メリークリスマス!
イブはまだ明けていませんが、
我が家には一足先にサンタが来て
さっきまで我が家の子どもたちは夢中で遊んでいました。
さて、学童保育の本について読書メモを残していた途中でしたので、今日はその続きを書きます。
障害のある子もない子も共に育つインクルーシブ教育の実践が鮮明に描かれていたことに驚きを受けた本です。
一応、ジャンルとしては研究書(?)になるのかな。ベースは2009年に筆者が作成した博士論文だそうです。
第1回読書メモは こちら 。
『 連携と協働の学童保育論
ソーシャル・インクルージョンに向けた「放課後」の可能性』
(三好正彦
、2012、解放出版社、2000円)
=============================== 『連携と協働の学童保育論』
2
<第1部 第1章「『学童保育実践』の事例と可能性」 より>
・ 筆者が参与観察を行った学童保育実践について
・指導員のロールプレイング
(Y指導員とS指導員で演技を始める。
その後、子どもたちに「これはやっていいことかな?」と呼びかける)
・大縄跳び
記録よりもみんなが跳ぶことができることの大事さを
指導員が子どもたちに日々伝えている
・ドッジボール大会に向けて
障害のある子どもたちの意見を尊重しつつ、
指導員の思いも織り交ぜながら、
周りの子どもたちとの関係を自然な形で作っている様子
・F指導員「障害のある子だからといって特別扱いしない」
・指導員のローテーション:
障害のある子どもであっても、
タイプの異なる指導員とかかわっていくことができるようにという意図
・一方ではその存在により、
(指導員は) 周りの子どもたちと、
その子どもの間に立つ壁になってしまう場合もある。
・あえて自分が引っ張っていくことをせずに、
子どもたちを巻き込み、関係をつくらせようという指導員の思い
・「先生が代わりにやってるやん」という
(子どもの) 言葉
=「Fに自分にやらせてみたら」という意味が込められていたように感じる
★指導員のストラテジー(狙い)
・学童保育には、学校教育ほどかっちりと決まったカリキュラムや指導方針はない。
=> その決まっていない柔軟性を利用する
(p38まで) =================================
かなり部分的に本文中より抜き出しましたので、詳しくは本書を読んでいただけたら、と思います。
著者は指導員自身ではなく研究者として観察記録を取っていますので、
客観的なエピソード記述を見ることができます。
日々子どもたちと身近に接している者なら、
その情景がありありと浮かんでくると思います。
特に、障害のある子と周りの子とのかかわり合いに注目して
エピソードを読み解こうと実践されてきた方なら、
「わかるわかる、私の身近にも、こういうこと、あるよなあ」と思えるエピソードが
かなり書かれているのではないでしょうか。
次回は 第2章「障害のある子どもたちの放課後生活の場としての『学童保育』の意義」以降を、パパッと、かいつまんで参照していく予定です。
また見に来てくださいね。(^^)
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