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大好きな作品が再演されます。11月10日からチケット前売り開始。東京で観られるのは2月18日の昼・夜公演だけ。おみつドットコムどんだけオススメかって?あきれるくらいの想いの丈、前回観劇の日記をまとめました。その1音楽朗読劇 「モリー先生」との火曜日 有楽町朝日ホール 2010年2月26日至福の時でした 「モリー先生との火曜日」を読んでます 2010年03月05日もっと宣伝してくれればいいのにね、もっとたくさんの人に知ってほしい今年もたった2日だけ。私の行った日にちょうどモリー先生のご子息とその奥さまが観にいらしていて、主演の光枝さんと観劇の対面があったそう。モリー先生は78歳!になってからALS(筋萎縮性側索硬化症) を発病し、衰えゆく体とハッキリした意識のはざまでどんなにかつらい気持ちに苛まれることだろうと想像するのも忍びない状態なのに毎日を明るく前向きに過ごしていこうと努めます。さらに、元教え子のミッチに最後の授業として“本当の幸せ” “人生の素晴らしさ” について語り、ミッチはその著書を通して、世界中のみんなにモリー先生の遺したメッセージを伝えたそれが「モリー先生との火曜日」売れっ子スポーツライターだけあってミッチは話の組立てがうまくて、センスもよく読みやすい。スラスラと入ってくるけれど、内容はどれも深い自分がミッチだったら自分がモリー先生だったら置き換えて考える。読んでいると今さんや光枝さんの声が聞こえます。光枝さんは「さようなら」ひとつも、光枝さんの「さようなら」になって、 言葉が輝く人です。朗読劇の舞台、水色のジャケットの今さんと白いブラウスの土居さんはベージュのボトムがお揃いでお似合いの仲良し夫妻。恩師の病気を知って、その衝撃と長年のご無沙汰のバツの悪さから仕事が忙しいことを理由に(自分自身に言い訳をしながら)、会うのを渋る夫の気持ちを察しつつも、あえて明るく、「で、いつ会いに行くの?」と確信に満ちた言葉をかけるミッチの妻。演じる土居さんは、始まってすぐのそのセリフひとつでどんな奥さんかがクッキリ見えて、さすがの演技力。妻に背中を押されながら、卒業以来16年も会っていなかった恩師、モリー先生と会うことを決心し、火曜日ごとに超多忙の仕事の間を縫って車を飛ばし先生の好物を買い、先生宅を訪ねる。その関わりの中で、大学生の頃より、むしろ多くの影響を受けて変わっていくミッチ。今拓哉さん、名前は知っていたけれど、こんなにちゃんと観たのは初めて、朗読も歌も素晴らしく、今さんのミッチでよかった!ってカンジ。たった3人の俳優さんの読む力はどんな舞台にも負けない充実感、満足感を与えてくれました。光枝さんが舞台の中央に座り、テーブル、椅子。そして、今さんの隣に土居さんが腰かけている。光枝さんの逆隣りにはバイオリンとピアノ。光枝さんの隣に今さんが座れば、そこがモリー先生の家。土居さんの隣に座れば、ミッチの自宅と言う設定。椅子の間を移動するだけ、背景はなにもないのに、俳優さんの声の演技力は、モリー先生の居間の空気からミッチの家の家具まで見えてくるように、多くのものを伝えてくれます。音訳や、読み聞かせの参考になるかしら、なんてあさましい根性は捨てて、真摯に聴き、感じることに専念。朗読の合間には三人の、これまた卓抜した歌唱を楽しめる。とっても贅沢な、上質な時間を過ごせたことに感謝。観客の感動の分だけ、力強い拍手に迎えられ、並んだ5人。3人の俳優さんと同じような黒い服装で体型まで双子みたいな演奏者、ピアノの小原孝さんとバイオリンの真部裕さん。お二人の奏でるテーマ曲が繰り返し頭の中で鳴ってます。あたたかくしみじみとまるで モリー先生その人のように【送料無料】モリー先生との火曜日普及版お父様をALS(筋萎縮性側索硬化症) で亡くされた井料拓也さんがその悲しみを乗り越えて、この舞台を演出されています。珍しい名字なのであら、と思ったら、劇団四季にいらした井料留美さんの弟さんでした。光枝さん、土居さん、今さんと劇団四季つながりなんですね。皆さん、アチコチでひっぱりだこの人気俳優さんなのに、スケジュールをやりくりして、この作品を長く続けていらっしゃるその姿勢に今まで以上に好感を持ちました。早くに母を失い、父からも愛情をそそがれなかったそんなモリー先生が多くの人に愛を与える存在であることの不思議さとありがたさ、そしてモリー先生に愛を与えてくれたのがモリー先生の父の後妻であったこと絶対的な不幸だったり、悲しみが最初にあっても立ち直ったり、救われたりする可能性、があること、人生の複雑さ、深さいろんなことを考えながら、今、本を読んでいます。
November 10, 2011
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最初の日は、前の用事が詰まっていて2度目は、台風の為観られなかった1幕目。「台風の振替」という名目のもと、こまつ座さんのご厚意でようやく観られました。台風の日、Twitterでサポートしてくれた友達への感謝も決して忘れず。以下、この日の私のつぶやき on Twitter。サザンシアター着きました! 今日こそ1幕目から、しっかり観ます。 こまつ座様ありがとうございます。キネマの天地、台風振替です(*^_^*)2011.09.30 18:23キネマの天地始まる!台風の時はありがとう(^з^)-☆Chu!! 2011.09.30 18:27ワァ!1幕目終わりました!満席の客席。男性トイレに30人近く並んでいるのは新鮮。ますます絶好調 キネマの天地 2011.09.30 19:45終わりました!三度目の正直で1幕を観られてカンゲキ!台風振替の時に手続きしてくれた方にお礼を言うために受付に寄ったら「後ろの席ですみません」とおっしゃるので「前の2回と別の角度で観られて良かったです」とお答えしました。「最初から観られて良かったですね」と優しく微笑んで下さって、いっそうこまつ座が好きになる(*^_^*)お世話になりました。 2011.09.30 22:54 そうです、キネマ。10月1日までですが、ドンドン、パワーアップしてます。あの空間はいいよ~。次は啄木なんですが、稲垣吾郎効果でしょうか?完売御礼の札が貼ってありました。2011.09.30 23:43プロローグ、「キネマの天地」の音楽で始まるんだ!駆けつけた女優さんは、ゴージャスな椅子、(トップ女優の麻実れいさんの為に用意した椅子)に全員がいったんは腰かけるのね。そうして、自分より格が上の女優が現れる度に名残惜しそうに、その椅子を先輩の為に譲るのね。機関銃のような会話のやりとりの中に、クルクル建つ場所が変わるのね。そんなふうにはじまって自分が演じなかった役名を一つずつ挙げる木場さんのモノローグ。舞台・映画、木場さんが並べる役名を通して客席は皆、その役だったり、観た時のエピソードだったり華やかなりし頃のキネマに想いを馳せて、涙する。木場さんも4人の女優さん達のたくましさも愛しさも作り手側の浅野さんも古河さんも、みーんなして井上ひさしさんのキネマへの愛が溢れる世界を舞台上に表してくれてありがとうございました。3度目にして、初めて気づいた舞台のセットの2階木場さんが立つところの後ろにある古い椅子。あそこに、舞台には姿を見せない殺された監督の夫人でもあり、大女優の松井チエ子が座っていたりしてね。ウフフ
September 30, 2011
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新宿までは電車が動いているし帰るころには雨もやむ、ということで予定通り、会社帰りに紀伊國屋サザンシアターへ。臨時休演ならば仕方ないけれど、上演するからには行かなくちゃね。女優さん達が舞台に上がるならぜひぜひ見届けなくてはならないわこんな日はお客様も少ないだろうから10人分くらいは拍手して、応援しなくちゃ!会社からまず出られない。風が強い。でも、バス⇒電車と乗りついで、止まれば乗り換えてどうにか、サザンシアターへ到着。サザンシアターは7階だけど、高島屋からの連絡通路は5階だから要注意!着いた時は、ちょうど1幕目が終わったところ。覚悟の上とはいいながら、ちょっとショック。けれど、受付の方が「遅れた方は別日に無料で振り替えますので帰りに申し出てくださいね」と優しく言ってくださって安心して、中に入った。休演かどうか確かめるのに一苦労したし、いざ来ると決めてからも苦労したけれど、その言葉でホッとしながら、席に着いた。休演?それとも?休演ならば新宿まで行かないで、まっすぐ帰宅できる。台風のため、休演か、通常通りかの情報を知りたかった。けれど、台風で、安否確認の電話が殺到して、問い合わせをしたくても私の携帯からじゃ電話が通じず、お手あげ!困った!とつぶやいたら、そのツイートを見て大阪と東京のお友達が助けてくれた。サザンシアターの電話番号を検索してくれたり自宅から劇場へ問い合わせして、その結果をツイートしてくれたの。そうでなけりゃ、途中でめげてたかもしれないね。キネマの天地1週間前よりもテンポが良くなり、ますますセリフの応酬、聞きごたえあり、たくさん笑って、最後にシンミリ、そして えーーー!4人の女優の格と個性の違いが、前回よりデフォルメした感じで喜劇度アップ。やってられない!とばかり、3人の女優が台本をバン!と床にたたきつけ、一番若い大和田美帆ちゃんも、それに続きそうになるけどそこをぐっと抑えて、助監督に手渡す、とかね。(*^_^*) 帰りに振替の日を決めて、チケットをいただいた。「台風の中ありがとうございました」と大和田美帆ちゃんからツイートのお返事がありました。次回は、今日観られなかった一幕目と、大和田美帆ちゃんを中心に(ゲンキンだな~)楽しみたいと思います。ワクワク♪o(^o^o)(o^o^)oワクワク♪
September 22, 2011
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久しぶりの新宿サザンシアターで「キネマの天地」観劇。観たいな、と思いつつ予定が立たなかったんだけど14日、火星人さんと夕方別れたあとは、さみしいから夜の部の観劇をここに入れちゃえ!と思い立って。こまつ座=サザンシアターなので、黄昏の街を迷わず急ぐ。10月1日までなので、ネタばれになることは書けない。なので、お!と思ったところをポツリ、ポツリと…■舞台版「キネマの天地」映画の「キネマの天地」の脚本に参加した井上ひさし。「キネマの天地」の続編ってことで生まれ、育っていくうちに、親とは異なる才能を開花させた子ども。舞台の「キネマの天地」は監督の亡くなった妻=女優松井チエ子を殺したと思われる4人の女優を集め、真犯人を突き止めることを目的とし、監督、助監督と売れない俳優、尾上竹之助が企んで・・・という話なんだけど。■木場勝己さん木場さんの声を聞くと「ああ、舞台を観に来たんだ~」と満足度がピーンと上がる。身分の高い威厳のある役がピッタリなのに、「リタルダント」の吉田鋼太郎さんと同様、冴えない役をやっても達者なのです。流暢なセリフを聞いているのは心地よい。今回は歌舞伎出身で、仕事を選ばずに幅を広げているがどうも仕事の方からは選ばれない役者。引く手あまたの木場さんなのに、話しているのを聞いていると、才能はあるのに不運にもスターになれなかった不遇な男に見えてくるから説得力ありでサスガです。彼を呼ぶ監督の声にビックリ!「オノエタツノスケ」と聞こえ、ええええ。いかに井上さんと言えども「尾上辰之助」は勘弁してくれ、と泣きそうになったけど「竹之助」だった! ホッまー。観ている人のほとんどがスル―しちゃうだろう、細かいことでスミマセン!■浅野和之さん観るたびに好きになるチャーミングな浅野さんは、監督の役。(ちなみに、助監督と大和田美帆ちゃん演じる田中小春が映画と同じ登場人物)大好評だった「ペッジパードン」を見逃して以来、渇望していた浅野さんだ!佐々木蔵之助さんと亀ちゃんとの共演「狭き門より入れ」(ちなみにルーキーズでもおなじみの中尾明慶君の初舞台の作品)で拝見してから長いこと、ご無沙汰でした女優達が、侃侃諤諤、丁々発止のやり取りをする時に上手(カミテ)の壁に貼りついて、シェーのような格好していたのがお茶目でツボでした(^O^)■秋山菜津子さん劇団☆新感線のあの個性的な中にあってもキリッと魅力的な秋山さんが麻実さんや三田さんのような大先輩とどう太刀打ちするのか楽しみでした。毒婦女優なんですが、毒婦って今の若い人にわかるんだろうか~先輩女優さんをたてているように見えて、人をくったようなふうにも見えるのは絶対、あのメイクのせいだと思う。真面目な顔をすれば、するほど笑いそうになる。エンジのスッキリ、タイトな服装に黒の長いストールをたらしてスタイリッシュなのに、あの眉毛がズルイ!■大和田美帆さん大女優の面々の中での奮闘ぶりには拍手!どうしても七光りって言われがち。G2さんの「テーブルマナー」の時も好印象、今回はキレイさも舞台度胸もアップしてたと思う。歌舞伎の役者さんがズラッと並んで順番にセリフを言う、渡り台詞のように、麻実さん、三田さん、秋山さんと繋いだところを美帆ちゃんがつまらなくしちゃったら大縄跳びのロープをふんづけたみたいに台無しになっちゃう。プレッシャーも相当だったろうけどがんばってたね~。■三田和代さん母もの映画のヒット作を多く持つ女優さんで、麻実さんより役の方も年上なんだろうけど、「格」は彼女に勝てない。その微妙な役柄を、余裕で演じて、いわゆるクサイ芝居から本音のシリアスな演技から、自由自在。こんなにタップリ三田さんを存分に観られたのはウレシ。表情豊かにツルツルと長セリフを難なくこなしている様子に「あん、三田さんの『オンディーヌ』観たかったな、とか余計なことまで想像してる。■麻実れいさん白いレースの衣装が女王様のように風格があって座っているだけで、既に大女優のオーラが!(衣装でひとつ! 青い和服の三田さん、エンジの秋山さん、白の麻実さん。 大和田美帆ちゃんのほとんど白く見える淡い黄緑色。 若さとかアイドルを表現したいんだろうけど うしろの席で観ると麻実さんの白とかぶっちゃう。 ならば、ハッキリした黄色とかピンクのほうがよかったのに)それ以外は大満足でございました。井上さんというか、演出の栗山さんの巧みさ(?)、(他の役者さんの台詞の最中に、何気なく進行するからややもすると、見落としちゃうかもしれないけど)他の女優が揃っても、一人だけ椅子に座っている麻実さん。だいぶ後から、助監督にエスコートされながら満を持して、って感じの登場の仕方でいちいち、説明はないけど、彼女が特別、ってわかる。■それから…そんな彼女の待遇を気にしてないようで、しっかり目の端にとらえて、それぞれの反応をみせる他の女優達。後ろの席だったので、オペラグラスで観てたけど、しゃべってない人も、面白いので、誰を観て、誰をあきらめるか、取捨選択に困り、ついにはオペラグラス放棄。監督から、一人ずつ「殺す動機があり、こんな目撃証言がある」と突きつけられる女優達。怪しいと思われたことで憤慨し、動揺するため弁明にもたつくと、別の女優がいともたやすく女優らしい解釈で、嫌疑を晴らしていく。誰も相手の窮地を救うつもりはなく、自己弁護をしているのが結果的に、相手を救うことになっているのが面白い。辛辣な会話が飛び交って、吹き出していた1幕と雲行きがどうも違ってきたような…その続きは、どうぞ劇場でカーテンコールに登場人物が「キネマの天地」を歌います。映画や俳優さんへのオマージュを感じるのと同時にああ、井上さんのお芝居なのに、劇中に歌がなかったなとそこで思いだす。虹の都 光の港 キネマの天地「キネマの天地」を聴いたせいか行進のように足取りも軽く、通路を出口に向かう人達、笑って、キュンとして、そして明るくって、お芝居っていいな~と帰ります。青春もゆる 命はおどる キネマの天地しっかし、ヒトコト、のつもりが長かったみたい…
September 14, 2011
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役者さんが素晴らしくて2回目観ちゃいました。吉田鋼太郎さんの役は音楽雑誌「リタルダンド」の編集長。蜷川さんの舞台で見かける威厳のある王様とは違うけれど自宅マンションに部下を呼んで打ち合わせをしている様子など情熱を持って仕事をしている姿はなかなかダンディーでステキ。念願の特別編集号について熱く語る彼の話に耳を傾けている部下が伊礼彼方さんと高橋由美子さん。結婚して半年の妻、洋子役が私にとってはお久しぶりの一路さん。文字通り、これだけ役者が揃っているから食指が動いたので、そうでなかったら若年性アルツハイマーがテーマのこの作品は避けていたかも。病気が進行して特別編集号を断念せざるを得なくなる時もあきらめず戦う姿勢を見せる熱い若者が伊礼さん。ミュージカルの若手人気俳優として名前こそ知っていたけれどタブン拝見したのは初めて。自分の気持ちに正直なところは好感が持てたし、重苦しい話なので爽やかな彼がいることで救われるところあるな~と思ったりして。そして、編集長と昔、ちょっと何かあったらしい部下が高橋由美子さん「淫乱斎英泉」(山路さんや浅野さんと共演)を観ていい女優さんだなと思ったのですが、敏腕の部下であり、洋子に嫉妬する女の部分も見せ、冷静に見えるけれどドロドロしている部分も可愛い部分も巧みに演じ分けてました。G2さんの「ダブル」の時の堀内敬子さん同様、女性の中の天使と悪魔の両極端、というか両面を表せる女優さん。吉田鋼太郎さんの後輩の市川シンペーさんは言いたいことを言っている。元気だった頃には言えなかったかもしれない恨み、つらみも目の前で口にする。リア王の道化のように時々は憎らしい口をきくけど、もしかしたら彼が一番自然体かも。飄々として、でも実はリアリストで、でも心の中では深い尊敬がある。そんな泉の役を好演してました。井上ひさしさんのお芝居でいいなー、この人と名前を覚えた山崎一さんは洋子の兄の役。自分のことさえ忘れてしまった認知症の母を見舞いながら妹の洋子の身を案じ、離婚を勧めに何度も訪れます。山崎さんはカーテンコールの時も涙ぐんでました。脚本が遅れたせいで、現場で演技をつけながら音楽づくりも同時に進行した「リタルダンド」は皆で生んだ実感が強いのでしょうか。それとも家族が病気で壊れていくというテーマがもつものなのでしょうか。鋼太郎さんの名演技のせいでしょうか。はたまた、マンションの一室、LDKとベランダで終始行われるせいかもしれませんが、観客ではなくもっと入りこんで舞台の上の人達と一緒に一喜一憂してしまいます。一路さんもここでは女王様のゴージャスさはないのに気品はそのまま。変化していく夫を変わらず愛し続ける妻で毅然としてステキです。でも、出来すぎじゃない?とちょっと不自然に思う気にもなったけれど爆発して感情を吐露する場面のあと、更に応援したい気持ちになる。一人、父の再婚を許せない息子役の俳優さんだけ名前を知りませんでした。息子のケージ役の松下洸平さん。ペインティング・シンガー・ソングライターだそうです。最初は出るたびに怒鳴っているわがまま息子だけど、(嫌なカンジ(-_-;))病気を知ると共に変わっていく。病気も悪いことばかりじゃないかもしれない。
July 27, 2011
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吉田鋼太郎さんは蜷川シェークスピアでおなじみの方だし、私が一番好きなエリザベートの一路さんが主演なのと演出がG2さんだったから、ちょっと重いテーマだけど観たいな~と思ったのがきっかけ。実際に観たら、希望がみえた気がした。そりゃ確かに若年性アルツハイマーになった人も周囲もタイヘンじゃないとは言わないけれどいつか、必ず人は死ぬ。そして、自分も家族も誰しも老いて病気になる。そんな時に、自分ならどうする、どうしたい、されたいと考ながら観てた。現実の中でどう受け入れるかの答とまでは言わないけどヒントがたくさんあった気がした。登場人物は7人。セットはずっと同じマンション。歌が突如として始まる。シリアスなシーンに、日常的なシーンに。最初はその違和感に戸惑った。けれど、音に乗せて発せられる言葉は 瞬間に流れてしまう言葉より、ユックリ ジックリ入ってくるから 作り手の 演じ手の言いたいことが強調したいことが、より伝わるってことがあるじゃない。出演者たちがつぶやくように歌う。それぞれの立場で吐く。音楽劇で良かったかもしれない。メッセージがぶつかってくる。その姿はポジティブだからこちらも泣くだけでなく、真剣に受け止めようとする。最後のシーンは感動的で、ちょっと「わたしの頭の中の消しゴム」に似ているけど一路さん扮する洋子の気持ちになって泣ける。ドラマはここで終わるけれど、洋子の明日はまだまだ続く。だけど、この気づきで明日も頑張れるだろうな、と思う。関わる人が多いほど見守る人の負担は軽減するから親戚でも友人でも多いほうがいいなと思った。孤独の介護はつらいだろうな。最初は戸惑った歌だけど、役者さんの抜群の歌唱もあり音楽は舞台の下手(向かって左)に置かれたピアノの方が役者さんの演技に合わせて演奏していて歌の邪魔をしない。歌舞伎の附けうちさんの如くの印象の残し方。8人目の役者。そして最後だけは「ピアノここにいます!」と歌いあげてホントに素敵だった。で、結局、ロビーで質問している次第。「作詞はG2さん、作曲はピアノを弾かれていた荻野清子さんです」そうそう、この方シックな黒のドレスなんですがピアノと一体化しちゃってそうな。良く見るとビーズ(ラメ?スパンコール?わからん)がついていた。それがね、いつも光るわけではないの。照明は役者さんにあたっているのでね。それが、元気に健気に看病している洋子の涙のシーンで一瞬キラッと光った。こんなところにもググッときてしまって、好きになる芝居には魔法がかかっている気がする。構想10年 がうたい文句の音楽劇「リタルダンド」それだけのことはあった。重たいテーマだったのにも関わらず、もう一回観たい!と思っちゃった!プログラムは作中に出てくる雑誌の風体でちょっとウレシイ。2011年7月18日 PARCO劇場
July 19, 2011
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「たいこどんどん」、千穐楽のコクーン。ヨタロウさんとご縁があって、ウレシイ「たいこどんどん」こまつ座のお芝居の歌は、いつも好きなのですが今回もすっごく良かったので俄然興味が湧いた人伊藤ヨタロウさん。去年の夏、「佐倉義民傳」で感激したラップの作曲者でもある。そのヨタロウさんの肩ごしに観劇した千穐楽。興奮さめやらず劇場を後にした、つもりでしたが嬉しいことに、橋之助さんファンの顔見知りの顔が♪♪彼女達と一緒になったおかげ様で、再びヨタロウさんに会えサインもいただき・・・「ヨタロウさんの歌が良かったんですけど、 (前回、立見の時は三人で口パクで歌ってたくらいです) なぜ「アメイジング・グレース」や 「デイ・ドリーム・ビリーバー」だったのですか? ヨタロウさんが作るわけにはいかなかったんですか? もちろん、2曲ともいい曲で、好きですが」一番聞きたかったことをおうかがいしたところ蜷川さんの希望があったからというのが理由だそう。鎮魂、ということで「アメイジング・グレース」を。ヨタロウさん自身はそれでいいと思っているとも。納得。そうでしたコンセプト、想いは東北でした。立ち役であんなにオーラがある橋之助さん。観に来てくれたご贔屓に「ありがとうね」と丁寧にお礼をする姿は誠実さを感じます。大仕事の後なのに気遣いを感じキュン♪おかげ様で、若旦那と桃さん達が温泉に行くと知りつらい旅の後にシアワセな時間が待っていることカンパニーが仲良しなこと(観光バス仕立てだった!)桃さんと若旦那が隣に座っていたことなどに大感動。さよーならーと手を振りお見送りができたのです。写真はお見送りの時。もちろんブログの許可はお願い済み。ヨタロウさんは、ブログ向けにポーズも決めてくださるし、初日開けた頃はちょっと余裕なさげだった新太さんもおだやかーな笑顔。そして「こちらこそ、ありがとう!」なのに出発前のあわただしい中、サインしてくださった六平(むさか)さん。「江戸は情婦」と劇中歌では歌っていましたがお江戸から○○へ向かう皆様~お疲れ様でした~冗談抜きで、心から、ありがとうございました。全ての関係者の皆さま!まさか、のお見送り付きでほんとにご縁に感謝です。ハッシーファンのお二人に大感謝。
May 27, 2011
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舞台の上にひとり、古田新太@桃八。借金のために若旦那に売られ、恨みつらみを…ここで働く者は、40歳までしか生きられないという過酷な労働を強いられる鉱山の地大工にされてしまった桃八。時が経つに連れ、大好きな若旦那への想いも移る。……八月目。 若旦那はひょっとしたら 俺のことを忘れてしまった?九月目。 若旦那を憎い、と思い思い暮した。十月目。 若旦那を人非人と思い思い暮した。十一月目。若旦那を鬼の清之助めと思い思い暮した。一年目。 若旦那を殺そうとしている夢ばかり見て過ごした。ここで驚くのが、八月目!だからね。八日目じゃなくて。それほど慕っていた若旦那。地大工の歌も壮絶。野ざらしの骨が鳴る、早くお前も死ねと鳴る。つぶれた喉で… とかでも、わしらは歌好き 念仏嫌い死出の山さえ、歌で越すセリフだけだと聞き逃してしまいそうな箇所も歌になることで胸まで届くリフレイン 頭に残る詩は井上さん。そしてこの芝居を初めて観た時から気になっていた曲を作ったヒトが目の前にいるって(前の席には、憧れの伊藤ヨタロウさん!)すごいでしょ、この千穐楽はカンゲキひとしおでございます!魚婆。おにぎりのシーン。古田さんと立石さんのやり取りがたまんない!苦しいシーンの後だから、ホッとする。あれ、ふたりのうしろのお地蔵さん。赤い地に花柄のシャツ着てる。前からそうだったっけ?行き当たりばったりに「富本節」の太夫と三味線弾きになった二人は再会して旅を続ける。(富本は清元と義太夫の間の感じで今は絶えてしまったそう。古田さんは実際に演奏していたし、ノドもいい!)そのどのシーンでも役者さん達が何役にも扮して大活躍で眠っている暇がない。(たとえ、仕事帰りで疲れていてもね)今日は、差し金でスズメを操るオイシイ場面は橋弥さん。(キリッと涼しげな二枚目、成駒屋一門)とわかったのが収穫♪ベテラン、芸達者の面々が、新潟の旦那衆に扮して居並び富本節を聞くシーンが楽しいのですが、楽は皆さん一段とハジケテいたような…そして、二人がやっとのことで江戸に戻ったら「江戸」がなくなり、「東京」になっていたという何とも言えないラスト。それまでは毒婦だった京香さんが、楚々とした娘で現れた。若旦那の実家「鰯屋」の所在をたずねられた時。「私が7、8歳のころだったかしら」と鰯屋の最後の様子を語るんだけど(最初の手紙が届いた直後、水戸藩士に襲われ店はつぶれていた)二人が留守にしていたのは9年。16、7歳ってことだから計算が合わない気がするけど、京香さんなら、ま、いっか!乞食のおばあさんから一挙に清楚なお嬢さま。そこがカッコイイでしょ♪家も江戸も将軍様もいない、と途方にくれて泣きじゃくる若旦那。 「若旦那、江戸はなくなっても、江戸者は江戸者じゃありませんか」桃八がカラ元気で若旦那を励ます声が響く。最後もオープニングと同じように役者さんが通路に登場します。今度は東京の人達として私の席からは立石涼子さんがよく見えました。主役の二人以外は何役も皆さんこなしていますが肌をあらわな芸者から、牛を引いて塩を売りに行くおばあさんを熱演していた立石涼子さん。ここでは、紋付の羽織、正装のお姿が凛として美しく、女優の生きざまを観たような感もあいまって、涙が浮かんできました。ハンチングをかぶった東京の大工の橋吾さんは向うの列に見えます。しゃんと背筋を伸ばし、町が時代が変わっても力強く生きていく姿。舞台上で横並びの時よりも、すぐそばで息遣いまで感じる近さ、通路を埋める役者さん達が客席と一体になった時役者さんとその時代の人がオーバーラップする気がしました。そして、真正面から観たのでラストのメッセージが横から見切れていた時より、よくわかりました。浮世絵の富岳三十六景の書き割。愛するお江戸をイメージしただけでなくて書き割の波が迫って、一度、家や木の後ろに人が隠れるラスト。波が引いた後に再び顔を出すのは、最後だからただ並んだわけじゃなく観てくれてありがとうのお辞儀だけの意味じゃなく生き残った人達が立ちあがる姿、亡くなった人がいても、赤ん坊が生まれ、命を受け継いでいく様子を意識していたんだと。今日も橋之助さん達、涙を浮かべていました。万雷の拍手の中、幕が下りると、ななめ前の席に座っていたヨタロウさん、ダッシュで袖へ。次に幕が上がった時に俳優さん達と並んで。井上ひさしさんの笑顔の遺影を抱いた蜷川さんと共に。ヤリスギ!とベタなラストを批判している文も目にしたけれど井上さんの愛する故郷が舞台の本作。しかもお稽古していたのは、震災直後のツライ時(今はまた別のツラサがありますが)悩んだこともたくさんあったでしょうが、渾身の演技でこの作品を贈ってくれたカンパニーに惜しみない拍手を!と胸がいっぱいで劇場を後にしました。
May 26, 2011
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さて、5月26日の「たいこどんどん 千穐楽」下手バルコニー席、上手で立見、のあとの楽。今日こそはセンターで観るぞ!の意気込みで1階です。千穐楽、観らるのは嬉しいけど、これでこのお芝居とサヨナラ!と思うと、せつなさでいっぱい♪そろそろ、幕が開くのに私の前、一列ほとんど空席!わー、もったいない。観たい人、観せたい人、たくさんいるのに!幕が上がる寸前に滑り込んできた一団。私の斜め前に見覚えのある男性が座った。ワオ!この舞台を観て会いたかった人の一人がそこに!音楽の伊藤ヨタロウさんでは、ありませんか。照明が落ち、アメイジング・グレースが流れ、拍子木のカチカチ刻む音が流れ・・・雷鳴がとどろき、浮世絵のようなタッチの書き割の奥から登場人物が立ちあがる。深くお辞儀をした後、書き割が左右の袖に、最後に舞台上には1本の松美しい松林で有名だった陸前高田の松も皆、倒れたけれど1本だけ残った松があって、話題になりました。7万本の松を観に毎年夏になると100万の人が訪れていたそうです。震災で何もかも失った人々の心に希望の日を点した松。その象徴である松。蜷川さん達の想いの象徴。さて、全て舞台上から消えると、「NINAGAWA 十二夜」のような鏡が一面に。一階席の前の方のお客様が映し出されます。和楽器が奏でるデイ・ドリーム・ビリーバー。これは、若旦那と桃八のテーマソング。夕立のシーン。二人が出会うシーンです。さて、舞台の前に大きな越後屋の暖簾(幕?)そこから、たくさんの江戸の人々が現れる。越後屋のお客さんはもちろん、大工さん(橋吾さん)達も。無料で貸し出す傘が越後屋の宣伝に一役買っている。やがて雨があがり、蝉の声。下手のドアから(私のすぐ目の前)桃八登場。若旦那と待ち合わせをしている、たいこもちの桃さんが二人の関係性などを紹介するようなシーン。すでに、ここからハンパないセリフの量。最初の頃はセリフと格闘しているようで見ているこちらも肩に力がはいったけれど(失礼!)日を重ねるごとに滑らかになってたようで♪観るたびに桃さんと一体化してきてるのにもったいない~、明日からは言わないくていいなんて日本橋の大店の若旦那。家が近いのに待ち合わせに遅れるなんてと桃さんが愚痴っているところへ、ハイカラな蝙蝠傘の男性が今度は上手のドアから登場。ニコニコと手を振って現れた。「江戸は俺達の情婦(イロ) お前なしでは 闇さ。」と歌が流れる。 「お前なしでは下の下さ。」 ちょうど、橋之助さん登場シーンでは 「お前なしではいかぬのさ」さっきまでのボヤキはなんのその…桃八さん、早速ヨイショ!ハイカラでレアな蝙蝠をほめたたえ、「よ!今様助六!」場内は歌舞伎ファンが多いから、ドッと受ける。橋之助さんの助六観たいな。そしたら揚巻は京香さん?意休さんは古田さん?それとも六平さんにしてもらって、十郎かな~。宮本裕子さんが白玉で、お母上は立石さんで、と横道にそれたら、もどれなーい!2階から観た時は暗い床面が海に見えて、屋形船のように見えたけれど今日はほとんど見えない。海辺の宿に見えました。席が違うと見えるものが違うね~。(当然だけど!)宿の主人の大門さんが袖ヶ浦(京香さん)の真似をして若旦那の気を引くところ、聞かせどころで若旦那がスネた顔、カワイ♪さて、隣の部屋の薩摩の侍とのイザコザが起き、「好きなお方の来る時は 大門前から 下駄の音 嫌なお方の来る時は 三日も前から 熱が出る」戯れ歌を歌い、芸妓たちも加わって踊りながら、「かわいそうではないわいな♪」 すっかり煙に巻き、窓から飛び降りる二人。「明日に向かって撃て!」と思いだしちゃった。(原作では走って飛び出す)波布、ササッと敷き詰められ 品川の海。夜の海、黒衣(くろご)さん達四隅で波を起こす。何回観ても、ベラボーにビューティホー!二人の乗った猪牙舟(チョキ舟※小舟)ここで袖ヶ浦の用意したお酒を飲みながら、薩摩のお侍が帰るのを待つはずだったけど。漂流して、果てない旅が待っていたなんてね。嵐と共に下手(しもて)にはける。デイ・ドリーム・ビリーバーがかかり、場面がかわり…二人が拾われた舟の船子(かこ)の歌がまたいいんだな~。働く男たちの歌。役者さん達お上手。歌手の歌い方じゃないのがリアル。歌詞は全部覚えられなかったけれど今度、陸(おか)にあがったら 可愛い恋人をお嫁さんにしたいって歌。春は花見に連れて行き、夏は江戸で流行の浴衣を着せて花火を見にいこう・・・この歌を聞いていて、この時代の海の男は現代より相当リスクが高いけど恋人のため、と想う気持ちは変わらないんだな、みんな、誰かの大事なひとなんだなと思うと、津波で亡くなった人のこと浮かんできて…舟の上で船子達が寝ているシーン、橋吾さんは下手の手前。褌一丁だから、最前列のヒト、目のやり場に困る?美術館の彫像だと思えばいい?口をあけて寝ていたかと思うと、目をさまし、眩しそうにして手拭を顔にかけた。「房の下がった傘かぶせ、秋は月見さ、連れて行こう♪」漂流先で居候になり、江戸へ行く人に金策の手紙を出す。さて、宮本裕子さんと立石涼子さんの芸妓相手に明るい?濡れ場。今までは、このシーン観るのヤダな~だったけれど真正面から観た三度目の今回、女優さんの役に賭ける意気込みを感じて、ちゃんと観ました。コチョゴッテェ コチョゴッテェ つい先日観た「レ・ミゼラブル」もそうだったけど食べることの次か同じくらい人間にとって大事なことだと再認識。「レ・ミゼラブル」の「ラブリィ・レディ」の歌詞と衣装。(その後、「ミス・サイゴン」でも同様)別になくてもいいじゃん、と思った色っぽいシーン。けれど、生きる!ってそういうこと欲望があるから、人間って続いてきたのかと思いめぐらしたりして再び、アメイジング・グレースがかかり、幕間(まくあい)ヨタロウ氏、廊下へ。歌のシーン、私は歌いたくなるし、リズムも取りたくなるけどどうして、他のお客さんは皆、お行儀いいんだろうと、いつも思う。作曲者もそうなの?とちょいとのぞいたら、膝の上で指で拍子を取っていた。(*^-^)こうでなくちゃね!長いのでブログも幕間!
May 26, 2011
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寝ても覚めても、「たいこどんどん」「レ・ミゼラブル」も「花形歌舞伎」もそれぞれに感動したんだ。なんだけど、圧倒的に心を占めているのは「たいこどんどん」コクーンのホームページに舞台写真が載ってたのをちょいと拝借。これが富士山がそびえ、日本橋とお店と粋な江戸っ子達の住むお江戸の町。わー、豪華な出演者にピッタリの華やかなセットだな~と思ったのが第一印象。冒頭から古田さん、膨大なセリフと格闘。劇団☆新感線以外で観るのは「贋作罪と罰」以来。兵庫出身なのに「たいこもち」の江戸の言葉は大変だろうな。番傘を差した町民たちの後から一人、こうもり傘を差した橋之助さん登場。今まで見慣れた時代物の時の凛々しいお姿とも、腕は立つけど、いたって人柄は温厚の頼れる存在でもなくお気楽な道楽息子の橋之助さんって今まであったかしらん。まだ誰も持っていないからと大枚はたいて蝙蝠傘を買うオシャレな若旦那のお供で桃八は品川まで籠に乗る。さっきまでイナセな大工姿だった橋吾さん、駕籠かきに。「行く先は品川」 「酒手(坂)は大礒(多いぞ)」と二人が頼めば駕籠屋までが「それならこっちは勇んで掛(駆け)川で」「荒いのは吉田(よして)」「では、静岡(静かで)」と粋に返すお江戸。さて、場面が変わると座敷が二つあるだけのセット。若旦那と桃八が通される部屋と薩摩の侍たちが芸者と酒盛りしている部屋。背景を覆い尽くした鏡面には灯りを当てず、座敷だけ照らしているから暗い海と対照的に明明と賑わう座敷の雰囲気が出て、効果大。隣の座敷にいる若旦那ご贔屓の袖ヶ浦(鈴木京香)を、どうやってこちらの座敷に呼び寄せようか、とその算段が面白おかしく始まって。ここからが、二人の長い長い陸奥(みちのく)であり(道の苦)の旅の始まり。行く先々で出会うトラブルを二人して切りぬけて行くわけですが若旦那は苦労知らずでいい気なもんだし、たいこもちは旦那をいい気持ちにするのが商売だから、旦那のためには苦労を厭わずってことでどんな目にあっても若旦那を守って、お江戸に帰る任務をあきらめない。釜石から先、二人が出会う東北の人達を井上作品と蜷川作品の常連さん達がさまざまな関わり方をしてくれるのが面白い。それに絡めて、歌がはいる。短いフレーズだけど、CMソングのごとく、ついつい口ずさみたくなる。こまつ座のお芝居にいつも出てくるこの歌と真似したくなるフリが大好きです。なんといっても、井上さんの「ひょっこりひょうたん島」世代なのでうれし、なつかし、混ざりたし!蜷川演出だけど、井上さんっぽさを大事にしている気がする「たいこどんどん」です。今回の楽しみの一つは、テレビでは大ファンの京香さんの舞台。なので、オープニングに並んだ姿を観ただけで興奮気味♪♪宮城の出身ともあって、京香さんの東北弁はお上手で今回はほとんどが悪女なので、啖呵を切る場面も多いけど方言に違和感がないので超キモチイイ!しかも、岩手、宮城、新潟の区別をちゃんとしているところがスゴイ!本物の!といえば、佐渡おけさでいい喉を聴かせてくれる大門 伍朗さんも特技が日本舞踊、日本民話、相撲甚句、着物着付けって方だし、(大門さんは蜷川さんの『十二人の怒れる男』で一番印象的でした!)なんといっても「本物の若旦那」橋之助さんは成駒屋さんの正真正銘の若旦那。この若旦那がホンワカ、お育ちのいい部分、粋な江戸っ子のこだわり、お調子よくていい加減なところ、キラリンと艶っぽいイイ男オーラとまー、深い!そこらへんの演じ分けは歌舞伎役者の面目躍如というか中村橋之助の魅力を余すことなく発揮できて、歌舞伎以外のファンも増えちゃうんじゃないの?かたや、駆け出しのたいこ(駆けだしにしちゃ、貫禄あるがヾ(@^▽^@)ノ演技でその遠慮がちだけど一所懸命の雰囲気を出しているのがオミゴト!)の古田新太さん。愛嬌のあるたいこもちぶりがとってもいい。この二人って絶対あわない気がしません?ところがどっこい!いい笑顔でしょ。実は同い年と分かって遠慮が消え、すっかり打ち解けたそうですよ♪下ネタのところ、長いな~。もう一回観たいけど、ここら辺では寝ていてもいいかも。要所、要所に「デイドリームビリーバー」これも「アメイジンググレイス」で感じたように好きな曲だけど日本の曲でいいのはなかったのかい?と思ったり、今やこの曲も日本の懐メロなのかもしれないね、と思ったりもした。 蜷川演出の良さが生きていたのは、橋之助さんのお弟子さんたちも交え脇の役者さんのみどころもたくさんあったこと。地がすり(波だったり、水たまりの場面に舞台床に敷き詰められていた布)やクルクル巻いたゴザを敷いたり、片したりの鮮やかさ、富士山の書き割を次々と掲げて上手から下手へ移動する(実際に三六枚登場)黒衣さんとしての活躍のほか、荒くれ船子や山賊としての演技で各場面を盛り上げてくれたので、あっという間の3時間半。最後、ついに江戸の地に立った二人。予想もしなかったラストが待ち受けていた。そして、全出演者が冒頭と同じように舞台の上に集まり、舞台の上、下手から書き割も舞台の定位置へスルスルと移動。最後に両脇に浮世絵の波頭が現れた時に、思いがけず血の気がサーッと引いた。見慣れた富岳三十六景の波なのに、迫ってきたら違うものに見えた。震災直後にテレビで見た津波の画像と重なって、背筋が凍ったのだった。私がこんなに恐怖を感じるのだから被災地の人はどれだけ怖かったことだろう。今更ながら、その傷が一日も早く癒えることを祈らずにはいられない。赤ん坊の泣き声がした。波にのまれて、なの?ドキドキドキドキしてたら これは誕生の産声なんだと思い当たった。そうでないなら、この場面を挿入しないよね。書き割の間から深くお辞儀する出演者達カーテンコール、無言の俳優たちの想いが伝わって鳴りやまない拍手。顔をあげた時に橋之助さんの目に光るものが。4日に観た感想が今頃?なのは、感極まってまとまらなかったのとネタばれになっちゃうからよ。今日(これを書いている26日)はついに「たいこどんどん」千穐楽!
May 20, 2011
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そりゃ、井上ひさし作品だし、蜷川演出だし出演が古田新太、鈴木京香とくれば観たくないわけはない。だけど、5月は花形歌舞伎に通うだろうから、何かはあきらめなくちゃね。勘三郎さん休演、代役で橋之助さん。どんな舞台でも代役って大変だろうな~。橋本じゅんさんが降板の時も、代役の三宅弘城さんのプレッシャーもさることながら劇団側も払い戻しとかいろいろ大変だったみたい橋之助さんは大好きだし、勘三郎さんにも心配かけないようにたくさんの人が観に来るといいな~と思っていた。なりきり歌舞伎体操のワークでいつも歌舞伎や体に大事なことを教えてくれる橋吾さんもご出演ともなれば、私だって一回は観なくちゃね~。さて、チケットはと探したら、見っけ!コクーンシート、左袖のバルコニー。お手頃価格の席を譲っていただき、(こう言う時の私の運と縁はスゴイ!と思う)初日が開けたばかりの5月4日「たいこどんどん」観劇。どんなふうなんだろう。「アメイジンググレース」え、何故?江戸時代に?井上ひさしさんと前から大好きな京香さんなど出演者の故郷の東北で。気のいい若旦那(中村橋之助)とその若旦那が呼んだ太鼓もち(古田新太)がひょんなことから品川沖で嵐に遭う。助けられた舟の行き先が釜石。その日から江戸に戻る日を夢見て、助け合いながら東北路を流れゆく二人とそこで出会う人達との物語。「アメイジンググレース」は好きな曲だ。でも、せっかくの時代劇に日本の曲はなかったのかと正直残念ではある。選曲の意味がわかりました舞台上には江戸の街並みと富岳三十六景のような富士と波濤の書き割。松の木も、ああ歌舞伎!って感じ。おお、極彩色!書き割の店や家の間から出演者が現れ、深々とお辞儀。黙祷、のような気持ちでは、と、こちらも神妙に。そして、その奥には「NINAGAWA十二夜」を思い出させる総鏡張り。おお、そうきましたか。あの時は双子の兄妹、男と女の二面性?で鏡かと。今回は震災も、若旦那とたいこもちの苦難も人ごとじゃないよ。自分自身のことでもあるんだよ、と舞台に映し出されているのかな。さて、越後屋の暖簾のセットに変わり、たいこもちの「桃八」登場。たいこもちはお座敷でお客様に芸を見せたり、楽しませるのが仕事。さー、怒涛のようなセリフ、古田さんの地獄のような3時間20分はいよいよここからスタート。越後屋の前で橋之助さん演じる若旦那と待ち合わせ。そこへ、にわか雨が!越後屋(今の三越)のくだりは、以前、聞いたことありました。雨の日にお客に越後屋の名入りの番傘を貸し、喜ばせて、評判をあげつつ、実は宣伝にも一役買ってもらう。更に返却の際にまた買い物をしてもらう。この番傘を差すのが江戸っ子の見栄だったそう。江戸の人々。番傘を手に手に、歌いながら通路を通ります。コクーンはこういう演出多くて楽しいです。バルコニーから観ていると、いちいち振り向かずにすむからこういう時は便利。ただ今日は左の袖なので、左が見切れるのが難。若旦那の住む日本橋、そこにある日本一の大店(オオダナ)越後屋の前から見る日本一の富士山。どこよりもお江戸が一番!そんな江戸の夕立ちの後で交わす言葉がなんとも皮肉な二人の運命。井上作品の常で、小気味の良いセリフにはさまれる短い歌。コクーンだからか、蜷川さんとのコラボだからか(天保十二年の時もあったよね)歌が始まると歌詞が電光掲示板に映される。佐倉義民傳で名前を知った伊藤ヨタロウさんが音楽を担当。いつもの井上さんの作品のように覚えやすいノリのいい歌がいい具合にハマっていて楽し。さて、初めて観る作品。 次はどうなるの?え、これはあの女優さんだったの?あ、いつも蜷川さんの作品常連のあの俳優さんだ!わー。こんな展開?場面転換はお見事。ここは、歌舞伎の真骨頂。「佐倉義民傳」でもそうだったけど海のシーン、座敷のシーン、雪のシーン、黒衣さんだったり、扮装のままだったり歌舞伎では当たり前の手際の良さ。段取り良くかつ美しく、飽きさせない、こんな転換は他にはないだろうなぁ。役者としても、今回はたくさん出てくる歌までこなし八面六臂の大活躍だけど、さりげなく進行してる。橋之助さんのお弟子さん達もたくさん登場してウレシイ限り。そして いつもの歌舞伎ではありえない女優さんとの共演。どんな感じなのか、「なりきり歌舞伎体操」の時に質問してみようかな、気になる。って、まだ書きたいことあるけど、時間がない。今日はコレ切り~。たいこどんどん・関連記事シアターコクーン 過去公演 たいこどんどん公開インタビュー 観劇予報観劇記録オリコンニュース
May 15, 2011
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感想がまとまりませんともかく 全部よかった! もう一度、いえ二度観たい!熱演が観られる前の方の席と、引いて全体が観られる席とで味わいたい!
May 12, 2011
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台風。関東に上陸、でもお昼にはそれるでしょう、の予報を信じ、天王洲アイルにある「銀河劇場」へ。JR、地下鉄、軒並み運転がストップされている中「平常通り、運転しております」のモノレールに乗って。窓から見るやけにクッキリした青空と田んぼのように水を湛えた草原。「蟹工船、小林多喜二」 現代国語のテストのために覚えた名前。いままで、とくに興味を持ったこともなく。ところが作者小林多喜二、29歳で亡くなった彼のドラマを観ることに。紀伊國屋サザンシアターで「兄おとうと」を一緒に観たときにもらった次回公演のチラシ。「組曲虐殺」白の背景に和田誠さんの描く、ほのぼのとした出演者たちの似顔絵。似つかわしくない「虐殺」の文字。そして、チラシの裏面に書かれた「拷問死、その損傷の詳細な記述」こまつ座だし、「ロマンス」ですっかり見直した井上芳雄の主演。だけど、題材が重すぎるから、やめておこうかな、といったんは思ったのだけど、友人が行きたいというのでそれならばとチケットを取って…警察を批判する本を書けないように指を折られ、体にいくつもキリで穴をあけられ、殴られすぎてはれ上がった体。そんなかわいそうで、怖いのは観たくないのが本音。けれど、井上ひさしさんはどうしてこの作品を書こうと思ったんだろう。どうして井上君は出演しようと思ったんだろう。のびやかな歌声、軽やかなダンス。プリンス井上芳雄と真逆ともいえる作品なのに。「モーツァルト!」や「ミーマイ」のように楽しい作品が好きな井上君の若いファンの女の子はびっくりしちゃうだろうな。伝えなくてはならない何か! を伝えるために書いてそして、演じているのなら、心して観るぞと覚悟して行った。「台風で交通がストップして行かれなくなっても立て替えてもらったチケット代は払うから安心してね」と言ってた友人の心配は無用になったけど、ダイヤが乱れた交通機関のため、15分遅れの開演。さて観た感想は。拷問のシーンはないのよ。すくなくとも舞台上では。そして、傷だらけの井上君の死体姿も。姉(高畑淳子)、婚約者(石原さとみ)、同士でやがて妻(神野三鈴)、多喜二を愛する女たちの愛しい物語だった。国家権力側の警官たち(山崎一、山本龍二)も好演で、誰も悪い人はいない。その時代を精一杯生きていただけ。プロローグ。舞台奥、黒のセットの上に音楽を担当する小曽根真さんがピアノに向かっている。やがて下ろされたスクリーンには海。多喜二の故郷、小樽の海かな。そして6人の出演者が舞台上に揃い、井上パン店の歌を歌う。評判のパン屋、と明るく歌いながら、実は貧しい人からパンを買うお金を搾取しているのは誰?という、ゴングが鳴って早々、パンチが打ち込まれる。多喜二を引き取り学資を援助しつつも、可能な限りこき使った伯父へのあてこすりのような歌。その伯父さんの遺族が聞いたらちょっとツライかもね、と余計な心配をしてしまった。姉たちが多喜二の現状を把握するまでが1幕。書くことで官憲からにらまれて隠れ住む多喜二を姉と婚約者が苦心惨澹しつつ、支える様子が2幕。多喜二を捕まえようとした警官に向かって思わず護身用のピストルを向ける婚約者を多喜二が諭すシーンがある。「ピストルはいけないよ」 ほんとはそんな落ち着いてる場合じゃないけど。「言葉で訴えなくてはならない」と多喜二が婚約者に説明する場面は井上ひさしが多喜二に代わって私達へ伝えたいメッセージだ。「チャップリンの真似をして、よく笑わせたてくれた弟」姉役の高畑淳子さんがホントに素晴らしい!テレビのバラエティなどで天然、お茶目なキャラでおなじみ。舞台では、初めてだったけど、思った以上に魅力的な女優さん。テレビの時の100倍良かった!胸がふさがれそうな苦しいテーマをあったかさを感じる方言と人懐っこい笑顔で救ってくれました。(かつ、安っぽくしなかった、絶妙なさじ加減!)なんで、こまつ座に石原さとみ?とアイドルの出演には疑問の私でしたが、可憐で一途な女の子の役を好演していて、すっかり石原さとみが好きになりましたわ。拷問のシーンを書かなくても、ちゃんと小林多喜二を伝えることができるんだ!と今更ながら感心。アッパレ!井上ひさし。最後に何枚も映し出される井上君のモノクロの写真。その表情がなにより雄弁に物語っていました。最初のかわいい高校生(中学生)の時と後のほうでは全く顔つきが違うもんね。「大人になったねぇ!」大学生在学中に「エリザベート」のルドルフを演じ、瞬く間にミュージカル好きの女性のアイドルとなった頃のそよ風のように爽やかだけど頼りなげな男の子だった井上君。その頃は、全く眼中になかったけれどヴォルフガングでちょっといいな→ロマンス→いいかも、とだんだん好きになって来た私には納得の変遷。男らしい、凛とした井上君に拍手!そうそう。ピアノ演奏(これが作品とマッチしていてよかった!)小曽根真さんは妻役の神野三鈴さんのご主人。出演者や会場が、演奏者に対して拍手を贈るときも思い込みのせいか、お二人がひときわ、優しい熱いまなざしを交わしていたように感じたそういう愛も支えてくれたので恨んだり、責めたりではなくもっと大きなドラマになり得た気がするのは深読みしすぎ?(2009/10/8 銀河劇場 こまつ座 「組曲虐殺」)
October 8, 2009
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去年、シアターアップルで最後の「おすましでSHOW」を観ました。そうしたら小堺クンの獅子奮迅、全力投球ぶりと松尾伴内さんと二人で大真面目に踊った「崖の上のポニョ」のキモカワイイのトリコとなってしまいました。コントもタップもブラスも歌も見せどころはいっぱい。何よりも欽ちゃん直伝の小堺クンの話芸はぜひぜひこの人に見せてあげたかったんだ。腹話術のあいマイ師匠。先日も、私が行っている図書館での読み聞かせ「おはなし会」にスペシャルゲストに来てくれました。子どもも大人もひきつける師匠の芸の参考になれば、と他力本願の私は私のお礼を小堺クンにお返ししていただこうという魂胆。おお、魂胆とはコンタンという楽しげな響きの割にはタマシイにキモ、迫力のある内面の響き。新大久保駅からちょっと距離のあるグローブ座。シアターアップルが壊された後、今年からの会場。あいマイ師匠のお陰で迷わず行けました。今日は2階の最前列。グローブ座はコンパクトで椅子も深くて20年経っているとは思えないキレイ、そのせいか去年と比べ客層も舞台もおとなし目になってる感じかな。新宿の時の庶民的で男の人も多かったけど素朴な温かさは姿を消してお上品にまとまった感じ。不思議。ハコが違うとこうも違う?毎回4時間を軽く超え、おなじみの終電に間に合うか!のスリルをちょっと期待したのだけど…昨年のおすましでSHOW「ウェルカム、グローブ座。バット 時間は守ってね」のグローブ座とのお約束があり、それは死守されたのであった…イギリスのグローブ座といえば、シェイクスピア、ってんでグローブ座の紹介そして、グローブ座の怪人というネタへ。「今日は笑いに来たんだからね!」と腹をくくっている人はまわりがお上品でも、最初からゲラゲラ声を出して笑ってる。そうだよね、そうして25年来たんだもんね。それ、正解!今年は短かったから物足りない感も否めない、けどテンプターズの頃から憧れていたショーケンとの出会いをさすがモノマネ上手な小堺クン。ソックリだし、タイムリーだし、話の持って行き方抜群で会場泣きださんばかり、大爆笑!でも、おかしすぎて、ヤバスギテ 書けません。去年、何回ダメだしもらっても、OKがもらえなかった「あさりど」の堀口クン、今年は良いリアクションがあってようやく小堺クンからほめられた!「今日が彼の初日です!」だって。ウーキビシイ!だからウレシイ!ハクシュー昨年は、出演者を紹介して、欽ちゃんファミリーみたいにみんなをお茶の間のアイドルならぬ会場のアイドルにした小堺クンの手腕に感動したけれど、今年はバンドのみんなに親しみがわくようなナイスな引き出し方をしていてお見事!特に伴内さんとの絶妙な掛け合いを見せてくれたキーボードの小川文明さん「モアイ」の歌、最高でした。覚えたい。私が小川さんのパートであいマイ師匠はもちろん伴内さんね。伴内さんおすましのお陰で認識が180度変わりました!勘三郎さんとこの亀蔵さんみたいに多彩なパフォーマー。カーテンコール。幕が上がるまで、ちょっと長めかなと思ったらバンドマン含め、皆ダークな衣装に着替えていて、また大拍手!タップ、素晴らしかったですよね。小堺クンはもちろん、「あさりど」もみんなね。あいマイさんも喜んでくれてよかった!しかし、数か月に一度、あいマイさんと会うと短い時間に話すことがたくさんありすぎて時々、同時にしゃべっていることもあるよね。ヾ(@^▽^@)ノ私には優しいけど、舞台や俳優さんの評価は結構辛口だよね(お芝居に詳しいからね)さて、この日はあいマイ師匠に迷惑をかけず(の、はず)無事に新大久保の駅のホームで満面笑顔で別れたよ。と思ったら、方向間違えてました。あいマイさんと一緒のホームで良かったのよ~ま、いつものことだし、楽しかったらスキップして帰ったけど来年もいっしょに行けるといいねグローブ座が初めての方へ。会社の帰りに行く人!劇場のそばにはお店がないので駅前のお蕎麦屋さんやマックで腹ごしらえしてからがオススメ。駅から、グローブ座への道へはいったとたん、楽しそうなお店がたくさんありました。ほぼ、直線コース。進んで行くとまわりがほとんどグローブ座へ向かう人なので、なんとなく行けちゃう感じよ。時間がない人や、道が不安で遅れたくない人はまず劇場へ。到着したら、劇場の前に植え込みがあって、そのヘリがちょうどベンチのよう。そこに腰かけて用意した軽食を食べられます。開場時間になったら、ロビーでも飲食可能。休憩時間、2階席の人はトイレへの通路が狭いため15分がそれだけで終わってしまう可能性あり。3階のトイレに行くなり、臨機応変にね。(2009年9月8日 おすましでSOHW グローブ座)
September 9, 2009
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誰かに観せたい!一緒に観たい!が、これはききみみや的、最大の賛辞なのでしょう。自分が好きで、この作品を好きになりそうな友達の顔思い浮かべ、お誘いしたりしちゃいます。で、「兄おとうと」同世代のお局AKKOさんをお誘いしてもう一度観に行きます。貧しい人たちのために奔走する吉野作造とその弟、それをとりまく人々、って総勢6人なんですが。真面目な話かと思ったら痛快です。気持ちのいいセリフ多々。冒頭のお布団敷くシーンから、すっかりはまってます。当時の曲をアレンジした宇野さん、自然な流れの振付は謝 珠栄さん。謝 珠栄さんだ!と知っていて観た今回。一流ダンサーをより輝かせる振付にお名前を記憶しておこうと思った謝さんですが、この舞台でも日常生活からそのまま違和感なく踊りがついていて、作品を魅力的にしてくれるスパイス。いっしょに踊りたい!歌いたい!セリフが、ちゃんと届いてくる、伝わってくる。あの快感に酔いしれたくて再び!配役よく確かめず行った前回。辻萬長さん、リスペクトです。「父と暮らせば」もそうだったけど「つじかずなが」さんとちゃんと覚えます!そして、涼しげな和服姿がよく似合う奥さん役の人が素敵だな~と思っていたら、 「この森で、天使はバスを降りた」でベトナム戦争の頃のアメリカの未亡人を好演された剣幸さん。今度は、こんな奥さんになりたい!と私が理想に想う賢夫人。宝塚の人って基礎ができていて、魅せ方を知っているのね。私は宝塚は観ませんが(これ以上、好きが増えたら困るから)舞台を見るたびに自然と好きな女優さんがふえちゃいます。「日本にもうすでになければならないのに まだないものを一人でやろうとする病にかかっている」吉野作造に会ってきます♪
August 11, 2009
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連日の新宿通いは女流作家のお芝居を観るためでした。紀伊國屋サザンシアターで観て来たのはこまつ座の「太鼓たたいて笛ふいて」大竹しのぶさんの林芙美子。森光子さんの「放浪記」をいっぺん観たいと思いつつ、未だに機会を得ないのですが、大竹さんを先に観ることに。原稿用紙が背景に。会場は大人の方(男性も多い)でギッシリ。あとは笑わせるシーンでも静かに見入る真面目そうな若い女性など。昨年、おけぴでゲットした「ロマンス」に三度も通い、さんざ、涙した大竹さんと木場さんのお芝居が観られるのも今日のお楽しみのひとつ。大竹さんのキンキンした時の声をホワッと包む木場さんの声は相性がいいなーとつくづく。大竹さんの怪演には「ロマンス」で洗礼を受けているけれどますますパワーアップしたかのように絶好調!芙美子の母役のキクさんも芙美子と藤村の姪のこま子さんも男性陣も本当に素晴らしかったです。キクさんの梅沢さん、広島弁がお上手だなと思っていたら以前、「父と暮らせば」にも出演されているんですね。方言がしっかり自分のものになっているから、そこに本当のキクさんがいるような雰囲気が漂うわけです。オープニングの歌「ドン!」からググッとお芝居の世界に引き込まれましたけど、音楽いいですね。日本語が良く乗っていて見事です。(私の原点が井上さんと宇野さんの作った「ひょっこりひょうたん島」だから、尚更だと思います。ある意味、子守唄のように体に馴染んだ音楽だからだと。)俳優さんは6人ですけど、ピアニストの方も含めて7人で素晴らしいハーモニーだったと思いました。(オケピの位置にピアノが一台、舞台に向いて置かれています。 ピアニストの方が役者の動きにぴったり合わせた演奏のせいで 役者さん達の歌、歌詞もメロディも沁みました。 芙美子の歌は大竹さんのキーに合っているらしく「ロマンス」の 時よりも格段上手に聴こえました)林芙美子さんは名前と森光子さんの「放浪記」のことしか知りませんけど、こんな思いで生きて、書いてきた方だったんですね。自分が「太鼓たたいて笛ふいて」要するに戦意高揚を煽ったその罪に気づいてからは「キレイに敗けるしかない」と言い切る潔いとも無知とも言える純粋さは非国民と呼ばれ、彼女に過酷な生き方を強いることにつながります。たくさん笑わせてもらった後に、戦争の悲惨さ、胸を突かれるようなセリフの数々にも圧倒されます。流行作家の頃の赤い着物の時の芙美子さんははつらつと、堂々としていましたが、カーテンコールで渋い色の着物姿は信じた道を貫いて、戦った後の清々しい満ち足りた表情でした。大竹しのぶさんはやはり凄い女優さんです!そして、芙美子に「戦は金もうけができる」とささやく三木。木場勝己さんが演じるので穏やかな笑顔で優しい声でいかにも善人のようだけど、時代、メディアそのもののようで通り過ぎたことに関して素知らぬ顔を決め込む。太鼓をたたいたのは、笛を吹いたのはなにも芙美子だけじゃないのに!母のキク、その行商仲間の阿南さんの演じるたたかなかった吹かなかった人たちがあの時代の多くを占めているんだろうからたたいた人の影響力も責任も大きいのでしょう。オープニングの三木孝との丁々発止のやり取りの妙から芙美子の骨を抱いた小さな後姿までキク:梅沢昌代さんの存在も忘れられないものとなりました。良いお芝居でした!こまつ座の「the座」(プログラム:読みごたえあり)を電車で読みながら幸福な気分で帰路に。2008年11月 紀伊國屋サザンシアター 太鼓たたいて笛ふいて芙美子「太鼓たたいて笛ふいてお広目屋よろしくふれてまわっていた物語が、はっきりウソとわかったとき、・・・・・・命を断つしかないと思った。わたしの笛や太鼓で踊らされた読者に申しわけがなくてね。その笛と太鼓で戦争未亡人が出た、復員兵が出た、戦争孤児が出た。だから書かなきゃならないの、この腕が折れるまで、この心臓が裂け切れるまで。その人たちの悔しさを、その人たちにせめてものお詫びをするために・・・・・・。
December 1, 2008
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もうだいぶ前のことになってしまって今頃!って感じもしますが、小堺さんの熱演をちゃんと記録したい!だって、観て感動したし、素敵だったよって伝えるのは観た人の使命じゃない?ってことで、夏のおわり、シアターアプルへ行きました。「急に行けなくなった!代わりに行ってくれない?」と打診され、迷ったのだ。そう、だってその週は観劇予定が詰まってたので。でも、同期の友達が元気なかったので、面白いもの観たら元気出るかもと一緒に行きました。思いっきり笑わせてあげたいな!話を聞いてあげることはできるけど気のきいたアドバイスはできないから、せめて楽しい時間を共有しよう!テレビの小堺くん、「ごきげんよう」のホンワカムードだからホドホドの笑いなんだろうな、と出かけた予想をはるかに裏切ってくれました。面白い!熱い!楽しい!笑いっぱなし!結論から言ったら、テレビのMCの時はテレビのサイズ、舞台の時は舞台向けに笑わせてくれる立派な芸人さんでした♪欽ちゃんのお弟子さんだけあって、ゲストや観客をうまく巻き込みながら進行して行きます。「あさりど」は名前しか知らなかったし、松尾伴内さんはタケシ軍団のブツブツがある人としか認識なし。他にも欽ちゃん劇団の伽代子さんもアシスタントの二人の女性も「誰、この人?知らない」って感じで臨んだのに、最後には出演者をみ~んな好きになっちゃうような(特に伽代子さんは面白かった!下品な事を言わなくてもちゃんと笑いをとれる人だと思いました)ハッピーなハッピーな舞台。夏ごとに行われ20年以上続いた舞台。一年に一回のこの舞台のためにきっと一年中、「来年はコレができるな」って小堺さんも楽しみにしているにちがいないo(*^▽^*)o~♪汗びっしょりで、小堺さんの無茶ブリにくいついていく「あさりど」真っ赤な衣装で小堺さんと「崖の上のポニョ」を踊る伴内さん。(これはまじめに女の子らしく、最後までフリもきっちり踊ってました。そりゃー、愛らしくて、しばらく夢に出そうでしたよ)歌も楽器演奏もタップもたくさん練習を積んだんでしょう、出演者全員でこなしてました。(もちろん、タップは小堺さんは余分な力が抜けていて、お上手!)マジックも。テーブルが浮かんだり、破った新聞が元に戻ったり、圧巻だったのはテーブルクロスの引き抜き。それは出来る人が結構いるでしょうけど、テーブルクロスを元に戻すのは見たのは今回が初めてです!小堺さん世代を中心の客席。男性も多く見受けました。最初は様子見のクスクスが、だんだんアハハになってまるで会場全部が大家族のお茶の間になったようにくつろいでました。今日は、前から4列目だったのでオペラグラスごしのわずらわしさもなし!コントの途中に「今、やっとあったまったところだから!」と小堺さんが言ってましたけど、そうだよね、最初はお手並み拝見って冷ややかな客席との戦いだもん、必死だよね。そうして出演者が通路を通って後ろの方へ向かった時にその姿を目で追って、私も振り返ったら私より後ろに座った人達のたくさん、たくさんの笑顔が見えました!そうか、小堺君さんはこの顔を見てるのね。この顔は出演者の人の勲章みたいなもんだから、がんばれるんだね。日本人はシャイだから、静かに笑っているもんね。だからみんなを満面の笑顔にするのは手強いけれど来てくれた人をみんな笑顔にして帰したいと思ってるのね。小堺さんが病気で一度だけ「おすまし」をオヤスミした年がありましたよね。それを思い出して、今こんな元気で活躍している姿に泣きそうになったりして。大将・欽ちゃんから受け継いだ体当たりの浅草芸人魂とサカイとコサカイの間柄のマチャアキの飄々としたところ、汗を感じない(影で努力はしていてもね)軽妙洒脱さ、対極みたいなのに、いい具合に溶け合っているようなそんな舞台で、子どもの頃からなじんでいる笑いなので安心感あり。それと終わりに近づいた時、「僕が後ろを向いている間にソッと帰ろうとする人がいるから、 おちおち、後ろをむけないんです」とランナーを牽制するピッチャーよろしく、ダルマさんがころんだのオニよろしく、時々チラ、チラッと振り返っては笑わせていた小堺さん。その何度目かのところで、終電を気にした男性が席を立って出口に向かうのをちょうど目撃して「わー!」と大声をあげ(この人は、サクラでもアドリブでもなく、普通のお客さん。 「すみません」、「すみません」と頭を下げて帰って行きました。)あまりのタイミングの良さに会場中、大爆笑のおまけつき!そして噂どおり、4時間に突入。終電めがけて皆、猛ダッシュ!エネルギッシュでサービス精神にあふれ、幸福感充実!小堺さんからのプレゼント!と感じた舞台でした♪コマ劇場が閉鎖になることはニュースに取り上げてもその地下にあるシアターアプルのことは触れてくれないと冗談混じりに言って笑わせてた小堺さん、来年からはグローブ座って言ってたかな。あれ、来年までに確かめておきます(^^ゞ隣に座っていた同僚とおなかがよじれそうになるくらい笑ってスキップして帰りました!良かった、良かった!来年も観たい!今度行くときは、あいマイさんを誘うのもいいかも。客席とのやり取りが腹話術の参考になるんじゃないかなとおせっかいだな~。わたしったら♪
September 5, 2008
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紀伊国屋サザンシアターへ行ったのは「父と暮らせば」を観る為です。フリーページに書いたくらい感動した映画の「父と暮らせば」今までは舞台でも映画でも先に観たほうが後から観たものの感動を超えないのが私の観劇の法則でしたがそれを覆したはじめての作品かも・・・。辻萬長さんと文学座の栗田桃子さん。たった二人の舞台ですが休憩なし、ほとんど音楽なしお二人の広島弁と熱演が作り出した60年前の夏がそこにありました。楽しいミュージカルが大好きな私ですが原点である命について考えるためにも一度観ておきたかったけれど機会に恵まれてホント感謝です。舞台が終わると、出口でこまつ座のハッピを着た座員の方が観客一人ひとりに丁寧にお辞儀して送り出していました。いえ、お礼を言わなくてはいけないのはこちらです。「ありがとうございました」の声に微笑んでくれたこまつ座の方の笑顔がきれいでした。「おとったん、ありがとうありました」美津江さんの声が聞こえる。自分が幸せになっては、亡くなった人に申し訳ないと泣いていた美津江さん達の悲しみや犠牲があって今の私達の幸せがあることを大切にしましょうね。サザンシアターへの通路。高島屋や紀伊国屋などリアルの世界から夢への通い路
June 24, 2008
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大好きな土方副長の舞台最前列のチケットを譲ってくれたお礼に「ロマンス」にご招待!ってことで妹と世田谷パブリックシアターへ。私は2度目になるこの舞台。半蔵門線を降りるとすぐに行けるので、方向音痴の私にはありがたい劇場です。前回、死ぬほど寒かったので二人分の膝掛け持参。(今回は室温ちょうど良かった。席によって違うのか。 9月になると冷房しなくなったのかな)「急だから席が隣じゃないのよ。 1階の前の方と後ろの方。招待しておいてすまないけど この前は2階から観たから、今日は私が前でいい?」と長女の権力を発揮し、前から4列目のセンターへ。前に行こうとする私の腕をひっぱる妹。「なに?」やっぱり前の方と替えてくれって言うのかしら。「おねえちゃん。うしろ。見ないように見て。 渡辺えり子さん」ジロジロ見たら失礼だけど、めったにない機会。なので「見ないように、見て」(*^^*)大竹さんが出演するから観に来たんだね。そう言えば、ずいぶん前にテレビで見た勘三郎さんとえり子さんと大竹さんの会話がとっても面白かった。ほんとに仲良しなのね。さて初日の2日前に台本ができた「ロマンス」8月に観たときよりもテンポが良くてつながりがイイカンジ。ギャグもアドリブや表情も余裕が増したようでもうすぐ終わっちゃうのが惜しいくらい。プロローグ。松さんが下手(向かって左)から大竹さんが上手から現れる。この前は二人ともモノトーンのドレスに見えたけど今回は色の違いも大竹さんの胸のレースもよくわかった。こんな近くで松さんの歌が聴けるのは松さんファンの私は感涙モノです。オペラグラスがいらない席。でも逆に言うと舞台の前方しか見えない。後ろの方は俳優さんと重なってよく見えない。前列がいちばんいい、とは言い切れないね。ただ細部がよく見えるのでごひいきの俳優さんがいる場合はやっぱり(o(^-^)o)だよね。滝のようにしたたり落ちる井上君の汗とかね。(^^ゞマジ、滝男優さんは総じて汗が見えていたけど女優二人は顔に絶対汗をかいていないのがさすが、女優魂!甘いマスクで人気のミュージカルのスター。どちらかというと井上君に対して冷静だったのですが歌だけかと思っていたら演技力もあると判明!なので、格段好感度アップです(^^)vセットなんて椅子とテーブルだけの時もあるのに。ミュージカルの豪華なセットを見慣れた目にも物足りなさを感じさせない、それどころか贅沢な演技そのもので楽しませてくれる上質の舞台。生瀬さんのボーイ長、おもしろさ数段アップ。黒い服なのに、なぜか白い靴下。狙っているのか、気になるんだけどな。そして、もう一度観たかった。木場チェーホフと大竹オリガの夫婦の会話。運命が引き寄せるように二人が恋に落ちて・・・アントン・チェーホフはたくさんの手紙を書く。「やあ、すてきな奥さん」「わたしの愛しい可愛い人」そんなふうな「呼びかけ」は日本人なら恥ずかしいけど外国の人の手紙にはよく見かける単なる挨拶と思っていたけれど・・・お芝居の最後の方でこの「呼びかけ」がなんて愛しい特別な響きを持って客席のみんなを包み込むことか!確かにチェーホフはたくさんの書簡をオリガや妹マリヤと交わしているけれどこの「呼びかけ」に特別な意味を持たせた井上ひさしさんの脚本の素晴らしさに「ヤラレマシタ!」遅筆でも許しましょう。(エラそうだなm(__)m)だって、これだけのものを書くのなら時間も必要でしょうよ。(^▽^)私のすぐ目の前でオリガがアントンに微笑みかける。アントンを見つめるオリガの瞳にキラキラライトに照らされた涙の粒が光る。30日までです。再演したら、また絶対観に行くわ。自分も観たいし、好きな人に観せたい舞台。若い人より、40台、50台のほうがしみじみ良さを理解できるんじゃないかな。私の知人で「ロマンス」を観た人は、必ずもう一度以上観に行ってます。何よりも説得力あるでしょ。さて、お姉さんのくせに自分が前の席を取ってしまったのでバチが当たりました。(オオゲサカ!)「おねえちゃん、私の前の方、えり子さん座ったの」ま、いっか。「オケピ!」の時に獅童さんが前の席。その時は、気になっちゃって、獅童さんを観るか、舞台を観るか悩んだので舞台に集中できて良かったわよ。(と、負け惜しみの姉である)私が今年一番感動した舞台。脚本が掲載されたというので「すばる 10月号」購入。
September 26, 2007
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September 4, 2007
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1時間くらいかかって書き上げて登録ボタンを押したら「メンテナンス」の画面が現れ、幻に消えた感激・観劇記。このメンテナンスどうにか、なりません?「今、押すとメンテナンスでひっかかりますから どこかにコピペしてください。 そうしないと、消えちゃいますけどいいですか?」って警告を流してください。(;O;)さて、「友達が行けなくなったから」ということで8月のおわり、「ロマンス」を観に行きました。最初はね、あまり興味がなかったのです。地味そうなお芝居でだし。大好きな松さん出演!には少しグラッときたけど・・・でも、チェーホフの晩年を描くってチェーホフは名前と代表作こそ知ってるけど観たことも読んだこともないんだしね。共演は大竹しのぶ!「セツアンの善人」「贋作・罪と罰」と松さんは大竹さんが演じた役を追っかけているし、大竹さんは「蜷川マクベス」で、松さんは劇団☆新感線の「メタルマクベス」でそれぞれマクベス夫人を演じてます。だから、その二人の共演が観られるのはチャンスかも!そんなところに既に完売のお芝居のチケットが手に入ったのはラッキー!井上ひさしさんの「こまつ座」大竹しのぶ会場の世田谷パブリックシアターぜーーんぶ、初めてづくし。若い日の井上芳雄君から生瀬勝久さん、段田安則さん、木場勝己さんとその年代のチェーホフをバトンを渡すようにつないでいくのはどんな感じだろう。脇役も全てを6人の俳優さんで演じるのはどんなふうかしらとワクワクしながら降りた三軒茶屋。劇場は駅から近くでスゴくわかりやすい。モノトーンで落ち着いた雰囲気。赤い椅子がアクセントになっていてステキ。演目のせいか、観客の年齢層も高く座席へと。2階の前から三列目。ゼイタクは言えないけど、この席じゃな~とあまり期待していなかった。だって、人の頭が邪魔で舞台を観るのに苦労するだろうなって。ところが、大丈夫。座席に充分段差があって頭がちっとも邪魔にならない。カウンターの椅子みたいに高いけれど足を置くところもあるし、仕切りの細いバーに傘もかけられるしこれはなかなか工夫されているね。おまけに冷房が効きすぎで連れのトマちゃんが困ってたので係の人に相談してみたらブランケットを貸してくれました。黒のブランケットをスッポリかぶって雪だるまみたい~おかげさまで集中できたよ。一幕目は周り中、寒くて腕をさすってたもの。長くなったので、つづく。
September 3, 2007
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