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2021.03.16
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宮沢賢治の花巻農学校教師時代の北海道修学旅行復命書を読み解いています。
復命書はこちらです。
https://plaza.rakuten.co.jp/kenjitonou/diary/202102150000/

一行31名は、1924(大正13)年5月18日夜に花巻を出発。鉄道と青函連絡船を使い、途中函館、小樽を見学しながら、車中泊2日の強行軍で5月20日午後、札幌に到着。北大植物園、中島公園を見学、札幌駅前の山形屋旅館に宿泊。21日午前はビール工場、製麻工場、北海道帝国大学を見学、電車で中島公園の殖民館に向かい、開拓の歴史を模型で学びました。次に二階で農具と物産を見学します。

(引用開始)
階上にては各種本道内に用ひらるゝ農具陳列せらる。これ殆んど日本各地の旧農具の集成なり。
(引用終了)

2階で北海道の農具を見学しました。現代ですと、本州ではめったに見ないような大型トラクターなどが、北海道では使われています。この当時でも、アメリカやヨーロッパの大型の農具なども使われていたはずです。残念ながら、展示は本州などからの古い農具だったようです。

(引用開始)

中に諸種農産製造品及所謂名物に関して町出身の生徒に注意す。蓋し花巻に独創的産物なく然も近時温泉地方の発達に伴ひてその需要大なるものあればなり。西伯利亜風の蜜漬の胡桃、みづの辛子漬、菊芋の富錦など製造さへ成らば販路更に大ならんのみ。
(引用終了)

当時、花巻温泉では温泉リゾート開発が進んでいました。賢治自身は父親を含む資本家によるリゾート開発には、やや批判的だったようです。数年後に自分も温泉の花壇の設計に協力しながら納得できない気持ちで「悪意」という少し意地悪な詩を書いています。
https://plaza.rakuten.co.jp/kenjitonou/diary/202103150000/

また、ここで農産物加工について生徒たちに教育しています。温泉リゾート開発にあわせてお土産品の新商品開発とは、商人の息子らしい賢治の一面がみられます。

シベリア風の蜜漬けのクルミ。クルミは花巻でも採れる農林産物です。寒いロシアではカロリーが必要なせいか、蜂蜜漬けやシロップ漬けがよく作られているようです。ベリー類などの果物のほか、松ぼっくりまで蜜漬けにして食べるようです。

ミズのカラシ漬け。ミズは花巻でも採れる山菜です。ウワバミソウとも言われる初夏の味覚です。漬物にすれば保存ができます。

下記はミズの楽天アフィリエイトです。




どちらも確かに花巻のお土産によいかもしれません。

菊芋の富錦。富錦とは米に混ぜて炊く、粒状の食品です。寒冷地のため米不足だった当時の北海道では主にジャガイモの富錦が良く食べられていたようです。ここではキクイモを原料にしています。キクイモはカロリーが低く食物繊維が多いため、むしろ現代人に人気が出そうです。カロリーを取りすぎな当時の都会からの観光客にもいいかもしれません。

楽しく有意義だった札幌での見学もまもなく終わります。







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最終更新日  2021.04.18 04:51:30
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