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三谷幸喜の舞台「12人の優しい日本人」をテレビで見た。ちょっと期待はずれ。テレビで見て文句を言うなといわれるかもしれんが、広島にこないんだから・・・シリアスにするか、コメディ風にするかどっちかにしてほしかった。見ていて不快になる所もあったし。三谷さんの舞台は登場人物が少ないほうが見ごたえがあると思う。 舞台好きにさせてくれたのは、三谷さんの「出口なし!」(’94年の作品)。殺人を犯したかもしれない多重人格者の話。出演者は四人。これは本当に面白かったし、唐沢寿明を単にテレビにでてる若い女性に人気の俳優の一人だとの認識をくつがえし、いい俳優だなと思ったもんです。これこそ再演してほしい。 他の三谷作品では、「YOU ARE THE TOP」(‘02)もよかった。二人の音楽家が死んだ女性シンガーの思い出を語る。出演者は三人。舞台という限られたセットで、回想シーンへの転換もすごくよくて、これぞ舞台の楽しさっていう作品だったな。
2006年01月31日
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最近、安部公房ばかり読んでいる。どんなきっかけで安部公房に興味をもったのか忘れたが、いい作家に出合えると嬉しくなる。今のところベストは「第四間氷期」。地球の陸地が水没していくので人間を水中で暮らせるよう改造する計画が秘密裏に進む近未来の話。昭和33年の作品。 まだまだ出合えてない自分好みの作家がどこかにいるんだろうな。
2006年01月29日
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志賀直哉「清兵衛と瓢箪」は尾道が舞台の小説です。だから「こういうがええんじゃ」は尾道弁ということになります。でも同じ広島でも僕の住んでる所とはちょっと違うみたいです。 死んだじいちゃんなら「こんとうなんがえんで」と、言うでしょう。 子供の頃、お祭りに行っておもちゃを買ってもらう時、僕は子供っぽいものをねらっていたのに、じいちゃんは「こんとうなんがえんで」と(実際には言ってないかも)、知恵の輪を買ってくれました。半べそかいて(広島弁で言うと"はぶてて”)帰ったけど、知恵の輪に夢中になったのでした。年長者の言うことは素直に聞けということでしょうか。 1月28日は、そのじいちゃんの命日です。じいちゃんは料理はできる、畑仕事もする万能の人でした。そしてなにより心の広い一家の大黒柱でした。「涙そうそう」の歌詞ではないけど、どこかでじいちゃんは、僕たちのことを、見ていてくれてると思うし、今は離れているけどいつか時の輪の交わるところで逢える日が来るんじゃないかと思えるのです。
2006年01月28日
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「をとこもすなるブログといふものを、をむなもしてみむとてするなり」 みなさん、よろしく。 タイトルの「こういうがええんじゃ」は、大好きな小説、志賀直哉の「清兵衛と瓢箪」の主人公清兵衛が言うせりふです。十二歳の彼の趣味は瓢箪(磨いてお酒などを入れるようにするんだとおもいます)。その子供らしくない趣味を、まわりの大人たちは理解してくれません。きれいに磨いた瓢箪は大人に割られてしまいます。こう書くとあとあじの悪い小説のようですが違います。新潮文庫版の解説にもあるように「この作品は実に美しい」のです。何かに一生懸命な人、こだわっていることがある人、そんな人にお勧めです。7ページにも満たない短編なので是非読んでみてください。 好きな作家のことなどこうして書いていきたいです。どうぞ、よろしく。
2006年01月27日
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