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昨日はひさびさに地域の熱心な先生方が集まる教師サークルに参加しました。先生方の実践レポートや口頭報告に大変刺激を受けた1日でした。2次会では、近くに座った方々が「特別支援教育士」取得の勉強をされていることを聞いてびっくり。私もちょうどこれを取得しようと思って、申請書類を取り寄せたところです。市教委の人に、「特別支援教育にかかわる資格取得について、補助が出たりしないですか?」と聞くと、「全くでない」ということだったのでちょっと残念ですが、がんばって勉強してみようと思います。◆特別支援教育士 http://wwwsoc.nii.ac.jp/sens/ なお、特別支援の教員免許も現職者はとりやすくなっているはずなので、それもあわせて「どうやったらいいのかな」とアンテナを張っている最中です。
2007.05.19
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アマゾンが、特別支援教育の分野で新刊が出るのを今か今かと待っていたある先生の新刊を知らせてくれました。どうも4月のうちに出ていたようです。これは買わないと!ただ、今回は学校の研修図書費で買ってみようかと思います。わりと予算を取っていただいているので。おなじように、学校で注文したい本を、芋づる式に情報を引き出してみました。どれも、著者の先生や、Webで分かる概要から、自費で買っても損はないと思える本です。基本的にこのブログでは買って読んだ後のおすすめ本を紹介するのですが、今回は読む前から紹介します。以下の本たちです。1. 『特別支援教育学級担任のための教育技術』(青山新吾/上条晴夫、学事出版、2007/4、2100円) ↑青山先生、上条先生ともに何度かお話を聞かせていただいたことがありますが、 お二人ともとても信頼できる方です。 「教育」の今後に生かせるとても具体的な内容が書かれてあると確信します。【目次】(「BOOK」データベースより)第1章 特別支援教育の授業技術・10の原則(授業展開の見通しを明確にし、安定した授業をしよう/1時間を1つの単位とした授業構成とオムニバス方式による授業構成を使い分けよう/1時間の授業の中に、必ず全員参加できる場面をつくろう ほか)/第2章 特別支援教育の授業づくり―授業成立のための教育技術(授業構成の技術/環境・場づくりの技術/子ども理解の技術 ほか)/第3章 特別支援教育の学級経営―集団づくり・子どもの関係づくり(集団づくり/子ども同士の関係づくり) 2. 『みんな違ってみんないい学級崩壊の教訓を生かした特別支援教育へ』 ←このタイトルにひかれます。えじそんブックレット(品川裕香/高山恵子、新科学出版社、2003、500円)←お買い得!【目次】(「BOOK」データベースより)はじめに すべては学級崩壊からはじまった/第1章 対談 特別支援教育の現状と課題―ホントに求められているものってなに?/第2章 一番必要なのはハートからの共感―LDを持った少年を、先生が理解した日/第3章 私たちにできること!―AD/HD、LD、AS等の理解と対応/第4章 誰にだって、できることはある!(大学との連携で子どもたちへの支援を進める―兵庫県神戸市の場合/略)/第5章 学童保育・塾の役割 3. 『気になる子がぐんぐん伸びる授業LD・ADHD・アスペルガー症候群』 ←やはり授業の中で何ができるかは大事です。(品川裕香/高山恵子、小学館、2006、1300円)【内容情報】(「BOOK」データベースより)「LDもADHDもアスペルガー症候群も、私は勉強したからもうだいたい知っています」。そう思われた方、ちょっと待ってください。実は、LD、ADHD、アスペルガー症候群などとひとくちに言っても、一人ひとり状態像がまったく違います。それに、大切なのは、障害名を知ることではなく、その子の特性からくる問題と今苦手なことを理解し、支援・指導することなのです。気になる子をさりげなくサポートしている先生は、以前から全国に確かに存在したのです。その技を学校全体のシステムとして広げること、これこそが特別支援教育ではないでしょうか。教室でよく起こる57事例に添って解説。【目次】(「BOOK」データベースより)第1章 子ども編(まったくできないわけではないけれど、読み書きが苦手な子には?/読み書きだけでなく、聴くことが苦手な子には?/指示通りに動けない子には? ほか)/第2章 教師編(専科の先生と連携するには?/校内で孤立1 学校全体が特別支援教育に積極的でないときには?/校内で孤立2 管理職に理解がないときには? ほか)/第3章 保護者編(子どもがADHDだと思うが、保護者にどのように伝えればいい?/「アスペルガー症候群だと思う」と話したら、保護者が強く反発/障害名を伝えるのではなく、いろいろな状態像があることを知ってもらう ほか) 4.『教室でできる特別支援教育のアイデア172(小学校編) シリーズ教室で行う特別支援教育』 ←前から買いたかったのですが、保留になってました。(月森久江、図書文化社、2005、2520円) 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 本書は、教育現場の要望に応えるとともに、教師や指導者、巡回相談員、スクールカウンセラー、保護者にも幅広く活用できるよう、わかりやすく具体的な支援策を示してあります。さらに、タイトルからの検索で、知りたい情報がすぐ手に取れるような構成になっています。 【目次】(「BOOK」データベースより) 第1章 学習に関する支援(聞くことが苦手な子/話すことが苦手な子/読むことが苦手な子 ほか)/第2章 ライフスキルの支援(集団での話し合いができ ない子/係や当番活動ができない子/衝動性の高い子 ほか)/第3章 問題行動への対応(教室を飛び出す/他者や自分を傷つける/友達の物をすぐ取る ほ か) 情報ばかり多くなってしまいましたね。おわります。(^-^;)
2007.05.17
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特別支援の研修に4~5月とよさそうなのにちょくちょく出かけています。その中でよかったものは、やはり具体的で即実践にむすびつきやすいもの。例えば、 神戸西山記念会館であったセミナーです。 ■神戸西山記念会館で寸劇を交えた講演会に700人以上の参加者。http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=2770001&type=1&column_id=36423&category_id=1382&date=20070422他の都合と重なって時間的にあまり見られなかったのですが、どの先生方も楽しそうに演じられていました。また、昨日は淡路島でTOSSデー特別支援セミナーがあったのですが、そこにも行ってきました。http://tos-kitutuki.net/tossday/tossdayawaji.htmどちらも「模擬授業」「ロールプレイによる実演」が組み込まれ、「こんな状況のとき、こうだから、こう対応したらまずい、 こう対応したらよい」ということが、具体的に、目で見てわかり、 また自分の教室での記憶とも結びついて理解しやすく、実践的でした。このような研修がだんだん増えてきたことをうれしく思います。ただ、私は今は特別支援学級担をしているので、30人規模の学級指導をする機会がなく、こういった研修で、「よし、自分もやってみよう」と思っても試してみることができなくて残念です。「気になる子」への関わりは、ちょくちょくやってはいるのですが。学級担任の先生にもこういった研修をすすめておりますが、なかなか実際に足を運ばれる方がいないので、「一度見てもらったら分かるのになー」と思っています。Web上に模擬授業の様子とかアップしていただいて、「こんなのですよ、いいでしょう?」と具体的にお知らせできるといいのですが・・・。ちなみに私は演劇をしていたので、こういうのはかなり好きです。(^^)演技をすることで子どもの気持ちが見えてくることも多く、見る人にとっても、やる人にとっても、学びが多いやり方だと思います。ちなみに、「教育分野での模擬授業の一般Web公開」については、このブログでも以前お知らせしましたが、読売オンラインの教育ルネサンスフォーラムがだいぶ前からやっています。「特別支援の・・・」というわけではないですが、やはり動画で見られるので、見た者の「分かり感」が違います。
2007.05.13
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ゴールデン・ウィークです。しかし特に予定がありません。。。これはいかん!ということで、予定を作りました。 まず、明日(30日)ですが、はりま発達障害ネットワーク(HDDネット) 設立記念フォーラム 「発達障害児・者のためのライフステージごとの支援を考える」 という特別支援関係のフォーラムに行ってきます。姫路であります。時間は10:00~16:00。 ライフステージにわたった支援というのは、「特別支援教育」のひとつの眼目です。 先の校内委員会でも、「特別支援教育」で何が変わるのかを具体的に指摘する文としてこれに関係する文を去年のものに付け加えて提案しました。「教育」の中で特に今まで以上にやっていくというのはこの「連携」「継続」「引継ぎ」という点だと思います。「ひとりひとりの実態に合わせたきめこまかな対応」というのは、実際には先生方一人ひとりが今までもやっていたりはするのですが、「長いスパンで支援していく」「人が変わっても有効な支援を続けていく」という視点が今まではなかった。だから、私はここは「学びどころ」だと思うのです。 姫路・加古川のあたりは微妙にそのあたりのことが進んでいる、ということも聞くので、今回のテーマはなかなか興味深いです。無料ですが事前申し込みなので、「私も行こう」という方、もしかすると間に合わないかもしれませんが、申し込みをしてみてください。まあ、多分当日行っても入れてくれるとは思いますが。 ゴールデンウィークなのにお勉強だけではさびしいので、帰りに温泉に入ってこようと思います。本を買って調べました。(こっちの方が力入ってます。) 関西全域をカバーする温泉&スーパー銭湯ガイド! これより先に立ち読みした本より調べやすい&広域をフォローしていたので、これを買って帰りました。立ち読みした本ではジェームス山天然温泉 月の湯舟(デザインがGoodなスーパー銭湯)というのを、チェックしてましたが、家に帰って、買ってきた本で再検討した結果、スーパー銭湯「天然温泉 龍の湯」(明石海峡大橋が見える露天風呂)に行くことにしました。 車で往復するのをやめて、電車で往復しよう、と考え直したからです。GWに車だと、混むかな・・・と。 昨日また3冊も新しい本を買ったので、姫路までの往復は電車を使い、あわよくば電車内で本を読もうかと思っています。(電車も混んでて座れなさそうですが。。。)なお、5月の4連休は、ずっと行きたかった熊野古道に行くべく、計画を進めています。熊野古道を歩いて、那智の滝を見て、伊勢神宮をお参りして、宿坊に泊まる、という予定です。でも、具体的には全然決まってません。。。 (だから、宿が取れなくて結局行かないかも~)
2007.04.29
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『先生が明日からできること。』(金子晴恵 著)をしばらく前に読み終えました。読んでいる最中から、「これは期待以上」との感触を得ていました。先週金曜の特別支援校内委員会でも、最後にちらっと紹介しました。学校に1冊、というより学年に1冊、教科の指導書と同じような扱いで常備しておき、どなたにも読んでいただきたい、と本気で思いました。「特別支援教育」の研修図書費というのが今年度はまだ下りてきてないようですが、予算枠があれば私の権限で(?)大量購入しようかと思います。 1冊1000円というのが、手ごろです。こりゃあまとめ買いするにしても計算しやすい(^^)6冊買っても6000円じゃないですか。なんてお買い得でしょう(笑)(^-^) 『先生が明日からできること。』(杉並けやき出版、2007/3、1000円)このタイトル、まさに現場の通常学級の先生が今一番知りたいことに答えています。どんぴしゃです。肝心の中身も、全然堅苦しくなくて、具体的で分かりやすいです。しかも、楽しく、部分的にかなりおもしろい♪(「彼と彼女のおいかけっこ」の話には笑いました。)本当にオススメですよ。Web以外ではなかなか手に入りにくいようなので、ぜひ本の写真をクリックして、ネットで注文してくださいね。オススメの理由は、本書の「おわりに」に凝縮されています。そこから少し引用します。=============================・今いちばん必要なのは、現場の先生方の意識です。・一人ひとりの子どもたちをどう見ていくかという 「当たり前のこと」のなかにこそ、 特別支援教育の意義と必要性があるのではないでしょうか。・たとえば「わかりやすい指示」や「視覚支援」は、 ほんの少し意識するだけでできます。 そしてそれは、発達障害の子どもだけでなく、 すべての子どもたちのためになります。・特別支援教育は、 「特別な子のための特別なこと」ではなく、 「教育のユニバーサルデザイン」 とも言えるのではないでしょうか。=================================上の文章を読まれただけで感動される方がどれだけ多いのか、それはわかりません。ただ、少なくとも非常に共感された方は、ぜひこの本を手にとって、最初から最後まで目を通してみてください。そして周りにこの本を広めてみてください。 詳しいことは、著者さんのブログがあるので、そちらを見ていただければいいのですが、私は毎度「自分のために」読書した後ポイントをまとめる性質があるので(^^;)今回もたくさん引いた赤線、青線の中から、特に「これは」というものに絞って振り返ってみたいと思います。~※この日記投稿当初より引用を控えめに修正しました。(^^;)==================================・「特別支援教育」とは、 「規格から子どもを解放すること」・人がモノをおぼえたり、理解したり、考えたりするプロセスは、 一人ひとり違う☆1つの規格を押し付ける教育は、 子どもたちから学びの手がかりを取り上げるようなものです。=================================この本を読んで、「王道」の教育だから、全員それでいい・・・わけではないことに気づかされました。(^^)分かりやすい事例を通して解説してくれているのが、とても親切です☆ ==================================・松葉杖を使っている子に、階段を上るスピードが遅かったと言って、 やり直しをさせますか? 先生は自分の基準で全ての子を測るのではなく、 一人ひとり異なる「ものさし」をもってほしいのです。 ☆先生方には、 「『ずるい』という声があがるから特別なことはできない」 という思い込みや、 「みんな同じ条件で同じことをしなければならない」 という固定観念を捨ててほしい 「みんな一緒に」やるために、一人ひとりに必要な支援をする、 というのが、特別支援教育のベースにある 「インクルージョン」の考え方です。=================================「特別支援教育」というのは、結局何が変わったのかといって、大きく変わったのは「考え方」の部分だと思います。本書のような本を通して、その「考え方」の部分を、多くの先生方にも変えていってほしいと、切に思います。(※この日記は、公開翌日の4/24に修正を加えました。)
2007.04.23
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金曜日の校内委員会に向けて、「特別支援教育」の現状と課題を、自分なりに整理してみます。というか、思いついたまま、書きます。いわゆる「ひとりブレスト」? * 職員の意識差 = ある それは重要か? ・「学校全体として進めていく」ことの障壁となる ・ 誤解・無理解による、子どもの「2次障害」 解消の手立ては? ・研修(おのおのが「特別支援教育」の必要性を実感するような) ・責任の分散・強化 (それぞれの役割をはっきりさせ、意識化。取り組まざるを得ないようにする) ・情報共有(すでにやっていること、できていることを共有財産化) * 保護者の意識差 = ある それは重要か? ・「障がい」に対する差別につながる ・ 誤解・無理解による、子どもの「2次障害」 ・要望がある親に対してのみ答えて、 親が気づいていない子は「ほったらかし」の危険性 ・強すぎる要望、相談事業の混乱化 ・親同士のつながりが築けない 解消の手立ては? ・啓発活動 :学校だより PTA総会 (他の通信物) ・保護者同士の集まり(井戸端会議的な相談会) * 具体的に何をするかが見えない → 具体的な研修の必要性* 保護者は何を求めているか ・「自分の子」の教育の充実 (「人をつけて」 「よそでやっていることを、うちでもやって」という要望が増えるかも) * 子どもは何を求めているか ☆安心して通える学校 ・授業が「わかる」 ・自信を持って生活できる(劣等感に悩まされない)* 何が必要で、何が必要でないか ・ひとりひとりの子どもの理解 → それに見合った教育をすること ・子どもの自尊心を傷つけないこと ・現段階でできそうもないことを大上段に宣言することは必要でない。 * 誰が、いつ、何をするのか ・校長や各分野の担当が、リーダーシップを発揮する ・コーディネーターが、連絡・調整・提案をする ・担任一人一人が、今までの教育実践を見直す(=授業改善、意識改革) ・子ども一人一人が、お互いの違いや個性を理解し、認め合う (=学級経営) ・担任と親が話し合って「個別の教育支援計画」を立てる。 ・専門家が、専門性を生かした助言を、学校の職員や親におこなう。 * 何が最大の目的か 「すべての子に 安心を 与えること」? * 対象範囲は? その範囲に入る明確な基準は? ・・・思考はとめどなく続いています。 とにかく金曜の会が勝負です。 ぜんっぜん余裕ないんですが。(>_<;)
2007.04.18
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明日は市内の「特別支援学級」の担当者会があります。わが市でも「障害児学級」は「特別支援学級」に名称変更されたようです。(現実には何も変わりませんが。。。 学校ごとに別の名称でずっと継続的に呼んでいる経緯があるので、 余計に何も変わりません。変わるのは役所的な手続きとか事務関係のみ・・・?) また、学校内の文書でも「障害児教育」が「特別支援教育」に変わっています。 これは、確かに少し前には望んでいたことではあるような・・・でも、何か違うという気がするような・・・ 単なる言葉の置き換えでは、よけい混乱するもとだと思います。「障害」という言葉をタブー視して単に使わなくなるといったことにならないように、情報を整理し、今までどおりの呼称で行くところや、意図があって、「特別支援」という名前に変えるところを、ひとまずどちらもありえるということにして、安易な(とりあえず変えとこ!的な、右へならえ的な)名称変更に歯止めをかけたいな、と思ったり、思わなかったり。。。 まず、私自身が情報を整理し、頭の中をすっきりさせる必要がありそうです。金曜日に校内委員会があるので、それまでに自分でまず整理してみます。
2007.04.17
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「広汎性発達障害」で検索したら、ネット百科事典のWikipediaの説明に行き着きました。 広汎性発達障害 - Wikipedia 今まであまり気にしていませんでしたが、ここと、「アスペルガー症候群」の説明も読むと、「自閉症」という言い方に抵抗がある場合に、「広汎性発達障害」と言い表すことがあるようです。私は「自閉症」も確かに誤解を生みやすい言葉だけれども、「広汎性発達障害」では、あまりにも漠然としすぎて、どんな障害だかわからない、と、どちらの呼び名にも不満があります。 だいたい言葉を気にしだしたら、「障害」という言葉自体めちゃめちゃ気になるし(というかやめてほしい)、「特別支援教育」というのも、「特別」というのが気になる。(でも、個人的には「特別支援教育」のほうが「障害児教育」よりずっといい。 だから「特別支援教育」を推進します。(^^) ちがう考え方の方も、いるでしょうね。)
2007.04.05
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『先生が明日からできること。』金子晴恵 著、 杉並けやき出版 /星雲社2007、1000円本日、上の本を注文しました。本来、このブログでは僕が実際に読んだオススメの本しか紹介しないのですが、この本は、「ゼッタイこれはイイ」という自信があるので、読む前からご紹介します。特別支援教育についてのオススメのブログとして以前紹介した『 先生が子どもたちのために明日からできること 特別支援教育はユニバーサルな発想で♪』が、本の内容のもともとのネタ元だそうです。 ブログを見ていただければ分かりますが、具体的で、通常の学級の先生がさりげなくとることができる指導や支援の実例が豊富にちりばめられています。そんなわけで、みなさんもぜひ、ネットで注文してみましょう♪(一般の大型書店でも取り扱っているようですが、自費出版のためそんなに部数が出回っていないようです。ネットのほうが確実です、たぶん。) 余談ですが、私もいつかは自分で本が出せるようになればいいなーと思っています。まだまだ知識も経験も足りないので、出せるとしても遠い夢の話ですが。可能性としては、ありえない話ではありません。 なぜかこのあいだ特別支援教育関係で雑誌の原稿依頼が来てびっくりしましたし。ただ、現状では、書いて皆さんにお伝えできるだけの私の中の蓄積がまだ全然できていないので、雑誌の原稿については、お断りの返事を出しました。原稿料をもらって、文章を書くというのは、大変なことです。私も、3年後くらいには、お金を払って読んでもらうだけの価値がある文章を1つぐらいは書けるように、がんばります。
2007.04.01
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『この地球(ほし)にすんでいる僕の仲間たちへ ―12歳の僕が知っている自閉の世界』 東田直樹/東田美紀 著、エスコアール 、2005、DVD付を読み終えました。 そして、今、付属のDVDを見たところです。DVDで直樹くんが「あそび」に使っていた「おえかきボード」、前おもちゃ屋で見て、買おうか、買うまいか、迷ったものです。これを見て、やっぱり買おう、と思いました。(^^)え~、そんなことより本全体の感想ですね。 すでに書いたもう1冊の本の感想とおおむね重なりますが、この本は直樹君の思いや考えだけでなく、お母さんが書いた、直樹くんが生まれたときから今までの苦労や気づき、よかったことや悪かったことも克明に書かれています。そのため、親や教師といった療育者の立場の方が読むと、非常にうなづけたり、参考になったり、共感できることが多いのではないでしょうか。 では、本の内容の一部を抜き出して紹介します。 ~直樹くんが語っていること~============================・音は聞こえているけれど、意味になって頭の中に入ってこない。・「自分が普通の人だと思われるのは、 とても負担で、嬉しいことではありません。」 ちょっと見ただけでは、 僕は言うことを聞かない悪い子だと思われてしまいます。・発車ベルを聞くと、どんな電車にも飛び乗ってしまうのが、 僕たちなのです。・みんなは、 「目をつかえば、見ていることがもっとよくわかるはずだ。」 と思っているようですが、 そうではないのです。 目で見るものが頭の中でいっぱいになり、 そのことが気になってどうしようもなくなるのです。 近くだったら黒目の中に写っている自分の顔に見とれてしまい、 遠くだと相手の目を見ることに一生懸命になって、 話の内容が分からなくなります。 見ないで他のことをしているのは、 話を聞いていないのではなく、聞こうとしているのです。 好きなことをしてリラックスしていると、 話の内容がわかりやすいです。・なじめないのは、いやではないのです。 やりたいのに出来ないことなのです。・なぜ人に勝って喜ぶのかは、僕の中では理解できないのです。 一番の価値がよくわからないからです。・(いつも出来ないの) と思わないで下さい。 みんな一生懸命生きているんです。 (飛び跳ねる理由)・跳ぶと、とてもすっきりするからです。・手を叩くと、すごく気持ちがいいからです。・跳んでいる時には、自分の体の部分がよくわかるからだと思います。 手を叩けば、ここが手。飛び跳ねれば、ここが足。 というふうに。・僕たちにとって手や足は、自分のものだという感覚があまりありません。・跳ぶと、自分の手足の場所が良く分かるので、とても安心するのです。・手を叩くと、その音で何も聞こえなくなるし、 辛いことから自分を守ることができるのです。 (筆談とコミュニケーション)・それまで、人と話したことのなかった僕が、 自分の気持ちを言えるようになって、 やっと、みんなと同じになってきたと感じました。・簡単な文や決まった返事なら口で言うことも出来ますが、 それは本当の僕の言葉ではありません。 動物が、訓練すれば芸が出来るように、 僕も練習で言葉をいくつか使えるようになっただけです。 みんなが普通に話している言葉は、僕には使えません。・筆談とは、会話の練習ではなく、心と心をつなぐもの・自分の返事が出来るまで、僕には時間が必要なのです。 ・僕たちに分かるように話してください。 ゆっくりと、短い文で、絵や字でかいてくれると もっと分かりやすいです。・目を見て話すことを強制しないでください。 すごく緊張して、ますます話せなくなります。・時々ひとりになれる居場所をつくってください。 みんなの中にいると、とても疲れるのです。============================== ~お母さんが書かれている文章より~============================== ・やりたくないのではなく、 やることに慣れるのに時間がかかったという感じです。・直樹には、百の言葉より一つの事実が、 とても重要なことだと思いました。・本当に直樹には出来ないのだろうか。 努力もしないで障害のせいにしていいのだろうか。 教え方さえ工夫すれば出来るようになるのではないだろうか。 と私は思うようになりました。・やらせようと思っても、やらせる内容が大変という前に、 やらせるまでがまず大変なのです。 泣き喚いたり、逃げ出したり、怒ったり、 でも、それはやるのがいやなのではなく、 みんなのように出来ない自分がくやしかったり、 情けなかったりするだけなのです。 (抱っこ法との出会い)・泣ききらすというのがとても重要だと思っていましたので、 始めると途中でやめるわけにもいかず、 未熟だった私にとっては本当に親子の戦いといった感じでした。 しかし、抱っこが終わった時には直樹はとてもすがすがしい顔になり、 こんな笑顔見たことない、というくらい安らかな笑顔で 真っすぐに私を見つめるのです。================================== この本の巻末についている「希望をください」の詩、DVDや、この間のTV番組の中でも紹介されていましたが、常時掲示しておきたいと思うほどの強いメッセージのこめられた詩です。うちの学校の「特別支援文庫」の上に、カラーコピーしたものを貼り付けておこうかな、と本気で考えています。(^^) なお、同時に注文して届いた3冊のうちの3冊目、『心を抱きしめると子育てが変わる』を今読んでいますが、これがまたすばらしくいい本です。とても大事なことがさらっと書いてあります。まだ読み終えていないですが、すべての親にオススメできる感触を得ています。
2007.03.21
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個人的な日記、というかメモです。4つ目の情報以外は、他の方が見ても全然役に立たないと思うので、スルーしてください。(^^;) ・受け持ちの子の通知表(「あゆみ」)を書き終えました。 3分の2は休み中に終わらせていたというのに、 結局20時半までかかった。仕事おそっ! ちなみに、修了式は金曜日です。 ・新年度の教科書の注文をしました。 この仕事がけっこうややこしいのです。 もちろん、まだ確定人数ではないので、今後の変更もアリです。 ・金曜日に、市内の幼稚園の特別支援関係の会に行くことになりました。 いくら市内とはいえ、急に連絡が回ってくるとびっくりします。 修了式が終わったその日の午後の出張です。 幼稚園が会場というわけではないですが、 幼稚園での特別支援の状況を聞けそうです。 ・土曜日に、特別支援教育の滋賀県の研究会に行くことにしました。 (会場:滋賀大学教育学部附属養護学校、13:00~16:30) 新快速で1時間で行けるということがわかったので。 それなら、土曜17:30からの定例ミュージカル練習も、 ちょっと遅れる程度で参加できそうです。 ただでさえつかれる練習が、滋賀県から帰ってすぐ練習してたら さらに疲れそうですが。 参加者は全員何かしら発表をするそうで、 私も発表するものを持っていきます。 発表内容は今のところ、 ・自作エレベーターの歌でエレベーター体操(仮) を考えています。 以下、開催要項からの部分転載です。(~「特別支援教育メーリングリスト」より) 別ルートでも案内が来ましたが、微妙に文面が違いました。 転載は、全部転載すべきかと思いましたが、ヒミツの会かもしれないので(^^;) 一部だけにとどめておきます。 参加されたい方は、検索をかけると、多分申し込み先に行き当たります。============================== チャレンジキッズ研究会2007IN滋賀「コミュニケーション支援と特別支援教育 ~これまで,これからの10年~」<主催>チャレンジキッズ研究会(特別支援教育ネットワーク利用授業実践研究会)<共催>(申請中含む)滋賀特別支援情報教育研究会(仮称)MES(障害者とコンピューター利用教育研究会)マジカルトイボックス日本支援教育実践学会大阪養護教育コンピューター研究会(大コン) <日時> 2007年3月24日(土)13:00~16:30<会場> 滋賀大学教育学部附属養護学校<プログラム予定>12:30受付 13:00開会 16:30終了ワークショップ形式で3つの分科会に分かれて行う予定です。一人10分で発表をお願いいたします。実演や小ネタの披露は大歓迎です。(分科会会場相互の移動は自由です。)第1分科会 ネットを活用した学習(チャレンジキッズ)第2分科会 教材ネタ紹介第3分科会 特別支援教育体制<その他>・資料代お茶など実費として500円のご協力お願いします。=================================そんなわけで、今週が終わるまではけっこう忙しいのです。春休みはぜひともゆっくりしたいものです。 (新年度準備の仕事はまだまだあるわけだけど。。。)
2007.03.19
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少し前にお会いした三木東中学校の佐藤豊先生が、「特別支援教育メーリングリスト」で「今、学校に求められていることは?」と題して、現状の課題や今後の方向性を大変分かりやすく表現されていました。多分このブログにのっけても許可していただけると思うので、(^^;)転載します。===========================● 特別支援教育幕開け前の今、現場が必要としているのは、 (1) 前向きに具体的にいろいろ工夫しようとする まさにセンセーにしかできない ドラえもんのポケットのような工夫の数々 (2) 「特別支援教育」の名前のいかめしさなんてものともしない さりげなさというか、教室での刹那刹那のちょっとした心配りこそが、 子どもたちの求められている「特別な支援」なんだという 初々しい新任の先生のような純粋な子どもたちを見る目 この2つに集約されると思います。 その助けになるのが、個別の教育支援計画であったり、アセスメントであったり、クラス経営であったり、保護者との柔軟な関わりであったり、ICFや障害者の権利条約などの新しい障害観の学習であったりするのではないかと考えています。 ================================全くそのとおりだと思います。「先生」はまた「工夫できる」ことを楽しんでほしいし、可能性について大いに夢見てほしいと思います。あ~自分も先生なのに他人事のような書き方をしてしまった。。。まず自分が、とは思っているのですよ♪(^-^)「さりげないナチュラルなサポート」っていうのは、これまでの教育とこれからの教育をつなぐ具体的なキーワードになるような気がします。だって、それでしかできないし、そこからでしか始まらないことですもの。 ※ICFについて、「えっと、なんだっけ」と思ったので検索して調べました。以下のサイトに説明がありました。http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/08/h0805-1.html「ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health)は、人間の生活機能と障害の分類法として、2001年5月、世界保健機関(WHO)総会において採択された。この特徴は、これまでのWHO 国際障害分類(ICIDH)がマイナス面を分類するという考え方が中心であったのに対し、ICFは、生活機能というプラス面からみるように視点を転換し、さらに環境因子等の観点を加えたことである。 厚生労働省では、ICFの考え方の普及及び多方面で活用されることを目的として、ICFの日本語訳である「国際生活機能分類-国際障害分類改訂版-」を作成し、厚生労働省ホームページ上での公表(8月5日より掲載予定)することとした。」 佐藤先生の投稿の転載を続けます。 ============================== これまでのいわゆる古い教育、極端に言えば学校の論理に子どもを合わせようとする「子どもを金太郎飴にする教育」でもいけないし、その反対に、こ れからは子どもをもっと理解しましょうということで、教師みんなが横一線にそろって、同じアセスメントや指導法の勉強をして、だれが指導しても同じことが できるようになりましょう的な「教師が金太郎飴になる教育」であってもまずいのではないかと思います。 子どもの個性が光り、教師もその持ち味を出し合い、お互いがお互いのスタッフになって助け合い、うまく学級や職員集団で役割分担ができている学校 になっていかなくては‥と思いますね。さまざまな不勉強や無理解から来る不合理な「段差」は何としても減らしていかなければならないけれど、学校という本 来芸術的なところを、子どもであれ大人であれ「金太郎飴」を大量生産する場にしてはならないと感じています。 みんなでこの教育を大切にじっくり育てることが、学校にいるすべての子どもたちにとって過ごしやすく学びやすい学校を作っていくことそのものになるんだと思います。 学校はまだちゃんと生きていると思っていますので「教育再生」ということばは、すごく抵抗がありますけど、あえてこのいやなことばを使わせてもら うなら「教育再生は特別支援教育をスタート地点に!」と言いたいですね。「教育再生会議」の言うように7時間授業にしたり、夏休みや冬休みを減らしたとこ ろで、現在のさまざまな教育課題は解決するはずはないと思うのですけど、どうでしょうかね。いいすぎかな‥。 三木市立三木東中学校 サポート教室 佐藤 豊 =============================生徒指導や学級経営、授業改善のもとになる考え方として「特別支援教育」が機能していくことを切に望みます。こういう考え方をはっきり伝えられる佐藤先生にはうちの学校の来年度の職員研修にぜひ来ていただきたいのですが無理かなあ・・・。(^^)なお、「金太郎飴」については、 この投稿に対する神戸の田中先生の返信で、 「本当にそうです。 ただ知識的には「金太郎飴」的に同じものを持っておいてほしい と思います。 ベースが一緒でないと話し合いがしにくいですから。」というご意見もありました。「ベースを一緒に」というのは、特に保護者の方は 強く感じておられることではないでしょうか。
2007.03.17
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今さっき読んだ「Benesse教育情報サイト」内の1コーナー「教えて!親野先生」における今週の相談「いすに座っていられない子(第62回)」の回答内容で、親野智可等先生がADHDの可能性を考えることと、それに応じた対応をとることのメリットを書かれていました。ここでは、その記事が分かりやすく、参考になったことを紹介します。なお、この記事は会員登録をしないと読めないので、全文を読まれたい方は、ぜひ会員登録をなさって元記事をご覧ください。http://benesse.jp/blog/20070314/p2.html(無料です。)以下、部分的引用。 ===========================親としては、専門家に診てもらうこと自体に抵抗があるかもしれません。もしかしてそういう病名がついたら、と考えるだけでもいい気はしないものです。でも、逆に、それで親子共々楽になることもあるのです。まず、親の接し方やしつけに問題があったわけではないとわかりますので、それだけでも親は楽になります。そして、親も先生もただ注意したり叱ったりしても意味がないことがわかりますので、そういうことをしなくなります。(略)子どもも楽になるのです。楽になるだけでなく、いい方向にどんどん伸ばしてもらえるようになります。そうすれば、成人してからも立派にやっていくことができます。 何よりも、ふまじめな子だとかやる気がない子だとか思われなくなるということは、とても大きいと思います。ADHDの子やそれに近い傾向をもつ子にとって、この正しい対応方法はとても大切です。それがなくて注意されたり叱られたりすることが多いと、自尊感情がなくなり自分に対する良いイメージをもつことができなくなってしまいます。このような2次障害のほうが、ADHD自体よりも大きな問題になることがあるのです。特に、次のような対応が大事です。(具体的な対応例は略。元記事をお読みください。 これではなんだかBenesseの宣伝をしているような気がしますが。 知っている方・気をつけている方にとっては当たり前のことかもしれません。)これらのことは、ADHDやその傾向のある子だけでなく、全ての子にとって大事なことでもあるのです。ですから、親と先生は、どの子にもこのような対応をするべきなのです。 ===========================仮に親が全く気にしていない場合、学校の教師のほうから「ADHDでないか」とか、診断を薦めるといった話を出すのは大変しにくいものです。だから、もしそのような話をする場合があるとすれば、この記事は大変参考になると思います。 ADHDだけでなく、「発達障害」の可能性を考えることの意味を話す特別支援教育におけるあらゆる機会で、こういった話は必要になってくるかと思います。
2007.03.14
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大学時代は新聞の切り抜きをしていましたが、 切り抜きをしても後で見ないということがよくわかりました。(^_^;)WebだとどこのPCからでも見られるし、検索も容易なので、切り抜きしたい記事は、後でPCで打ち込もうとキーボードのそばに置いています。今回はそういった新聞記事の打ち込みを。といっても2件ですが。============================== ◆千葉でシュタイナー教育 ◆五感で学ぶ 担任ずっと同じ テストなし 2/16読売Web記事:http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20070216ur02.htm・手書きの通知表には成長ぶりを担任が詩や文章で表現する。 テストや点数評価はしない。==============================※コメント※シュタイナー教育には興味がありますが、まだよくわからないのが実情です。「五感で学ぶ」のは大事ですね。「担任ずっと同じ」で思い出しましたが、前に見学に言った私立小学校は、2年間担任が持ち上がるそうです。公立校教師としては、「いろんな子、いろんな先生に出会う場」としての公立のメリットをけっこう感じているので、「1人の先生がずっと見る」というのは大丈夫か、という懸念はあります。本校の特別支援校内委員会年度まとめの会で出たことですが、「複数の目で見る」というのはとても大事なことだと思うのです。まあ、教科担任制にしても複数の目で子どもを見ることはできますが。子どもの側から言うと、「複数の大人を頼れる学校の体制」でしょうか。「担任が詩や文章で表現する。」のはステキだと思いました。点数を出すと、どうしても「みんなちがってみんないい」とは言えなくなります。併記でいいと思いますが、数値を出すにしても、それとともにその子のよさや担任のみとり、その子のほめる部分を文章で書くことは必要です。それを「詩」で書くというのは、実はナイスアイデアかもしれません。この担任は、詩人でないと務まりませんね。(^^) ==================================◆神戸の障害者作業所 月20日労働 年収25万円 2/19読売Web記事(神戸新聞関連記事):http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000245930.shtml・最低賃金法に違反か。・理事長は「作業所は就労に向けた訓練の場。指導員がいなければ成り立たない作業で労働ではなく、最低賃金法の対象になるのはおかしい」と話している。 ================================== ※コメント※ 「障害」者の就労の場、就労支援、作業所等の問題は気になっています。まだ気にしているだけの段階ですが。
2007.03.13
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最近の私の「特別支援教育」関係の情報源は、かなりネットワーク主体になってきています。その大きな情報元を1つ紹介します。 特別支援教育のメーリングリスト。 「特別支援教育ネットワーク」というのに入っています。 これには、全国の専門家・実践家・教師・保護者が参加されており、 かなり参考になる情報が交流されています。 誰でも参加できますので、よかったらチェックしてみてください。(^^)http://www.geocities.jp/ryomonet/tsk-n.htm
2007.03.12
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前のブログで紹介した東田直樹君の本のうちの1冊を、わずか1日で読み終えました。『自閉症の僕が跳びはねる理由 ~会話のできない中学生がつづる内なる心』著者:東田直樹 出版社:エスコアール自閉症の方に聞きたい質問が多くあげられ、それに対する回答を、直樹君が当事者の立場から答えています。巻末には直樹君の書いた短編小説もついています。中学生が書いたとは思えない、見事な小説です。障害があるとかないとかにかかわらず、中学生がこれだけのものを書き、この本のほかにも何冊も著作を出しているということにまず驚きました。自閉症の方の中でも、これだけ文章表現ができる直樹君は、「特別」な人かもしれません。しかし、もしかすると、「自閉症」について、世の中の人に理解してもらうために、神様は直樹君をその代表として、私たちに伝える役割を担わせたのかもしれません。高機能自閉症や自閉傾向の人たちの理解にもつながる部分はあるのではないでしょうか。やはり本人のことは本人に聞いてみないとわからないものです。僕はこれを読んではっとしたところが、たくさんありました。自分が良かれと思ってしていることが、本人にはどのように思われているのか?それをふり返らせてくれた本です。 「特別支援教育」 関係の本としては、青山新吾先生の本と並んで、もっともおすすめしたい本です。
2007.03.11
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今日は占いが最下位でした。でも、それなりにいい日でした。(^^)もはや、天下無敵! 今日は作業療法士の方に、自閉症であったり、自閉的傾向のある子の授業を観察していただき、放課後やあいまの時間にアドバイスをいただきました。やはり専門家の意見は視点が異なるので、参考になります。また、作業所や養護学校など、われわれの職場とちがう場所に出入りしておられるので、そういった立場からも、「今こういうことをさせておいたほうがいいのでは」というお話を聞かせてもらうことができます。定期的に学期に1回、同じ方に継続して来ていただいています。以前までは来ていただいた時には聞くことばかりが多くて、こちらの考えを話すとか、こういうことも考えているのでそこはこうしたい、というようなことは全く言えませんでした。しかし今回は、わりと私や他の先生方の意見も長めになり、ただ一方的に聞くだけでない意見の交流・ディスカッションも少しはできました。そこから新たな気づきを得たり、「そういえば」と新しいことを思い出してさらに話が長くなる(^^;)といったこともありました。今後もお世話になりたい先生です。(^0^) そこで教えてもらったことで、印象に残ったことをひとつだけ。・自閉症の方の即時エコラリア(すぐにオウム返しをする)が出たときは、 質問がわかっていないことを意味するというものです。その講師の先生が経験から導き出されたものらしいですが、これは知っておくと役に立つ知識だと思いました。この知識が正しいかどうかはわかりません。しかし、オウム返しをされるような場面では、「こちらの言ったことがよく聞き取れている=伝わっている」と解釈をしてしまうことがよくあるので、それを戒める効果がありそうです。
2007.03.08
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今日は朝の占いが1位でした。1位だけに、学校でも学校外でも、なかなかいろんな「ツイてる」ことがあったような気がします。この、「ツイてる」と思うことが大事なんです。そうすると、ほんとに「ツイてる」と思うことが起きるんです。 参考図書> 『ツイてる!』(斎藤一人 著)で、何がよかったかと言うと、一番よかったのは今日PCでビデオ録画しておいた昼間の番組です。自閉症の子どもが自ら語る、自閉症の内面の世界。●福祉ネットワーク/NHK教育ボクの生きる“自閉症の世界” http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/info/0702/70228.html「一般的な」コミュニケーション方法はとることができず、一見するとおちつかない、できないことが多い子に見えるなおきくん(14)のような自閉症の方が、実は内面にとても多くの言葉の世界を持っていることに驚愕しました。「自閉症」の理解のために、職場の先生方や親御さんも含め、多くの方に見ていただきたいと思いました。すごい感動です。本気でこの番組を身近な人の輪の中で広めようと思います。録画の設定が少しずれてしまっていて、最後が切れていたのが残念です。なおきくんの著書も、買おうと思います。『この地球(ほし)にすんでいる僕の仲間たちへ ―12歳の僕が知っている自閉の世界』 東田直樹/東田美紀 著、エスコアール 、2005、DVD付調べてみると、DVDまでついているようです。これは今すぐ注文します。この本のアマゾンの書評を見ると、「抱っこ法」という言葉がありました。以前にもこの言葉は聴いたことがありましたが、これまで詳しく調べたことはありませんでした。この件を通じて興味が湧きましたので、「抱っこ法」についても関連書を買ってみようと思います。 ちょっと見た感じでは、「物理的なだっこ」をさすのではなく、「心理的なだっこ」を指すようです。 「徹底的に寄り添う技法だ」というような解釈を現時点ではしています。(2~3分調べてみての感想なので、事実と違うかもしれません。)<注文候補> 『心を抱きしめると子育てが変わる』萩原光 著、2002、主婦の友社、1300円【内容情報】(「BOOK」データベースより) ※以下の書籍情報は転載。本書では、抱っこ法のエッセンスについて、できる限りくわしく紹介する。しかも理論だけではなく、著者が相談を受けた多くの親子の「立ち直り」の実例や、著者の子育ての失敗談を、事例としてとり上げている。【目次】(「BOOK」データベースより)第1章 子育てのピンチをチャンスに/第2章 「楽しい気持ち」を抱きしめて/第3章 「泣きたい気持ち」を抱きしめて/第4章 子どもの「怒り」と、どうつきあうのか/第5章 慢性的なイライラから抜け出すために/第6章 援助を受けて、子育てのピンチを脱出する/第7章 ハンディがある子どもの子育て/第8章 子育てのなかで親自身の生き方が変わる【著者情報】(「BOOK」データベースより)萩原光(ハギハラコウ)1956年兵庫県生まれ。早稲田大学卒業。13年間の公立小学校教師経験の後、自宅で子育て相談室(シャローム共育相談室)を開き、多くの親子の立ち直りを応援してきた。インターネット上で、子育て支援のホームページ「ぴっかりさんの子育て相談室」を開設。たくさんの常連ママさんが集う子育て定番サイトとして、雑誌などで紹介されることも多い。日本抱っこ法協会理事。日本カウンセリング学会会員。早稲田学習教室講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) なお、東田直樹くんの新刊もあるようで、これは「どうして目を見て話さないのですか?」「手のひらをひらひらさせるのはなぜですか?」等の50以上の質問に直樹君が答えているようです。これも非常に興味ある著書です。『自閉症の僕が跳びはねる理由~会話のできない中学生がつづる内なる心』東田直樹 著、エスコアール2007/2、1600円
2007.03.07
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特別支援関係で今日仕入れた情報のメモです。インターネットで元情報にアクセスすることができます。 ご参考まで。 ・L-Care育児・子育て情報 内の日記より===========================「障害者への「特別支援教育」手引書に(湖南市)」滋賀県湖南市教委は、障害者を乳幼児期から就職まで一貫して支援する同市の発達支援システムと教育手法をまとめた「特別支援教育ハンドブック」を作製。(以下、略)===========================http://blog.l-care.net/?eid=415398(^^)滋賀県湖南市は、「連携」面でかなり進んでいるようですね。 ・ 厚生労働省:軽度発達障害児に対する気づきと支援のマニュアル(^^)表5-2 保育所・幼稚園の記録(案)は、わりとよくできていると思います。 ・ テレビ放送 ボクの生きる“自閉症の世界”(再放送) 3月7日(水) 13:20-13:50 NHK教育 http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/info/0702/70228.html(上サイトより)====================== これまで、自閉症の人本人の言葉で語られることがほとんどなかった、自閉症の人たち特有の感覚世界。文字盤を介しての本人インタビューを交え、直樹くんの「心の声」を見つめる。==============================(^^)出演者の東田直樹くんの著書は、これまで計8冊出版されているそうです。
2007.02.28
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私も登録している「教育ブログ」ランキングで上位におられるブログの最新記事を、先ほど興味深く読ませてもらいました。ブログ名: 先生が子どもたちのために明日からできること 特別支援教育はユニバーサルな発想で♪記事名: 課題に子どもを合わせるのではなく、 「子どもに課題を合わせる」ということ。(1)子どもに課題を合わせるということがいかに大事か、とわかるだけでは実はまだまだステップの入門期で、実際にどんな課題が合っているか試行錯誤したり何度も作り変えたりする長い道のりが待っているわけですが、とにかく大変大事なことを分かりやすい事例で教えてくれている稀有なブログです。ご存じなかった方は「お気に入り」や「RSS」に登録されることをオススメします。私が一番好きなのはそのブログ名です。このブログ名だけで、読む価値があるな!とわかります。「特別支援教育」において、一番大事なことだと思います。先生が子どもたちのために明日からできること 特別支援教育はユニバーサルな発想で♪なお、上に挙げた記事で紹介されているDVDについて、リンクをたどると動画でどんな内容かコンパクトに知ることができます。「自閉症の方のための自立課題」について大変くわしく解説されているので、これもまた見る価値があると思います。
2007.02.19
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昨日の「特別支援教育」の会で元気をもらったので、今日学校に行って、職員向けの「特別支援教育通信」第1号をつくりました。研修で学んできたことを載せていますが、学んできたことが膨大なので、とりあえず「第1号」として、「制度がどう変わるの?」というテーマにしぼって載せています。「特別支援教育」については、ネットでまたまた役に立ちそうなサイトを見つけました。奈良のサイトです。情報がよく整理されていて見やすいサイトとなっています。これなら、「分かりやすく知りたいことだけ教えて」という方にもオススメできます。◆今日から使える なら 特別支援教育ガイドhttp://www.nara-c.ed.jp/syokyo/html/index.html「学校」むけ、「担任」むけ、「子ども」むけ など、それぞれの対象に向けて必要な情報がワンタッチで見られるように作られています。この構造化は見事です。
2007.02.11
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本日、地元神戸で、「全国コーディネーター会議」がありました。私はコーディネーターではないですが、参加してきました。北海道や沖縄から参加された方もあるという全国規模の会でした。それなのにあろうことか自宅から自転車で行って参加してきました。(^^;) 主催は「兵庫教育大学」です。兵庫教育大学は、「特別支援教育コーディネーターコース」というのを開設しています。現職教員がコーディネーターとしての専門性を身につけるためのコースです。それだけでなく、「全国の特別支援が今どれくらい進んでいるか」調査したり、専門の研究誌を発行したりしています。全国の「特別支援」のリーダーシップをとる気まんまんのようです。先週行った神戸大学も、今日の主催の兵庫教育大学も、「特別支援教育推進」のためにいろいろがんばっているようで、地元の私としては「これは利用価値があるかも」とほくそえんでいます。(^^) 会議は、文部科学省の方や地域の支援事業を主導している方、通級指導教室の先生など、各立場でご活躍の方のお話を聞くことが主でした。そういった先生方のお話を聞くと、体制作りはかなり進んできたようです。ただ、「コーディネーターの指名が全部の学校で済んだ。設置率100%」という県でも、実際に保護者に質問したら「うちの学校にはコーディネーターなんていないよ」と回答されることがけっこう多い、という現実にも一方でふれられました。(^^)「名前の上では、形の上では、いちおう整ってきた」というのが現状であって、それぞれが行動できているか、周囲にも認知されているか、具体的に何かをしているのかといったことは、まだまだこれからのようです。ふ~む。。。午後のシンポジウムでは、大阪府全体のコーディネーターとして主体的に動かれた伊丹昌一先生という方がお話をされました。この方の話は声に力がこもっていてなかなか意気が伝わってきました。今はフリーの立場になったので、私立の学校にも巡回相談に行ってるんだそうです。年休を取って。(笑) そういった枠を越えた連携・協働のために「公務」の範囲を超えて活動されている先生は素直に尊敬します。その一方で、結局「枠」にしばられた活動しかできないという「体制」には非常に疑問を持ちます。子どものことを考えたら「移行支援」は大切だし、「私学」との連携も大切でしょう。(「移行支援」は姫路の地域の支援事業のリーダーシップをとっておられる宮田広善さんが言っておられました。国の方針か何かに「移行支援」のことを入れようとかなり強く働きかけたそうですが、除かれたそうです。・・・。)いろんなしがらみがあって、「公立幼・小・中・高」以外とはなかなかつながりにくいのが現状です。まあ、まずは「公立幼・小・中・高」の中での体制作りが先だとは思いますが。こんなふうに、会議自体には、いろんな立場のいろんな意見が出されたので大変参考になりました。ただ、会場の方からの意見は最後にちょっとだけ聞かれるにとどまり、それは残念だったかな、と思います。会場からの意見は、さすが現場で実際に悩まれている方だけに、さらに「地に足がついた」意見だったように思います。大阪の養護学級の先生が「通常学級でのさりげないサポートにどんなものがあるか」について質問されたのに、その回答が全然答えになってなかったのにはがっかりしました。幸運なことに、尊敬する岡山の青山先生に会場でお会いし、会議が終わった後もお話をすることができたのですが、青山先生も「今いる学級の中でまわりとどうつなぐか」の重要性を指摘され、今回の会議にそういった議論がぬけていたのを残念に思われていました。「特別に障害のある子にどうするのか」といった論調のみで「特別支援教育」をすすめてほしくないな、と思っています。青山先生のほかにも、北海道や名古屋・東京・香川など、多方面で実際に教育現場でご活躍の先生方、また地元神戸の保護者の方と、いっしょにお食事をすることができました。この会のほうが、ナマの情報がいろいろと聞けておもしろかったです。(^^;)※青山先生の著書、超おすすめですので前にも紹介しましたが またまた紹介します。 今まで気づかなかった新しい切り口で子どもの行動を見てみるということを、具体的にわかりやすく、事例を通して書かれています。『特別支援教育を創る!』~子どもを見つめる確かなまなざしと暮らし支援~ 4月にも、先生のコーディネートで、新刊が出るそうです。 その内容は、たぶん今もっとも必要とされている内容ではないかと思います。 通常学級の先生方が「さりげないサポート」でアスペルガー等の発達障害のある子を含めて学級経営をとてもうまくなさっているケースについて、実際の学級担任が書かれた本だそうです。
2007.02.10
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長いタイトルですが、上述のタイトルの研究集会が、明日、神戸大学であります。それに出席する予定です。その開催要項の一部を転載します。この研究集会の後は、コーラスミュージカルの合宿です。この土日も強行スケジュールです。========================(※太字、下線は私の手によるものです。)タイトル知的障害者の地域生活を支える中間施設の意義と方法に関する国際比較研究集会 2007年2月3日(土)終日 於:神戸大学発達科学部 【趣旨】 入所施設の解体に伴って元入所者が地域で生活するための基盤づくりが各所で急務となっていたり、障害者自立支援法にみられるようにフォーマルなサービスが困難に直面するなど、知的障害のある人たちの生涯にわたる質の高い地域生活を実現するためのさまざまな戦略的な取り組みが、近年ますます求められるようになってきています。 他方、国連の障害者権利条約の策定過程で、インクルージヴな地域社会をめざすという理念が謳われ、それの実現のためのインクルージヴな教育という理念や方法について議論が盛んになってきています。障害のある人たちに対する合理的な配慮が社会の責務とされ、その欠如を差別として扱うといった流れの中で、日本において「通常の場における援助付き共生戦略」と理解されるインクルージョン理念は、社会全体の運動として展開されなければならないものと理解されます。 このような動向を背景として、今回の研究集会では、知的障害のある人たちの地域生活を支える「中間施設」の意義や機能に焦点を絞って議論を展開します。「中間施設」の意味する「中間」とは、フォーマルなサービスとインフォーマルな関係との中間、人やサービスを仲介し関係づけるという意味での中間、学校や職場と家族との中間、専門性professionalと素人性laymanとの中間、あらゆるセクショナリズムの枠を超えるという意味での中間など、多義的な「中間」です。人を分類し、関係を分断し、限られた関係の中で問題解決を図ろうとしてきたこれまでのシステムをさまざまな問題の根源と考え、分散した人や資源をゆるやかに結びつけることで地域社会を変容させていくという戦略的拠点として、「中間施設」を位置づけようと思います。 「中間施設」という概念の中味は、定義的に述べるのではなく、実際に展開しているさまざまな試みから学ぶことを通して豊富にしていくものと捉えます。そこで、研究集会においては、さまざまな事例から必要に応じて生み出されてきた「中間施設」としての試みを報告してもらい、その上で、それらを国際的な動向のもとで対象化・相対化することを通して、「中間施設」概念の重要性を捉え、その理論的・方法論的課題を検討します。 ================================このところ毎日ブログを更新できていますが、明日は合宿なので、さすがに更新できないかもしれません。
2007.02.02
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NHK教育「ハートをつなごう」~クラスの中の発達障害~1/31 2/1 午後8:00~8:29==================(公式サイトの案内文より)学校編のパート2として、普通学級での支援をどうしたらよいか、を考えます。番組では愛知県の小学校で、発達障害の子どもを普通学級で支えているケースを紹介。さらに校長や教員、関係者をスタジオに招き、発達障害の子どもを支えるためのクラス運営や学校運営のヒントを探ります。=====================知りたい内容にけっこうふれられていそうですので、かなり前からチェックしていました。 「普通学級での支援」は、「特別支援教育」最大の課題だと思います。皆さんも、「特別支援」もはじまることですし、見てみてはいかがでしょうか。私は帰りが間に合わないのでビデオに録画しておきます。(う~む、こうやって見てないビデオがまたどんどんたまっていく。。。)
2007.01.30
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特別支援のMLで、このあいだの組合青年部教研障害児教育分科会でお世話になった先生が、研究会の案内を投稿されていました。場所は広島大学東広島キャンパス・・・おお、わが母校ではないですか(^^)日本一再犯率の低い広島少年院の秘密を、10時から17時までかけてみっちり教えるとのことです。う~ん、行きたいなあ。。。要項等詳しいことはホームページにて http://www.geocities.co.jp/hiroshima_sen/top
2007.01.23
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ミクシイで「特別支援教育」のコミュニティに入っていますが、そこではこれまであまり聞かなかった「免許の切り替え」に関する話題がまとめて情報公開・情報交流されており、参考になります。4月から法律が変わり、現行の「盲・ろう・養護学校」の教員免許が、「特別支援教育」の教員免許となる模様です。これって、すでに免許をもっている人にはきっちり通知が行っているんでしょうか。。すでに免許がある人は申請すれば特に追加の講義を受けるようなことはなく免許を切り替えられるようです。そして、今免許を持っていない人も、小・中学校等での教員資格を持ち、実務経験が3年以上あれば放送大学で6単位の認定で「特別支援」免許を追加取得できるとか。(現職教員で専門性のある人を育てる優遇処置らしいです。)とりあえず放送大学でいろいろ調べてみました。◆放送大学http://www.u-air.ac.jp/hp/recom/recom02.html========================↑上記のページから転載放送大学には教職課程はありませんので教員の免許状を取得することはできませんが、現に小学校・中学校・高等学校・幼稚園又は養護教諭の教員免許状を有している方が上位の免許状((1)臨時免許状→2種、(2)2種→1種、(3)臨時免許状→1種(高等学校免許状の場合))や他教科(国語、社会、数学、理科、工業、商業等)、隣接校種の免許状もしくは、1種免許状取得後3年以上の教職経験を有する方等が取得する専修免許状を各都道府県教育委員会が行う教育職員検定により取得するために必要な単位の一部を修得できる場合があります。============================◆放送大学での養護学校免許追加取得の流れ(PDFファイル)http://www.u-air.ac.jp/hp/info/pdf/pdf171227_04.pdf↑6単位の中身が書いてあります。仮に4月から「特別支援」免許の追加取得をめざすとすると、2月上旬までに放送大学に申請しなければなりません。「特別支援」は私の教員人生の柱にしようと思っているので、免許をとりやすい制度があるなら、とっておこうかなと考えてみたり。。。とりあえず資料請求はしてみました。
2007.01.18
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今日は時間があるかと思ったら、矢のように時はすぎていきました。午前中は芦屋市内でお芝居とダンスの稽古、午後は神戸市中央区で自閉症支援者の会、夜は近所のライブカフェでの震災追悼ライブに行ってきました。その中の、自閉症支援者の会の話を書きます。正式名称は「自閉症の子どものクラスルーム・支援者部会」↓ホームページもあり、メルマガも発行しているようです。http://homepage2.nifty.com/aclass/学校に案内はがきが届いたので、行ってきました。養護学校の先生を中心に、学習に使う具体物や、さまざまな支援の方法を教えてもらいました。特に、実際に使っておられる具体物を見せていただいたのはよかったです。携帯で写真をとってきました。う~ん、こういうとき携帯に写真機能がついていると本当に便利ですね!特に作ってみたいと思ったのは、「ひもむすび」の練習教材。ちょうど「ひもをむすぶ練習」をそろそろさせたいなーと思っていたのでグッドタイミングでした。「ソーシャルストーリー」のラミネートカードも知ってよかったです。教えたい社会的ルールが組み込まれたお話のカードなのですが、このお話をカードをめくりながら何度も読むうちに、文章を暗記してそらんじるようになり、日常の行動でも「こういうときはこうする」というせりふとなって出てきて、行動の変化がうながされるようです。(^^)あと、このブログでも以前紹介したコミュニケーションエイド「あのね♪」がドコモで使えるようになったことを教えてもらいました。今のところ使う予定はないですが、ドコモだと自分の携帯の会社なので、いつでも試しに使える♪ グッドニュースです。また、以前神戸養護学校の研修で教えてもらったPECSの話題も会の最後のほうで出ました。PECSは、何段階かのフェイズに分かれているのですが、初期の段階では対面する指導者のほかに、子どもの影(「シャドウ」という)となって無言で手を添えて目的行動に導く黒子の支援者がいるということを、もう一度確認しました。「指導」と「支援」を分けて考える必要について、また思い出せたのは大きな収穫です。ちなみに、教材作りの細かい留意点についても教えてもらいました。たとえば、<外れないための接着剤の工夫>・サンドペーパーで接着したい面をけずる。・半がわきの接着剤の状態になるまで待ってからつける。・粘着力が弱めの両面テープを使えば、 ラミネートカードに何度も貼ったりはがしたりできるので、 くりかえしマッチング学習に使える。・片面が強で片面が弱の両面テープは 「ウレシート」というのが東急ハンズに売っている。 しかし、これよりも角型クッションタイプの厚めのもののほうがさらによくつく。こんな感じで勉強してきました。それにしても金・土・日といろんなところでいろんな人に会った週末でした。 いつもは休日でも学校に行くのに、今回は金曜の夜から全然学校に行ってません。そのため明日は早く学校に行って仕事しようと思ってますが・・・さあて、朝は弱いのでちゃんと早起きできるかなあ。
2007.01.14
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今週の土曜日、組合青年部の大きな学習会があり、兵庫県全域から前回も集まってすでに面識のあるメンバーが集まり、「障害児教育」などのテーマ別に少人数討議・交流をおこないます。そのためのレポートを書くために、私の現時点での実践の成果と課題をふりかえったので公開してかまわないと思える範囲でここに書きます。課題は、ほとんどここには書けないので、ヒミツということで。(^^;)う~ん、これでは「成果と課題」ではなくてただの自画自賛。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~•○ :よかったと思うこと、成果•△ :まだできていない、またはできなかったと思うこと、課題~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~<成果たち>•○ :学校の建て替え、仮職員室にうつったときに、 もう一人の障害児学級の先生、それから原担の3人の先生とかなり近い席に。 おかげで話がぐんとしやすくなりました。 物理的距離感も大事?•○ :「個別指導計画」の作成だけでなく、 2学期末個人懇談では保護者に対し 「12月時点での評価」を↑印(向上マーク)や、ひとこと評価を追加することで示したこと。 (同一資料をもとにした中途報告。 IEPを保護者との「約束」として無駄にしない途中確認。)•○ :知的学級、情緒学級ともに、2学期末個人懇談は 障担、原担、保護者の3者懇談が実現。 障担と原担の連携・協働を具体化していけたこと。親に示せたこと。•○ :子どもとの関係がよくなり、子どもが落ち着いてきてこちらにも余裕が出てきた。 (自然学校などイベントをともにすごしたり、今までの時間的な蓄積のおかげか)•○ :11月の音楽会の成功。 「15分の間同じ場所に立ち続けることができた。これってすごいことなんです!!」 夏休みからいろんな人に相談したおかげ。みなさんに感謝です!!•○ :特別支援教育の推進、 進まないなりに進めてきて、職員の皆さんからそれなりに認められる。(大人のADHDの方から話を聞く「当事者から学ぶ研修」、 個別指導計画の交流・ファイリング、特別支援文庫開設、 校内委員会での話し合いで多くの意見、学団ごとの研修等)•○ :個人的に本を読んだり研修会に行ったりして勉強した成果が感じられる。う~む、自画自賛。あくまで自己評価なので、客観的にはどうかわかりませんよ。(^^;)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~<課題たち>•△ :通常学級でのつけない時間で、それなりに過ごせていそうでも、 実際に目で見ていないので具体的にどんな状況かがはっきりつかめていない。△:「特別支援教育」に関して、***が十分にできないかもしれないこと、 まだ***に差がある、というか全体で共有できていることが少なすぎること。•△ :外部機関との連携•△ :市内の他校との交流・情報交換がほとんどできていない。 (特に他校の「障害児教育」のベテランの先生に教わることがあまりできていない。)•△ :(よく話ができる方以外の)他の職員との協力体制。 いわゆる「みんなで見ていくのが当たり前」という状況をまだ作れていない。 これまでの慣例や制度上の壁をこわせるか? ・今の一番の気がかり: 「特別支援教育」を具体的に勤務校で意味あるものにしていけるのかどうか~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~上に書いてあること、バンバンつっこんでください。そしていろいろ教えてください。よろしくお願いします。(^^)
2007.01.11
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特別支援教育ニュースの時間です。(^^)情報元:gooニュース (今回は==内完全引用です。)http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/life/20070106a4630.html=====================================障害児支援員、3万人に 全小中学校に配置可能2007年1月6日(土)17:29 小中学生の約6%ともいわれる学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)など発達障害のある子どもの支援強化のため、文部科学省は6日までに、2007年度から2年間で、専門の支援員を現在の2・3倍に当たる3万人に拡充する方針を決めた。支援員は子どもの食事やトイレの補助といった日常生活の介助のほか、黒板の読み上げ、教員の話を繰り返して聞かせるなどの学習サポートを行う。3万人への増員で、ほぼ全公立小中学校に1人の配置が可能となる。小中学校の普通学級に通うLD、ADHD、高機能自閉症などの子どもは、文科省調査で約68万人と推定される。 =================================4月から完全に配置されるのかと思いきや、「2年かけて」ということですね。これまでは「ヒトとカネは増やせまへんが、今あるものを活用してなんとかしてな」というようなところが少々あっただけに、まあ、人的配置がつきそうだというのはなかなか歓迎すべきことです。ただ単純に喜べるようなことではありません。教育現場に価値観・考え方の転換が求められているところはありますし、ヒトやカネがついても、その使い方まではっきりと示されているとは言いがたいです。「今からみんなで作っていく特別支援教育」であるということはしっかり認識して、人任せにならないようにしないといけないんじゃないかな、と思います。それにしてもこういったニュースをネットで検索しても地方紙ばかり出てきて朝日・読売・毎日といった全国紙は全然出てこないのはなぜでしょう。「特別支援」は新しい教育の流れを作っていくと思っているので、全国紙でしっかりとりあげてほしいです。(新聞社に投書したり電話したりはしませんが・・・。(^^;))
2007.01.07
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★本の紹介シリーズ★ 『光とともに・・・~自閉症児を抱えて~』7巻光とともに…(7)最新刊はもっと先の巻まで出ていますが、読んでなかったので、7巻です。『光とともに』はドラマ化もされましたので、けっこうご存知の方も多いのでは。ドラマは終わっても、マンガはどんどん続いてますよー。小学校高学年編です。かなり詳しく取材して書かれているので、専門書並に勉強になり、しかもわかりやすい!「障害児教育」「特別支援教育」関連の本として、大変おすすめです。=========================●7巻の内容よりp45 アスペルガー症候群の説明(あくまで一例ですが)p46- 調理に役立つサポートの知識 ・たまねぎは、30分間冷蔵庫に入れると、切るときに涙が出ない。 (または、電子レンジで20秒加熱する。) ※この前の日曜の調理で試してみました。ほんとでした! ・透明なまな板の裏に包丁で切るときの間隔を線で書いておく。 などp100- 就労支援「ジョブコーチ」 ジョブコーチがついて、 自閉の人がわかるような手立てを示してくれたら 企業の中で働けるp226- 発達検査AAPEPの実際 職業スキル「仕分け」のチェック (1)4つの皿の中にそれぞれ見本が1つずつ入っている。 ちらばった部品を、見本を同じ皿に仕分けしていく作業。 (2)見本カードと同じ部品を袋にパッキングし、箱に入れる。 ※マンガの絵や説明を見ながら書いているので、 厳密な検査の説明とは異なる場合があります。p236 学校でできること (いらない情報を省いてシンプルにしたり、 実際に目の前でやってみせたり・・・)巻末コラム 「大人になる自閉症の人の進路について」より ・私たちの国では、一定の割合(民間企業で従業員の1.8%)で 障害者を雇用しなくてはならない法律があります。 「自閉症を持つ人が働く -私たちの場合-」 ・障害者には働く場がほとんどない。 ・あるのは障害者雇用のための施設だけ。 ・しかも月給はたった一万円というのが現状である。 ・障害者が、健常者に混じって教えて貰いながら頑張って仕事をしたほうが、 能力は伸び、やる気もどんどん出てくるようです。 ・私たちの作業所のコンセプト 1)重度の方でも無理なく参加して、地域で楽しく生活する。 2)作業は、ビジネスの発想(儲かる仕事・販売の仕組み作り) ★福祉にあって「売る」発想への転換 3)一人ひとりのニーズにあったきめ細かな対応 (個別支援計画の作成) 4)休日の余暇や生活についても関わる 5)市民との関わり(街中の作業所、市民との協働)=============================「特別支援教育」では、将来の就労も見据えて、引継ぎや情報の共有、連携を図っていかなければなりません。「将来の仕事」についてのイメージをもち、教師が知識を持つことはたとえ小学校の段階でも必要なことでしょうね。日ごろあまり接点がないだけに、「就労支援」について教えてもらえる本は本当にありがたいです。
2006.12.27
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特別支援教育推進の壁になるものはいろいろありますが、その中で「人的配置」がつかないというものがあります。通常学級在籍の、全体の6%の発達障害の子どもたちも「特別支援教育」として支援できる体制作りをおこなう。と御旗を上げても、「人がつかない中、担任が40人の児童を見ている中で 特別に2~3人の子にさらに目をかけて支援するなんてできないよー。 全員への指導で精一杯、『個別指導』なんてしたくてもできませーん!」という悲鳴が聞こえてきそうです。そこで、前提である「特別なニーズのある子には、 人がそばについてサポートしなくてはできない」という点を、考え直す必要があります。そばで援助する支援者・先生の代わりをお友達がする、というあたりまではけっこう普通に考え付きます。(友達支援・お隣支援)ただ、学級内の児童は勉強時間に自分の勉強をすることが最優先なので難しい課題のときには、自分の勉強をほおってまで他の子を見ることはできません。でも、先生の代わりをする支援ツールがあるとしたらどうでしょう?支援ツールがあるおかげで、誰もそばにつかなくても、その子が自信を持ってできるようになる。そういうことが実際にあります。これについて詳しいのが、今日読み終わった以下の本です。『みんなの自立支援を目指す やさしい 応用行動分析学』(高畑庄蔵 、明治図書、2006)マンガ入りでわかりやすく応用行動分析や支援ツールの具体例について教えてくれます。「普通に思いつく支援グッズのアイデア」の一歩先を行くアイデアが詰まっており、大変参考になります。
2006.12.18
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2学期の通知表の下書きがやっと終わりました。(いつもパソコンで「実際に書く前の下書き」を作っています。)生活面や学習面での2学期の所見を、なるべく具体的にわかるように書くのですが、1学期のことと比べたりする中で、2学期のがんばりや伸びたところがさらによく見えてきて、心からほめたい気持ちになりました。今年は「個別指導計画」も具体的に書いて、原担の先生とも読み合わせし、個人懇談のときに保護者との話し合いの資料として直接提示していたので、通知表を書くときにもかなり楽でした。「特別支援教育」の推進の一環として、児童の「個別指導計画」を、文書として残る形でしっかりと毎年引き継いでいくということがあるのですが、こういった取り組みが障害児学級(特別支援学級)だけでなく通常学級にもひろがっていくことで、よりこまかく子どもを見るといったことや、よりこまかく指導や支援の方法を講じるといったことにつなげていければと思っております。(通常学級での細かい個別指導計画の作成は、まだまだ課題も多いのですが。)通常学級の「個別指導計画」の実際的運用についてはまだまだ見通しが立たないところがあり、来年度本格実施にむけて大きな課題です。もし、参考になりそうな情報がありましたら、お知らせください。ノドから手が出るほどほしいです。お願いしまーす。(^-^)
2006.12.17
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このところ毎日連続で書いているので、しょうがないので今日も書きます。(なんだそりゃ)といってもあまり書く気がないので、手持ちのネタから丸写し。来年2月に「特別支援」の大きな会が神戸であります。というか、うちの近所です。自転車で行ってきます。よさそうな会なので、近い方は申し込んでみましょう。■第1回全国特別支援教育コーディネーター会議in神戸○と き 2月10日(土) 10:30~16:00○ところ 神戸市立灘区民ホール http://nadakuminhol.net/index.html詳細はコチラ→ http://www.hyogo-u.ac.jp/ssecc/主催は兵庫教育大学のようです。 すでに申し込みを済ませた後で、勤務先の市教委からも案内が来たので、ラッキーなことに出張扱いになりました。出張扱いになると旅費と参加費が出ます。あうっ、参加費はタダだし、旅費もかからんかった。(>_<)
2006.12.16
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今日はもう23時なので、簡単にすでにデータ化していた研修会資料をコピーして貼り付けてすませます。勤務先の市でおこなわれた不登校支援研修会の資料です。講師は、多くの著書があり、少年犯罪などへのコメントが新聞に載ることも多い井上 敏明先生です。(私が以前カウンセリングしてもらっていた先生でもあります。)なお、非常にカンタンなメモですので、ひょっとするとさっぱりわからないかもしれませんがご容赦のほどを。しかも講師の先生の1時間半のお話のうち、1時間くらいはかなり眠くてちゃんと聞いてませんでした(^^;)•・ 自殺 多いのはアスペルガー•・ アスペルガーの子のカウンセリング 「共感」ではおいつかない。「認知的行動療法」が効果的。・具体的な言葉で予定(シナリオ)を教える。・事前学習をすることで対応できる。 「動物療法」もよい。・動物は無理をして我慢する事がないので、 「ここまでしつこくしたらいやがられる」という学習に最適•・ アスペルガーが日本で育たないのは、社会が同一性を求めるから。•・ 暗黙の了解がわからない。•・ 拒食が多い。•・ 冷静で冷淡。ウラオモテがない。•・ アスペルガーの名付け親「アスペルガー」さんは、 周りの対応は「サポートするか」「拒否するか」の2つに一つといっている。 われわれの仕事は彼と周囲のあいだで「同時通訳をする」こと 以上、今日はこれまで!
2006.12.14
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「特別支援」の関係で情報を見ていたら、とても「使えそう」なサイトにめぐり合いました。「ことば」や「かず」、分類などの基礎の基礎に関して、そのまま印刷して使えるスモールステップの教材プリントを元データからダウンロードさせてもらえるサイトです。◆「ぽっしゅん」bo-yaのページ~ボックの自作自演教材集~http://homepage3.nifty.com/bo-ya/index.html養護学校の先生をされている方がつくられています。たくさんメニューがありますが、「べんきょうの時間」というところに障害のある子のためのお勉強教材がていねいに紹介されています。「なぞりがき」用のフォントまで作成されているのには驚きました。さっそくダウンロードさせてもらいました。作者さま、ありがとうございます!(^0^)
2006.12.04
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今日は、芦屋市の市民センターで発達障害当事者によるパネルディスカッションがありました。(自閉的傾向やADHD,アスペルガーなどと診断された大人の方による、自分の体験中心のお話が聞ける会です。)大変貴重なお話が聞けました。この場を設定してくださったスタッフの方に感謝です。発達障害を抱えておられる方は子どものころにいじめの体験を持つ方が大変多く、それについての体験談も大変リアルに語っていただきました。このような実際に本人から話を聞くといったことを、学校での職員研修や、または子どもたちにじかに語っていただくということが大変有効なのではないかと感じました。「いじめ」に関する報道が多数されていますが、単に悪者探しや責任追及をする報道であれば、あまり意味をなさないと思います。当人や周りのものがどのような気持ちであるか、その「情報」の「情」の部分に焦点を当てた伝え方をしてこそ、いじめをなくす社会・学校・コミュニティが築いていけるのではないかと思います。参加者には教育関係の仕事の方もおられましたが、お子さんに発達障害を持つ保護者の方が多数出席されていました。一番切迫感を感じ、「わが子の為に何かをしたい、何ができるのか」と真剣に思われているのは保護者の方々だと思います。グループディスカッションもあり、そういった保護者の方の思いもお聞きできたのは大変ありがたかったです。保護者からの懸念として「学校職員(担任)のあいだで、『発達障害』に関する意識の格差がある」と聞かされました。これは事実だと思いますが、「特別支援教育」が来年から本格実施されることも追い風として、職員全体の理解を促し、どのクラスに発達障害の子がいても安心してすごせる環境作り・支援体制をめざしたいとあらためて決心しました。
2006.11.26
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特別支援教育のメーリングリストで、高槻の自閉症親の会の案内がされました。もしかすると、行くかもしれません。転載自由とありましたので、こちらでも掲載いたします。===========================高槻自閉症児親の会それぞれの新しい出発記念講演会主催:高槻自閉症児親の会それぞれの新しい出発記念講演会実行委員会 後援:高槻市・高槻市教育委員会他 開催日:2006年9月23日(土) 19:00~21:00 会場:たかつき京都ホテル2階煌北 http://www.takatsuki-kyotohotel.co.jp/access/access.html 高槻市城西町4-39 JR高槻駅西口下車約700m 阪急高槻市駅下車約1km テーマ:発達障害 講師:石川憲彦さん(東大病院) 参加費:無料 ================================
2006.09.13
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新年度状況ミクシイでも日記を書いているのですが、なんとミクシイのほうは3月から全然日記を書いていなかった・・・ で、今調べるとミクシイの日記を楽天のコレにリンクをつなげなおすことができるので、ミクシイ日記をこっちに移して、以降はこっち一本でいきます。で、、新しくミクシイに友人が入ったこともあり 4月以降の新年度の状況をかんたんに報告しときます。 小学校の2年生を2年連続で担任した後、 今年度から障害児教育担当になりました。 「特別支援教育」というのがはじまるので 担当の子(3年、4年、5年に1人ずつ)を 見ながら、学校全体の「特別支援教育」の準備もします。 「特別支援教育」というのは、 かんたんにいうと、「障害」のある子もない子も、 そのニーズに応じて、学校職員全体で支援していきましょう というもの。 たとえば、今まで学級担任1人で見てきた 教室内の「軽度発達障害」(LD・ADHD等)の子どもを、 特に必要な時間帯や場面に関しては、 担任以外でもいろんな人がかかわって その子のために支援していきましょう、 そのために「個別指導計画」とか「校内委員会」を 新しく作りましょう、というのです。 学校外からも、今までの養護学校等(今後名称変更予定)の 力を借りたり、専門家チームの支援を受けたりするというので、 今0からのシステム構築をしている段階なのだ。 本当に0からなんだけど、来年度には本格実施・・・ 上からは大まかな理念等しか下りてこなくて、 詳細は各学校で決めることになってるから やることが山ずみでいそがしいっ! 他の学校ではどうやってるのかなー。それでは、ミクシイのみなさんもそうでないみなさんも、今後ともよろしくお願いします。
2006.06.04
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