まりことリンリン~♪

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2025.02.14
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カテゴリ: 読書

神の値段 (宝島社文庫) [ 一色さゆり ]

〈内容紹介より〉
​第14回『このミステリーがすごい! 』大賞・大賞受賞、現役学芸員が描く美術ミステリー、ついに文庫化です! メディアはおろか関係者の前にも一切姿を見せない現代美術家・川田無名。彼は、唯一つながりのあるギャラリー経営者の永井唯子経由で、作品を発表し続けている。ある日唯子は、無名が1959年に描いたという作品を手の内から出してくる。来歴などは完全に伏せられ、類似作が約六億円で落札されたほどの価値をもつ幻の作品だ。しかし唯子は突然、何者かに殺されてしまう。アシスタントの佐和子は、唯子を殺した犯人、無名の居場所、そして今になって作品が運びだされた理由を探るべく、動き出す。幻の作品に記された番号から無名の意図に気づき、やがて無名が徹底して姿を現さない理由を知るーー。


とても興味深い一冊でした。
ミステリーとしては起伏がなく平坦で「このミステリーがすごい ! 」対象というのがちょっと?
だけれど、 美術業界の仕組みを知ることが出来ました。
美術界、 マネー界の仕組みを巧みに操る者が生き残る。
時代や場所によって価値、評価は異なる。
美術は信仰であり信仰する人たちによって価値が決まり値段が高騰 していく。
信仰≒神に対する値段。
作品、作家に対する敬意、 愛情、畏怖、驚嘆、きっと人それぞれ受け止め方はあれど、
感情を揺さぶる物として受け止める人たちがいる一方で、 金儲けの手段としか考えない者もいる。

確かにそう、美術品に限らず舞台芸術のチケットだって、 自らが観るためではなく端から転売目的の人も多いですからね( 美術業界とは規模が違いすぎるけれど)。






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最終更新日  2025.02.14 11:40:13
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