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カテゴリ: 風の詩
 朝の目覚め前だった。
 震源地から遠く離れた紀伊半島南東部では、
 目覚める程の揺れはなかったが、
 地震だと分かるゆれはあった。 
 朝の慌ただしさの中で、
 暫らく気にもしなかった地震の揺れであったが、
 テレビから流れ出した地震のニュースは、
 今までに見たことのない光景が映し出されていた。



 まだ、目覚め前の時間だった。
 揺れを感じてから暫らくしてみたテレビには、
 針金が曲げ捨てられたような高速道路が映っていた。
 衝撃的な映像は、次から次ぎに映し出された。
 6434人の犠牲者を出した阪神淡路大震災の衝撃は、
 衝撃的な高速道路の映像から始まった。
 6434人の犠牲者にとっては14年の歳月はない。


 6434人の犠牲者への追悼を捧げる1月17日だ。
 街々は大震災からの奇跡的な復興を成し遂げた。
 しかし、犠牲者には復興も復活もない。
 壊れたものも、崩壊した街も再生がきくが、

 肉体的な被害者も、精神的な被害者も完全復活は難しい。
 他人には分からない苦しみを背負って、
 多くの被災者は今も生きている。


 歳月の流れは大震災さえ風化させるが、
 忘れてならない多くの犠牲者の無念だ。

 ボランテイア元年ともいわれ、日本人の人情と底力と連帯感を見せた。
 未曾有に大災害を、失われていない日本の人情を浮かび上がらせもした。
 1月17日は、阪神大震災の被害者への追悼の気持ちと、
 日本的人情のボランテイア精神を確認する日でもある。
 災害は全国民が、全人類が責任を負うべきものだと思う。



 被災地から遠くはなれ生活する人間にとっては、
 ただ犠牲者への追悼の気持ちを捧げるしか出来ないが、
 災害は全人類の共通の責任だという思いは忘れないで、
 持ち続けたいと思うのである。








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最終更新日  2009.01.17 10:37:20
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