『 お母さんは勉強を教えないで
子どもの学習にいちばん大切なこと』
草思社、2002、1300円)
このブログは「きょういくユースフル」なのでひさしぶりに教育書を紹介します。(^^;)
図書館で借りて読みました。少し古い出版です。
著者は、昭和33年に「ミオ塾」を開塾して以来、
小学生から大学受験生までを対象に、独自の「引き出し」教育を実践して成果を上げてこられた方。
塾講師の傍ら、15年間高校の講師もされています。
「 引き出し教育
」という言葉が気になって、手に取りました。
読んでよかったです。
やはり、教育実践を重ねてこられた方のお話は
とても勉強になりますね。
===============================
『お母さんは勉強を教えないで
』
1
(最初~p106より。)
・幼児の「 好奇心
」や「 チャレンジする心
」こそ、
学習の原点。
・ 「 なるほど
」という理解こそが数学の醍醐味
であり、
それがなければ 勉強をする意味がない。
・子どもがやる気になるのは、
「この先生は自分を認めている。
自分ができるようになると思っている」
と感じた時に限る。
・子どもは「忘れる」のがふつう。
「子どもは忘れるもの」ということを前提に、
考えなければならない。
・私がよく言うのは、
「人間は 20回くりかえせば だれでも覚える
んですって。
自分の名前はどんな人でも言えるでしょ」
である。
・わざわざ問題集を買ってあてがったりするから、
子どもは負担を感じる。
でも、すでに学校で習った、
(何年も) 前の教科書に出てくる計算や問題ができなければ、
子どものほうも沽券にかかわるから、真剣になる。
・ある母「小学校時代は、とにかく遊ばせるだけ遊ばせました。
『勉強しろ』と言ったこともありません」
著 者「お母様、それは正解なんですよ。おえらいですね!」
・ (また別の方に対して)
著 者「お母様、待つの。私なんか、じっと我慢ですよ」
ある母「『勉強しなさい』と言っても、しないんですからねえ」
著 者「お母様、それは絶対おっしゃってはだめ。
『勉強するな』と言ってるようなものなんですよ。
小学校の頃から言われて、拒否反応をおこしちゃうのね。
それより、テストの点が10点から20点に上がったとき、
『10点も上がったじゃない頑張ったね』と
ほめてあげて。
お母様が喜べば、やる気になるんですよ 」
・
著者の娘が言った言葉
「『頑張りなさい』と言われたことは、一度もなかった。
『頑張りなさい』と言われたら、頑張れなかったと思う。
自分で頑張るしかないんだ、と思って頑張ったんだと思う。
そして 何でも自分で決めて、自分でやってきた 」
★「ほめて待つ」教育
・「反復」とは以前に習ったことの復習であり、
忘れていないかのチェックである。
くれぐれも、それ以上を望まないこと。
(p106まで)===============================
「自己選択、自己決定」は学習の基本だと思います。
それを信じて、待つ。
それこそ、「引き出し教育」。
うん、こういう理念、好きだなあ。
僕の母親も、基本は「小学校時代は遊べ」でした。
感謝しています。
それでは、また次回。
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