監督の休養が発表されました。事実上の解任と言えます。ライオンズのスター選手として1990年代に活躍した松井監督は、2004年にメジャーリーグへFA移籍します。メジャーには7年間在籍し、日本球界復帰時には東北楽天に移籍し、2,000本安打を達成しています。2017年オフに15年振りにライオンズに復帰しますが、2018年限りで引退し、二軍監督、一軍ヘッドコーチを務め、満を持して監督に就任しました。しかしながら、監督としては残念な結果になりました。西武ライオンズ創世記 1979年~1983年 プロ野球球団ドラマシリーズ / 佐野慎輔 【本】監督代行を務める渡辺GMは、2008年にライオンズの監督に就任し、その年には日本一になっています。2013年に監督を退任した後はフロント入りし、2019年からGMを務めています。渡辺監督代行は「プロ野球人生を懸けて挑んでいきたい」と決意表明しました。過去に、監督の休養移行にチームの成績が上向いたケースはあまりありませんが、ライオンズの残り試合はまだ98試合あります。かつてチームを日本一に導いた渡辺監督代行が、どのような采配を振るか、注目したいと思います。
2024年05月27日
コメント(0)
元大関琴風の尾車親方が、日本相撲協会を退職しました。定年再雇用の任期を3年残して、電撃的な退職です。尾車親方は三重県津市出身、佐渡ヶ嶽部屋に入門し、1977年初場所で19歳で新入幕を果たします。佐渡ヶ嶽部屋の同期入門には、後に関取になる琴若、琴千歳の2人がいました。新入幕から順調に出世し、大関候補と言われた矢先、左膝の大けがで4場所連続休場となり、幕下30枚目まで陥落します。不屈の闘志で幕内に復帰し、再び大関候補となりましたが、またしても同じ左膝のケガで球場、番付を下げます。このような数々の苦難にめげず、1981年9月場所で初優勝を遂げ、大関に昇進します。「地獄を見た男」の不屈の闘志での大関昇進は多くの人の心を打ち、自身の経験を歌詞にしたようなレコード「まわり道」は50万枚のヒットになりました。大関時代も安定した成績を残しますが、度重なるけがで休場となり、大関を陥落。その後も休場が続き、1985年11月場所中に28歳の若さで引退しました。引退後は年寄尾車を襲名し、佐渡ヶ嶽部屋から独立して尾車部屋を興します。大相撲名力士風雲録(9) 月刊DVDマガジン 琴風 朝潮 若嶋津 北天佑 (分冊百科シリーズ)関脇豪風、嘉風、幕内矢後、友風など多くの関取を育て、協会でも№2の事業部長を務めました。2022年4月に65歳の定年を迎え、尾車部屋を閉鎖して、再雇用の参与として協会に残っていました。しかし、再雇用の定年となる70歳まで3年を残し、この度協会を退職されました。「老兵は消えるのみ」との言葉を残して、相撲協会を去ります。私は10年ほど前に、尾車親方の講演を聞いたことがあります。とても話がお上手で、ユーモアもあって、非常に楽しく、分かりやすい講演でした。その後の懇親会で名刺交換をして、けがから大関に昇進された頃のお話を聞かせていただいたことをよく憶えています。数々のけがに病気と、ご苦労が多かった力士、親方人生だったと思います。本当に長い間お疲れ様でした。また、是非解説者として姿を拝見したいものです。
2024年05月14日
コメント(0)
大相撲史上初の外国人横綱となった、元横綱の曙太郎さんが亡くなっていたことが分かりました。まだ54歳の若さでした。曙さんは1969年、ハワイ出身です。1988年にハワイ出身の東関親方(元関脇高見山)にスカウトされて来日し、同年春場所で若花田、貴花田兄弟などと同時に初土俵を踏みました。豪快な突き押しを武器にあっという間に出世し、1990年秋場所で新入幕を果たします。1992年夏場所後に大関昇進を果たすと、1993年初場所後には第64代横綱に昇進しました。史上初の外国出身横綱となります。身長2メートル、体重233キロの巨体を生かして通算11度の優勝を果たし、当時の空前の大相撲人気を支えました。同期である貴乃花、若乃花、魁皇を始め、同じハワイ出身の武蔵丸、そして貴ノ浪など、強敵揃いの土俵で奮闘しましたが、現役晩年はひざの故障に苦しみ、2001年初場所で引退しました。引退後は曙親方として、東関部屋で後進の指導にあたっていました。【中古】大相撲番付表 平成7年名古屋場所 横綱 曙太郎 貴乃花光司しかし、年寄株を取得せずに2003年に日本相撲協会を退職し、その後はK1や総合格闘技、などの試合に出場、プロレスラーとしても活躍し人気を博しました。現役時代は若貴ブームの敵役的な立場になってしまいましたが、その強さは折り紙付きでした。ライバルの貴乃花より出世も初優勝も早く、横綱昇進もずっと先でした。体調を崩して、長年闘病していると伺っておりました。何年か前にテレビ番組で、元若乃花の花田虎上さんが曙さんの入院している病院を訪ねるシーンを見たことがあります。花田さんが曙さんに昔の激闘の話をして、「早く元気になってね」と声をかけ、曙さんが「飲みに行こう」と話しているシーンを憶えています。その頃は既に車椅子姿でリハビリをされていました。早すぎるご逝去を悼み、心よりご冥福をお祈りいたします。
2024年04月12日
コメント(0)
まだプロ野球が開幕して10試合ほどですが、セ・リーグでは2年連続最下位だった中日ドラゴンズが、単独首位に立ちました。ドラゴンズの単独首位は、2016年5月10日以来、実に8年振りのことです。落合博満監督時代に8年間全てAクラス、日本一1回、セ・リーグ優勝4回と黄金時代を誇ったドラゴンズですが、以降は長い低迷が続いています。2011年シーズン後に落合監督が退任してからは、12年間でAクラスは2回のみ、5位が5回、最下位が3回という成績でした。長い低迷を脱却すべく就任した立浪和義監督ですが、就任から2年連続最下位で、3年契約最後の年の今シーズンは正念場でした。ドラフトやトレードなどで新戦力を獲得し、競争が激しくなったこともプラスに働き、オープン戦は首位で終えました。シーズンが開幕してからは、開幕カードの東京ヤクルト3連戦を2敗1分と、また今年も厳しいなと思っていました。しかし、次節の巨人3連戦を2勝1敗と勝ち越し、次の広島戦は3連勝としました。昨日の横浜DeNA戦も勝ち、2,891日振りの単独首位に立ちました。スタートダッシュに成功し、SNSなどではちょっとした騒ぎになっています。コアラ坂【電子書籍】[ ドアラ ]見ていますと、元々投手陣は良かったのですが、打撃陣が物足りないところがありました。ここに、昨年の細川選手、今年の中田選手が加わったことで、厚みが出ました。主力の岡林選手の怪我や、石川選手や高橋投手など去年活躍した選手が二軍にいますが、それでも勝っていくあたりは、選手層が厚くなったと思います。さほど打てるわけではありませんが、ロースコアの試合を粘って勝つ試合展開は、去年まで見られなかったしぶとさを感じます。セカンドを守る田中選手の存在が、大きいように感じます。正に背番号2番の後継者という感じで、田中選手の守備で唸ったシーンが何回もありました。ロースコアで守り勝つ試合展開は、まるで落合監督時代のドラゴンズのようです。痺れますが、強い勝ち方です。それでも、前回の単独首位の時はその後失速し、何と最下位で谷繁監督はシーズン途中で休養に追い込まれています。今年もまだ始まったばかりですので、長い目で見ていきたいと思います。あとは、パ・リーグでオリックスが調子を上げて欲しいです。
2024年04月10日
コメント(0)
大相撲春場所が、昨日終わりました。新入幕の尊富士が、何と110年振りの新入幕力士の優勝という快挙で幕を閉じました。尊富士は新入幕の今場所、元横綱大鵬の記録に並ぶ、初日から11連勝で、優勝争いのトップに立ちました。中日あたりまでは、勢いがあるがいずれ負けが混むだろうと思っていました。しかし、9日目に小結阿炎に勝ち、10日目に優勝を争う大の里に、11日目に大関琴ノ若に勝つと、もしかしたらという雰囲気になってきました。12日目には大関豊昇龍に敗れましたが、13日目に関脇若元春を破って、新入幕優勝に王手をかけました。ここでアクシデントが起きました。14日目に朝乃山敗れた際に右足を負傷し、車椅子で退場して救急搬送されてしまいました。千秋楽は休場かと思っていましたが、強行出場しました。そして、実力者の豪ノ山を押し倒しで破り、新入幕での優勝を達成しました。NHK G-Media 大相撲中継 令和6年 春場所号 (サンデー毎日増刊)【電子書籍】正に信じられない快挙でした。新入幕での優勝が110年振りで、初土俵から10場所での幕内最高優勝は、最短記録です。110年前の優勝者は、大正時代の1914年5月場所での両國以来ということです。また、尊富士は三賞も全て受賞しましたが、これは大受、大錦、貴花田、出島、琴光喜に並んで史上6人目のことです。今場所の優勝を争ったのは、新入幕で入門以来10場所目、まだ大銀杏を結うことが出来ない尊富士と、入幕2場所目で入門以来6場所目、まだ髷を結えないザンバラ髪の大の里という2人でした。正に大相撲新時代の到来と思わせる場所でした。次の5月場所が、今から楽しみです。
2024年03月25日
コメント(0)
プロ野球もオープン戦の真っ只中ですが、かつて中日ドラゴンズに在籍していたラウル・バルデス投手の話題が、ネットニュースに上がっていました。今年も母国、ドミニカ共和国のウインターリーグでプレーしており、まだまだ現役で活躍中です。バルデス投手は、2015年から2017年まで中日ドラゴンズに在籍していました。入団時が既に38歳であったことから、「バルデスおじさん」のニックネームで親しまれていました。バルデス投手はキューバ出身で、ドミニカ共和国に亡命しました。その後、カブス、メッツ、カージナルス、ヤンキースなど、メジャーの各球団を渡り歩きます。メジャーで5年、通算7勝7敗の成績を残し、後にドラゴンズに入団します。ドラゴンズでは計65試合に登板し、17勝24敗、防御率3.49をマークしました。なかなか打線の援護に恵まれず、勝ち星は上がりませんでしたが、黙々と投げてくれる投手でした。中3日で投げたこともあり、投手陣の台所事情が厳しい中、頑張ってくれました。納期注意【中日ドラゴンズ 刺繍ワッペン バルデス ネーム 】バルデス/刺しゅう/ワッペン/応援グッズ2017年にはオールスターゲームにも出場しています。当時の森監督が、バルデス投手が勝ち投手になった後のインタビューで、「バルデス投手はオールスターゲームに出たいと言っておりますが」と聞かれた時に、「家で見てろ、と言います」と言っていたことを憶えています。無事にオールスターゲームに出場出来て、良かったと思ったものでした。その年限りでドラゴンズを退団していましたが、その後もまだまだ現役を続けていました。東京オリンピックでは、ドミニカ共和国代表として選出され、銅メダルを獲得しています。ドミニカ共和国のウインターリーグでは、昨年12月には週間MVPに輝くなど、まだ存在感を放っています。今年は、ウインターリーグのプレーオフに8度目の出場を果たし、2回2/3を投げて自責はゼロ、防御率0.00となっているということです。まだ現役で活躍していることに、とても驚きます。去年、元オリックスの具臺晟(구대성)投手が、53歳で現役復帰しましたが、日本にも馴染みのある選手が、長い間活躍していることは嬉しいものです。バルデス投手も、是非頑張って欲しいです。
2024年03月06日
コメント(0)
大相撲の宮城野部屋で不祥事です。所属する幕内力士、北青鵬が暴力行為をしていたことが明らかになりました。報道によると北青鵬は、北青鵬は1年以上に渡り、弟弟子2人に週数回の暴行を繰り返していたということです。その内容はかなり酷いもので、人間としてあり得ないと言えるようなものです。この他にも、金銭を盗んでいたとの報道もありました。北青鵬は宮城野部屋の唯一の関取で、部屋頭であるにも関わらず、このような行動をしていたとは酷いものです。1月場所で北青鵬は途中休場していますが、表向きは怪我のためとなっていますが、実態は懲罰のようだった模様です。北青鵬は度重なる不祥事にも、全く反省の色が見られなかったようです。これを受けて、日本相撲協会は北青鵬に引退勧告を出すと言われており、先んじて北青鵬は引退届を提出し、理事会で受理されました。事実上、引退勧告相当ということで、クビのようなものです。令和六年大相撲力士名鑑 [ 「相撲」編集部 ]そして、師匠である元白鵬の宮城野親方は、委員から平年寄への二階級降格を決めました。さらに、三月場所では伊勢ヶ濱一門から任命された師匠代行が宮城野部屋を監督し、4月以降は宮城野部屋は一門預りとなるようです。三月場所の師匠代行は、大島部屋付の元智乃花の玉垣親方になるという報道もありました。事実上の師匠失格ということになります。最初この話を聞いた時に、厳しい処分だと思いましたが、理由を聞いて納得しました。宮城野親方は北青鵬の暴力を把握していながら、適切な対応を取らず、協会にも報告していませんでした。さらに、協会のコンプライアンス委員会の調査を妨害し、事実を隠蔽したという報道もありました。さすがにこれでは仕方ありません。宮城野親方は、引退する時にも条件付きで年寄を襲名した経緯があります。その時の懸念が、早くも露呈してしまいました。
2024年02月26日
コメント(0)
今日からプロ野球のキャンプが始まりました。毎年のことですが、いよいよ球春到来、という感じです。そんな中で、私の目を引くニュースがありました。千葉ロッテマリーンズが、今シーズンよりファーム専用のユニフォームを採用するということです。メジャーリーグでは、メジャーとマイナーでは球団名もユニフォームも異なりますが、日本のプロ野球では珍しいケースです。かつて、横浜ベイスターズが二軍のチーム名を「湘南シーレックス」として活動していましたが、うまくいかなかったのか、消えてしまいました。同じように、オリックスも2軍を「サーパス神戸」として活動していました。これらの取り組みは、数年で終わってしまいました。このアイデアは、吉井監督のアイデアだそうです。いかにも、メジャーリーグを経験している吉井監督らしいです。谷保恵美のまもなく試合開始でございます 千葉ロッテマリーンズを放送室から「声」で支え続けて32シーズン [ 谷保 恵美 ]千葉ロッテのユニフォームは、シンプルなピンストライプのデザインです。長いことこのユニフォームスタイルが採用されており、個人的にはとても格好良いユニフォームだと思います。吉井監督は「ユニフォームに重みを出したいと考えていた」とし、「1軍メンバーに入らないと着られないので、選手達には春季キャンプから頑張ってほしい」と奮起を促しました。このユニフォームは、2月2日から採用されますので、正にキャンプで1軍、2軍では別のユニフォームを着用することとなります。ファームユニフォームを着用するのは、ホーム主催試合のみです。ビジターでは、現行のビジターユニホームを着用するということです。プロの選手であれば、1軍で活躍しないといけません。その意味でも、ユニフォームを別にするのは、とても良いアイデアだと思います。今年のロッテに注目です。
2024年02月01日
コメント(0)
今日から今年最初の大相撲初場所が始まりました。そんな中で、とても素晴らしいニュースがありました。立浪部屋の2人の力士、幕下の木竜皇と、序二段の煌貴龍が、人命救助をしたというニュースです。都内の銭湯の湯船でおぼれている男性を引き揚げ、心肺蘇生法などで救命措置を行い、蘇生して救急隊に引き渡したということです。救助された84歳の男性は、無事に一命を取り留めたということです。Yahooニュースの本文を引用します。「木竜皇は、弟弟子の序二段・煌貴龍と銭湯に訪れた。湯船に入ると、近くには口まで湯につかる87歳の男性を発見。不審に思って、注視していると突然に沈み出したという。「めちゃめちゃ焦りました。『やばいな、助けないといけない』と思った。けど、焦らずに周りと協力して、とにかく冷静になろうと思いました」。近くにいた男性と協力し、湯船から引き揚げた。」「意識確認のために呼びかけても反応がなく、「白目を向いて真っ青だった」。すぐに弟弟子に店員への報告と救急車の要請を指示。自身は心肺停止状態の男性の顎を上げて気道を確保し、心臓マッサージと人工呼吸を実施した。4セットほど繰り返すと、息を吹き返したといい、「おじいさんが息を吹き返し、『わかる?』と聞いたらうなずいた。生き返ったときは、湯船のみんなが『うぉーー』って盛り上がりました。めちゃくちゃうれしかったですね」と、救出劇を振り返った。」未使用 エルメス カレ40 VIVE LE VENT 風よ吹け 立浪部屋 船 国旗 スカーフ シルク100% ブルー 0083 【中古】 HERMES素晴らしい行動だと思います。まず、周りの方と協力して湯船から引き上げ、意識を確認しています。そして、弟弟子に店員さんへの報告と、救急車の要請を指示して、自分は心肺蘇生法を施すと、完璧な対応だと思います。周りと協力して救命を行っているところなど、正に教科書通りです。私も消防署で救命講習を受けたことがあります。立浪部屋も、地域住民と防災訓練に参加していたようで、その経験が生きたことになります。しかしながら、救命講習を受けていても、咄嗟にこのように出来るかどうかは分かりません。これからも定期的に救命講習を受けようと思います。立浪部屋の力士は、過去に力士の北大地と筑波山が、溝に嵌った軽トラを助けたこともありました。正に、気は優しくて力持ち、の素晴らしい力士の方々だと思います。お2人の力士の方には、初場所も是非頑張って欲しいと思います。応援しています。
2024年01月14日
コメント(0)
フリーエージェント制度を利用して、西武ライオンズから福岡ソフトバンクホークスへ移籍した山川穂高選手の、人的補償が話題になっています。年明けに、ホークスのベテラン中村晃選手の名前がネット上を賑わせましたが、今日、西武が和田毅投手を指名というニュースが飛び交いました。これは衝撃的なニュースです。和田投手はホークスにドラフト1位で入団し、新人王に輝きました。その後も各タイトルを獲得して、2012年にはメジャーリーグにも挑戦しています。帰国後は再びホークスに戻り、42歳になっても現役を続けています。いわゆる松坂世代の最後の現役選手で、昨年も8勝をあげるなど、まだまだ現役バリバリです。そして、ホークスの顔とも言えるレジェンドです。その和田投手が仮に人的補償で、同じパ・リーグのライバルに移籍したら、これはかなりの衝撃です。FAで選手を獲得した結果、チームのレジェンドを失うことになると、ホークスの選手の士気にも影響すると思います。だから僕は練習する 天才たちに近づくための挑戦 [ 和田 毅 ]過去にも衝撃的な人的補償は、いくつかありました。近年では巨人から西武に移籍したかつてのエースの内海投手や、打撃のタイトルをいくつも獲得した中心打者の長野選手の広島への移籍などがありました。もっと前には、西武、ダイエー、巨人で活躍した工藤投手の横浜への移籍もありました。また、大野捕手が日本ハムから中日にFA移籍の際には、日本を代表するストッパーの岩瀬投手が人的補償になりそうだった、という報道もありました。この時は岩瀬投手が、「人的補償になるなら引退する」として、日本ハムが獲得を諦め、金銭補償を選んだという報道もありました。人的補償は悲喜交々です。28人しかプロテクト出来ないルールですので、有力な若手や、功績のあるベテランがプロテクト漏れすることもあります。オリックスの2年目の若手、日高投手を指名した広島などは、実に良い指名だと思いますし、オリックスファンとしては実に残念な想いです。と、ここまで書いていたところで、人的補償は甲斐野央投手と発表されました。まさかの展開ですが、報道が出て急遽変わったのか、或いはガセだったのか、真相は闇の中です。
2024年01月11日
コメント(0)
2日間に渡った箱根駅伝が終わりました。100回目の箱根駅伝は、青山学院大学の優勝で幕を閉じました。ここしばらく、駒澤大学の圧倒的な強さが続いていました。昨年の三大駅伝を制し、今年も出雲、全日本を圧倒的な強さで勝ってきた駒澤大学の強さは抜きん出ていました。今回も駒澤大学は1、2、3区に10000m27分台のエースを配置して、万全の体制をとりました。1区では区間賞でしたが、2区では青山学院大学の黒田選手が好走して、2位に順位を上げてきました。そして3区の太田選手が駒澤の佐藤選手をかわし、トップに立ちました。ここで駒澤大学は焦ったと思います。そして4区の佐藤選手、5区の若林選手も力強い走りで、駒澤大学との差を広げて、青山学院大学が往路新記録で優勝を果たします。2位の駒澤大学には2分38秒差をつけました。これだけの差がつくとなかなか逆転は難しいと思いますが、何せ駒澤大学は最強ですので、何が起きるかわからないと思っていました。そして今日の復路を迎えました。フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉 [ 原 晋 ]青山学院大学の復路を走る5人は、いずれも箱根駅伝初出場でした。私はそこに不安要素があると感じていましたが、復路の選手は皆強い走りで、駒澤大学との差をどんどん広げていきました。今大会の出走者10人のうち、前回大会も走ったのは3区の太田選手と、4区の佐藤選手の2人のみでした。これはシード10校中で最少で、初の箱根出走者は7人というオーダーでしたが、全ての選手が安定した強い走りを見せました。青山学院大学は10時間41分25秒の新記録で、総合優勝を果たしました。2位の駒澤大学に6分35秒の大差をつけ、圧倒的な強さを見せつけました。ここしばらく駒澤大学の強さに圧倒されていましたが、王者が見事な復活優勝を果たしました。ここ10年間で7回目の優勝ですので、本当に強い青山学院大学がまた戻ってきたと感じます。原監督の「負けてたまるか大作戦」が、見事に実りました。今年の箱根駅伝も、とても楽しく観戦出来ました。
2024年01月03日
コメント(0)
元関脇寺尾の錣山親方がご逝去されました。突然の訃報に驚きました。先月の九州場所を休場し、入院されていたとのことです。昨年の九州場所で、弟子の阿炎が初優勝を遂げた時も、入院中でした。現役時代は、きっぷの良い取り口で人気を集めました。入門の際には、亡くなられたお母様の旧姓である寺尾を名乗り、井筒3兄弟として注目されました。細身の体ながら長く土俵を務め、通算出場(歴代4位)、通算勝利(10位)、幕内在位場所数(6位)など、数多くの記録を残した鉄人でした。吊り落としで敗れた千代の富士戦や、初顔合わせで敗れ、さがりを叩きつけて悔しがった貴花田戦など、多くの取り組みが印象に残っています。イチから知りたい 日本のすごい伝統文化 絵で見て楽しい!はじめての相撲 [ 錣山瑛一(元関脇・寺尾) ]引退後は井筒部屋から独立して錣山部屋を興し、現役の阿炎や、元小結豊真将などの力士を育てました。貴乃花親方の理事選挙立候補の際には、時津風一門を離脱するなど、男気のある行動をしました。NHKの向正面の解説もとても聞きやすく、誠実さを感じました。正面解説の北の富士さんに対して「北の富士親方」と敬意を込めて話されるなど、お人柄を感じました。井筒3兄弟の次兄である元逆鉾の井筒親方は、2019年に58歳で他界され、長兄の元鶴嶺山さんは2020年に60歳で他界されています。錣山親方も60歳で他界されてしまいました。井筒3兄弟は、皆あまりにも早いご逝去で、言葉になりません。あの細身の体で長きにわたって土俵を務めた名力士、寺尾関の勇姿を、忘れることはありません。謹んでご冥福をお祈りいたします。
2023年12月18日
コメント(0)
エンゼルスからフリーエージェントとなっている大谷翔平選手が、日本国内の小学校にグローブを寄贈すると公表しました。大谷選手のInstagramで明らかにしました。大谷選手は、「この度日本国内約2万校の全小学校に各3つのジュニア用グローブ約6万個を寄贈いたします。野球を通じて元気に楽しく日々を過ごしてもらえたら嬉しいです」と書きました。そして、「またご協力頂きました関係者の皆様に感謝申し上げます」ともしています。このコメントの後には、英語でもメッセージを寄せています。大きな反響を呼んでいます。私も大谷選手のInstagramをフォローしていますが、この投稿には大いに驚きました。サインとともに「野球しようぜ!」と書かれた画像と、グローブが段ボールに詰められた写真は、実に素晴らしさを感じました。文部科学省によると、2020年の日本国内にある小学校の総数は1万9,525校だそうです。各小学校に3つずつ寄付されるということです。MLB エンゼルス 大谷翔平 レプリカユニフォーム Nike ナイキ メンズ ホワイト (Men's MLB Nike Official Replica Player Jersey)大谷選手は1プレーヤーとしてだけでなく、野球界全体のことを考えているだと思います。子供たちの野球人口が減っていると言われており、野球界の将来を考えていて、かつ自然な行動だと思います。ずいぶん前にこのブログで、大谷選手のことを書いたことがあります。その時は、メジャーへ行くことが決まった時でした。その後の活躍は言うまでもありません。ベーブルース以来、という記録を打ち立て、人間の想像を絶するような活躍をされています。大谷選手は、現在フリーエージェントになっています。来シーズンはどの球団でプレーをしているのか、とても気になっています。スーパースターは、何もかも素晴らしいです。
2023年11月10日
コメント(0)
立行司、木村庄之助が9年振りに誕生します。日本相撲協会は、理事会で第41代式守伊之助の木村庄之助への昇進を承認しました。来年初場所の番付が発表される12月25日付で昇格となります。木村庄之助は、第37代が15年春場所限りで定年退職してから空位となっており、9年振りの復活となります。ここまで長く木村庄之助が空位になることは、これまでになかったと思います。現在の第41代式守伊之助は、2019年初場所から立行司に昇格しました。私からすると、前々名の木村和一郎さんの印象が強い方です。伊之助昇進後は、約5年間で11度の軍配差し違いによる進退伺を申し出て、慰留されていました。裁きが安定しない、という声も出ており、庄之助昇進の声はなかなか出てきませんでした。伊之助は来年9月に65歳の定年退職を迎えるため、庄之助としての任期は9ヶ月となります。第38代木村庄之助として、頑張っていただきたいと思います。【中古】 大相撲行司さんのちょっといい話 双葉文庫/三十六代木村庄之助【著】 【中古】afb伊之助が庄之助に昇進しますが、後任の式守伊之助は今回は選任されませんでした。次の式守伊之助は1年間かけて、4人の三役格行司の中から見定める方針だといいます。これに反発したのでしょうか、現在No.2の三役格行司の木村玉治郎が、協会に退職届を出したと報じられました。協会からの正式発表はなく、退職の理由も明らかになっていませんが、所属部屋の立浪親方が、退職届を提出した事実を認めるコメントが報道されました。木村玉治郎は先日亡くなった第27代木村庄之助の弟子で、裁きや佇まいも師匠によく似ています。風格もあり、三役格行司としては最年長なので、伊之助に昇進してもおかしくないところです。これが昇進出来なかったことで、今回の退職につながったのは間違いないと思います。協会ほホームページにも、既に木村玉治郎の名前は掲載されていませんでした。何となくスッキリしないのですが、来年初場所からの土俵に注目したいと思います。
2023年10月13日
コメント(0)
今年のパ・リーグ最終戦も、ドラマティックな試合になりました。クライマックスシリーズ(CS)進出を賭けた、千葉ロッテと東北楽天の直接対決です。去年のパ・リーグ最終日は、優勝を賭けた激闘でした。全ての条件が実現して、オリックスの大逆転での優勝になりました。今年はオリックスがリーグ3連覇を果たしましたが、CS進出を巡っては、ギリギリまで戦いが続きました。ソフトバンクのCS進出が決まりましたが、残り1チームは最終戦の結果で決まるという展開になりました。ロッテが勝つか引き分けで進出となりますが、楽天が勝てば楽天の進出になります。どちらも意地と意地のぶつかり合いになりました。特にロッテは勝てば2位で本拠地でのCS開催、引き分けだと3位、負けると4位という、正に天国と地獄の境目です。本拠地でのCS開催となれば、引退を表明した場内アナウンスのレジェンド谷保恵美さんが、もう一度アナウンス出来る機会が得られます。負けられない戦いになりました。谷保恵美のまもなく試合開始でございます 千葉ロッテマリーンズを放送室から「声」で支え続けて32シーズン [ 谷保 恵美 ]この最終決戦は、ロッテの先発小島投手が粘りの投球を見せました。楽天打線にヒットは打たれても、3つの併殺でピンチを切り抜けていきます。ロッテは安田選手のホームランなどで5点をあげ、そのまま完封で逃げ切りました。最終戦でロッテが勝ち、2位でCS進出を決めました。今年のパ・リーグも、最終日まで激しい戦いが続きました。とても楽しめたシーズンでした。この後、CSそして日本シリーズと続きますので、もう少しプロ野球が楽しめます。激しい戦いを期待しています。
2023年10月11日
コメント(0)
千葉ロッテの広報担当で、長年に渡ってマリンスタジアムの場内アナウンスを務めてきた谷保恵美さんが、今シーズン限りでの卒業という記事がありました。実に寂しいニュースです。谷保さんは、北海道のご出身です。千葉ロッテの球団職員として、1990年に入社されました。最初は経理担当だったそうですが、翌年の1991年からアナウンス担当となりました。昨年7月17日のソフトバンク戦で、公式戦通算2,000試合となる金字塔を打ち立てました。場内アナウンスがウグイス嬢と呼ばれていた時代から、最近ではスタジアムDJとして男性の場内アナウンスの方も増えました。昔を思うと、隔世の感があります。谷保恵美のまもなく試合開始でございます 千葉ロッテマリーンズを放送室から「声」で支え続けて32シーズン [ 谷保 恵美 ]そんな中で谷保さんの場内アナウンスは、マリンスタジアムの名物でした。「4番ライト、サブロー」の名調子は、ロッテファンのみならず、プロ野球ファンなら誰もが耳にしたことのあるアナウンスだと思います。場内アナウンス歴は33年になります。昨年、2,000試合出場を達成して、区切りとしてあと1年で辞めることを決めておられたそうです。昨日、長男がマリンスタジアムに野球観戦に行きました。谷保さんの場内アナウンスを耳にして、あの声だった、と言っていました。プロ野球ファンに愛された谷保さんですが、その引き際もレジェンドらしいものでした。同世代として寂しいですが、残り試合を無事に務め上げていただきたいと思います。あの声を生で聞けた長男が羨ましいです。
2023年10月04日
コメント(0)
中日ドラゴンズの選手が、また亡命というニュースが入ってきました。育成選手のペドロ・レビーナ選手が亡命と伝えています。レビーナ選手はキューバ出身の内野手で、24歳です。昨年、中日ドラゴンズに入団し、右のパワーヒッターとして期待されました。昨シーズンは、デビュー戦でいきなりホームランを打ち、鮮烈なデビューを飾りました。しかし、その後は精彩を欠き、21試合の出場で打率2割3厘、1本塁打、3打点でシーズンを終えました。今シーズンは育成選手として契約し、二軍で48試合に出場打率1割8班8厘、3本塁打、14打点の成績を残しています。期待されましたが、今シーズンは戦力となっていません。中日ドラゴンズあるある【電子書籍】[ 大山くまお ]今回の亡命は、全米野球記者協会所属の記者が、X(旧Twitter)で伝えました。「24歳でパワーがあるので、おそらく複数のメジャー球団が興味を持つだろう」としています。その上で、「レビーラ選手はドミニカ共和国に入り、契約の手続きを始める予定」ともしています。レビーラ選手は、9月27日にナゴヤ球場であった練習にも姿を見せず、球団と連絡が取れていないそうです。また、全日程終了後の10月4日に帰国する予定だったということです。中日ドラゴンズでは、シーズン開幕直前の今年3月、セットアッパーのジャリエル・ロドリゲス投手が亡命しています。これだけではないですが、今シーズンも中日ドラゴンズは実に厳しいシーズンを送りました。亡命問題は過去からあり、さまざまな波紋を呼んでいます。難しい問題であり、リスクでもありますが、何とかならないものでしょうか。
2023年09月28日
コメント(0)
昨日、オリックスバファローズがパ・リーグ優勝を決めました。これで3年連続のパ・リーグ制覇です。一昨年はシーズン終盤までロッテとの激戦が続きました。10月後半になってもまだ優勝が決まらない、という中で、2位のロッテにマジックが出るなど、激しいシーズンでした。昨年はさらにもつれた激闘でした。シーズン最終戦でオリックスが勝ち、ソフトバンクが負けるしかない状況の中で、見事に大逆転での優勝でした。そのままヤクルトとの日本シリーズの激闘を制して、26年振りの日本一になっています。本当に凄まじい過去2年間でした。そして迎えた今シーズンですが、開幕投手に何と高卒3年目の山下舜平大投手を起用します。勝ち投手にこそなれませんでしたが、山下投手は覚醒し、今シーズンここまで9勝をあげています。バファローズ優勝!プロ野球SMBC日本シリーズ2022総括BOOK 日本一!オリックス・バファローズ【1000円以上送料無料】主力の吉田正尚選手がメジャー移籍しましたが、FAで加入した森友哉選手が活躍しました。さらに頓宮裕真選手が首位打者を争うなど、全員が力を発揮しました。エースの山本由伸投手もWBC帰りのハンデを物ともせず、今シーズンここまで14勝をあげています。そして、9月9日のロッテ戦では、自身2度目のノーヒットノーランを達成しました。2年連続は戦後初の偉業です。中嶋監督は今シーズンもフレキシブルな選手起用で、チームの力を感じました。優勝を決めた昨日の試合も、7回に一挙6点を奪って逆転勝ちをするなど、底力のある強いチームでした。前身の阪急時代から通じても、西本幸雄監督時代の67~69年の3連覇、上田利治監督時代の75~78年の4連覇以来、球団3度目の3連覇となりました。鉄壁の投手陣に粘り強い打線、本当に強いチームになりました。この先のクライマックスシリーズ、そして日本シリーズを制して、2年連続の日本一を目指して欲しいです。3連覇おめでとうございます。
2023年09月21日
コメント(0)
昨日、阪神タイガースが18年振りのセ・リーグ優勝を果たしました。11連勝で優勝を決めるという、大変に強い戦いでした。阪神は長年のブランクからの優勝というケースが多い気がします。1985年のバース、掛布、岡田のバックスクリーン三連発の時の優勝は、実に21年振りでした。この時私は大学2年生で、圧倒的な破壊力での優勝だったことをよく憶えています。当時、黄金時代を誇った西武ライオンズを日本シリーズで破り、日本一にもなりました。その次が2003年で、18年振りでした。この時は王監督率いる福岡ダイエーホークスに敗れました。そして2年後の2005年にも優勝します。この時の監督は、岡田監督でした。この2005年の時は、出張先の岡山県津山市の居酒屋で、テレビを見ていました。阪神の優勝を目にして、ずいぶん早い時期に優勝が決まったなぁと思ったことを憶えています。焼酎 飲み比べ 送料無料 阪神タイガース公認 2023年限定ボトル 2本セット ギフト箱付 獣王無敵 闘志溌刺 900ml×2本セット(北海道・沖縄+890円)しかし、この年の日本シリーズでは、千葉ロッテマリーンズに4連敗で敗れます。ロッテが圧倒した日本シリーズでした。今年の阪神は、選手の大きな入れ替わりはありませんでしたが、就任した岡田監督がチームをうまく率いました。ドラフトで獲得してきた選手が育ち、ほぼ生え抜きの日本人選手で、メンバーを固定出来ました。夏場以降は、圧倒的な強さを見せました。メンバーはほとんど同じですが、若手選手が育ち、チームの底上げが出来たと思います。やはり首脳陣の采配の力を感じました。勝っていくことで、チームにも勢いが出て、負けそうな気がしませんでした。胴上げの時に、今年亡くなった横田慎太郎元選手のユニフォームをチームメイトが掲げているのを見て、本当に良いチームだなぁと思いました。横田元選手も、天国でお喜びだと思います。私は淡々と、オリックスの優勝を静かに待ちます。
2023年09月15日
コメント(0)
中日ドラゴンズの堂上直倫内野手、福田永将内野手、大野奨太捕手の3選手が現役引退、というニュースがありました。ある程度想定はされていましたが、何とも残念です。堂上選手と福田選手は2007年の高校生ドラフトで入団した同期です。2人とも高校時代はスラッガーとして活躍し、期待されての入団でした。堂上選手は、兄の剛裕選手もドラゴンズの選手で、落合監督時代には兄弟でお立ち台に立ったこともあります。2016年には規定打席にも達しましたが、その後は出場機会が減少し、今季は3試合出場にとどまりました。福田選手は捕手として入団し、内外野を守りながら出場機会を増やしていきました。一軍での初打席で代打ホームランを放ち、大砲候補の期待通りのデビューでした。2016年からは4年連続で二桁ホームランを打ちました。今期もホームランを打ち、通算84本のホームランを打ちましたが、怪我に泣いてリハビリ中でした。大野選手は2009年に日本ハムに入団し、2017年オフにFAで中日に移籍しました。地元の岐阜県出身で、FA加入した2018年は63試合に出場し、翌2019年は34試合に出場しました。その後は出場試合が激減し、2021年からは2年連続で8試合の出場にとどまりました。今季は今のところ1軍出場はありません。BBM 中日ドラゴンズヒストリー ベースボールカード 1936-2021 BOX(送料無料)3選手とも、入団時の期待からすれば、やや物足りない感は否めませんが、それぞれの立場で活躍してくれました。立浪監督が就任してからは、構想外のような扱いで苦労されたと思います。今シーズンも中日ドラゴンズには、ほとんど明るい話題がありません。そしてこの時期に3選手の引退の報道は、大変寂しく思います。3選手とも長い間お疲れ様でした。ありがとうございました。
2023年09月12日
コメント(0)
熱い戦いが続いてきた今年の夏の甲子園も、遂に今日が決勝戦です。今年の決勝戦は、異なる快挙の権利を持った2校の対戦となりました。史上7校目の夏2連覇を狙う仙台育英高校は、強豪校を倒して前評判通り、決勝戦まで勝ち上がってきました。過去に2連覇を果たした学校は、和歌山中学、広島商業、中京商業、海草中学、小倉高校、そして駒大苫小牧高校の6校しかありません。しかも、大半が戦前の旧制中学時代のことです。小倉高校も、最初の優勝の時は小倉中学でしたので、現在の学制になってからは駒大苫小牧高校しか成し遂げていません。春夏連覇は同じチームになりますが、夏の連覇は違うチームになっていますので、2年続けて甲子園で決勝戦まで勝ち上がるチームを作るのは大変なことです。仙台育英高校は、今年も強力なチームを作り上げてきて、東北に再び優勝旗を持ち帰ることを目指します。夏の甲子園'13~'19 不滅の名勝負 [ (スポーツ) ]一方の慶應義塾高校は、107年振りの優勝を目指しています。初優勝は第2回大会、何と大正時代のことで、この時はまだ甲子園球場ではない時代です。こちらは史上最長のブランクでの優勝がかかります。投打共にバランスが良く、波に乗って決勝戦まで勝ち上がってきました。話題性のある決勝戦ということで、チケットは発売から10分ほどで売り切れたということです。注目の最終決戦です。私は仕事なのでテレビも見ることが出来ず、時々ネットニュースで経過を確認していました。大学院の同級生が観戦に行っており、写真などを送ってくれました。決勝戦は、勝ち上がるべくして勝ち上がった両校でしたが、慶應が8ー2で仙台育英を破りました。初回先頭打者ホームランなどで波に乗り、予想外の大差になりました。8月6日に始まった今年の甲子園も、これで終わりました。そして、今年の6月17日の沖縄大会から始まった夏の高校野球選手権も、全て終わりました。毎年そうですが、甲子園が終わるととても寂しくなります。春のセンバツから夏の甲子園までは、あっという間です。ここから来年の春までは、とても長く感じます。今年の夏も素晴らしい甲子園の熱闘を楽しめました。また来年を楽しみにしたいと思います。
2023年08月23日
コメント(0)
熱闘が続く夏の甲子園も、いよいよ決勝戦のカードが決まりました。前年優勝校の仙台育英高校と、激戦区神奈川を制した慶應義塾高校の対戦となりました。仙台育英は昨年の夏、東北勢初の優勝を成し遂げました。今大会も優勝候補に挙げられており、初戦から浦和学院、聖光学院、履正社、花巻東、神村学園と、強豪を次々と倒して、2年連続の決勝戦まで勝ち上がってきました。慶應は強力打線で神奈川県を勝ち抜きました。県準決勝では東海大相模にコールド勝ち、決勝では横浜高校に逆転勝ちで甲子園に進んできました。慶應も優勝候補の一角とされており、2回戦から登場しました。北陸、広陵、沖縄尚学、土浦日大を破って、103年振りに決勝戦まで進んできました。この両校は、春のセンバツ大会の初戦で対戦しています。緊迫した試合となり、延長タイブレークの末、仙台育英が2ー1で勝っています。2004年 駒大苫小牧高校 北海道にもたらされた初の優勝旗 (再検証 夏の甲子園 激闘の記憶) [ 大利 実 ]仙台育英が勝てば、史上7校目の夏2連覇となります。慶應が勝てば、実に107年振りの優勝になります。どちらが勝っても、ドラマティックな優勝になります。神奈川と宮城の決勝戦は、2015年に対戦がありました。その時は、今回と同じ仙台育英と、東海大相模の対戦でした。試合は接戦となり、東海大相模がエース小笠原投手のホームランなどで10ー6で勝って優勝しています。この時敗れた仙台育英は、その7年後に初優勝を果たしました。個人的に、今回の決勝戦は、あの駒大苫小牧と早稲田実業の対戦に重なる思いです。北の王者に都の名門が激突した、あの決勝再試合の名勝負です。今年の熱闘甲子園のキャスターは、あの時のエースである斎藤佑樹さんです。色々な想いを抱きながら、明日の決勝戦に注目したいと思います。今年の甲子園も、あと1試合です。
2023年08月22日
コメント(0)
昨日から第105回の全国高校野球選手権大会が始まりました。高校野球を初めてしっかり見たのが、中学1年の第60回大会でしたので、45年目になりました。昨日の開会式はランニングをしていましたので、録画しておきました。帰ってから録画を見て、改めて高校野球の良さと、時代に合わせた変化を感じました。今大会から、ベンチ入り選手が20人に拡大されました。とても良いことだと思います。私が見始めた頃は14人でした。平成の初期に15人となりましたが、その頃、井上昌己さんの「YELL! -16番目の夏-」という曲が熱闘甲子園でよくかかっていました。今でも聴きたい名曲だと思います。開会式の行進の先導をするのも、高校生が行うことになって、だいぶ時間が経ったと思います。今年の先導を務めたのは、日大豊山高校の光永翔音さんで、野球部では4番バッターでベスト8、そして水泳部でも昨年のインターハイで3冠と、高校生の無限の可能性を秘めた方として選ばれたそうです。聞いているだけで応援したくなります。プラカードを持つのは、市立西宮高校の生徒の方です。今年から、男子生徒もプラカードを持つようになりました。これもとても良いことだと思います。夏の甲子園47都道府県代表熱闘の記録 (EIWA MOOK)開会式の司会も、高校生が務めるようになって、だいぶ時間が経ちました。調べてみると、1997年以後は兵庫県内の高校の放送部員が務めるようになったようです。初めて高校生が司会進行を務めた時は、とても爽やかで良いなと思いました。この司会を務めた高校生が、後にABCの福戸アナウンサーのように、アナウンサーになって高校野球を取材するなど、微笑ましいこともあります。そして、開会式での大会歌斉唱に、山崎育三郎さんが2年振りに登場されました。大会歌「栄冠は君に輝く」を作曲された古関裕而さんが野球殿堂入りされたことを記念してのことです。歌詞の一番は山崎さんのソロ、そして二番以降は関西合唱連盟の方とのコラボとなり、鳥肌モノでした。心踊るような名曲が、このような形で歌われるのは、とても良かったです。選手も昔のように丸刈りばかりではなくなりました。髪型は自由で良いと思います。私も第64回大会の開会式を、甲子園で見たことがあります。その年は、池田高校がやまびこ打線と言われ、記録的な猛打で優勝した年でした。40年以上経ち、時代に合わせて変化はありますが、高校野球の良さは変わっていないように思います。
2023年08月07日
コメント(0)
夏の甲子園の開幕まで、あと3日となりました。今日は、大会の組み合わせ抽選会が行われました。台風の影響でいまだチームが関西入り出来ていない沖縄尚学高校は、大会本部が配慮して、5日目以降の試合に配置するという特別措置がされました。これは大変に素晴らしい決断だと思います。初戦から好カードがありますが、何といっても1回戦屈指の好カードは、前年優勝の仙台育英高校と、強豪の浦和学院高校の対戦でしょう。初日の第3試合に決まりました。今大会も優勝候補とされる仙台育英に対し、激戦区埼玉県を圧倒的な強さで勝ち上がってきた浦和学院の対戦は、激戦が予想されます。連覇を狙う仙台育英にとっては、何とも言えない難敵だと言えます。しかしながら、この両校には不思議な因縁があります。何と、ここ10年間で、節目の5年ごとに初戦で対戦しているのです。第105回全国高校野球選手権 地方大会展望号 2023年7月号 【週刊ベースボール増刊】【雑誌】【3000円以上送料無料】10年前の第95回大会では、春の選抜で優勝した浦和学院の春夏連覇がかかっていました。この年の1回戦で両校は対戦しています。浦和学院は後にロッテに入団する小島投手がエース、仙台育英には阪神に入団する馬場投手、熊谷選手、ソフトバンクに入団する上林選手など、錚々たる顔ぶれでした。試合は凄まじい打撃戦の末、仙台育英が11ー10でサヨナラ勝ちしました。因みにこの年の決勝戦は前橋育英高校と延岡学園という、伏兵同士の決勝戦でした。現在西武のエースの高橋投手の好投で、前橋育英高校が初出場で優勝しました。その5年後の100回大会でも、両校は初戦となる2回戦で対戦しています。この時は浦和学院が仙台育英を圧倒し、9ー0で勝っています。この年の決勝戦は大阪桐蔭高校が、旋風を巻き起こした金足農業高校を破り、史上初の2度目の春夏連覇を達成しました。現中日の根尾選手や、ロッテの藤原選手など、スターが大勢いた年でした。あれから5年、再び仙台育英高校と浦和学院高校が、初戦で対決します。どんな試合になるのか、注目したいと思います。
2023年08月03日
コメント(0)
今年も夏の甲子園を目指す戦いが、全国各地区で行われています。既に代表校も続々と決定しており、熱い夏真っ盛りです。この季節になると、甲子園を目指す地方予選の様子を放送する「甲子園への道」という番組が始まります。毎年恒例の番組で、これが始まると甲子園が近づいてくると感じます。キー配列は大阪のABCテレビです。毎年、若手アナウンサーが進行を務めています。その昔は、のちにフリーになり全国区になった赤江珠緒アナウンサーなども出演していました。今年の担当は、去年に続いて入社2年目の福戸あやアナウンサーです。プロフィールを見ると、福戸アナウンサーは高校時代に放送部に在籍し、99回の甲子園の開会式で司会を務めたことがあるそうです。そのような方がアナウンサーとして甲子園への道の司会をするとは、感慨深いでしょう。第105回全国高校野球選手権 地方大会展望号 2023年7月号 【週刊ベースボール増刊】【雑誌】【3000円以上送料無料】かつては予選の初戦あたりから放送しており、2週間ぐらい放送していたように記憶しています。現在では1週間弱と、だいぶ短くなりました。昨日の夜の放送から、今年も始まりました。既に17地区で代表校が決まっていますので、全地区の決勝戦ハイライトで、初日は終わりました。そして、関東ローカルでは地区の準決勝のダイジェストを放送していました。ここも毎年恒例ですが、テレビ朝日の新人アナウンサーが担当しています。深夜の放送になりますので、録画して朝見るのが日課になっています。今年も少しの間ですが、甲子園への道を楽しみたいと思います。
2023年07月26日
コメント(0)
大相撲名古屋場所は、豊昇龍の初優勝で終わりましたが、大変に盛り上がった場所になりました。その13日目に、元大関若嶋津の荒磯親方が退職しました。元幕内千代の国の引退に伴うものです。怪我で幕下に陥落し、休場していた千代の国は、現役を引退し、年寄佐ノ山を襲名しました。これにより、元幕内天鎧鵬の佐ノ山親方が、北陣に名跡を変更し、北陣親方(元関脇琴勇輝)が荒磯を襲名すると発表されました。そして、再雇用で参与として協会に残っていた荒磯親方は退職となりました。1975年に初土俵を踏んでから、半世紀近く在籍した相撲協会を去ります。荒磯親方は現役時代、南海の黒豹のニックネームがありました。細身の身体ながら大関まで昇進し、2回の優勝を果たしています。特に、同世代で北海の白熊と評された北天佑とのライバル対決は、力が入りました。北天佑の二十山親方が43歳で早逝された時には、とても残念でした。荒磯親方は引退後は年寄松ヶ根を襲名し、1990年に二子山部屋から独立しました。小結松鳳山など、関取6人を育てました。大相撲名力士風雲録(9) 月刊DVDマガジン 琴風 朝潮 若嶋津 北天佑 (分冊百科シリーズ)おかみさんは元歌手の高田みづえさんです。夫唱婦随で、松ヶ根部屋を支えておられました。その後、名跡を二所ノ関に変更し、二所ノ関一門の総帥を務めていましたが、2017年に倒れ、一時は危険な状態だったといいます。その後、定年を目前にして、元横綱稀勢の里と名跡を交換して、荒磯を襲名します。二所ノ関部屋の力士は放駒部屋に移籍して、若嶋津の二所ノ関部屋は幕を閉じます。この時の様子をYouTubeで見ましたが、部屋の力士たちが皆和気藹々としていて、とても良い雰囲気の部屋だと思いました。親方と弟子たちが抱き合うシーンでは、確か島津海関だったと思いますが「若嶋津にもろ差しだ」と言って喜んでいたのを覚えています。親方とおかみさんのお人柄でしょう。長い間、お疲れ様でした。ゆっくりとお休みください。
2023年07月24日
コメント(0)
立行司の第27代木村庄之助をお務めになられた、熊谷宗吉さんがお亡くなりになりました。享年97歳、老衰での大往生です。27代木村庄之助さんは、10歳で初土俵を踏み、行司歴は実に55年に及びました。私が小学生の頃に相撲を見始めた時は、既に立行司の式守伊之助さんでした。26代木村庄之助さんが、定年で1976年九州場所をもって退職されました。翌年の1977年九州場所で、27代木村庄之助を襲名されました。木村庄之助としての在任期間は、史上最長の13年に渡ります。1990年九州場所で定年を迎えられましたが、就任も退任も九州場所でした。最後の捌きは旭富士・北勝海戦でした。勝った旭富士が、懸賞金を餞別として手渡したというエピソードがあります。長い間庄之助をお務めになられましたので、私はとても記憶に残っています。特に北の湖、輪島の輪湖時代、千秋楽結びの一番はいつも捌かれていました。「番数も取り進みましたるところ、かたや北の湖、北の湖、こなた輪島、輪島、この相撲の一番にて、千秋楽」のふれは、今でも記憶に残っています。「手を下ろして待ったなし」という凛とした掛け声も、よく憶えています。家で楽しむ大相撲 「観る相撲」のためのガイドブック大相撲大全集〜昭和の名力士〜十巻セット 【DVD】あの時代の力士の方はもちろん、行司、呼び出しなど、皆さん個性のある方ばかりでした。今とはまた違った大相撲の面白さがありました。27代庄之助さんも、天国であの時代の方々とお会いできているでしょうか。長い間、お疲れ様でした。謹んでご冥福をお祈りいたします。
2023年07月05日
コメント(0)
プロ野球の5月の月間MVPが決まりました。セ・リーグの投手部門は阪神の大竹耕太郎投手、打者部門は中日の細川成也選手と、いずれも現役ドラフトで移籍した選手が選ばれました。これはとても素晴らしいことだと思います。ある種のドリームのように感じます。大竹選手は、去年初めて行われた現役ドラフトでソフトバンクから移籍しました。5月は4試合に先発して3勝をあげ、防御率は0.33と安定感のあるピッチングを見せました。高校は熊本県の進学校の済々黌高校で、甲子園にも出場しています。当時、甲子園春夏連覇を果たした大阪桐蔭高校と対戦し、善戦したことを憶えています。早稲田大学に進学し、エースとして活躍した後、育成ドラフトで福岡ソフトバンクホークスに入団します。すぐに支配下登録され、一軍でも登板していましたが、ここ2年間は勝ち星に恵まれず、現役ドラフトで阪神に移籍しました。すると、ローテーションに定着して、ここまで6勝0敗、防御率は驚異の0.71です。環境が変わったことで、大ブレークしました。細川選手は、高校時代は甲子園出場はなく、ドラフト5位で横浜DeNAベイスターズに入団しました。長距離ヒッターとして期待されましたが、なかなか定位置を掴むことが出来ず、出場機会は限られていました。それが、現役ドラフトで中日ドラゴンズに移籍し、才能が開花しました。開幕一軍を果たすと、開幕2試合目に代打で登場してヒットを打つと、ファーストのスタメンとして起用されました。ここでもチャンスをものにして、勝負強い打撃を見せます。そして5月は全25試合に出場し、打率.360、5本塁打、17打点の好成績をマークしました。移籍してきたプロ7年目の24歳が、中日の主軸を担っています。昨日の試合では4番を打ち、ホームランを含む3安打、3打点と活躍しました。両選手とも、必死にプレーに取り組む姿勢がとても好感を感じます。環境が変わったことでの大活躍は、大変素晴らしいと思います。
2023年06月09日
コメント(0)
先日、関脇霧馬山の大関昇進が決定しました。日本相撲協会の理事会、番付編成会議で、満場一致で大関に推挙されました。協会は使者として伊勢ノ海理事(元北勝鬨)、枝川審判委員(元蒼樹山)を陸奥部屋へ送りました。この協会から送られる使者は、同じ一門の親方というのが慣例です。陸奥部屋は時津風一門なので、同じ時津風一門の親方が送り込まれました。伝達式の後、お祝いがあるのが恒例なので、使者も一緒にその席に参加して写真に収まっています。そして霧馬山は、師匠の四股名である霧島を襲名することも発表されました。私たちの世代にとっては懐かしい、大関霧島の四股名が、弟子の新大関に引き継がれることは、嬉しく思います。力士の改名は珍しいことではなく、本名から四股名に改名するケースなどは多くあります。しかし、新大関での改名は、最近でもあまり例はありません。化粧廻しの関係などから、新十両や新入幕での改名のケースが多く見られます。今回、新入幕を確実にした宮城野部屋の落合改め伯桜鵬、同じく新十両昇進が決まった川副改めて輝鵬などは、典型的なケースです。本名のまま大関になった力士では、出島、高安、正代などが記憶にあります。奇しくも、いずれも後に大関を陥落しています。新大関での改名は、平成以降の記憶にあるところでは、貴乃花、日馬富士のケースぐらいかと思います。貴乃花はそれまでの四股名は貴花田でした。昇進を機に、師匠であり父の四股名の貴ノ花を襲名し、後に貴乃花に改名します。日馬富士はモンゴル出身のため、初土俵から安馬の四股名を名乗ります。そして大関昇進を機に、日馬富士と改名しました。たまたまですが、この両力士とも後に横綱に昇進しています。新大関霧馬山改め霧島も、横綱を目指して頑張ってほしいと思います。
2023年06月07日
コメント(0)
私は野球と相撲を見るのが大好きです。自分がやるスポーツはマラソンのみで、もちろんマラソンや駅伝はテレビでも見ますが、日頃は野球と相撲を見て楽しんでいます。ここ最近の野球と相撲は、見ていてもとても面白いです。昨日千秋楽を迎えた大相撲夏場所は、内容の濃い場所でした。幕内は横綱照ノ富士の1年振りの復活優勝でした。特に場所の後半になるにつれて、安定した取り口が見られ、素晴らしい復活でした。上位では関脇陣が充実して、先場所優勝の霧馬山は大関昇進が内定しています。この他にも若元春、豊昇龍、大栄翔も好成績を残し、次期大関争いが期待されます。前頭から十両でも、金峰山や北青鵬などのスケールの大きい力士に、14勝1敗同士のハイレベル十両優勝決定戦を戦った豪ノ山に落合など、楽しみな力士が多いです。そして、私が幕下時代から注目していた湘南乃海も、十両を3場所で突破して、来場所の新入幕は確実です。一気に大相撲が活性化してきたように感じます。次の名古屋場所がとても楽しみです。プロ野球は、交流戦が始まります。セ・リーグは岡田監督の復帰した阪神が好調に首位を走っていますが、選手が伸び伸びとプレーしているように思います。私がファンの中日ドラゴンズは最下位ですが、それでも若手選手を起用して、数年先が楽しみな感じです。また、現役ドラフトで入団した細川選手の大活躍など、明るい話題もあります。パ・リーグはロッテ、オリックス、ソフトバンクが上位にいます。あまり戦力が変わっていないロッテの躍進は、やはり吉井監督の指揮によるところかと思います。私が応援しているオリックスも、相変わらず元気な選手が多く楽しいです。中嶋監督のもと、色々な選手が活躍していて、とても良い雰囲気だと思います。また、難病を克服した中日の福投手が、同じ難病を克服したDeNAの三嶋投手とDeNAファンに、ヒーローインタビューの場で御礼を言うという、素晴らしいシーンもありました。思わず涙が出るような、素晴らしいシーンでした。スポーツを見るのは、本当に楽しいです。そして、スポーツの素晴らしさを改めて感じています。
2023年05月29日
コメント(0)
大相撲夏場所が始まりましたが、今場所も解説の北の富士さんは休場です。残念なのと、とても心配です。NHKでは、広報担当がこの日「今場所のご出演を取りやめるということになりました」と説明したといいます。初日の放送では、実況の佐藤アナウンサーが、「解説は、北の富士さんがご都合でお休みです」と放送しました。休場の理由についてNHKは、「プライベートに関することなので」として、回答を控えています。また、本場所中にコラムを連載している中日スポーツは、「都合により、今場所は休載します」としています。北の富士さんは、第52代横綱です。現役時代は優勝10回、ライバルの玉の海さんと北玉時代を築きました。引退後は井筒親方から九重親方として、横綱千代の富士や北勝海など、多くの力士を育てました。1998年に相撲協会を退職し、その後は解説者として活躍されています。場所ごとの厳しさと優しさ、そしてユーモア溢れる解説は、大変人気です。初日と千秋楽の幕内取組の正面解説で、向正面の舞の馬さんとの掛け合いは絶妙です。そんな北の富士さんも、現在81歳です。数年前、玉の海さん没後50年という特集を、NHKの場所中の企画でやっていましたが、玉の海さんとの優勝を争った取組は、今見ても名勝負が多いです。またお元気になられて、あの粋な解説を聞かせていただきたいと思います。その日を待ちたいと思います。
2023年05月16日
コメント(0)
間もなく大相撲夏場所が始まりますが、場所前に引退のニュースです。元関脇で再入幕が決まっていた逸ノ城が、突然引退を表明しました。十両に転落していた先場所は、14勝1敗で十両優勝を遂げていました。夏場所は西前頭13枚目に再入幕していました。昨年の名古屋場所では、幕内優勝も成し遂げています。年齢もまだ30歳ですので、まだまだ上位で取れる力は充分あると思います。国技館で師匠の湊親方と記者会見をして、引退を表明しました。引退の理由は、持病の腰痛が深刻化したということです。日本に帰化をして、日本国籍を取得していますが、協会には残らない模様です。今後についてはまだ未定ということです。逸ノ城は昨年11月の九州場所前に、湊親方との関係の悪化が表面化しました。師弟間の会話は成り立たず、逸ノ城側が弁護士を立てるほど溝が深まったという報道がありました。その後も逸ノ城は部屋を出て、稽古場にも現れないなどという報道もありました。今年の初場所は、協会が定めるコロナのガイドライン違反で、1場所出場停止になりました。全休後に十両に陥落しましたが、復帰した先場所で優勝したばかりでした。やはり、昨年の師匠との関係悪化が原因だったのでしょうか。同じモンゴルから来日した照ノ富士、水戸龍にも、逸ノ城は何も話していない、ということです。何とも残念で、すっきりしない引退になってしまいました。
2023年05月10日
コメント(0)
今年のプロ野球が開幕しました。野球ファンにとっては、待ちに待った日が来ました。WBCの大熱狂もあり、今年はNPBのみならず、MLBもこれまで以上に注目されるでしょう。MLBでは大谷選手や吉田選手、ヌートバー選手など、WBCの日本代表選手の活躍が気になります。今年のNPBは、少し異例の開幕になります。本拠地を札幌ドームからエスコンフィールド北海道に移転した日本ハムが、1日早く開幕します。新球場での開幕により注目してもらおうというためか、例年にはない開幕になります。これはこれで良いと思います。コロナ禍での3年間、プロ野球も色々と苦境の時がありました。無観客試合、人数制限、声出し禁止など、さまざまな制約がありました。今シーズンは、ようやく声出し応援が可能になります。センバツ高校野球を見ていても思いますが、やはり声援があるとだいぶ違うと感じます。エスコンフィールド北海道は、去年、北海道マラソンで札幌に行った時に、北広島駅を通り過ぎたことがありました。ここに新球場が出来るんだな、と思った記憶があり、いつかこの新しいボールパークに来たみたいなと思いました。今年のプロ野球も、過去2連覇を果たしたヤクルトとオリックスを中心に、激しい戦いが繰り広げられると思います。久しく球場でプロ野球を見ていませんが、今シーズンは機会があれば、是非見に行きたいと思います。今年も楽しみな季節になりました。
2023年03月30日
コメント(0)
中日ドラゴンズのセットアッパーを務めるジャリエル・ロドリゲス投手が亡命したとのニュースがありました。キューバのエースとして、WBCにも出場していました。全米野球記者協会に所属する記者が、Twitterで明らかにしました。それによると、「ロドリゲス投手はドミニカ共和国に到着した。中日との契約を破棄しており、将来的にはMLB球団との契約を望んでいる」と記載しています。ロドリゲス投手は中日ドラゴンズ4年目です。昨年からセットアッパーに転向し、昨シーズンは最優秀中継ぎのタイトルも獲得しています。WBCでも活躍し、オランダ戦、オーストラリア戦に登板しています。チームのベスト4入りに貢献し、キューバに帰国、再来日の予定になっていました。ところが、チームメイトのライデル・マルティネス投手は来日しているものの、ロドリゲス投手は来日しないという状況になりました。中日ドラゴンズにとっては、シーズン開幕を前に大きな痛手となります。キューバは、政府が許可する形で日本のプロ野球に選手を派遣しています。しかし、アメリカとは、国交断絶の歴史的な背景があり、MLB球団への派遣はできず、メジャーでプレーするには亡命するしか手がない、ということです。そのため、国際大会などは亡命の温床となっていました。既に今回のWBCでも、キューバチームからイバン・ブリエト捕手が亡命しています。キューバから選手を獲得している以上、付き纏うリスクですが、このタイミングでの亡命は厳しいです。中日ドラゴンズは、いきなり大きな方針転換を迫られます。
2023年03月29日
コメント(0)
日本中を熱狂の渦に巻き込んだWBCも終わりました。決勝戦は日本とアメリカの対戦になりました。この両チームが決勝で戦うのは初めてです。日本が優勝した第1回大会はキューバと、第2回大会は韓国との決勝戦でした。キューバ戦は壮絶な打撃戦でした。川崎選手の神の手のホームインなど、劇的なシーンもありました。韓国戦は、決勝戦で5回目の対戦でした。9回に追いつかれましたが、延長戦でイチロー選手の劇的な勝ち越しタイムリーで、日本が連覇しました。第3回はプエルトリコに準決勝で敗れました。この時の優勝はドミニカ共和国でした。そして前回の第4回は、準決勝でアメリカに敗れました。この時の優勝はアメリカでした。今回のWBCは、鬼門の準決勝を劇的な逆転サヨナラで勝ち上がり、2009年以来の決勝戦に臨むこととなりました。昨日は祝日でしたので、TVで観戦した方が多かったと思います。今日は仕事なので、観戦することは出来ませんでした。昼休憩も会議の予定でいつもより1時間遅く、結果を知るのが遅れました。家族がLINEを送ってくれて、日本が優勝したことを知りました。思わず鳥肌が立ちました。今回のWBCでは、日本の野球の底力を見たような気がしました。本当に素晴らしいチームでした。しばらくの間はWBCロス、そしてヌートバー選手ロスになりそうです。侍ジャパンの皆様、大変お疲れ様でした。この後のプロ野球、そしてMLBを見るのを楽しみにしております。
2023年03月22日
コメント(0)
WBCの激闘に日本中が沸いています。準決勝のメキシコ戦は、壮絶な試合になりました。先発の佐々木朗希投手は、打球を受けるなどのアクシデントもあり、パワフルなメキシコ打線に力投しますが、ウリアス選手にスリーランを浴びてしまいます。打線は先発のサンドバル投手に苦しみますが、徐々に粘っていきます。満塁のチャンスを何回も掴みますが、レフトのアロサレーナ選手の好プレーもあり、なかなか得点が入りません。3-0のまま厳しい展開が続きますが、7回表に吉田正尚選手の起死回生の同点ホームランが飛び出します。日本中が沸き上がりました。しかし、メジャーリーガーを揃えたメキシコも強いです。8回表に日本の絶対エース、山本由伸投手、そしてセットアッパーの湯浅京己投手から2点を取り、再びリードを許します。8回裏の日本も粘り、代打山川穂高選手の犠牲フライで1点を返します。5-4と1点を追う日本の9回裏、先頭の大谷翔平選手が、メキシコの守護神ガイェゴス投手の初球を叩きます。二塁打でセカンドベース上にたどり着いた大谷選手は、激しいアクションでチームを鼓舞します。そして吉田正尚選手はフォアボールで歩き、代走に切り札、周東右京選手が送られます。次の打者は、この試合でも不振に苦しむ村上宗隆選手です。村上選手は、それまでの不振を吹き払うように、センターに大飛球を放ちます。大谷選手に続いて、代走の周東選手がサヨナラのホームインで、日本は劇的な逆転サヨナラ勝ちで決勝進出を決めました。本当に凄い試合でした。日本チームの底力を見せてくれました。大興奮のWBC準決勝でした。明日はいよいよ決勝戦、最強の相手アメリカとの決勝戦です。侍ジャパンの最後の試合ですので、ぜひ思う存分戦って欲しいです。
2023年03月21日
コメント(0)
今年も春のセンバツ高校野球大会が始まりました。天候の影響で、予定を1時間30分繰り下げて、10時30分から開会式が始まりました。センバツ大会が始まると、いよいよ春だと思います。昔は3月下旬から始まっていましたが、最近ではだいぶ開幕が早くなりました。コロナ禍の影響で、2020年は中止、2021〜2022年は色々な制限下での大会開催でした。制限のない開催は4年振りになります。入場行進は、95回記念大会ですので、36校全校が行進しました。全校で行進出来るのも4年振りです。入場行進、式典の司会は、高校生が務めます。これもすっかりお馴染みになりました。選手宣誓は、形式的な文言ではなく、宣誓をする選手が考えた独自の内容です。これももう30年以上、この形です。今年の宣誓は、落ち着いて、感謝の意を込めたとても素晴らしい宣誓でした。高校生による大会歌の合唱も、4年振りです。この大会歌「今ありて」も、初めて使用されたのが1993年ですので、ちょうど30年になります。色々なことが4年振りになります。マスクをせずに、声出し応援も解禁になりました。ようやく、昔に戻ってきたと感じます。選手のみでなく、プラカードを持つボーイスカウト、司会進行の高校生、大会歌を合唱する高校生、多くの若者が甲子園に集い、久しぶりの通常開催に胸踊るように感じました。思わず胸が熱くなりました。WBCも盛り上がっています。大阪では大相撲春場所も開催されています。そしてセンバツ大会が始まり、いよいよ心躍る春の訪れです。
2023年03月18日
コメント(0)
いよいよ今日からワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本戦が始まります。待ちに待った日になります。WBCは、第1回の2006年、第2回の2009年と、日本は世界一になっています。その激闘は、だいぶ時間が経った今でも、よく憶えています。2006年の王ジャパンの時は、上海に赴任する直前でした。韓国に敗れてリーグ敗退が決まったと思われた時、ジーターやロドリゲスなどのスーパースターを有するアメリカがメキシコに敗れ、日本が準決勝に勝ち進みました。準決勝で韓国に雪辱し、決勝でキューバを破って、初の世界一になりました。凄まじい戦いでした。2009年から侍ジャパンの名称となり、この時は日本に帰任した後で、決勝戦は会社近くの中華屋で見ていました。予選リーグから5回、韓国と戦い、決勝でイチロー選手の勝ち越しタイムリーが出た瞬間の盛り上がりは、よく憶えています。この2つの大会は、メジャーリーガーだったイチロー選手が、チームの精神的支柱になりました。素晴らしいキャプテンシーだったと思います。今回のWBCでは、ダルビッシュ選手、大谷選手、吉田選手のメジャーリーガーに加え、日系人のヌードバー選手もチームに加わっています。これに国内勢も強力なメンバーで、とても楽しみなチームです。壮行試合でも、大谷選手の桁外れのパワーに、同じ日本チームのプロ選手が唖然とするなど、良い化学反応が生まれていると思います。ヌードバー選手のパフォーマンスもすぐに受け入れられ、チームに溶け込んでいます。今朝はWBCグッズを買うために早朝から大行列が出来ている様子を、テレビでやっていました。やはりWBCは盛り上がります。今夜は初戦となる中国戦です。今、帰宅途中なので、急いで帰って楽しみに見たいと思います。
2023年03月09日
コメント(0)
大相撲初場所が終わりました。今場所も混戦となりましたが、大関貴景勝が意地を見せての優勝で幕を閉じました。貴景勝のインタビューで、力士は15日間頑張らなければいけないので、15日間しっかりと気持ちを持っていたという話がありました。そして敗れた琴勝峰も、悔しさと次への意欲を見せたインタビューが印象的でした。色々と見どころがあった初場所でしたが、私が印象に残ったのは、幕内東龍の勝ち越しです。35歳のベテランは、これまで幕内を9場所務めていますが、未だ勝ち越しがありませんでした。東龍はモンゴル出身力士です。高校から明徳義塾高校へ相撲留学し、大学を中退して玉ノ井部屋に入門しました。2009年1月場所で初土俵を踏み、4年後の2013年1月場所で新十両に昇進しています。十両は2場所で突破し、2013年5月場所で新入幕を果たします。この場所は6勝9敗と負け越し、十両へ陥落します。その後2回の再入幕も、6勝9敗、7勝8敗と負け越して、また十両へ戻ってしまいます。その後は幕下まで陥落したこともあり、長く十両に低迷しました。次に再入幕するまでに、5年近くかかっています。その後も幕内で勝ち越すことが出来ず、十両との往復が続きます。年齢も重ねてきて、もうこれで終わるのか、と正直思っておりました。2022年11月場所で再入幕しましたが、この場所も負け越してしまいました。それでも西前頭14枚目で迎えた今場所は、膝の故障が回復して調子が上がり、12日目に勝ち越しを決めました。新入幕から約10年、58場所目での初の勝ち越しは、史上1位のスロー記録です。何と10度目の挑戦で、初めての幕内での勝ち越しとなりました。ここまで勝ち越すことが出来なくても、真面目に頑張って、10度目の挑戦で初の勝ち越しを決めた35歳。同じモンゴル出身力士の玉鷲と共に、他の力士のお手本になるような方ではないでしょうか。初場所の東龍は9勝6敗で終えました。少し気が早いですが、番付が上がる次の春場所が楽しみです。
2023年01月23日
コメント(0)
53歳の現役プロ野球選手が誕生する見込みになりました。元オリックスの左腕、ク・デソン(具台晟 구대성)投手が、オーストラリアのプロ野球リーグに、現役選手として復帰するということです。豪州ウインターリーグで、韓国プロ野球からの派遣選手を中心に運営している球団、「ジーロング・コリア」が発表しました。あくまで現役選手としての合流で、レギュラーシーズン最後の4連戦での登板を予告しているということです。 ク投手はオリックスで2001年から4年間プレーし、通算23勝34敗、防御率3.88の成績を残しました。その後MLBのメッツや古巣の韓国プロ野球・ハンファでプレーしました。韓国プロ野球では、通算67勝71敗214セーブの成績を残し、2010年限りで引退しました。しかし、引退したものの、その後活躍の場をオーストラリアに求め、オーストラリアン・ベースボールリーグに参戦しました。 2010-11シーズンから2015-16シーズンまで選手としてプレーし、2018-19シーズンは韓国出身選手で構成されるジーロング・コリアの監督も務めました。監督を務めた時にも、49歳で1試合に登板しています。今回登板が叶えばこの時以来、4年振りになります。 韓国メディアも、このニュースを驚きを持って伝えています。現役復帰にあたりク投手は「イ・ビョンギュ監督(元中日)と球団が快く許してくれ、またユニホームを着ることができた」と感謝の意を表しています。そして「130キロくらいは投げられるように体を作った。チームの助けになるよう、できるだけ長いイニングを投げる」と意気込みを語っているそうです。今季の豪州リーグでは、阪神でもプレーしたクリス・オクスプリング投手が、シドニーにコーチ兼選手として在籍しており、すでに45歳での登板を果たしているということです。これがリーグ最高齢登板で、ク投手の登板が叶えば一気に8歳も更新することになります。 50代でのプロ野球現役への復帰、同世代として本当に嬉しいニュースです。是非、頑張っていただきたいと思います。
2023年01月17日
コメント(0)
箱根駅伝の激走も終わりました。駒澤大学の安定した強さが目立ちました。大八木監督は今大会を最後に、監督を退任されるそうです。熱血漢で愛ある声かけが、私は好きです。今大会は、思うような走りが出来なかった選手もいると思います。連覇を目指した青山学院大学は、選手の体調不良から急遽メンバー変更をせざるを得ない状況でした。走りが不調に終わった選手に、原監督が大手町で何か話している様子が伺えました。その選手は涙を流していました。繰り上げスタートもありました。9区から10区への鶴見中継所では、3人の選手が繰り上げスタートになりました。このうち、専修大学の選手は、10区の選手が見えている距離まで来ていましたが、僅かに間に合いませんでした。目の前で繰り上げスタートで、襷を渡す仲間が行ってしまう辛さは、想像を絶することだと思います。9区の選手は倒れ込み、声をあげて泣いていました。その心中を考えると、言葉が見つかりません。恐らく、専修大学の監督も、運営管理車からこの選手に声をかけたでしょう。あと少し、頑張れ、と、襷がつながるように、鼓舞したと思います。思うような結果が出せなかった選手に対して、もし私が監督だったら、何と声をかけるでしょうか。恐らく、頑張ったことを労い、人生はうまくいかないこともたくさんある、それでも負けずに前へ進もう、堂々と胸を張れ、というようなことを話すでしょう。今回の2人の選手は、いずれも4年生です。従って、箱根駅伝でリベンジをすることは出来ません。悔しい思い出になったかと思いますが、堂々と胸を張って、社会人になっていただきたいと思います。ここまで努力されてきたから、箱根駅伝を走れたと思いますので、自信を持って歩んでいただきたいと思います。
2023年01月04日
コメント(0)
今年の最後の大相撲九州場所千秋楽は、大変にもつれ合う優勝争いになりました。悲願の初優勝を賭ける高安が、千秋楽に勝てば優勝という場面になりました。しかしながら、高安は優勝の可能性を残す阿炎に、突き倒しで敗れます。阿炎は自力で優勝の可能性を引き寄せました。これで、優勝決定戦になりました。そして、結びの一番で貴景勝が若隆景に勝ち、3人が12勝3敗で並びました。これで、28年振りの優勝決定巴戦になりました。一体どうなるのか、全く予想がつかない中で、巴戦が始まります。くじ引きの結果、初戦は高安と阿炎の組み合わせになります。この一番は、立ち合いに変化した阿炎が、突き落としで勝ちます。高安は脳震盪を起こしたのか、土俵に倒れ伏しました。呼び出しの力を借りて土俵下に降りた高安は、次の取り組みがあっても、土俵に上がれるのか心配でした。そして、阿炎と貴景勝の取り組みになります。この一番、阿炎が正攻法で貴景勝を圧倒します。貴景勝は、結びの一番で力を使い果たしたような感じでした。巴戦を連勝した阿炎が、何と初優勝を遂げました。今場所を休場している、師匠の元寺尾の錣山親方に捧げる初優勝になりました。3場所出場停止などで幕下まで落ち、復活してきての優勝です。何ともドラマティックな優勝でした。これで、今年の大相撲は終わりました。6場所全て違う力士の優勝、そして3場所連続平幕優勝は初めてという、今年の大相撲でした。混戦の大相撲ですが、とても盛り上がって楽しい大相撲でした。また来年も楽しみにしたいと思います。
2022年11月28日
コメント(0)
プロ野球はシーズンオフですが、FAやトレードなどの積極的な補強が目立ちます。特に、今シーズン最下位の北海道日本ハムファイターズと、中日ドラゴンズの動きが活発です。日本ハムは、既に3件のトレードを成立させました。阪神との間で、渡辺選手、高浜選手と、阪神の斎藤投手、江越選手との2対2の交換トレードをまず成立させました。その後、佐藤選手と西武の山田選手との交換トレード、石川選手とオリックスの斎藤投手との交換トレードを成立させています。更に今日には、オリックスからFA宣言していた伏見選手の獲得に合意との報道がありました。この他にも、中日を退団したアリエル・マルティネス選手との契約合意との報道もありました。日本ハムは来シーズンより新球場に移転しますので、より積極的な補強が目立ちます。中日ドラゴンズは、今シーズン主力だった中堅の内野手2人をトレードで放出します。まず、主にセカンドのレギュラーだった阿部選手と、楽天の涌井投手との交換トレードを成立させました。阿部選手は勝負強いバッティングで主力を打ち、セカンドやサードのレギュラーとして活躍しました。涌井投手は西武、ロッテ、楽天と渡り歩き、4球団目で初のセ・リーグです。その3日後には、新人王にもなったことのある京田選手と、DeNAの砂田投手とのトレードが成立しました。京田選手はショートのレギュラーでしたが、今シーズンは精彩を欠いていました。ドラゴンズは、将来の4番候補と言われている石川選手や、今シーズン途中からショートに定着した土田選手など、期待の若手内野手がいます。ここに、ドラフトでも内野手を4人獲得しています。この点からも、阿部選手や京田選手の来シーズンの処遇は、微妙な感じでした。そうであればトレード先で出場機会に恵まれた方が良い、という判断でしょう。最近はあまり積極的なトレードはありませんが、かつてはトレードはもっと行われていました。星野監督時代のドラゴンズは、多くの選手がトレードで他球団に移籍したものです。共に最下位の球団ですので、積極的に動くことは良いことだと思います。これからも注目したいと思います。
2022年11月19日
コメント(0)
昨日、今年の日本シリーズが終わりました。去年と同じ顔合わせとなった日本シリーズは、今年も近年稀に見る激闘になりました。去年、日本一になったヤクルトに対し、オリックスがリベンジなるか、それとも返り討ちか、注目されました。オリックスは初戦で、絶対エース山本投手が故障して、苦しいスタートになりました。第2戦も9回裏にヤクルトの内山選手の同点スリーランで追いつかれて引き分け、第3戦は7ー1とヤクルトが有利な展開で進みました。このあたりの論調では、ヤクルトが無敗で日本一になるのでは、といった記事もありました。しかし、そこからオリックスが粘ります。第4戦を1ー0でしぶとく勝ち上がり、このあたりからオリックスの鉄壁のリリーフ陣が話題になります。そして、ターニングポイントとなったのが第5戦です。ヤクルトが1点リードして迎えた9回裏、クローザーのマクガフ投手が崩れ、オリックスが吉田選手のサヨナラホームランで逆転勝ちします。ここで流れが変わったように思います。続く第6戦もオリックス投手陣がヤクルト打線を1安打に抑え、日本一に王手をかけます。そして運命の第7戦、オリックスは太田選手の日本シリーズ初となる初回先頭打者初球ホームランで先制します。その後もヤクルトのミスにつけ込み、得点を重ねます。ヤクルトもオスナ選手のホームランなどで追い上げますが、オリックスが5ー4で逃げ切り、26年振りの日本一を決めました。本当に凄まじい激闘続きの日本シリーズでした。10月2日のパ・リーグ優勝決定から、この1ヶ月ほどの間のプロ野球は、本当に楽しめました。オリックスとヤクルト、どちらのチームも力のある素晴らしいチームでした。ヤクルトの主力打者を封じ込めたオリックス投手陣が上回ったと言えるでしょうか。ここまでのチームを作った両監督は、素晴らしい監督だと思います。日本シリーズが終わって、今年のプロ野球も終わりました。 これから寂しい季節になりますが、また来年もプロ野球を楽しみたいと思います。オリックスもヤクルトも、素晴らしかったです。両チームに敬意を表します。
2022年10月31日
コメント(0)
セ・パ両リーグのクライマックスシリーズが終わり、日本シリーズを戦う2チームが決定しました。セ・リーグはヤクルト、パ・リーグはオリックスと、いずれもリーグ優勝チームが勝ち上がりました。セ・リーグはファーストステージを勝ち上がった阪神を、ヤクルトがストレートで破りました。リードされても強力打線で逆転するなど、投打共に圧倒的な強さで、日本シリーズ出場を決めました。そして、史上稀に見る大混戦となったシーズンを争ったオリックスとソフトバンクが、ファイナルステージでも対決しました。どちらのチームも実力伯仲で、大変に白熱した試合が繰り広げられました。一つのプレーで流れが目まぐるしく変わりました。両チームもエースが投げた試合は確実にものにし、それ以外の試合は、拮抗した展開でした。優勝が決まる第4戦も、吉田正尚選手のホームランでオリックスがリードし、デスパイネ選手のホームランでソフトバンクが追いつくという、激しい試合になりました。好プレーも続出し、力と力の激突は大変に見応えがありました。最後は、ソフトバンクの守護神モイネロ投手から、中川圭太選手がサヨナラヒットを放ち、オリックスが優勝を決めました。バットを折りながらの気迫のサヨナラヒットでした。これで、日本シリーズはヤクルトVSオリックスという、2年連続同じ対決となりました。去年の日本シリーズは、この両チームの史上稀に見る激闘でした。6試合中5試合が1点差、1試合が2点差というスコアで、ヤクルトが日本一になりました。今年も同じ顔合わせは、とても楽しみです。1992〜1993年の西武VSヤクルトの戦いを思い出します。今年も激しい戦いになることを期待しています。
2022年10月17日
コメント(0)
今回もパ・リーグの熱い試合を取り上げます。あの10.19で引き分けに泣いた近鉄バファローズの、翌年の優勝をかけた激闘です。時代が平成元年になった1989年、この年のパ・リーグは近鉄、西武、オリックスの3チームが、史上稀にみる僅差の優勝争いを繰り広げていました。リーグ4連覇中の西武に、去年僅かの差で涙を飲んだ近鉄、そして阪急から新球団になったオリックスが、激闘を繰り広げていました。シーズン最終盤の10月12日、この時点で1位西武と2位近鉄のゲーム差は1、近鉄と3位オリックスのゲーム差はなし、という状況でした。そして、近鉄とのダブルヘッダーで西武が1勝1分け以上ならば、同日に行われるオリックスとロッテのダブルヘッダーの結果次第で、その日のうちに西武の優勝が決まるという状況でした。西武の残り試合は3、近鉄とオリックスは4で、首位に立つ西武が有利な状況でした。西武球場でのダブルヘッダーの第1試合は、西武ペースで進みます。西武打線が近鉄先発の高柳をとらえ、5回を終わって5-1と、西武がリードしています。西武の先発郭泰源は、5回まで近鉄打線をブライアントのソロホームランの1点に抑え、西武圧倒的に優位、という展開で進みます。しかし、6回に近鉄打線が郭をつかまえ、ノーアウト満塁のチャンスを作ります。ここで打席に入ったのは、前の打席でホームランを放っているブライアントです。ブライアントは初球をフルスイングし、ライトスタンドに飛び込む満塁ホームランになります。あっという間にスコアは5-5と、たった一振りで試合は振り出しに戻りました。この時の実況は、「初球!(大歓声で聞き取れず)満塁ホームラン!満塁ホームラン!」「(解説者)信じられませんね」「本当に信じられません」というものでした。そして迎えた8回表、勝負をかける西武は、何とリリーフに2日前に先発していた渡辺久信投手を送ります。この回の先頭打者は、ブライアントです。追い込まれたブライアントですが、渡辺の高めのストレートをフルスイングします。「さあ、これは?距離は充分だがどうだ?」「ホームラン!ホームラン!三打席連続ホームラン!」ブライアントは両手を上げてガッツポーズ、渡辺はマウンドで膝をついて、呆然と打球の行方を見送っていました。ブライアントの全6打点をあげる活躍で、近鉄が第1試合をモノにします。その裏で、オリックスもロッテに勝ち、この時点で首位西武、2位近鉄、3位オリックスはゲーム差なし、勝率はいずれも1厘差となりました。そして、第2試合に入ります。第2試合も点の取り合いになりましたが、2-2で迎えた3回表、第1打席を敬遠されたブライアントが、西武先発高山から、またしてもホームランを放ちます。これで4打数連続ホームランです。このホームランで勢いづいた近鉄は、打線が爆発、エース阿波野の力投もあり、14-4で西武に連勝します。近鉄は首位に立ち、残り1試合となった西武は3位に転落し、優勝の可能性はほぼなくなります。その裏で、オリックスもロッテに連勝し、優勝の行方は首位近鉄と2位オリックスに縛られてきました。しかし、翌日のロッテ戦でオリックスは敗れ、1試合を残してオリックスも力尽きます。近鉄は残り2試合のうち、引き分け以上なら優勝となり、見事に前年の悔しさを晴らします。優勝を決めたマウンドにはエース阿波野が立ち、ブライアントは胴上げされました。この年の最終順位と勝率を見てみると、この年の優勝争いがいかに熾烈なものだったかがわかります。1位:近鉄 71勝54敗5分け 勝率.5682位:オリックス 72勝55敗3分け 勝率.5673位:西武 69勝53敗8分け 勝率.566パ・リーグの熱い戦いは、30年以上経った今でも、鮮明に憶えています。そして、今年のパ・リーグも、この時を思い出すような熱い闘いでした。今日からクライマックスシリーズのファイナルステージです。プロ野球は最高です!
2022年10月12日
コメント(0)
今回のスポーツ名実況はプロ野球、伝説の10.19を取り上げます。1988年10月19日、パ・リーグの優勝を決めるロッテ対近鉄のダブルヘッダーの日です。過去にもこの10.19はブログに書いたことがあります。当時、黄金時代を誇った西武ライオンズに対し、近鉄バファローズが最後まで食らいつく展開になりました。このダブルヘッダーがパ・リーグの最後のカードになります。近鉄が連勝すれば奇跡の逆転優勝、1試合でも引き分けか敗れれば、西武の優勝が決まります。第1試合を死闘の末4ー3で勝った近鉄は、第2試合も激闘になります。ロッテが先制して近鉄が追いつき、近鉄がリードをするとまたロッテが追いつく、という展開で、試合が進みます。8回表、近鉄はシーズン途中から移籍してきたブライアント選手のソロホームランで、4ー3と勝ち越します。その裏から第1試合に続いて、近鉄はエース阿波野投手をリリーフで起用します。阿波野投手は第1試合にリリーフで投げており、この2日前の試合では9回を完投して、128球を投げていました。そんな状況で、中2時間での連投になりました。そのエースが8回裏、このシーズン首位打者となる高沢選手に同点ホームランを打たれます。阿波野投手は、マウンド上でがっくりと崩れ落ちます。この試合は関西ローカルでの放送でしたが、日本中が熱狂している状況に、キー局のテレビ朝日は急遽放送を決めます。21時からの「さすらい刑事旅情編」を差し替え、この試合が全国放送されました。その中での9回表、近鉄は二死から大石選手が二塁打を放ち、勝ち越しのチャンスを迎えます。バッターは好打者の新井選手です。新井選手は三塁線に鋭い打球を放ちます。抜けた!長打で近鉄が勝ち越しだ、と思った瞬間、守備固めでサードに入っていた水上選手が横っ飛びで掴み、一塁へ遠投します。一塁は間一髪でアウトになり、近鉄はチャンスをつぶします。あのクールな新井選手が、「セーフだ!」と猛然と抗議している姿も初めて見ました。この時の実況が、関西の朝日放送の安倍憲幸アナウンサーです。このスーパープレイに安倍アナウンサーは、「This isプロ野球!」と叫びます。このシーンは私もリアルにTVで見ていました。「三塁線!水上!止める!(アウトの判定に)This is プロ野球!(これがプロ野球だ!)」と絶叫したアナウンスは、正にこの試合の興奮を物語っています。近鉄は4ー4で時間切れ引き分けに終わり、優勝を逃しました。負けなかったのですが、勝てなかったことで優勝は出来ませんでした。プロ野球選手が、悔しさで人目を憚らず号泣しているシーンを初めて見ました。この悔しさを糧に、近鉄は翌年のシーズンに向かっていきます。そして、あの悔しさを糧に、リーグ優勝を遂げます。近鉄バファローズを、決して忘れません。そして今は、近鉄バファローズの魂を引き継いだ、オリックスバファローズを、パ・リーグでは応援しています。
2022年10月06日
コメント(0)
今年のプロ野球、パ・リーグは、最後まで優勝を目指す激しい闘いが繰り広げられました。本当に見ていて熱くなる、面白いシーズンでした。開幕から突っ走ったのは楽天ですが、ソフトバンクにとって変わられ、かと思うと西武が上昇してきたりと、首位争いは目まぐるしく変化しました。そして終盤になって、Bクラスに低迷していた去年のチャンピオン、オリックスがいつの間にか勝ち星を重ねてきました。史上稀に見る激闘は、ソフトバンクにマジックが出たことで決着すると思われました。しかしながら、オリックス、西武も底力を見せました。9月30日にソフトバンクが勝ち、オリックスが負けか引き分けならソフトバンクの優勝という状況になりました。先に勝っていたソフトバンクに対し、オリックスはリードするも追いつかれ、同点の展開でした。引き分けでソフトバンクの優勝かと思われた時、オリックスは福田選手の意表をつく2アウトからのサヨナラセーフティスクイズで勝ち、優勝の可能性を残します。翌10月1日、ソフトバンクは勝つか引き分けでも優勝という西武戦で、1ー0で負けていた9回表、柳田選手の起死回生の同点ホームランで追いつきます。今度こそソフトバンクの優勝だと思われた延長11回、西武の山川選手のサヨナラホームランで、またしても優勝は持ち越しとなりました。サヨナラホームランを打たれた藤井投手、海野捕手のバッテリーは、人目を憚らず涙を流しました。こうして、パ・リーグの優勝決定は、何と10月2日のリーグ最終戦まで持ち越されました。ソフトバンクは勝つか引き分けで優勝、ソフトバンクが負けてもオリックスが負ければソフトバンクの優勝となり、オリックスは勝つしかなく、勝ってもソフトバンクが負けなければ優勝はありません。2014年のパ・リーグ優勝決定の試合も、確か10月2日のソフトバンクーオリックスの試合でした。ソフトバンクが勝てば優勝、オリックスが勝てば優勝へのマジック1となる大一番は、ソフトバンクがサヨナラ勝ちで優勝し、オリックスの伊藤捕手は号泣していました。因縁の10.2、あの時と同じソフトバンクとオリックスの優勝争いで、パ・リーグは日本中から注目される1日になりました。ナイトゲームで始まった千葉のロッテーソフトバンク戦はソフトバンクが、仙台の楽天ーオリックス戦は楽天が、序盤でリードします。このままの流れで行けば、ソフトバンクの優勝となります。しかし、オリックスが底力を見せて逆転し、そのまま5ー2で勝ちます。これで、ソフトバンクの結果次第で優勝の行方が決まります。ソフトバンクはロッテの山口選手の逆転ホームランに沈み、5ー3で敗れます。この結果、ソフトバンクとオリックスは同じ勝敗で並びましたが、直接の対戦成績で勝ち越しているオリックスの優勝が決まりました。何と、シーズン最終戦での大逆転での優勝です。パ・リーグの熱い1日は、劇的な幕切れになりました。オリックスの奇跡の逆転優勝を、心からお祝いします。
2022年10月03日
コメント(0)
大相撲秋場所も佳境に入っています。上位陣が総崩れで、平幕勢が優勝争いのトップを走っています。今回は、2012年5月場所で、史上最年長で初優勝を遂げた、モンゴル出身の旭天鵬関のことを書きます。旭天鵬は大相撲史上初のモンゴル出身力士の1人として、1992年3月場所において初土俵を踏みました。今でこそ多くのモンゴル出身力士が相撲界にいますが、旭天鵬はそのパイオニアです。師匠の大島親方(元大関旭国)は、私は現役時代大ファンで、当時の相撲協会執行部から批判されながらも、モンゴル人力士を入門させ、育て上げました。それでも、稽古の厳しさや日本の食文化などに馴染めず、旭天鵬始め全員が脱走したこともあったそうです。師匠も、弟子も、お互いに努力して、旭天鵬は関取に昇進します。そして、長きに渡り活躍します。2012年4月に、入門からずっと指導してくれた師匠の大島親方が定年退職を迎え、大島部屋が閉鎖されました。そのため、他の大島部屋所属力士と共に、同じ一門の友綱部屋へと移籍します。その最初の場所となった2012年5場所、既に37歳になっていた旭天鵬は、定年退職した師匠への恩返しと、快進撃を続けます。何と千秋楽まで優勝を争います。この時は3人に優勝の可能性がありましたが、旭天鵬は関脇豪栄道に勝ち、優勝の権利を残します。同じ平幕で優勝の可能性のあった栃煌山は、対戦相手の琴欧州が怪我により千秋楽を休場し、戦わずして優勝の権利を得ます。この時はNHKのアナウンサーの実況も、「琴欧州、今日休場です。今日、休場です」と、強調していました。そして、優勝を争っていた大関稀勢の里は敗れ、昭和以降初の平幕同士の優勝決勝戦となりました。決定戦では旭天鵬が叩き込みで栃煌山を破り、史上最年長での初優勝を決めました。この時はリアルで見ていました。「旭天鵬か?栃煌山か?叩き込み!旭天鵬、史上最年長、37歳8ヶ月での初優勝です!」物凄い声援の中、優勝して花道を下がった旭天鵬に対し、花道の奥で多くの友綱部屋の力士たちが泣きながら旭天鵬を迎えていました。直前に部屋がなくなって、新しい部屋に移籍したばかりの旭天鵬を、部屋の力士が泣きながら祝福するというシーンは、旭天鵬の人柄を感じました。その後も旭天鵬は現役を全うし、2015年7月に40歳で引退します。そして師匠の名跡である大島親方を継承します。その後、2017年6月に移籍した部屋の師匠である友綱親方が定年を迎えたことで、旭天鵬の大島親方が友綱部屋の師匠に就任します。これも人柄だと思います。そして、友綱部屋の師匠として弟子の育成をしていた元旭天鵬ですが、2022年2月1日付で大島と友綱の名跡を再交換し、友綱部屋から名称変更される形で大島部屋を再興しました。あの、旭天鵬が入門した元旭国の大島部屋を再興したことになります。このことからも、旭天鵬の人柄が分かると思います。異国から日本に来て、多くのご苦労をされて今に至るまで大島親方の旭天鵬さんを、私は応援し続けます。
2022年09月21日
コメント(0)
大相撲秋場所が始まりましたので、今回のスポーツ名実況は、大相撲です。100kgほどの細身の体で大きい力士と渡り合った、名大関貴ノ花を取り上げます。水泳の選手としてオリンピックにも出られると言われていましたが、水泳ではメシが食えない、として、実兄の初代若乃花が師匠を務める二子山部屋に入門します。猛稽古で鍛え、若手のホープとして駆け上がり、大関まで昇進します。昭和の大横綱で、優勝32回の記録を誇る大鵬は、貴ノ花に敗れた一番で引退を決意します。この頃、北の富士のかばい手、という名勝負もありました。北の富士に外掛けを掛けられた貴ノ花が、脅威の粘り腰で反り返って残し、上になった北の富士が右手をついたのです。手をつかなければ貴ノ花が大怪我をしてしまうことから、かばい手と判断されて北の富士の勝ちになりましたが、貴ノ花の凄まじさを物語っています。この一番をさばいた25代木村庄之助は、北の富士の手はつき手として、貴ノ花に軍配を上げました。既に貴ノ花の身体が死に体だったという判断です。しかし審判団は北の富士の勝ちとして、木村庄之助は軍配差し違えとされました。立行司の差し違えと大物言いにより、木村庄之助は翌日から謹慎を命じられます。そして翌場所前、これを不服とした木村庄之助は、廃業してしまいます。このような事件になるほど、貴ノ花の細い体での粘りは凄まじいものがありました。そして、土俵は輪島、北の湖の若手が横綱に昇進し、世代交代を告げます。この時代において、貴ノ花は輪島、北の湖の牙城を崩せず、優勝は成し遂げられませんでした。細身の体で大きい力士と対戦することから、どうしても場所の後半になると疲れが溜まり、終盤で対戦する横綱戦の相性が悪くなってしまいます。さらに猛稽古に明け暮れた貴ノ花に、初めてチャンスが来ます。1975年春場所、貴ノ花は13勝1敗で千秋楽を迎え、12勝2敗の横綱北の湖との結びの一番に初優勝をかけます。しかしここは北の湖が横綱の意地を見せ、向正面に上手投げで貴ノ花を投げ飛ばし、両者は13勝2敗で並びます。迎えた優勝決定戦、両者の駆け引きで立ち合いが合わず、4度目に立ち上がりました。この時のNHKの実況アナウンサーが、相撲の実況ではお馴染みの北出清五郎アナウンサーです。「北の湖上手を取った。さっきと同じ」「貴ノ花二本を差すか?」「北の湖右上手、貴ノ花絞る」向正面「北の湖が絞っています」北の湖が強引な右上手出し投げに行くところで、貴ノ花が食いつきます。北出アナ「貴ノ花いい格好ですね?」解説者玉ノ海さん「いい格好ですよ」そして西土俵へ力の限り寄ります。凄まじい大声援です。「貴ノ花優勝なる!」貴ノ花が寄り切りで北の湖を破り、初優勝を遂げました。大阪府立体育館は、大声援と座布団が飛び交いました。そして表彰式では、兄であり師匠である二子山親方が、貴ノ花に優勝旗を渡します。本来なら審判部長である高砂親方が渡すのですが、その役目を審判部副部長の二子山親方に譲るという、粋な計らいでした。この時の北出アナウンサーの実況です。「あっ、あっ、お兄さんですね」「兄弟優勝は初めて。親方から弟子へ、兄から弟へ」という名実況を残しました。この6年後、貴ノ花は引退します。引退を伝えるNHKの杉山邦博アナウンサーは、「貴ノ花引退です」と伝えた後に涙声になってしまい、言葉に詰まってしまいます。後に親しみを込めて「泣きの杉山」と呼ばれました。そして、その様子を悟った解説の玉ノ海さんは、機転をきかせ、しばらく一人で貴ノ花について語っていました。2005年に55歳で早世した名大関貴ノ花のことを、私は決して忘れることはないでしょう。
2022年09月12日
コメント(0)
全132件 (132件中 1-50件目)