『
「また、必ず会おう」と誰もが言った。
』
(喜多川泰、サンマーク出版、2010、1400円)
以前から気になっていた喜多川泰さんの新刊です!
やっと読みました。
『 手紙屋 』や『 心晴日和 』と同じく、これもまた、すごくいい本でした。
自分を守るためのウソをついた主人公が、旅の中で出会う人たちに教えられたことを胸に、変わっていく物語です。
半分読んだところで、タイトルの意味が分かりました。
「ああ、そういうことか」と。
最後まで読んだ後、気が引き締まりました。
僕の、家での行動が変わりました。
「この体も、この家も、すべて借り物だと思ったら・・・ この主人公と同じ、「いそうろう」だ。
感謝して使わせていただく、
その気持ちを行動に表わす、 そういうことをしていかなくては」
と思いました。
お風呂に入った後のドア、トイレに入った後のドアをそっと閉めている自分がいました。
今までずっと「自分の家」だと思っていた家を、他人の家のように感じることができました。
これは、けっこう新鮮な感覚です。
============================= 『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』
・「ワシはなあ、
娘に 好かれたいんやのうて、幸せになってもらいたいだけや
。
わかる? 兄弟」
#トラック運転手、柳下さんの言葉。
かっこいいです。
こういう言葉を、自分の子どもや学校の子どもたちに対して、言えるだろうか?
・ 信頼して待ってくれる誰かがいる
、
そうするだけで 子供は絶対に才能を開花できる。
・「今の世の中の母親は、英才教育と称して
お金を使って小さい頃からいろんな習い事をさせたりするが、
子供を管理しようとしたり、成績や点数という結果を求めたりする。
信頼して待つことができないんだ」
#医師 和田さんの言葉
性急に結果を求める現在の風潮は、教育現場にもあります。
「ちょっとまって」と自分にブレーキをかけ、
立ち止まることが、必要ですね。
自分の子どもや学校の子どもたちに対して、できるだろうか?
「信頼して待つ」ことのできる大人に なりたいです。
・「あらゆることに対して、
みんな自分の都合のいい結果になることを成功だと思ってる」
・「私は自分にとって都合のいい結果を求めて得られなかったから、
そこから逃げたんだ」
・「結局、どこにいようと 自分が頑張ったぶんしか、
人は幸せになることはできないんだと思う」
#アメリカに留学した千里さんの言葉。
カリスマセラピストの石井裕之さんの音声ファイルを聴いたときに、
「みんな自分の都合のいい結果になることを成功だと思ってる」
というようなことを聴いた覚えがあります。
自分の都合で、成功だとか失敗だとか、
いい人だとか 悪い人だとか。
結局自分のことしか考えていない。
「自分」という言葉、 あなたには どう響きますか?
・自分の好きなことに正直に、真正面からぶつかる。
・「使命とは文字どおり、
自らの人生を何に使うのか
ということを
自分で決めることだ。
そして、 自分の命は限りある有限なものだ
と
強く認識した者ほど、
自分の使命が何か考えようとする」
#老人 三品さんの言葉
命は限りがあるからこそ、輝かせられるものなのかもしれません。
自分の命の有限性と、 その使命を思います。
・「私の成功は 出会い
によってもたらされました。
出会った方々のおかげです」
・問題は「 今できることは無限にある
」と思えるだけの想像力が
育てられているかどうかです。
#著者あとがきより。
僕はすでにすてきな出会いを与えられていると思います。
だからこそ、「今できることは無限にある」と考えて
そのチャンスを生かすようにしていきたいです。
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