賢治と農

PR

×

プロフィール

馬場万磐

馬場万磐

カレンダー

バックナンバー

2026.08
2026.07
2026.06
2026.05
2026.04

コメント新着

健康を目的@ Re:ゴッホと宮沢賢治 その8 独身 AIイラスト(02/11) 健康を目的については、 0896240183 をど…
胸元コイルシステム@ Re:宮沢賢治「十月の末」 その14 兵隊さん? AIイラスト(01/21) 胸元コイルシステムは、0896241455 をど…
毎日をやさしく包む@ Re:宮沢賢治「十月の末」 その6 松と楢の林 AIイラスト(01/13) 毎日をやさしく包むは、0896236553 です…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2021.08.11
XML
カテゴリ: 羅須地人協会時代
1927(昭和2)年8月20日の水稲の倒伏を描いた一連の詩の代表作が、この「もうはたらくな」です。
前回、ご紹介した「ぢしばりの蔓」とくらべて、やや表現が穏やかに、やや分析的になっています。

宮沢賢治 作 「ぢしばりの蔓」8月の豪雨と倒伏。保険金での弁償。
https://plaza.rakuten.co.jp/kenjitonou/diary/202108100000/

前作「ぢしばりの蔓」では、
「おれの教へた稲」となっていた部分が、
本作では、
「おれが肥料を設計し/責任のあるみんなの稲が」
と、謙虚な表現になっています。



「働くことが却って卑怯なときもある」の部分が、
「働くことの卑怯なときが/工場ばかりにあるのでない」とかわりました。
この時代流行した工場労働者を描いたプロレタリア文学と、都会の読者を意識したのかもしれません。

(本文開始)

一〇八八
         一九二七、八、二〇、
もうはたらくな
レーキを投げろ
この半月の曇天と
今朝のはげしい雷雨のために
おれが肥料を設計し

次から次と倒れたのだ
稲が次々倒れたのだ
働くことの卑怯なときが
工場ばかりにあるのでない
ことにむちゃくちゃはたらいて

卑しいことだ
  ……けれどもあゝまたあたらしく
    西には黒い死の群像が湧きあがる
    春にはそれは、
    恋愛自身とさへも云ひ
    考へられてゐたではないか……
さあ一ぺん帰って
測候所へ電話をかけ
すっかりぬれる支度をし
頭を堅く縄(しば)って出て
青ざめてこわばったたくさんの顔に
一人づつぶっつかって
火のついたやうにはげまして行け
どんな手段を用ひても
辨償すると答へてあるけ

(本文終了)




#宮沢賢治 #ぢしばりの蔓 #もうはたらくな #水稲 #倒伏





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021.08.11 11:43:16
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: