震災により発生した福島原発の事故を収束すべく、関係者の決死の作業が続いている。施設職員・自衛隊・消防・警察など、身を危険に曝して作業に関わる方たちの無事と、作業の早期終結を祈りたい。
さて、福島原発の事故を招いたのは、もちろん大地震・大津波である。しかし、事態を悪化させたのは、人災ではないだろうか。
件の原発はもとより、全ての原発が想定した厳しい条件の下、設計・建造されている。しかし、これを大きく上回る地震・津波が発生し、想定を上回る被害が発生してしまった。
自然は常に人間の想定を上回る。
想定外の事態収拾あっては、拙速かつ臨機応変が肝要であることは、誰しも理解するところだ。
しかし、事故発生から今日までの、そのように対応されたとは言い難いと思う。法令にのみ従う報告、原子炉の被害を最小に止めようとする事故処理など、枚挙に暇がない。
確かにルールに反してはいない。が、この未曾有の危機的状況にそれで事態の収束がはかれると考えたのは、適切ではなかった。
結果論となるが、事故発生直後、最悪の事態を想定し、廃炉を前提に海水注入による全炉一斉冷却を決断していれば、ここまで事態が悪化することはなかったろう。
現場いた職員は、 原発に想定外の被害が生じたことを容易に理解したであろう。故に事故を安全に収束するには、どう対応することが最善の策かも、瞬時に 海水注入を 思いついたのではないだろうか。
最終的にこの決断を行うのは、東京電力の最高責任者だ。しかし、早期にこの決断が行われることはなかった。
今回の原発事故の発生は自然災害の結果であるが、事態の悪化は明らかに人災だと思う。
今後も誇ることができるのだろうか。
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