The Sky

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2005/05/16
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 「稽古には怪我はつきもの」と身体を使う、特に格闘技などでは、
よくそう言われる。果たしてそうだろうか?
日本では、厳しい稽古をする団体などでは「稽古中の事故に関し
ては道場側は一切の責任を負わない」と入門時に誓約をさせる
場合などがあり、逆に、その危険性を売り物にしていた70年代、
訴訟社会のアメリカなどでは、当時既に保険システムなどが機能
しており、また、稽古方法自体も、安全性に非常に気を配っていた。

 現在、多くの流派で利用している防具などの安全器具、道場内
の床・柱に貼られているマットなどは全て海外、特にアメリカから

 21世紀を迎える頃になってやっと、日本でもスポーツ系の保険
商品もちらほら出てきたのも、自由化によるもので、これまた逆輸
入と呼んでもいいものである。

 しかしながら、指導者の中には、未だ安全性に関して無関心、
というより、無知な者も多い。冒頭に書いた一言が免罪符となり、
“安全性”を重視したカリキュラムを設計する能力にかけているの
である。
 指導者が確保すべき、稽古中の安全には短期的なものと、長期
的なものがある。短期的なものとは、稽古時間内の安全である。
防具の着用などがその代表例だ。長期的なものは、運動障害を
発生させないものである。悪い姿勢での運動を長時間続けること


 我々の稽古では、自慢ではないが、稽古自体は、顔面も含め、
かなりの部位を自由に攻撃・反撃させているが、10年以上の間に、
大きな怪我は、1件だけである。 私自身が加害者になってしまった
のであるが、ある程度、受け技をマスターした人間に、下がってい
るガードを警告する意味で、鼻先を掠めてやろうと出した、左の

な形になり、眼球破裂寸前になったことがあった。
 本当に、肝を冷やした事件であったが、幸運にも大事には至らず、
本人も回復してくれた。

 あまりにありふれたシチュエーションでの事故であったが、人に
よっては、こちらのノウハウの蓄積にはない避け方をしてしまう
こともあり、馴れで読みを入れるのは、とても危険なことと、再認識
した次第である。

 現在は、子どものクラスも持っているが、こちらは怪我もそうだが、
肉体の健全な成長を阻害しないことにも留意している。
過度な筋力トレーニングは一切させず、また、女子にはミット打ちな
どでも正拳で多少でも痛ければ、掌底などで打たせている。
ミット自体は、国産の柔らかいものでは、種々の問題もあり、タイ製
の固いものを使用してるからであるが、やはり成人して、女の子の
指関節にゴツイタコがあったのでは、問題もあるだろうとの配慮で
ある。

 体型も同様で、率直に言って、柔道やレスリングでは、やはり
それなりの体型になってしまう。スポーツに賭けていくのであれば
それもいいだろうが、多くの子どもは、未だ将来が不明確な状態で、
稽古に参加するのである。





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Last updated  2005/05/18 02:04:29 PM
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aki@ Re:ブラス万年筆 F字 / トラベラーズカンパニー(03/12) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
kirk1701 @ Re[1]:パイロット万年筆 カスタム72 HM(01/23) akiさん、返信遅くなり申し訳ありません。…
aki@ Re:パイロット万年筆 カスタム72 HM(01/23) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

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