せったかせわねかせってみろ
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新潟の海に行った。 上越市柿崎区上下浜というところだ。 去年たまたま通りかかった時、きれいな場所だなと思って気になっていたところだ。海岸沿いに瀟洒な老人ホームが有り、長い浜辺がずっと続いていて、駐車もしやすい。まさに、その場所をよく知らない人間にとっては素敵な海岸と見える。水着に着かえ、砂を踏んで海の水に浸かって、久しぶりの汐水に身をゆだねた。 でも、なんとなく怖さがぬぐえない。 砂浜に打ち寄せる波を透かして見ると、数メートルも沖の方に向かえば足が立たなくなるような気がする。 何十年ぶりの海岸だからそう思えるのかもしれないと思いつつも沖に向かって泳ぐ気にはなれなくて、波に身を洗うだけで浜から離れ、着替えてそこを立ち去った。帰宅後、気になってインターネットとグーグルアースでその場所を調べた。驚くことに、その浜辺は3年前僕と同じ長野県の一家と、それを助けようとした青年の5人が亡くなったその場所に間違いなかった。それは、2014年のゴールデンウィークに長野県上田市の父親と娘、父親の甥っ子2人、彼らを助けようとして犠牲になった長野市の青年の計5人が溺れて亡くなった痛ましい事件だった。現場は波打ち際からすぐに深くなる海水浴には適さない海岸で、しかも離岸流もしばしば発生する地元の人間は近づかない場所だという。 だが現場には海水浴には危険だという立て札もないし、警告めいた看板もない。 たった3年前の惨事を関係者が忘れたはずもない。危険な場所なら、きちんと警告の看板を設置すべきだし、海に慣れていない長野県人に対する親切さも感じられない。 このような現実を知って、少しく衝撃を受けた一日だった。
2017年08月29日
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