賢治と農

PR

×

プロフィール

馬場万磐

馬場万磐

カレンダー

バックナンバー

2026.08
2026.07
2026.06
2026.05
2026.04

コメント新着

健康を目的@ Re:ゴッホと宮沢賢治 その8 独身 AIイラスト(02/11) 健康を目的については、 0896240183 をど…
胸元コイルシステム@ Re:宮沢賢治「十月の末」 その14 兵隊さん? AIイラスト(01/21) 胸元コイルシステムは、0896241455 をど…
毎日をやさしく包む@ Re:宮沢賢治「十月の末」 その6 松と楢の林 AIイラスト(01/13) 毎日をやさしく包むは、0896236553 です…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2021.05.01
XML
カテゴリ: 羅須地人協会時代
前回はキクイモが出てくる宮沢賢治の作品をみてきました。

宮沢賢治 作 「そもそも拙者ほんものの清教徒ならば」 キクイモがいっぱいとれたけど、米も食べたい賢治
https://plaza.rakuten.co.jp/kenjitonou/diary/202104300000/

草稿でキクイモが出てきたものの、最終形では、ノバラに変わった作品もあります。

農作業中の突然の雨のなか、何らかの愛憎に悩み憤る青年の殺伐とした心が、目に写る植物などで表されています。
草稿では、それは、枯れたシダの葉、キクイモの茎、アリの塔、スギです。
完成形では、ノバラの根、アリの巣、スギとなっています。
キクイモの茎も、ノバラの根もガサガサとしたあまり美しくないものです。ややマイナーなキクイモより、一般の人にもわかりやすいノバラにしたのかもしれません。

(本文開始)


七二八
        一九二六、七、一五、

雨はうつゝにそゝぎ
開墾した藪は
土のけむりと湯気とをあげて
 ……森の向ふのしろびかり……
ぬれてぼうとして
ひとりぎしぎし歯噛みする
いったいこれがおれなのか
 ……枯れた羊歯の葉
   菊芋の茎

   いまいそがしく往来する蟻……
杉には白いしぶきをあげる
この七月のひなかの雨
熱く切ないわたしから
あゝ愛憎の図式を洗へ


     驟雨

驟雨そゝげば新墾(にひはり)の、
まづ立ちこむるつちけむり。
湯気のぬるきに人たちて、
故なく憤る身は暗し。
すでに野ばらの根を浄み、
蟻はその巣をめぐるころ。
杉には水の幡かゝり、
しぶきほのかに拡ごりぬ。

(本文終了)

#宮沢賢治 #キクイモ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021.05.01 03:18:13
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: