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2021.06.06
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カテゴリ: 羅須地人協会時代
1926(大正15)6月20日に書かれた詩です。
花が咲いたまま倒れた稲の姿がでてきます。6月に稲の花は咲きません。前年の稲の姿を思い出したのでしょう。フラッシュバックといってもいいかもしれません。

昨年の追肥の指導が、時期が早すぎたか、量が多すぎたために、稲が倒伏してしまった地域のようです。
今年こそ、稲が倒れずに、収量が増えるようにしよう、という決意の詩だと思います。

(本文開始)

七一五

         一九二六、六、二〇、
道べの粗朶に
何かなし立ちよってさわり

あちこち暗い家ぐねの杜と
花咲いたまゝいちめん倒れ
黒雲に映える雨の稲
そっちはさっきするどく斜視し
あるひは嘲けりことばを避けた
陰気な幾十の部落なのに
何がこんなにおろかしく
私の胸を鳴らすのだらう
今朝このみちをひとすじいだいたのぞみも消え
いまはわづかに白くひらける東のそらも
たゞそれだけのことであるのに

いかにも立派な根拠か何かありさうに
胸の鳴るのはどうしてだらう
野原のはてで荷馬車は小く
ひとはほそぼそ尖ってけむる

(本文終了)

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最終更新日  2021.06.06 04:55:23
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