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先日から、「会話」をテーマにブログを書いています。僕は、とっても会話ベタです。今日も、会話の中で、思いつきで言ってしまい、後から「ああ言うんじゃなかったな」と反省しています。会話って、その場で臨機応変に言葉をつないでいかないといけないので、ムズカシイ・・・。そういうわけで、今日も中谷彰宏さんの本『会話力のある人は、うまくいく』を参照して、今後の参考にしたいと思います。『会話力のある人は、うまくいく。』(中谷彰宏、※絶版、リンク先は電子書籍)読書メモは今日が第3回。最終回です。↓過去回は、コチラ。▼第1回:「『ラーメンでいいよ』で ラーメン屋さんに行く人は・・・」▼第2回:「きっと〇〇なんだろうなあ」今日は一気に、覚えておきたい本書の教えを、書き留めていきたいと思います。まだ紹介していなかった中から、中谷さんが、「結局、○○です」とか、「大切なのは、○○です」と言われているところを、連続して抜粋します。『会話力のある人は、うまくいく。』読書メモ その3・結局、会話力は気づく力です。(p99)・結局、会話はポジティブなやりとりがどれだけできるかです。(p125)・結局、会話力は、想像力です。 大切なのは、その人の頭の中で、イマジネーションがどれぐらい働くかということなのです。(p147)・人間に寄っていくことが、会話では大切なことなのです。・効能を語るより、つらい状況を聞こう。(p152)どうですか?僕は、「なるほどなあ!」と驚くこと、しきりでした。こうやって端的に短い言葉で言い切ってもらうことで、今までつかみどころのなかった「会話」というものが、なんだか具体的になって、その実像がつかめてきた気がします。とても、ありがたいです。上で引用したところは、学校教職員が子どもたちと関わるときにも、とても大事なことだなあ、と思いました。今はAIが進化してきて、表面的な会話だけなら、AIのほうがよっぽど上手にできる時代です。だからこそ、よりいっそう「人間に寄っていくこと」が必要だと思いました。会話の中の言葉だけを気にするのではなく、相手に対する想像力をもっておく。必殺技っぽく言うなら、「イマジネーション会話」ですね。特に最後に引用した「効能を語るより、つらい状況を聞こう。」に関しては、特別支援や不登校支援といった「支援」を仕事にする者にとって、とても大事なことを言われているように、受けとめました。とっても深い学びが得られた気がしますが、ほかにも大事だと思える箇所がまだ残っているので、もう少しだけ、引用させてもらいます。・クレームであればあるほど、それを受ける時の主語は「私が」にすることです。・本人が逃げている感じが、会話としてはつらいのです。(p173)クレームを受けることも、仕事をしていれば、よくあると思います。そういったときの心構えをこうやって書いていただけるのも、とてもありがたいです。僕は、会話の中で「逃げている」と捉えられて、ドツボにはまっていった経験があります。#実際、逃げていました。だから、非常に心にしみるご指摘をいただいた気がします。・いいお医者さんは、会話力のあるお医者さんです。 注射や薬で治療するのではなく、会話で治療するのです。(p200)カウンセラーさんって、まさに、そうですよね。そして、教師もまた、カウンセラー的なかかわりが、求められていると思います。「会話で治療する」それができたら、最高ですね。以上で、本書の読書メモを終わります。自分のために書き残しているという意味が大きいのですが、皆さんのご参考にもなったなら、幸いです。ブログではポイントだけを抜粋させていただきました。ただ、本書の中で中谷さんは、非常に興味深い具体例を出しながら、分かりやすくおもしろく話を構成して書かれています。このブログで興味を持たれたなら、ぜひ、本書を買って、全文を読まれてみることをオススメします。『会話力のある人は、うまくいく。』(※リンク先は、古書店です。)(画像提供:イラストAC)▼「説明ではなく、物語に」 ~中野敏治『一瞬で子どもの心をつかむ15人の教師!』 (2023/03/22の日記)
2024.04.08
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先週、人生初のラジオ出演をしました。その再放送があったので、今日、聞きました。自分は、初めてで緊張しているのもあって、「あの、あの」ばかり言っていました。「えー」とか「あの」をよく使うのは、言うことを事前に考えていなくて、すぐに思いつかないので間を持たせるために言っています。ほんの少し使う分にはまだいいのですが、連発すると、興ざめです。次回は、この反省を生かして、「あの、あの」ばかり言わないようにしようと思います。そんなわけで、「会話」の本の読書メモ、つづけます。中谷彰宏さんの本『会話力のある人は、うまくいく』読書メモの第2回です。↓第1回は、コチラ。▼「『ラーメンでいいよ』で ラーメン屋さんに行く人は・・・」『会話力のある人は、うまくいく。』(中谷彰宏、※絶版、リンク先は電子書籍)今回のラジオ出演は、聞き役のお2人がすごく上手に僕の話を引き出してくだったので、助かりました。相手の話へのレスポンスのしかたって、本当に大事です。中谷さんの本では、「話が始まった瞬間に、食いつこう。」(p108)と書いてありました。これが、もしも逆に、興味なさそうに聞かれたら、話す気が失せてしまいます。#ラジオでレギュラー番組を持っておられるお2人は、そのあたりが、さすがでした。中谷さんは、「待ってました」という合いの手を例に出されていました。(p108)自分が出ていって、「待ってました!」と迎えられたら、がぜんはりきりますよね。逆に、中谷さんは、「なるほど」は、テンションが下がる、と書かれていました。僕は「なるほど」をよく使います。ちょっと、考えさせられました。#「なるほど」を使うことすべてがいけないわけではないでしょうけど中谷さんいわく、感動しているときに「なるほど」は出ないそうです。(p109)逆に、「へー」と驚かれると、話し手は話しやすくなるのだとか。(p110)僕は、あまり感情を表に出さないタイプ。ポーカーフェイスで、驚いた様子もあまり見せないのですが、反省しました。もっと驚きながら相手の話を聞くようにした方が、いいのかもしれません。相手に、「へー。なになになに?」と食いついてこられると、とたんに、話しやすくなりますものね。ほかにも、僕がよくやっていることで、本書では戒められていることがありました。「質問会話」です。本書では、「質問会話」よりも「想像会話」をすることが、推奨されています。(p118)中谷さんは、「なんで」「キッカケ」「なんのために」の質問について、「これは、むしろ、よくないことが起こった時にする質問です。 自分が面白くないと思っているから、その質問が出るのです。」(p110)と書かれています。すべてのケースがそうではないでしょうが、そんなことは全く思いもしなったので、「そういうことがあるんだ」と気づかされました。中谷さんがそういった質問の代わりに推奨されている「想像会話」というのは、「きっと〇〇なんだろうなあ」(p120)というものです。これは、英語の構文のように、基本文型としてマスターしておくといいそうです。これをマスターしておくと、きっと会話がはずむんだろうなあ。(画像提供:写真AC)▼ヒカキンが驚愕したAIとの会話アプリ『cotomo』 (2024/03/12の日記)
2024.04.07
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最近、「話す力」系の話題を書いていたので、今日もその系で。今日は遅くなったので、簡単に。中谷彰宏さんの本『会話力のある人は、うまくいく』『会話力のある人は、うまくいく。』(中谷彰宏、※絶版、リンク先は電子書籍)この本には、具体的な例が、たくさん載っています。その中に載っていたひとつを、引用します。・「ラーメンでいいよ」で ラーメン屋さんに行く人は、 嫌われる。(p96)引用したページのあたりは、デート場面での事例です。中谷さんは事例から得られる教訓のまとめとして、「言葉よりも、メッセージを受け取ろう」(p97)と言われています。これが、難しいのです。僕は、言われた言葉を素直に受け取るところがあり、それでうまくいかないと、「〇〇って言ってたのに、なんで?」と思います。言外の意味を受け取るというのは、難しい。みんな、よくそれができるなー、と思います。ただ、言葉は表面に現れたものでしかなく、その背景には言葉にできない思いがあるというのは、経験上、分かってきました。そういうことだけでも分かってきたのは、自分としては、成長かな、と思います。本書は新年度の新しい環境でのコミュニケーションにもかなり役立つ、示唆に富んだ本だと思います。また、明日のブログでも、続きを紹介します。▼『人脈より人望のある人が成功する』中谷彰宏 2 (2009/12/01の日記)
2024.04.06
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ブログで紹介したい本がたまっています。春休みに、ぜひ読みたい本を、紹介します。『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる 能力以上に結果が出る「行動力」の秘密』(藤由達藏、青春出版社、2015、1430円)著者の考え方に、非常に共感しました。タイトルを見ると、行動力の大切さを説いた本かな、と思いましたが・・・その話から始まりつつ、後半には、もっと大切な話に、突入していきました。大変驚かされました。著者は、労働組合の専従書記長を4年、専従委員長を4年された方。「人を応援することの楽しさ、素晴らしさ」を身をもって体験されたそうです。(p204)本書の中で著者は次のように書いています。・結果を出す人は、相手をコントロールしようとしません。 相手を支配下に置き、コントロールしようとすると、自分にとって都合が良いか、そうでないかの視点からしか見られなくなります。(p152)これ、すごく重要なことが書いてあると思いました。人のことを自分にとって損か得かという損得勘定でしか見ない人に、誰がついていこうと思うでしょう。4月から環境が変わる人がたくさんいると思います。新しい人たちと関わっていく上で、立場の違いこそあれ、お互いをリスペクトし合うような関係性を築いていこうとしない限り、結局のところ、自分がやりたいと思うことへの協力も得られないのです。特に、立場が上の者は、立場が下の者をコントロールしようとする傾向が強くなります。自制しなくてはなりません。著者は、先ほど引用したところの続きで、次のように語っています。・「相手がやりたくて、こちらがやってほしいこと」 「相手がやってほしくて、こちらがやりたいこと」 を探し出すことです。 こうなると、やりたいことだけをやるだけで協力し合うことができます。(p153-154)自分と相手の共通点を探る。僕が通級指導で、対象となる子どもと関わらせていただく時に大事にしていることも、まさにこれです。「教える」という立場であったとしても、相手がどうなりたいか、相手がどうしてほしいと思っているかを確認することなしに、一方通行で教えたとしても、それは意味をなしません。右から左に抜けていくだけです。相手の希望は、出会いの4月に、まず確かめておくように、したいものです。さらに、この3ページ後には、「私メッセージで伝える」ということも、出てきます。「私メッセージ」は、「Iメッセージ」とも言いますね。「私はこう思ったよ」ということを伝えることです。「あなた」ではなく「私」を主語にするだけで、伝わる雰囲気が、ずいぶん変わってきます。「自分の中に起きた良い影響を伝えるだけで、相手は自ら動き始めるのです。」(p157)「ありがとう」も、このことをギュッと凝縮して伝える、魔法の言葉ですね。「自分が、自分が」ではなく、相手のことを考えた「自分は」を、伝えていきたいものです。最後に、もう一つだけ、僕がとても印象に残っているところを、引用します。・気というものがこの世界全体の活力とか、エネルギーであるとしてみると、その「気」の分割された単位が気分であるというイメージが湧いてきます。 「私の気分」と言った場合、全世界のエネルギーを分有する私の気、しかも今この瞬間の活力の状態を示すのが「気分」だということになります。 世界全体の活力のうち、私の分担に預かっているのが「私の気分」です。(p200)そんな視点で見たことがなかったので、とても驚きました。なんという高い視座でしょう。目の前のことを自分の視点から見るのではなく、世界全体の視点から、「私」を見ています。こういうマインドを持てると、強いです。自分と相手の2者だけしか見えていない人は、行き詰まります。世界の中のひとりとして自分も相手も存在するということが見えている人は、行き詰まりません。広い周りが、見えているからです。だから、行き詰まりようがないのです。僕は今まで、狭い視野でしか見えていなくて、すぐに行き詰まることを繰り返してきました。世界の「気」を分けてもらっているという「気分」で、自分の気分や感情も客観的にとらえながら、4月からまたがんばっていこうと思います。さて、この本、実は、今は文庫化されているようです。文庫で手に取りやすくなっているようですので、ぜひ、読んでみてくださいね。『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』(青春文庫)(藤由達藏、青春出版社、2018、814円)
2024.03.27
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昨日の「コミュニケーション能力」の話を続けます。「コミュニケーション能力」というものが得体の知れないものであったとしても、これで悩んでいる人は多いです。#僕もその一人です。だから、「コミュニケーション」について、勉強してみようと思う人が多くいても、不思議はありません。#僕もその一人です。そういうわけで、以前読んだ以下の本を読み返してみました。『もう人間関係で悩まない!コミュニケーション大全』(鴨頭嘉人、鴨ブックス、2022、1980円)この本の著者の鴨頭さんは、満面の笑顔でコミュニケーションを図る、コミュニケーションの達人です。なにしろマクドナルドで働いていた時に全国一で表彰されていたそうなので、ホンモノです。#スマイル0円マクドナルドの件を詳しく言うと、店長時代に「お客様満足度日本一、従業員満足度日本一、セールス伸び率日本一」で、最優秀店長として表彰されたのだそうです。ただ、そんな栄冠を手にした鴨頭さんも、実は、ご自身のことを「コミュニケーション下手」だと思われていました。また、実際に別店舗で店長をされていた時には、コミュニケーションがうまくいかなくて地獄の日々も経験されていたのだとか。本書は鴨頭さんのそんな実体験に基づいた「コミュニケーション」に関する事例、気づきが満載です。「コミュニケーション」について勉強してみたい人には、うってつけの本です。#僕も、もう1回読みます。たとえば、目次をぱらぱらめくっていると、最後の方に「あなたの想いが伝わらないのは、うまく話そうとしているからだ」と書いてありました。こういう、本質を突いたことを、気前よく教えてくれるのが、ほんとにありがたいです。実は僕、この本を読んで以来、かしこまって話すのは極力避けています。なるべく「地で話す」ようにしています。このあいだ「コミュニケーション能力が高いですね」と言われたのは、もしかしたらそういうところからかもしれません。本書には、ほかにも、いろいろなコツが、ポイントをおさえて、短い言葉ではっきりと書かれています。興味がある方は、ぜひ、読んでみてくださいね。以上です!#本書で推奨されている「クリアリーエンド」(明確な終わり)を最後に取り入れてみました!#p296に書いてありました。▼『エンパワーメント・コミュニケーション』~実用的な知識が満載!(2009/07/06の日記)
2023.10.31
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福島正伸さんの集大成本の読書メモ、第3回です。『真経営学読本』(福島正伸、きんざい、2016、税別2500円) 第1回:福島正伸『真経営学読本』1 ~「一人でやり抜く覚悟を持つ」 第2回:福島正伸『真経営学読本』2 ~「『みんな大好き!』って言ってみたらどうだろう」今回は、第45章「人を育てる」からを参照します。人に影響力を与えるすべての人に読んでほしい話です。たぶん、今だからこそ、自分にとって大事なことが、書いてあると思います。福島正伸『真経営学読本』3(p266から最後まで)(・太字部分は、本の引用。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・メンター=「究極のリーダー」・そこにその人がいるだけで、周りの人がやる気になり、人が自然に育っていく(p274より)近年、「メンター」という言葉が、ずいぶん使われるようになってきました。 近頃は教育分野でもわりと使われるようになりました。 僕が「メンター」という言葉を最初に知ったのは、たしか、福島さんの本だったのではないかと思います。 福島さんの本を読んでいると、「メンター」のすごさにあこがれると同時に、「メンター制度」というような名称でカンタンに制度化できるような軽いものでもないなあという気がしています。 もちろん、その制度があることでみんなが救われるなら、それでなによりなのですが。 ・メンタリングの神髄は「言わずしてやる気にさせること」・「教えずして人を育てること」・メンターは、3つの言葉を用いて「メンタリング・マネジメント」を行います。 それは、「見本」「信頼」「支援」の3つです。・尊敬されるかどうかは、「相手が判断する」ということです。(p275より)やる気にさせること、教えないこと。 学校における教師の役割の理想でもあると思います。 理想の教師は、教えません。 教師が教えるのではなく、子どもが、学ぶのです。 主語が、教師ではなく、子どもになっていることが重要だと思っています。 会社における上司と部下の関係も、理想は、教える-教えられるという関係を脱することですね。 僕は、ついつい教えちゃいます。 いや、教えるよりも、もっと悪くて、代わりにやっちゃいます。 そうすると、人は育たない・・・。 依存型人間をつくってしまいます。 僕は、僕に依存されることで、信頼されている気になって、自分の気がすむから、そうしてしまっています。 理想を、絵に描いた餅にしてしまっています。 「これは、こう」と教えた方が早いし、代わりにやっちゃうと、もっと早いです。 効率を優先して、早く終わらせようとするから、人が育ちません。 人を育てるのは、時間がかかりますよね。 でも、時間がかかることから逃げているうちは、人は育ちませんね・・・。 3つのキーワードの中に「支援」が入っていますが、「指導」は入っていないことも、注目ポイントです。 学校教育では「指導」という言葉と「支援」という言葉の両方が使われます。 学校の先生になったら、「指導」しないといけないような気になっています。 しかし、人を育てるためには「指導」ではなく「支援」なのだとしたら、学校における「指導」は、どんどん「支援」に変えていけると、いいのかもしれません。 僕は、現在は「支援」をおこなうことが多い立場をさせてもらっています。 支援とは、黒子になることです。 自分が前に立って目立つのではなく、なるべく目立たずに行うのが、「支援」だと思っています。 「人を育てる」とは何なのか。 福島さんの本を読んで、本質を考えるようになりました。 ・見本が7,信頼が2,支援が1(p277より) 数字は、割合です。 見本のウエイトが、高いです。 昔から、「子どもに親の背中を見せる」などということが言われます。 「率先垂範」(そっせんすいはん)という言葉もあります。 (今さっき、これを漢字変換しようとしたら出てこないので、読み方がまちがっていたことを知りました。ずっと「そっせんずいはん」と読んでいましたが、間違いでした。) 結局、自分がどうであるか、に帰ってくるのですね。・相手のことを考える前に、育てようとしている自分自身が、どういう生き方をしているのか、それを振り返ってみることが大事だ・人に勇気を与える一番の方法は、自分の勇気を見せること(p286より) 前回の読書メモで、「自立型人材」のことにふれました。 他者に「依存」するのではなく、自分に依存する。 視点を、「自分が」に、おく。 人が勝手に育つということは、なによりも見本となる生き方・行動をしている人が、そのそばにいるということによるのですね。 育てようとこねくりまわしても、ほんとうに育つということにはならないことが、分かりました。 ・まず自分が泳ぐことで「見本」を示し、尊敬され「ぼくもやってみたい」と思われるようにします。 次に相手を、「信頼」し、相手を受け入れることで、こちらの話を聞いてもらえる関係をつくります。 最後に、泳ぎ方を教える(p300より) 具体例のところのまとめからの引用です。 非常に分かりやすく書かれていると思います。 これが、できるか、ですね。 いや、できるかできないかではなく、「自分がまず、やろう」と思うことが、大切なのかだと思います。・「究極の支援」は何もしないこと 励ますだけでいいのです。 そばにいるだけでいいと思います。(p303より)ひとつ前で引用したところでは「教える」という言葉が使われていましたが、「支援」のレベルが上がると、「教えない」「そばにいるだけ」というところに至るようです。 信頼している人にそばにいてもらえるなら、それだけで、意欲がわきますものね。 うちの子が今反抗期で、いろいろ口出しすると、露骨に嫌がって、反発します。 ひるがえって考えると、自分も、いろいろ口出しされると、嫌なのでした。 同じなのでした。 信頼して任せてもらい、何もせずにいてもらえると、それが一番いい、と、立場を変えれば、たしかに思います。 我慢できずに口出ししてしまうことが続いているので、気をつけようと思います・・・。いかがでしたか。3回にわたって書いてきたこの本の読書メモは、ひとまずこれで終わります。後は、実践ですね。それが一番、ムズカシイ・・・。では、読後の余韻を感じられるように、エンディングテーマを流します。米米CLUBの、「君がいるだけで」!「メンタリング・マネジメント」についてもっと詳しく知りたい方は、下の本をぜひ読んでみてくださいね。↓『メンタリング・マネジメント 共感と信頼の人材育成術』【▼電子書籍】(福島正伸、ダイヤモンド社、2012、税別1200円)▼通常書籍(福島正伸、ダイヤモンド社、2005、税別1500円)▼福島正伸『キミが働く理由(わけ)』5~相手を「信じ切る」 (2010/01/31の日記)
2023.02.05
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昨日予告していたとおり、平田オリザさんの、この本の読書メモを書きます。『わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か』 (講談社現代新書)(平田 オリザ)新書なので、サイズはちっちゃいのですが、中身は濃いです。みなさんの日々の悩みにも少し寄与するところがあれば、幸いです。平田オリザ『わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か』(・太字部分は、本の引用。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・とにかく、自分と価値観やライフスタイルの違う「他者」と接触する機会を、シャワーを浴びるように増やしていかなければならない。(p26) コミュニケーションって、とってもめんどくさいです。 その、めんどくさいのはなぜかというと、自分と違うからです。 自分と違うことを楽しめないと、他者とのコミュニケーションは、わずらわしくって、しかたがない。 要は、その「ちがい」に、価値をおけるかどうかですね。 僕は基本的にコミュニケーションは苦手です。 めんどくさいと思ってばかりです。 自分と違う考え方の人を前にすると、すぐに逃げたくなります。 ですが、特別支援教育の勉強をしたり、いろいろな人と出会ってくる中で、「ちがい」の価値が分かるようになり、少しずつ、「ちがい」を楽しめるようになってきました。 ちがうからこそ、向上し合える。 自分と同じような人とばかりコミュニケーションを図らずに、違う人とこそ、コミュニケーションをはかろうとする。 そのことが、人生を豊かにする、と思い始めました。・エンパシーとは、「わかりあえないこと」を前提に、わかりあえる部分を探っていく営み(p200)平田オリザさんは今、兵庫県の豊岡市に来られています。 同じ兵庫県内なので、たまにお話をお聞きする機会があります。 お話の中で平田オリザさんは、「シンパシー」と「エンパシー」の話をよくされています。 一言で言うと、「シンパシー」は同情、「エンパシー」は共感かな? 「共感することが大事」というのは、教育の世界でもよく言われています。 でも、それが、なかなか難しい。 平田オリザさんは、「わかりあえないことを前提に」と言われています。 やはり、そこからの、スタートですね。・できることなら、いい子を演じるのを楽しむほどのしたたかな子どもを作りたい。(p220)・まず、主体的に「演じる」子どもたちを作ろう。(p221)大人から期待された役割を「演じさせられている」と感じる子どもたちが多くいます。 だからこそ、いままさに必要なのは、むしろ主体的に「演じる」ことなのです。 僕は、演劇というものの教育的可能性を非常に大きなものだと感じています。 僕自身が、大学4年の時に初めて演劇に誘われて参加して、「主体的に演じる」ことで、救われました。 世の中で生きるということが、何かを演じることだとするなら、 それをちゃんと練習して、演出家からコメントをもらって、主体的に磨き上げていくことこそ、人を生きやすくするものだと思います。 「演じる」ことをマイナスに捉えず、プラスに捉え直したい、と思います。・演劇は、人類が生み出した 世界で一番面白い遊びだ。 きっと、この遊びの中から、新しい日本人が生まれてくる。(p230) 僕は大学4年で演劇に出会いました。 その経験が忘れられず、社会人になってからも、演劇をするようになりました。 (今はしていませんが・・・。) 人生を、遊ぼう。 演劇は、人生が、主体的な遊びだということを、思い起こさせてくれます。 ↓僕が人生で初めて参加した、大学4年の時の音楽劇「星の王子さま」のパンフレットです。 このときの体験が、演じることに主体的に向かおうとするぼくをつくってくれました。 やらされるより、やっていこう!最後に。上の中では引用していませんが、本書には「演劇のセリフ」に関する非常に興味深い考察も書いてあり、演劇経験者としては「ほう!そうだったのか!」と、ハッとする思いで読ませていただきました。本からも、「自分と違う他者」から学ぶことは、大きいですね。(関連する過去記事)▼「わかりあうこと おそれないで」~自作曲「星の王子さま」の歌詞を更新しました。 (昨日の記事です。)
2022.12.04
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アイメッセージ = 愛 メッセージ ?昨日の11月22日は、「いいふうふ」のひでした。夫婦に限らず、相手に対して何か伝えるとき、「あなたは~~だ」と言うよりも、「私は~~」と言うほうが、いいらしいですよ。僕の最近の日常を思い起こすと、「そういうことを、言うな」ということが多かったです。これは、相手が主語ですね。相手をとがめる言い方が、普通になっていました。これを、意識して「私はこう思う」に変えていけると、人間関係がまた違ってくるのかな、と思います。(参考書籍)↓『夫婦・パートナー関係も それでいい。』 [ 細川 貂々 ]
2022.11.23
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少し間があきました。齋藤一人さんの『人は考え方が9割!』という本の読書メモを書いていました。『人は考え方が9割! 絶対いいことが起こる!!』(斎藤 一人、PHP研究所、2021、税別1400円)「問題」にぶち当たったときに、その問題をさらっと解決するためのリフレーミング思考がいっぱい書いてある本です。今回が第4回。第3章である「レッスン3 新しい世界で手にする「不動の幸せ」」の読書メモになります。今回は、子育てや教育に、そのまま当てはまる名言が特に多いと思います。↓これまでの記事は、こちら!▼頭の中でのネガティブ・ループをどう脱するか?(齋藤一人『人は考え方が9割!』その1)▼「子どもたちはそのままでいいんです。」~齋藤一人『人は考え方が9割!』その2 ▼「嫌なことは嫌と言っていい」 ~齋藤一人『人は考え方が9割!』その3齋藤一人『人は考え方が9割!』その4(・太字部分は、本の引用。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・ようはそこに愛があるかどうかだよ。(p95)「そこに愛があるか」 結局、そこなんだなあ。 少し前に、「ほめ方・叱り方」をテーマにした本を読みましたが、やはり、同じことを感じました。・子どもは放っておくことだよ。 自分でなんとかするだろうって信じて、かまいすぎないこと。・世の中にはそもそも失敗はないからね(p100)なかなか放っておけないのが、子どもというものですが、でも、「信じて、かまいすぎない」。 これも、本当に大事だなあ、と思います。 特に思春期、反抗期の時期は、言えば言うほど反発するので・・・。 「世の中にはそもそも失敗はない」も、名言だと思います。 困ったことが起きたとしても、子どもも、そこから、学んでいかなければなりません。 人生の道は、自分で決めて、自分で学ぶんです。・人を許すと自分の人生が開ける(p103)というわけで、子どもを許せない自分を許したいと思います。・現実的に相手を変える方法ってないんです。(p107)相手は、変えられない。 変えられるのは、いつも自分ですね。 相手を変えようとしている時点で、安易な考え方をとってしまっている、と反省します。・あなたが嘘をつかないのはあなたの自由だけど、 ほかの人のことは許してあげな。・相手には相手の事情があって、嘘をつくの。(p110)・嘘なんて大した問題じゃないんです。(p111)自分が嘘をつかないからと言って、人にもそれを求めてしまうと、疲れてしまいます。 うちの子は「はい!」と返事だけはするくせに全然やろうとしないのでイライラしていました。 問題の本質はどこにあるのか。 子どもが平気でうそをつくことで自分が軽んじられているんじゃないかと感じて怒ってしまうのだから、結局は自分の問題なのでしょうね。 本当は「うそ」が問題なのではない。 うそのような、本当の話です。 ・みんな、それぞれに合った道で生きている。 それなのに、あれはいけないとか、これはいいとかっていう方がおかしい。(p120)「これがわたしの生きる道」(by PUFFY) 自分もそう、相手も、そう。 みんな、それぞれですからね。 それを尊重できるようになることが、最初のスタートですね。 僕も、僕の生きる道を、人と比べずに、歩んでいきたいと思います。 ♪うまくいっても ダメになっても それがあなたの生きる道~ 今回は、レッスン3「新しい世界で手にする「不動の幸せ」」の章を、読み返しました。本書のレッスンは全部で5つ。この本の読書メモ、まだ続きます!『人は考え方が9割! 絶対いいことが起こる!!』(斎藤 一人、PHP研究所、2021、税別1400円)ちなみに今回の読書メモの中で僕が書いていた「ほめ方・叱り方」をテーマにした本というのは、これです。多数のいろんな先生方が共同執筆されています。これはこれで、おすすめ!『THEほめ方・叱り方』 (THE教師力シリーズ)[ 堀裕嗣 編著 ]それでは、また、次回!
2022.11.06
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昨日の朝は、早朝に目が覚めて、トイレに行こうとして、壁にドンとぶつかりました。壁ドンです。まだ、歯が痛いです。というわけで、またまた後ろ向きな考え方になりそうなところを、一人さんの本を読み返して、前向きになりたいと思います。この記事が第3回になります。↓これまでの記事は、こちら。▼頭の中でのネガティブ・ループをどう脱するか?(齋藤一人『人は考え方が9割!』その1)▼「子どもたちはそのままでいいんです。」~齋藤一人『人は考え方が9割!』その2 齋藤一人『人は考え方が9割!』その3(・太字部分は、本の引用。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・夫婦のどちらかに問題があるときって、いっぽうが我慢している間は、問題は解決しません。 お互い嫌な気持ちになって、はじめてわかることがあるんだよね。 それで喧嘩になってもいいの。 喧嘩しながら仲よくなるから(笑)。 夫婦はね、我慢しちゃいけないんです。・嫌なことは嫌と言っていいんだ。(p62)これはまた、僕の苦手な分野です。 「嫌なことを嫌と言う」 このシンプルなことが、なかなかできません。 いや、家族の中ではけっこう言ってるかな・・・。 家族だからこそ、こういうことが大事なのかもしれませんね。 でも、自分が嫌なことを嫌と言われると、嫌なんですよね。 人間は、勝手な生き物かもしれない。 やっぱり家族も、夫婦も、人間関係はすべて修行ですなあ。・強引な人があなたの人生に出てくるということは、自分が嫌だと言えるようになるための修行なの。・勇気を出してはっきり「ノー」を言うことだよ。・嫌なことを嫌だと言えないままだと、一生困っちゃうからね。(p64)自分はけっこう強引なくせに、人が強引だと、いらつくんですよね・・・。 ここでも、やっぱり人間関係の修行が課されていると思います。 勇気が足りないのかな。 嫌われる勇気! あの本は、衝撃でした。 もう一回読み返そうかな。 (オーディオブック版も持っています。) 『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』 [ 岸見一郎 ]・お子さんが「嫌だ」と言えるようになるための練習をさせてあげた方がいいと思います。・最初は口ごもってもいい。 練習しているうちに、だんだん言えるようになりますよ。(p64-65)最後は、子ども向け。 こういう練習って、ほんと、大事です。 通級指導教室でも、することがあります。 むしろ、僕自身に一番、その練習が必要かもしれない。 「言う練習」とか「断る練習」とか、今の学校教育では、軽視されているかもしれない。 でも、やってみることで分かることや身についていくことって、多いです。 僕が演劇的な学びを重視する理由も、そこにあります。 自分自身が、やってみないと分からないたちでしたから。 学校にはいろんな子がいて、今思い返してみれば、「嫌なことが嫌と言えない子」だけでなく、「嫌なことは嫌と言える子」にもたくさん出会ってきました。 よく考えると、その子たちはとても尊敬できる面を持っていたわけです。 僕は、その子たちに教えられて、育ってきたのかもしれません。 担任した子の、「いや、です。」とにこにこしながら言っていた、ゆっくりはっきりした口調を、今でもまざまざと思い出します。 あの子に、学ぼう。今回は、レッスン2。「常識を覆して人生に「革命」を起こす!」の章を、読み返しました。本書のレッスンは全部で5つ。この本の読書メモ、まだまだ続きます!いつ終わるかは、僕にも、分かりません。『人は考え方が9割! 絶対いいことが起こる!!』(斎藤 一人、PHP研究所、2021、税別1400円)それでは、また、次回!
2022.10.29
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工藤 勇一さんと鴻上尚史さんによる本『学校ってなんだ!』の読書メモ、第4回です。『学校ってなんだ! 日本の教育はなぜ息苦しいのか』(工藤 勇一×鴻上尚史、講談社現代新書、2021、税別900円)↓これまでの記事は、コチラ。▼第1回:「表現」。そして「身体化」▼第2回:「考え方の違いなんて、当たり前」▼第3回:「学ぶのは子どもだし。『わからない』ことは重要」久しぶりに複数回に分けて書いてきた読書メモですが、今回が最終回です。「違い」について、「教育」について、「学校」について、さらに考えていきたいと思います。・演出家が「絆」とか「団結」とか「まとまり」みたいなことを強調するようになったところは、だいたい長続きしないですね。早めに潰れていきます。・議論というのはまとまるためではなく、お互いの違いを確認するためにするんだよ(p200-201 鴻上尚史さんの言葉より)「絆」や「団結」とかの言葉、僕たちは大好きなのですが、それが上位目標になってしまうことについて、鴻上さんは警鐘を鳴らしています。僕も、議論はまとめるためにしているところがあります。これ、ムズカシイですね。議論が拡散していたら、まとめるために口出しをしたくなる自分が、なかなか抑えきれません。「違いを確認するためにする」これって、深いです。そもそもの目的からして、違うんですね。・△日本中で使われる、ほとんど魂の入っていない定型のセリフ ↓ ☆言葉を発することの意味を教えないといけない。・「今日の運動会は皆さんいかがでしたか」というせりふ、 これを聞いたときにみんなどう感じるんだろう(p217 工藤勇一先生の言葉より)実は、まさに昨日、わが子の運動会でした。自分の勤務校の運動会は10月に延期になったので、わが子の応援をする一方で、運動会の運営のしかたとかを、参考にさせてもらっていました。今回、僕は勤務校の運動会で20年ぶりに放送アナウンスを担当します。なので、わが子の運動会では、リレーの時に実況するアナウンスの言葉とかをメモして、自分が言うときのために参考にしていました。このとき僕の頭の中に、「聞いた人はどう思うのか」という思考はありませんでした。ただ、「仕事をやっている感」を出すために、ソツなくこなすために、使える言葉はまねをして、自分の仕事に使ってやろう、と考えていただけでした。「とにかく何か言えばいい」という無頓着な言葉の使い方、そういえば増えているなあ、と反省しました。「言葉を発することの意味」なんて、考えていませんでした。いったい、なんのために言葉を習ってきたんだろう、と思います。何も考えず、ただ、その場でありふれて使われている言葉を使って、言う方も聞く方も思考停止になっている・・・そんな状況に、工藤先生は「待った」をかけてきます。そして、改めて、自分の使っている言葉に対して、向き合わされるのです。工藤先生は、こう言われています。「借り物ではない、生身の言葉というのかな、 それが皆の胸に響くんです。」(p219 工藤勇一先生の言葉より)工藤先生はこうも言われています。↓・教員2年目、子どもたちと一緒に社会をつくろうと思い始めてからですかね。 その頃から、言葉の大切さみたいなこと、そういうものを特に意識するようになった気がします。・私の授業って、基本的にプレゼンの形式です。 そうなると常に自分の発する言葉がどう子どもたちに影響するかということを考えるわけじゃないですか。(p247 工藤勇一先生の言葉より)たしかに僕も、授業の中での言葉というのは、かなり考えて、言葉を選んで使っています。ただ、今回の運動会のアナウンスなども広い意味での授業の一環だという風にとらえて、言葉を吟味しようという慎重さは、なかったです。僕はこのブログ記事の執筆と並行して、実は自作曲の歌詞の推敲もやっているのですが、そこではかなり言葉を吟味して、ほんのちょっとの変更をするべきか、しないべきか、悩みに悩んでいます。僕の中で、言葉を軽く使うときと、慎重に使うときの差が、激しいです。でも、学校で教師が使う言葉は、基本的にはどの場面での言葉であっても、子どもたちに影響を与える言葉です。意識して言葉を使っていかないといけないな、と思いました。『学校ってなんだ!』線を引いたところは実はもっと多くあるのですが、ひとまずブログでの紹介はここまでにしたいと思います。最後まで読んで、ともに考えをめぐらしていただき、ありがとうございました。
2022.09.25
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夏休みは、たくさんの本を読みました。その大多数が、ブックオフや近所の古本屋で買ってきた本ですが・・・。その中の1冊から、珠玉の名言を。・私もベスト、相手もベスト(『シンクロちゃん』p195より)人間関係では、「相手が悪い」という考え方だけに陥って「イ~~~~」となりがちなので、相手を慮るこういう言葉は、合言葉として覚えておきたいと思いました。↓この本の中に載っていました。『シンクロちゃん』(佐藤由美子、フォレスト出版、2019、税別1300円)非常に個性的で印象的な表紙の本で、妙に気になって買いました。内容は、一言でいうと、「肯定」かな。ちょっとしたことだけで、肯定。やろうとしたことだけで、肯定。シンクロ現象に気づき、自分で自分を肯定して、過去の自分に感謝する。最近はやりの、マンガと文章の組み合わせで、読みやすいです。こういう、しんどいときに軽く読める本は大好きで、本棚にいつも常備するようにしています。
2022.09.07
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今日は誕生日です。最近、これまでの自分の来た道を振り返ることが増えてきました。また、人生を振り返って書かれた体験談も、たくさん読むようになりました。その中でも、今日は以下の本を、ご紹介します。『コンプレックス・リベンジ 僕はいじめられっ子だった』 / 鴨頭嘉人 【本】自分の幼少期を振り返るって、すごく勇気が要ります。この本の中に、印象的な一節がありました。・人は”承認”されると輝き出します。 これは、”褒める”とは概念が異なります。 承認とは、褒めることではありません。(p151より)アドラー心理学を勉強した時、「ほめては、ならない」と知って、びっくりしました。ほめることと、承認することとは、どう違うのでしょうか。本書の著者、鴨頭さんは、次のように言っています。・承認とは、人と人との関わり合いから生まれるもの。 日常のコミュニケーションのことを指します。(p151より)学校での子どもたちとの関わりの中でも、ほめるつもりはなくても、自然と承認している、ということは、よくあります。よく見ているからこそ、承認できる。アドラー心理学では「承認欲求」は否定されていますが、鴨頭さんが言うところの「承認」は、僕は、大切なことだなあ、と思います。鴨頭さんは、コンプレックスから学んだことを社会人としての実践で生かし、成果を上げられました。マクドナルドのアルバイトから、社員になった鴨頭さん。スタッフとのコミュニケーションを重視し、会話の量を増やすことで、日本中のマクドナルドの中の最優秀店長に選ばれる快挙を成し遂げられました。ほかの職場でも活かせると思います。鴨頭さんは、次のように書かれています。・スタッフ全員の前日の晩御飯まで把握しているくらいに会話をしていました。(p157より)僕は1人でいるのが好きで、コミュニケーションをとるのが苦手なので、同じようにできる自信はありませんが、自分が苦手としていることの大切さを教えていただいた気がしています。・人を動かすために必要なものは、能力ではなく感情です。 好きか嫌いかが全てです。(p157より)僕は、理詰めで考える癖があり、人間関係も理屈で考えてしまいます。しかし、人間関係は、理屈通りにはいかない。この本は、著者がご自身のコンプレックスに向き合ってきた姿を赤裸々に語られた本であり、だからこそ、読者が自身のコンプレックスに向き合うことを、強力に後押ししてくれる本にもなっています。・「コンプレックスは武器になる」(p170より)コンプレックスは、人との比較から生まれます。他人にはあるのに、自分にないものがある。そう思い込むことから、動けなくなります。しかし、逆に言えば、そのコンプレックスは、大多数の他人にはないものなのです。コンプレックスを全く持っていない人など、いません。コンプレックスを持っているからこそ、コンプレックスを持っている人のことが分かるのです。スタートはいつも、思いを持つこと。自分がもしも「かわいそうな人」だったとして、そんな自分だからこそ同じ立場の人の力になり、役に立つこともできます。コンプレックスは、人と人とをつなぐボンドかもしれません。コンプレックスがあるからこそ、つながれる。つながるための、スタートの立ち位置になる。発進するかどうかは、自分次第です。鴨頭さんからの強烈な応援のメッセージを受けて、1つ年齢を重ねた今、気持ちを新たにまたがんばっていきたいと思います。・「そのコンプレックスこそが、あなたの強みです」(p177より)コミュニケーションについての大切さについて熱く語り、聞き手の心に火をつける炎の講演家、鴨頭さん。でも、子どものころは友達がいなかった、と言います。コンプレックスは、武器になるんですね。P.S.↓鴨頭さんの講演CD付の本。必要な方にお譲りします。
2022.06.11
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『バカにされたらありがとう』という本があります。非常に衝撃的なタイトルですよね。僕はタイトルに惹かれて、購入して読みました。『バカにされたらありがとう あなたの限界をラクに超える最強の洞察思考』(宮井弘之、幻冬舎、2021/3、800円)このタイトルと、今日の帰りがけに車の中で聴いたオーディオブックの内容が、重なりました。オーディオブックは、アドラー心理学の解説です。かの有名な『幸せになる勇気』のオーディオブックでした。『幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え2』【電子書籍版】『幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え2』( 岸見一郎)ちょうど今日聴いたところは、相手が権力闘争を挑んできたら、どうするか、というところでした。権力闘争を挑んできたら、戦いの場から下りる、というのがアドラーの教えだそうです。『バカにされたらありがとう』の中にも、こんなふうに書かれています。・バカにされたからといって、それがなんだというのでしょう?(p107より)これぐらい、達観できる自分でありたいです。ちなみに、引用したところの小見出しは、「バカにされればされるほどチャンスが広がる」となっていました。なるほど。だから、『バカにされたらありがとう』なんですね。これなら、バカにしたほうもバカラシクなりそうです。ちなみに、『バカにされたらありがとう』は、アドラー心理学は全く関係ありません。ビジネス書です。
2021.11.24
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『なぜ僕は、4人以上の場になると途端に会話が苦手になるのか』(岩本武範、2017、サンマーク出版、1210円)タイトルが面白かったので、買ってみた本です。ちなみに、僕は、4人以上のグループトークは、大の苦手です。その場合、基本的に聞き役に回ります。4人どころか、3人でも苦手です。やっぱり、聞き役に回ります。ということは、1対1のときだけですね、僕が話をするのは!(^^;)そのわりに今日のオンライン会議では「はい、はい」と手を挙げてしゃべっていました。得意なことだと、しゃべります。(笑)得意と不得意の差が激しいので、得意なことを期待されている場合は、しゃべれます。もしも講演依頼をくれたらどこでも行ってしゃべりますので、ご依頼ください。さて、この本は、ちょっと変わった「会話術」の本です。グループでの雑談や飲み会が多い若い人とかには、特に、いいかもしれません。具体例がちりばめられてあって、参考になります。今回はこの本の中から、1つだけ紹介します。「謝罪」の話し方についてです。メインの内容が終わった後、オマケみたいにして書いてあった内容です。本論よりも、オマケの話の方が面白くて役に立つ、という可能性も世間では多いので、あなどれません。・「ミスを犯されたとき、相手の頭には、これからそのミスを報告しなければならない顔が3~4人浮かんでいる」という、「バーチャルな複数の場」をイメージすることがポイントです。・どうすれば相手の顔が立つのかを考えながら解決策を提示していきましょう。(p197より)謝る場面を想定するとき、えてして、相手と自分の1対1しか思い浮かべられていないことが多いものです。少なくとも、僕の場合は、そうです。ただ、お互いに人間関係の輪の中で生きているのです。謝られた相手が、この件について報告しなければならない人が、目の前の相手以外に、複数いると考えるのが妥当です。テンパっている謝罪場面では、それが思い浮かべられていないのです。だから、相手を余計にいらだたせたり、話が噛み合わなかったりすることも多いのでは、と思います。・こちらのトラブルによって相手の立場がなくなったことを想定し、相手の立場を戻すことにゴールを置きながら話すのがポイントです。・親身になって考えてくれているのがわかると、感情的な古い脳が抑えられて怒りがそれ以上高まることはありません。(p198より)シンプルに言うと「相手の立場に立てるか」ということなのですが、ここではもうちょっと具体的に、「相手の顔をつぶしてしまったのを、元に戻すことに、一所懸命になれるか」といった形で、提案がされています。このあたりは僕も苦手なところで、こうやってブログに書いて講釈を垂れるような人間ではないのですが、自分自身の今までの経験から、大事だなと思ったので、引用させていただきました。謝るようなことは、ないに越したことはないですが、気をつけて過ごしていても、ミスをしてしまうのが、人間という生き物です。ミスをしない生き方よりも、ミスをすることは織り込んだうえで行動し、ミスをしたときにどう行動するかが、より一層大事なのではないでしょうか。ミスをきっかけに、相手の信頼を今までより得ることもあります。ミスしてからが、勝負です。
2021.11.11
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『音楽療法士のしごと』という本があります。その本についてこのブログに書く時だけは、内容を対話形式で紹介していました。2012年11月26日以来に「その9」を書いて以来、ずっとほったらかしにしてきたのですが、久しぶりに、「今こそ続きを書くときだ」という気がしました。そういう気がしたので、9年ぶりに、続きを書きます。 『音楽療法士のしごと』(生野里花 、春秋社、1998、2000円、※絶版)↓過去記事はコチラその1その2その3~言葉よりも○○!その4~「あいだ」に生まれるものその5~あいだを見る。その6~人としての中心点その7~子どもとのかかわりその8~お互いに生かしあっているんだという感覚その9~個性や考え方を活かすということ♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~◆『音楽療法士のしごと』との対話 その10================== : 本からの抜粋 : にかとまのコメント ==================: 音楽療法では、子ども一人ひとりに合った音楽をその場で即興でつくるのでしょうか?: この場合はオリジナルを作ったほうが良さそうだということになれば、その子の名前を入れた歌詞をつけたりして、その子のための”ベルの歌”を作ってあげる。(p156): なるほど。 その子の名前を入れた歌詞をつけるとかなら、既成の歌の替え歌とかでもできそうですね。 僕も、自分の子が小さいときには、よく歌っていました。 兵庫県の国体ソング「はばたんカーニバル」の「は~ば~たん♪」というところを自分の子の名前にしていました。 子どもの名前に合う曲には、ほかにも何曲かありそうです。: 既成の歌を使う場合でも、途中から新しくアレンジしたほうがよい場合もあります。 アレンジまったくなしということは、まずないでしょうね。(p156) : 学校でも、子ども一人ひとりにあった教育が求められています。 その子のために作る。その子のためにアレンジする。 とても大切なことだと思います。 僕が音楽クラブを担当していた時は、子どもたち一人ひとりに合わせて難易度を調整した楽譜を用意していました。難易度の調整も、アレンジのひとつですね。 「アレンジして与える」というのが子どもへの教材の与え方の基本だと考えると、学校教育のいろいろなところが変わってきそうな気がします。 国語の教材を、その子用にアレンジして与える。 算数の教材を、その子用にアレンジして与える。 特別支援教育ではそういったことがかなりできていると思うのですが、特別支援教育を特別なものにせず、全員にとって当たり前のものにするには、こういった精神を教職員全体に広げていく必要があるのかな、と思っています。 (p158まで)♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~久しぶりに書いて、約10ページ進みました。たったの10ページ・・・。この調子でいくと、終了までに何回かかるかなあ。古い本ですが、僕がやろうとしていることにとても重なる部分があるので、ときおりこうやって本書を開きたいと思っています。また気が向いたら続きを書きます。次はいったい何年後?? 引用文献: 『音楽療法士のしごと』 (生野里花 、春秋社、1998、2000円)
2021.10.22
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前例のないコロナ禍の中、みんなが迷いやあせり、戸惑いを感じています。連日の会議では、「これ、どうする?」「あれ、どうする?」といった応酬が、来る日も来る日も、繰り広げられています。自分の意見と違う人たちの意見を聞きながら、「分かり合えない」と思うことも、増えているかもしれません。たとえば僕の場合、ICT活用やオンライン学習の実施に関しては、周囲の先生方との温度差を感じています。特に「オンライン学習」なんて、今まで全くやったことのない人が、ほとんど。1人1台端末を使ったオンライン授業の研修も十分にはできておらず、「やり方が分からないのに、やれと言われても、できない」と思われている方が主流です。一方、僕のほうは自宅で休日も使って勉強したり、オンラインイベントやオンラインセミナーに参加したりしてきました。公的な研修は実際足りていないのですが、自主的に経験することで分かってきたことは、多くあります。こんなふうに、自分と周りの歩調が合わないとき、どうすればいいでしょうか?「ひとはひと、自分は自分」と突き放して関わりを断つのは簡単ですが、組織としては一緒に成長していかなければなりません。今こそ、本当のリーダーシップが問われています。そんなわけで、今日は福島正伸さんの『リーダーになる人のたった1つの習慣』のコミック版を読み返してみたいと思います。(昔から僕はコミック版というのが大好きです。ストーリーに感情移入しやすいので。)『コミック版 リーダーになる人のたった1つの習慣』(※リンク先は、電子書籍版)(原作:福島 正伸、作画:カネダ工房、中経出版、2013、1000円)本書では、お店のリーダーを任された3人の「新人店長」の体験を通して、リーダーのあり方に気づき、学ぶことができます。=======================『コミック版 リーダーになる人のたった1つの習慣』 ・「ここまでやれば、成果が出るはずだ」と思っていると、 成果が出なかったときに 意欲を失ってしまうのです。 (p70)・相手は、こちらの姿を見て、勝手に変わるのです。 (p71) 1週間前の『本当にやりたかったことを、今すぐはじめよう!』の読書メモの時にも書いたのですが、結果よりも過程を大事に思っているか、これが決定的に大事ですね。 プロセスを楽しむことなければ、結果だらけの世の中、すぐにストレスで胃が痛くなってしまいます。 特に、コロナなんて、理不尽な不可抗力の最たるものですからね・・・。 自分が何をやったか、何をできたかにこだわりすぎると、おじゃんになったときにすごく落ち込んだり、結果が悪いのを周りのせいにしてしまいがちです。 そうではなく、プロセスなんです。 プロセスを見ていた人たちが、勝手に変わっていくのであって、人を勝手に評価して勝手に変えようとしても、ダメなのです。 さあ、そのプロセスで、何を大事にしていくか? それはまた後のところから、引用してみましょう。 ・スタッフに対しては、一緒に仕事ができることに感謝し、どのような出来事があろうとも相手を否定することなく、やる気になる言葉や機会を与え続けます。 そして、スタッフの成長を何よりも楽しみにして、何かひとつでもできるようになれば自分のことのように喜びます。 (p107) ここに書かれていることは、理想かもしれません。 でも、これができるリーダーと一緒に働けたら、本当にうれしいでしょうね。 仕事をするプロセスの中で、一緒に働く人たちに対し、こういった感謝の気持ちを持ち続け、好意的・肯定的な関わりができるかどうか、好意的・肯定的な受け止め方ができるかどうか。 リーダーの資質というのは、決して知識や技術、経験が一番にあるのではない。 一番は、周りとの関係性なのですね。 えらそうに書いていますが、僕が一番できていない部分です!! ・「人を変えることができるのは人だけだ。 身近な人たちの気持ちなんだよ」 (p114:マンガの中のセリフ) 僕がマンガの中で一番「いいセリフだ」と思ったのが、このセリフです。 「気持ち」というたった3文字の言葉に、本質がギュッと詰まっています。 僕は気持ちを表現するのがヘタなので、その分、いっそう身に沁みます。 ・人は、他人との強い絆を実感することで、どんな困難でも乗り越えていくことができるようになるのです。 (p148) 非常事態における対処行動は、ひょっとするとリーダーのトップダウンでやったほうが、速く結果が出て、いいのかもしれません。しかし、1人の力で何かを成しえたとしても、上に書いてあるような「強い絆」の実感は、ありえないでしょう。 人と一緒にやるということは、その分、時間もかかるし、面倒も多い。 それでもなぜ一緒にやるのか? 乗り越えた後の「強い絆」の実感が、何よりの報酬なのかもしれません。 ======================= 本書を読み返してみて、「1人でやるより、みんなとやろう」という気持ちを強く持ちました。結果の見えない暗い夜道のようなプロセスですが、心に明るい灯をともし、がんばっていきたいと思います。・・・しんどいけど! ▼本田健×バシャール『本当にやりたかったことを、今すぐはじめよう!』(2021/8/30の日記) ▼福島正伸『キミが働く理由(わけ)』5~相手を「信じ切る」 (2010/01/31の日記) ▼福島正伸『未来が輝く魔法の言葉100』2~「すべてはたった一人の本気からはじまる」 (2012/02/03の日記)
2021.09.03
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鴨頭嘉人さんの『夢を叶える5つの力』を読み終わりました。『夢を叶える5つの力~根拠のない思い込みで駆け上がれ!』(鴨頭 嘉人、かも出版・サンクチュアリ出版、税別12000円、CD付)【中古】 夢を叶える5つの力 根拠のない思い込みで駆け上がれ! /鴨頭嘉人かなり高い本です。目ん玉が飛び出ます。ただ、僕は過去に1万円の本を買って読んでみたらすごくよかった経験があるので、思い切って買ってみました。ただし、中古で・・・。(^^;)本を開いてみて、驚きました。かなり高い本だから、文字がびっしりなんだろうと思っていましたが・・・文字数少なめで、余白が多い。(笑)ただ、本書の場合、この余白がポイントだと言えます。かもがしらサンは「炎の講演家」を自称されているのですが、講演でいうところの「間の取り方」を余白で表現されています。また、文字数が少ないからこそ、大事なことが要点を絞って短く記載されており、頭の中にスッと入ってきやすいです。タイトルには「5つの力」とありますが、ほぼ1つの力です。その1つについては、本書でも付属CDでも力強くその重要性を力説されています。付属CDでは「炎の講演家」の熱い講演が見事に再現されています。このCDだけでも、買う価値があると思います。著名人の講演CDというのは、昔から割と高値で販売されていたりしましたが、それを考えると12000円という価格設定もうなづけるところです。ただ、かもがしらサンの講演自体はYouTubeで無料公開されているものも多いので、まずはそういったものでファンになって、「これはぜひお金を払って買わなくちゃ」という気になった人向けではあります。間口が広いのは、いいことだと思います。結論を言うと、大変いい本だと思いました!この本で僕が学んだことを一言で言うなら、「未来イメージ」です。他の成功者も語っておられますが、「絶対こうなる」「絶対こうする」という、ワクワクする未来イメージ。それを、具体的にはっきりと持って、行動すること。これって、本当に大事ですね。====================・あなたが発した言葉が伝わるんじゃないんです。 あなたが喋ってるとき、あなたの脳の中に思い描いている イメージが伝わっているんです。(p339より)====================また、「依存ではなく、覚悟」というメッセージも、身につまされました。日頃から覚悟がなくて環境に依存しているので、そのループを断ち切りたいと思いました。====================・「もしも誰もいなくなっても、俺はやる! 1人でもやるんだ!」(p371より)====================かもがしらサンを見習って、本から受けた影響を実際の行動に移していきたいところです。ちなみに、文字数は少ないですが、本の厚みは、かなりあります。辞書みたいな、厚さです。さすが炎の講演家、アツイ!(笑)ところで、本書付属のCDは「人間力大學」での講演を収録したものです。「人間力」とは、今まさに求められているチカラそのもの。AIが幅をきかせ始めました。だからこそ、人間にしかできないこと、人間力が求められています。「人間力大學」のホームページをのぞいてみました。▼人間力大學オンライン今ならオンラインでの講演視聴ができるんですね。利用料も割と安く設定されていました。継続して学び続けるなら、こういったサービスに申し込むのもいいですね。▼鴨頭 嘉人(さんの子どもの、)『自己肯定力』 (2021/07/04の日記)▼「こぼれ球でいいんです。」 ~税所篤快『突破力と無力』 (2020/05/31の日記)▼『解決志向ブリーフセラピー』第2回~イメージを描いてから、電信柱を立てよう (2007/08/19の日記)
2021.08.05
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ゴールデンウィークですが外出自粛で自宅で過ごさざるを得ない状況です。演劇好きな方は、次のサイトで演劇鑑賞、というのはいかがでしょう。▼ https://v2.kan-geki.com/ ====================・全国 491 劇団 1708 作品が観放題! ・月額950円(税別)のライセンスを購入するとスタンダード会員になり、全ての作品を視聴できます。(公式サイトの説明より)====================僕はだいぶ前に利用していたことがあるのですが、その頃よりずいぶん観られるお芝居が増えています。また、前は1つ1つお金を払って観ていたような気がするのですが、月額約1000円で見放題とかなりお得なことになっています。なので、ゴールデンウィークもあることですし、5月1日に利用を再開し、5月は演劇鑑賞を楽しもうかと考えています。お金を払わなくても、有料配信の冒頭3分は、無料で視聴できます。観たいものが見つかったら、ぜひ利用登録してみてください。3分だとストーリーとかはよく分かりませんが、芝居が始まる前の、期待感とか、ワクワク感とかは伝わってきます。舞台装置や舞台美術の感じも分かります。演劇は総合芸術なので、音楽・美術・照明・脚本・演技など・・・いろいろなところに楽しめる要素があります。映画も総合芸術ですが、映画と違って演劇はテレビやレンタルビデオ店などでの日常の露出がほとんどない。そのため、「特別」感は映画よりも強いです。レア度満点です。また、撮り直しなし・編集なしのライブが演劇の醍醐味のため、役者のその一瞬にかけるエネルギーがすごいです。役者のエネルギーをストレートに感じるには、やはり、映画より、演劇かなあ、と思っています。劇場で実際に観るのが一番なんですけどね。脚本についても、演劇の脚本は映画の脚本とは文化が違うというか、独特のものがあります。実験的なものも多くあるので、「普通じゃないものを観てみたい」という人は、映画より演劇のほうがいろいろ見つかるかもデス。そんなこんなで、せっかくのゴールデンウィーク。普段は観ない演劇を観るのも、いいのでは?劇団もこのコロナのあおりを食って、公演が打てずに困っていると思います。リモート演劇鑑賞で、少しでも各劇団の収入になるようなら、互いにとってメリットがあるかと。劇場に行けなくても、演劇界を救うために、リモートで観ましょう!ちなみに僕のオススメは、鴻上尚史さんの「虚構の劇団」です。最近兵庫県豊岡市を「演劇のまち」として盛り上げるために越してこられた平田オリザさんの青年団も気になります。同じく兵庫県内の市民ミュージカル「丹波篠山市民ミュージカル」も取り扱いがあり、ビックリです。(こちらは、なんと無料で観れます!)若者の熱気を感じるなら、「《日本一おもしろい学生劇団を決める》 全国学生演劇祭」を観るのもいいですね。ちなみに、演劇の教育的効果については、僕は、ものすごいものがあると思っています。「学芸会を全国の小学校で復活させたい」と、密かにもくろんでいます。国語教育や特別支援教育、デジタル情報端末との相性もバッチぐーです。そのうち、そのテーマでブログを書きたいです。(関連する過去記事)▼演劇・ミュージカルのDVDをヤフオクで売っています (2021/01/09の日記)▼大衆演劇を観た!(新開地劇場で、恋川純弥さん・恋川純さんの公演) (2018/12/16の日記)▼「TEACHERS~職員室より愛を込めて~」 (2009/07/23の日記)▼演技指導のこと+読書報告(特別支援のおすすめ本!) (2006/12/03の日記)▼劇団四季ミュージカル「リトルマーメイド」3000回記念公演を観劇(チケット入手の経緯も掲載) (2019/10/14の日記)▼「講師は役者で演出家」荻野文子(2205/12/29,読売新聞) (2006/01/04の日記)
2021.04.30
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前回の日記に関連して、「会社」の話です。(▼前回の日記: 働き方改革の究極形?「好きな日に働き、嫌いな仕事はやらなくていい」という会社 )「会社」も「学校」もそうですが、管理しない会社=自由な会社(管理しない学校=自由な学校)がいいんだ、という考え方が近年、広がりつつあります。それは、もちろん理想だと思いますが、はたしてそううまくいくのか!?このあたりを、今日はもう少し掘り下げてみたいと思います。そこで、そういう話題にぴったりの本を取り上げます。こちらです!『管理しない会社がうまくいくワケ 自分の小さな「箱」から脱出する方法≪ビジネス編≫』(アービンジャー・インスティチュート)僕が非常にショックを受けた「箱」シリーズの一つです。「箱」の本の基本的な考え方については、以下の過去記事をお読みください。▼子どもを「物として」見ていないか? ~『2日で人生が変わる「箱」の法則 決定版』 (2020/6/29の日記)▼字をきれいに書くことは「箱」の外に出ること (2009/2/13の日記)さてさて、『管理しない会社がうまくいくワケ』というタイトル自体が、管理しない会社=うまくいくという前提に立っているワケですが、皆さんきっと、「そううまくいくわけがない!」とお思いでしょう。なにしろ、僕がそうですから。そういうわけで、本書の中で述べられているその「ワケ」というのを少し拾ってみたいと思います。僕がこの本の中で一番印象に残ったのが、こちら。「相手は、『行動』と『マインドセット』の双方に反応する。」(p34)モデルとなる行動を示す、というのはよく言われていることですが、「マインドセット」も同じぐらい重要、というのは盲点でした。マインドセット(意識)は目に見えませんからね。引用元の次のページには、項目の見出しとして「『自分の意志』による行動こそ、大きな変化につながる」とあり、「マインドセットを変えようとした組織は、行動の変化だけにアプローチした組織よりも4倍も成功する率が高い」という数字も示されています。(ともに、p35)管理しない、自主性を重んじることの重要性は、ひとえにそのことに集約されている気がします。本書の大部分は、「管理しない会社」が持っているマインドセットについての記述です。シンプルに言うと、相手の身になって、自分から行動しようとすること。このシリーズの言い方で言うと、「箱」から出ることです。現状を打破する組織をつくりたいなら、会社経営に関わる人でなくても、大いに参考になると思います!もちろん、「教育」との相性もバッチリです。
2021.02.10
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小林正観さんの本はたまに読みたくなります。ゆるくて面白いお話がたくさん書かれています。それをマンガにしたのが、これ。 『マンガでわかる 100%幸せな1%の人々』(小林 正観、KADOKAWA、2017、絶版(古本にて流通))【電子書籍版】本書の中で覚えておきたいと思ったところを、メモしました。=============================『マンガでわかる 100%幸せな1%の人々』 ・「扇を思い浮かべなさい」 少ししか開かない扇だと 受け入れられない人に イライラするけど 180度に広げたら 受け入れることができる――(p101より)・相手を受け入れること、 「たしかにそういう価値観の人もいるよね」と、 「私」の心の許容範囲を広げることで、 「私」自身がラクになれるのです。・まさに、自分がラクに生きるための「奥義」なのです。(p110より)「扇が奥義」っていうのが、しゃれていて、おもしろい! そして、対人関係の受け入れられる範囲を、非常にうまくたとえていると思います。 自分が今受け入れることができないでいる人が、 あっちにも、こっちにもいるとしたら・・・ それは、自分自身の扇が広がっていないのかもしれませんね。 扇をイメージすることで、 相手の問題から自分自身の問題に転換することができる。 名言だと思います!・怒鳴ったり、怒ったり、威張ったりするのは、 自分が偉いと勘違いしているだけです。・「私」がすべてを決めています。 すべてが自分にちょうどいいのです。(p128より)これも、「自分自身の問題」と気づかせてくれる 愛ある教えです。 思い上がった態度で人と接すると、人は離れていってしまいますよね。 今周りにいる人たちを大事にする。 「すべてが自分にちょうどいい」。 そう思いながら、「自分」を高めていけると、 周りの人たちも、自然と変わっていくのではないでしょうか。 たぶん、きっと。・(子育ては、)「ありとあらゆることが楽しい」と、 「行動」で知らせるようにすること(p143より)・子どもに「なんでも肯定すること」を教え込んだほうがいい(p144より)最後は子育てに関することです。 子どもは、大人が言ったとおりにはならず、大人がしたとおりになる。 やはり、大人の「行動」が大事ですね。 そして、子どもには、「なんでも肯定すること」を教える。 なるほど。 別の本で、ストレスの正体は「否定性」ということを読んだ覚えがあります。 なんでも肯定することができれば、すべての経験が財産になり、 明るく楽しく人生を過ごせるのではないでしょうか。 愚痴、悪口、泣き言、文句ばかりの人生と、どちらがいいでしょう。 子どもには、ぜひ明るい未来を提供したいものです。 そのためには、まず周りにいる大人が、肯定的になることですね!=============================いかがでしたか?なかなか面白く、含蓄のある言葉だと思いませんでしたか?小林正観さんはもう亡くなられたのですが、著書をたくさん残されています。マンガを入り口にして著書を手に取ってみるのも、いいと思いますよ!(関連する過去記事)▼ 普段の逆をしよう ~小林正観『宇宙一がんばらない幸せの法則』 (2021/1/6の日記)
2021.01.27
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僕は小学校で通級指導を担当しています。通級指導って、基本的には個に応じた指導なのですが、別に個別学習塾みたいにして勉強を教えているわけではありません。子どもそれぞれの困り感に寄り添い、どうしたらいいかを一緒に考え、その子に合った目標を立てて、計画的に「自立活動」と呼ばれるいろいろな活動を行ないます。学校の教職員は集団指導を行なう人が多いので、その中では特殊な役割と言えるでしょう。同じ仕事をしている人は校内はおろか勤務市内でも数えるほどしかいません。初めて担当になったときに何をしていいか分からなくて困る人が多いのでは、と思います。「もしかすると学級担任よりも養護教諭(保健の先生)のほうが役割的には近いかも?」というは、前から思っていました。そして、『アドラー流“勇気づけ”保健指導』という本を手に取りました。読んでみると、養護教諭どころか、民間の会社で働いている人に「保健指導」をする人の本でした。(笑)ところがこれが、想像していたよりも、通級指導に生かせる内容が多かったのです。『ミレイ先生のアドラー流“勇気づけ”保健指導 アドラー心理学で面談技法のスキルが身につく!』(上谷 実礼、 メディカ出版 、2017、税別2600円)本書から勉強になった部分を少しご紹介します。============================= 『アドラー流“勇気づけ”保健指導』 ・「課題の分離を行い、共同の課題にすること」・相談者が自身の健康課題に向き合うことが支援者に貢献することにもなるということが伝わり、相談者の貢献感も高まります。・「どのようになっていたいか」を相談者自身が決める (p114-115より) アドラー心理学では「課題の分離」ということが言われます。 目の前の人が困っているとして、それはその人の課題であって、自分の課題ではない。 自分の課題とは明確に分けよう、背負い込みすぎないようにしよう、といったものです。 しかし、そうすると教育の分野では、目の前の子どものことは自分の課題ではないということになってしまいます。 子どもの悩みに引きずられないためにはそれでいいのかもしれませんが・・・。 そこで、たとえば子どもが目標を立てたとき、「その目標がかなったら、先生もうれしいな」といったような気持ちを伝え、子どもががんばることが、相手も喜ばせることを意識させるのです。 アドラー心理学では、「幸福とは貢献感である」と捉えています。 子どもと大人が互いに相手に貢献し合う関係であることを確認すれば、子どもの課題が共通の課題になり、それに向かってがんばることが、相手に貢献することにもなる。 こういう考え方は、本書を読む前にアドラー心理学の本をいくつも読んでいたからすんなり腑に落ちたのかもしれませんが、本書によってよりはっきりイメージでき、よかったです。 ・支援者であるあなたの感情がイライラ、モヤモヤと動くときは、あなた自身の考え方や物事のとらえ方、あなたの中の思い込みに気づくチャンスなのです。 (p141より)・イライラしてしまう一番のポイントは、 相手をコントロールしようとする気持ちです。(p184より)対人援助職でよくある悩みは、相手が自分の思ったとおりに動いてくれないことからくるイライラでしょうか。仕事でなくても、普段の人間関係でも、そうですね。 これは、解決するのでしょうか。 「相手が自分の思ったとおりに動いてくれない」のは、ある意味当たり前です。 自分自身は、誰かの言うとおりに動くロボットではありませんよね。他の人も同じです。 だからこそ、自分がそれに気づくことが、とても大事。 イライラする人は、自分が悪いとは思っていない。 逆に言うと、イライラしない人は、自分の思い込みかもしれないという自己に対する客観性を持っている人。 僕自身は、自分に余裕がないとすぐにイライラしてしまいます。 そこで「相手が悪い」と思うのではなく、「自分に余裕がないから」と思えるのがまずスタートかな、と思っています。・「ニーズなきところにサプライなし」・「目の前のこの人は、いつか自分なりにちょうどいいタイミングで健康課題に向き合う力をもっている」と信じるところから始めてみてください(p186より)自分がさせようと思っていることを、相手がしようとしないとき。 そんなときはしょっちゅうあります。 相手の課題における目標を決めるのも相手なら、そもそもしようとするかどうかを決めるのも相手。 教育ではしばしば言えることですが、「信じて待つ」ことも必要です。 短期的な即効的効果を求めるなら、いろいろなやり方はあるでしょう。 しかし、長期的に「信じる」ことこそが、もっとも大切な支援者の仕事なのかもしれません。・あなたが変わっていく姿を見せることで、 そのうち周囲が興味をもちはじめる・まずは自分自身が仕事を通して本当に幸せになりましょう。 自分を勇気づけられる人になりましょう。(p196より)・支援者を勇気づけていると、「相談者を勇気づけている自分が発する勇気づけの言葉」によって、支援者であるあなた自身も勇気づけられる(p200より) アドラーの「勇気づけ」という言葉が僕は大好きです。 相手を勇気づけている行為そのものが、自分も勇気づけている。 こういった対人関係における循環が、相手を直接変えようとしなくても、互いがよいほうに変わっていくムードを生み出すのではないでしょうか。 ============================= アドラー心理学の本はいろいろ読みましたが、本書は具体的な事例が「通級指導」における子どもとのやりとりに重なり、僕としてはとてもよかったです。教育とは違う場面での事例も、とても参考になるものですね。
2021.01.11
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僕が忘れられない自己啓発本といえば、「箱」の法則。人間関係でうまくいかないのは、自分が原因ではないかということに思い至らせてくれた本です。他の自己啓発本でも同じようなことは言われているのかもしれません。ただ、この本はとても分かりやすく引き込まれるストーリーで、自然と気づかされる仕掛けが、絶妙でした!そんな「箱」シリーズの決定版が、いつの間にか出ていました。『2日で人生が変わる「箱」の法則 決定版 人間関係のモヤモヤを解決するために』(アービンジャー・インスティチュート、祥伝社、2017、1700円)この本のオビには、「職場、夫婦、友人、親子関係。 すべての悩みが解決する!」とありました。まさに、そのとおり。ストーリーの登場人物と同じ感情を経由しながら、「箱」の法則についてわかりやすく学べる!本当に、勉強になります!!ストーリーは『自分の小さな「箱」から脱出する方法』第2弾を10年ぶりに新しくしたもの。ただ、僕の場合、第2弾を読んだのがかなり前なので、もうすっかり忘れていました。なので、とても新鮮に、楽しく読めました。やはり、「箱に入っている」という比喩が、秀逸。印象的なこの比喩は、とても記憶に残ります。今回の決定版は、「まとめ」のような形で図解がついていて、それによって「ふむ、こういうことか!」とさらに「箱」の法則の理解を固めることができました。ストーリーで特に印象的だったのは、嫌がって逃げる子どもに対する接し方の場面。ネタバレになりますので、文字色を反転させて書きます。「靴を脱ぐ」という場面です。後々の解説で、そのことについて、次のように書かれています。====================・「私が靴を脱いだことは、ジェニーの世界にともに身を置くということであり、 そして、それこそがここで私たちがしようとしていることなのです。」(p212)====================この本では、相手をどう扱っているのか、という自分自身のスタンスが、しつこいほど、問われます。まさに、それこそが、人間関係の要諦なのです。「人として」の対義語として、「物として」という言葉が、よく出てきます。相手を「物として」扱っているのではないか。この表現に、僕は喉元に刃物を突きつけられた気になります。直接的に、ぐいっと自分に迫ってくる言葉です。先ほどの解説の後に続く台詞をまた少し、引用しましょう。====================・「子どもたちの苦難を一緒に体験することは、(略) 彼らの心が敵対的にならないようにするのを助けてくれる」(p213)====================大人が子どもと敵対的になってしまうとき、もしかしたら、子どもを物として扱っているのではないか?そんなことを振り返らせてくれる本です。子どもと接するすべての方に、強く、おすすめします。子どもを「物として」見ている、というのは、つまり、「箱」に入っている、ということですが、この本の中ではお互いに「箱」に入っている状態から抜けられなくしている図式も、紹介されています。「共謀の図式」です。(p314など)====================・共謀の図式は、箱に入っている人が他人をそれに反応して箱に入らせてしまう・私たちが箱に入っているとき、全力で相手に勝つ必要がある・互いに相手がしている自己正当化の理由を与え合っている・私たちが箱に入っていて、自分がもっともだと思う必要がある場合、(略) 正当化されることが最優先される。(p315)====================今まさにこれに当てはまることを経験している人は、ぜひ、この本を読んでみてください。最後に、「誰かに変わってほしいなら」というところを、引用します。====================・第一にすることは、なぜ変わってほしいのかを考えることだ。 自分の利益のためなのか、あるいは相手のためになるからか?・相手から話を聞いて学ぼうという気はあるか?(p321)====================自分のこととして受け止めざるを得ない本書のストーリー、あなたは果たしてどのように受け止めるでしょうか。ちなみに僕が「箱」の法則の本についてブログに書いたのは、12年前。(▼人生を変える本『自分の小さな「箱」から脱出する方法』)あれから、12年・・・。12年間、僕の頭の中に残り続けた「箱」という言葉。やはり、すごい、インパクトをもった言葉です。
2020.06.29
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昨日の日記に書いた自選「ホスピタルクラウン3部作」の2冊目。『ホスピタルクラウン 病院に笑いを届ける道化師』 『ホスピタルクラウン 病院に笑いを届ける道化師 』 (Sanctuary book、大棟耕介、2007、1400円)この本からは、自分を下げる勇気をいただきました。自分を下げると、すなわち、相手を上げることになります。僕は昔から「よく思われたい」という気持ちが強い。だからこそ、あえて馬鹿なことをやるとか、自分が下に見られることを嫌っていました。しかし、本書の著者の大棟耕介(おおむねこうすけ)さん=クラウンKさんは、自分から馬鹿なことをどんどんやります。クラウンKさんは、こう書かれています。====================・病室をたずねるときは、なんでも子どもに教えてもらうようにしている。 そうやって優位な立場にしてあげると 子どもはみるみる目を輝かせてくれる。 (p24より)========================================・ぼくたち道化師にとって、芸はお客さんと近づくための手段でしかない。 3つのボールを使っていたら、たとえばわざとボールを1つ落とし、お客さんに拾ってもらう。 (p65より)========================================・お母さんだって、友だちだって、仕事の相手だって、主役にしてあげればみんな笑ってくれる。 (p187り)====================僕はみんなに好かれたいと思っています。みんなが笑顔になれればいいなあ、と思っています。自分がよく見られることと、みんなが笑顔になることを秤にかければ、みんなが笑顔になるほうが重いよなあ、と考えました。少しずつですが、馬鹿なことができるようになっています。2020年、今年は去年よりも、馬鹿なことをやろう。そう、思います。本書の表紙のメッセージが、本書を集約しています。「よく、子どもたちにしかられます。 よく、子どもたちに笑われます。 それが僕の仕事です。」たとえ注意・叱責をしなければいけないような子どもたちに出会ったときでも、ホスピタルクラウンの精神で、彼ら・彼女らから笑われるようなアプローチをとりたい、と思う、2020年の年頭です。
2020.01.04
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『愛着障害』という本を読みました。『愛着障害 子ども時代を引きずる人々』 (岡田尊司、光文社新書、税別860円)作家など著名人の実例を引き、愛着障害についてわかりやすく解説しています。夏目漱石やスティーブ・ジョブズなどが出てきて、読み物としても面白く読めました。著名人の輝かしい一面だけではなく、育ってきた背景や大人になるまでの苦悩などを含めて知ることができ、人間に対する理解が深まります。例えば、僕が知って驚いたのは、次のようなことです。========================・ビル・クリントンは、自らアダルト・チルドレンだと告白している。(p90)・養父と母親は口げんかだけでは足りず、お互いが銃を持ち出すこともあったという。 実際、寝室の壁には、発砲してできた弾痕が残っていた。(p92)========================アメリカという大国の大統領といえど、そのような背景を持っていたのだと知ることで、人は誰もそれぞれ苦悩を抱えて生きているのだということを思わされます。また、愛着障害の子どもの教育に携わる人にとっては、次のような情報も、見過ごすことができないのではないか、と思います。========================・愛着障害の人は、自分の潜在的な能力を活かせていないことが多い。・愛着障害の改善とともに、知能指数が1年あるいは2年の間に30以上も上がったという例がいくつかある。・愛着障害による発達の問題の場合には、劇的に改善するということが少なからず起きるのである。(p141)========================「愛着障害」について知るには、これ一冊にかなりの情報がまとまっていて、オススメです。「愛着障害」の負の面だけでなく、メリットについてもふれてあります。========================・愛着が不完全で、安全基地をもたない場合には、そこに縛られることがないので、まったく常識を超えた目で社会を見たり、物事を感じたり、発想することができやすい。 これが、独創性という点で、大きな強みを生むのである。(p184)・創造する者にとって、愛着障害はほとんど不可欠な原動力であり、愛着障害をもたないものが、偉大な創造を行った例は、むしろ稀と言っても差し支えないだろう。(p185)========================仮に自分が愛着障害だとしても、そのメリットを生かす、ということも考えられるわけです。物事には何事にも負の側面もあれば、正の側面もあります。その両方を見ることで、生きるエネルギーが湧いてくるかもしれません。巻末には愛着障害のタイプを知るためのチェックリストもついています。(「愛着スタイル診断テスト」:自分自身でチェックするもので、大人向けのチェックリストです。)僕は、回避型の傾向が特に強いけれど、不安型の要素もある、と出ました。納得できる結果でした。自分を見つめ直すにも、いいかもしれません。回避型などの「愛着スタイル」については、「愛着スタイルと対人関係、仕事、愛情」という章で解説されています。たとえば、「回避型のコア・ウィッシュは、縛られないことである。」とあります。(p212)まさに、僕がそうです。(^^)「回避型の人は、面倒くさがり屋でもある。」「お尻に火がつくまで放っておくということも多い」(p216)ということも書いてあります。これも、当たっています。(^^;)占いみたいに、「当たってるー!」と思うだけでも面白いですが、そうやって自分を客観的に見て、自分への理解を深めることが、上手に自分と付き合って人生を歩んでいくために有効な気がします。もちろん、傾向というだけで、必ずしもそうだと言い切れるものでもありません。仮にそうだとしても、強い意志があれば改めることもできるでしょう。どんな自分で生きていくかは、自分で決めれば良いのです。そのために、たとえば愛着障害の傾向の中に自分の要素が強く出ていると思ったら、こういう「愛着障害」の本を読むのも良いでしょうし、発達障害の場合でも、同じです。本の中の情報が全てではありませんが、知ることで、自分をつかむきっかけができるのであれば、長い人生、本は読んでおいて損はない、と思います。ちなみに、最終章のテーマは、「愛着障害の克服」です。ここにもまた、興味深いことが、たくさん書かれていました。キーワードを挙げるなら、「無条件の肯定」でしょうか。次の箇所は特に、「愛着障害」と思われる子どもと関わる際の大きなアドバイスとして受け止めました。========================・愛着障害を抱えた人が良くなっていく過程において、その傷が深いほど、自分を支えてくれる人に甘えようとする一方で、反抗的になったり困らせたりするのが目立つようになる時期がある。(p278)・このとき、支える側が腹を立てて、拒否的になったり、否定的な反応を返したりしたのでは、元の木阿弥になってしまう。・支える側が反抗することを許容し、受け止め、それに動揺せず、その気持ちを認めてやることが大事である。(p279)========================「愛着障害」と思われる子どもは、時に相手が一番傷つくような言葉を選んで投げつけてくることもあります。それで腹が立たない方がおかしい、といった状況に、「支える側」が追い込まれることもあります。ただ、そうしたときに、上に示されたような「良くなっていく過程」といった認識があれば、もしかすると、気持ちを大きく持って、受け止めることが、可能かもしれません。お互い、人間のことですから、当然、腹が立つこともあれば、言い過ぎることもあります。それも含めて、人間なのですから、「人間とは、面白い生き物だ」と思えるくらいの度量で、ドーンと構えておければ、案外うまくいくことになるのかもしれません。「愛着障害」とは、なかなかにやっかいなものであり、同時に、広い世の中では普通にありえるものでもあります。生まれてから今までの、自分ではどうしようもない生育環境に大きく起因することもあり、「どうしようもない」と思えば本当にどうしようもなくなります。しかし、「どうしようもない」ことを言ったりやったりしてしまうその理由に思い至る時、人は、優しくなれるのではないでしょうか。過去にではなく、未来に目を向けよう。人は、これから、変われる!
2019.10.18
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なんかこの間から対人関係の問題を扱っております。その流れで、今回は『身近な人の「攻撃」がなくなる本』を紹介します。『身近な人の「攻撃」がスーッとなくなる本』(水島広子、大和出版、2012、税別1300円)著者の水島広子さんは精神科医で、対人関係療法専門クリニックの院長さん。著書は数多く出されています。対人関係でしんどいときには、よく彼女の本を読んだものです。非常に分かりやすく具体的に整理して書かれてあり、対人関係で今まさに悩んでいる人にとっては、救いの本となることが多いと思います。今回の本では、「攻撃」してくる人と同じ土俵に乗らない、といったアドバイスがされると共に、「じゃあ、いったいどうしたらいいの?」という具体的な反応行動も示されています。=============================『身近な人の「攻撃」がスーッとなくなる本』 前回のブログでは、 「思い通りに行かない」→だから、「自分が自分を改善する」という考え方にふれました。 そうは言っても、相手に対して、具体的にどのような言葉でどう答えたり、 話しかけたりしていくべきか? ケースバイケースのところはあるのでしょうが、 本書では以下のような例が示されています。・相手の事情を聞いてみる・攻撃されている、と思えば、どうしても自己防衛してしまう・「責めているわけではない」ということをきちんと伝える・「あなたのことだから 何か事情があるのだと思うけど」(p118より)・相手を主体的に参加させる・「あなただったら どういうやり方をする?」と聞いてみる・主体的に参加し始めると、被害者意識が減りますから、「攻撃」しにくくなってきます。(p133より)・相手の敷地を尊重する=自分の土俵に乗せる・「相手がどう思おうと自由」と認識すること(p169より)「攻撃」に対しては、反射的に闘争・逃走反応というのが起こりやすくなりますから、 戦ったり逃げたりする以外の第3の選択肢というのは意識的に選択しないといけません。 で、闘争・逃走反応が起こっている時には自分に焦点が当たっているので、 相手のことに意識を向ける。 これだけでも、だいぶ、違ってくるかもしれません。 ただ、本書には自分のことを全く話題にしてはいけないとも書いていません。 他には、「私を主語にする」などの話し方も、示されています。 いわゆる、「Iメッセージ」ですね。・批判ではなく、お願いをする・「ボク困ってるんだ お願い」←→「君は間違っている」(p157より)p157に関しては、かわいい動物のイラストで擬人化して、 マンガチックに描かれています。 この本に限らず、図解やイラストで大事なポイントをうまくまとめてあるページは、 自分の記録用として携帯で写真に撮っておいて、自分用のノートに貼り付けたり、 折に触れて写真を見るようにするといいかもしれません。 p173の「相手の『今』に集中する」も、とてもいいイラストです。 ポイントをマンガで掲載することで、セリフと表情がすっと頭に入ってきて、 「なるほど」と理解することができます。 ぼくは、「攻撃」されると、 相手の話よりも、自分が相手にどう言うか(=言い訳)を考えがちになります。 「そういうのは自分の防衛反応だなあ」 「自分のことだけを考えていると、結局相手は怒るだけになるなあ」 「逆に、相手のことを一所懸命考えると、いいんだなあ」 と、反省しました。============================= 例によって、電子書籍版もあります。電子書籍版のほうが、300円くらい安いですし、試し読みもできます。『上司・友人・家族・ご近所… 身近な人の「攻撃」がスーッとなくなる本』(大和出版)【電子書籍】[ 水島広子 ]
2019.09.03
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僕はかなり失礼な人間だと思います。あまり礼儀を重んじないところがあります。そこで、「それではいけないかもしれない」と思ったときに買った本が、コレ。『そこのあなた!その自己中マナー、失礼です!! 3秒で身につく!新社会人の徹底マナー』(河村晴美、経済界、2013、1300円)本当は新社会人が読む本らしい。(^0^;)その本の中から、基本中の基本2つをご紹介。=============================== 『そこのあなた!その自己中マナー、失礼です!!』 ・人と接するときは、目を合わせるだけではなく、おへそからビームを出すように、相手に身体も向けてロックオンすることが重要(p77より)僕はけっこう、身体の向きを変えずに「ありがとう」とお礼を伝えたり、「はい」と返事をしたりすることがあります。反省です・・・。 ちなみに、本書の中の具体的エピソードによると、郷ひろみさんはできていたそうです。 郷ひろみさんから、身体の向きをロックオンされて「ありがとう!」なんてはっきり言われた日にゃあ、「うひゃ~~」って、なりますよね。一気にファンになりますね。・気持ちよいあいさつは、自分をカチッと仕事モードにしてくれます。・お腹から声を出してあいさつすると、元気もわいてきます。・仕事のできる人は、あいさつ一語で周囲にやる気を波及させていくのです。(p110より)僕自身はできていませんが、そういう方を何度も見たことがあります。 やっぱり、気持ちのよいあいさつは、素晴らしいですね。 そういう人は、応援したくなりますよね。 あいさつは、周囲を変える。 不満があるなら、あいさつで周囲を変えるのだ!=============================本棚の整理のため、昔読んだ本を読み返していて、今回ブログに紹介するはこびになりました。今回の本の内容は、僕が全く出来ていない、ということで反省したために書いたのであって、これっぽっちも、僕ができているということはありませんので、あしからず。う~む、社会人1年目をやり直した方がいいかなあ・・・。(>。<;)
2018.08.10
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前回のブログ記事は「リフレーミング」についてでした。(▼堀公俊『悩まない!技術 人生を変えるリフレーミング思考』)リフレーミングはマイナス思考をプラス思考に変えたりしますので、重宝します。対人援助コミュニケーション全般に有用なスキルだと思います。勿論、会議などを円滑に進めるファシリテーターにも、大変重要なスキルです。ちょうど今度、勤務校の研究会があり、授業協議会の司会をする機会があります。この機会にファシリテーションについての本も、読み直してみました。非常に読みやすく写真などの具体的な例示に富んだおすすめの本と言えば、ちょんせいこさんの『元気になる会議~ホワイトボードミーティングのすすめ方~』です。 『元気になる会議 ホワイトボード・ミーティングのすすめ方』(ちょんせいこ、解放出版社、2010、1600円)要点がまとめてあるので、読み返すのも早かったです。印象に残ったところを少し、メモに残しておきます。=============================『元気になる会議』をちょろちょろと・・・・p20に、「ペアで話を聴き合います。」というキャプション付きの写真が掲載されています。 「聴き合い」はちょうど今度の研究会での協議における重要キーワードになっていました。 参加者同士の聴き合いを意識し、こんな写真のように参加者同士が和気あいあいとコミュニケーションできたらいいな、と思いました。・p38の終わりごろに、「ファシリテーターがよく使う言葉」が掲載されています。 「『~というと?』『具体的には?』『イメージは?』『たとえば?』『ほかには?』などのオープンクエスチョン」と書かれています。 ファシリテーターとして、意識して使っていきたいと思います。・この本には実際の会議の進め方の例も載っています。 p42~の「会議イメージ」を読むと、「わりと一人に突っ込んで訊くんだな」ということがわかります。 本書には、特別支援教育におけるケース会議の実例も載っています。 特別支援教育コーディネーターの方にも、大変参考になると思います。・本書の中で一番意識しておきたいポイントだと思ったのは、 p50の「発散は、具体的な情報を共有できるまで」というところ。 参加者の発言を引き出す際、どこまで引き出せばいいのか。 大事なのは、参加者同士がイメージを共有できることです。 できれば動画モードで情景が共有できる状態までを目指したいと思います。=============================授業協議会の司会をするにあたって、ファシリテーションについての大変よい振り返りができました。研究会は金曜です。病院の通院や通級の他校巡回等で研究会準備をほとんど他の人に任せてしまっている分、当日自分に期待されている役割はしっかり果たしたいと思います。
2017.11.29
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僕が読んでよかった本は、いつかブログで紹介しようと思って、並べてあります。そのストックは、今、50冊ぐらいになっています。(^^)今日は、その中から、中谷彰宏さんの本を取り上げます。『プラス1%の企画力』(中谷彰宏、ダイヤモンド社、、1300円※リンクは電子書籍1123円) 僕は小学校教諭になる前、民間会社(ゲーム開発会社)で「企画」をしていました。もともと、工夫することが大好きです。「工夫することは楽しい」という思いが、僕の子ども時代から続く、行動の芯にある部分。それが、ともすると忙しい毎日の中で、忘れてしまうことがあります。工夫することから逃げてしまうことがあります。もし、工夫することから逃げなければ、忙しさでさえ、工夫することで、乗り越えられる。工夫する力 から、 「企画力」 へ。「企画」とは、単に工夫するだけでなく、会社などの組織で認められるものまで、落とし込むこと。『プラス1%の企画力』というタイトルのこの本は、僕を、「工夫する」という原点に、戻してくれました。逃げたくなっていた後ろ向きな気持ちを、前向きにしてくれました。今後また忘れてしまう時のために、ブログに残しておきます。=============================『プラス1%の企画力』・やりたい根拠を100も200も出さなければ、 それを「やりたい」とは言えません。 なんとなく感覚で「やりたい」と言うのは、ただのお客様です。 (p148より) 気持ちの部分で負けていた自分に、ガツンときました。 また、自分の甘さも、反省しました。 やりたいことなんて、組織として簡単に通ることのほうが、おかしいのです。 会社などの組織は、個人で動いているのではないのです。 それでも自分がやりたいことが、本当に必要なことだと思ったら、 それをやるために、考えるのです。 工夫するのです。 それこそが、仕事のやりがいというものですね。 僕は今まで、ずいぶん感覚で「やりたい」と言ってきました。 そのおかげで、思い通りにいかないことも多く、「なんで?」と思ってしまうことも。 でも、やりたいことをやるには、それ相応の準備がいるのですよね。 それが、自分のやりたいことだからこそ、がんばれるんですね。 中谷さんの言葉は、厳しいようですが、現実を教えてくれていて、 夢見がちな僕には、とても心強い応援の言葉に思えました。・怒られないようにする方法はありません。 逆に、怒られることで自分のやりたいことができるのです。 同じエネルギーなら、怒られて謝ることにエネルギーを注いだほうがいいのです。 (p143より) 僕は、怒られるのがとてもきらいです。 怒られる、と思ったら、その人と向き合わずに、逃げてしまいます。 そういうところについて、教えてくださった中谷さんの言葉です。 「逃げちゃダメだ」というのは、某アニメの有名なセリフですが、 結局、逃げないほうが、あとあとトクをするのですね。 借金で言うと、返すときの痛みを経験すれば、あとはラクだけど、 返すのから、逃げていると、利息が膨らんで、首がしまる。 「やりたいなら、怒られろ」と、中谷さんは言っているようです。 怒られてでもやるのか、 気持ちの部分が、試されています。 ちなみに僕は、3年前にはだいぶ怒られることから逃げていましたが、 今年は怒られることも含んで前に進んでいかないとしょうがないので、 けっこう割り切れるようになりました。 やることの量が増えているので、怒られずにすむ自信はありません。 できてなかったり、失敗したら、ゴメンナサイです。 行動して、謝って、そして前に進みます。・100年後の会社の基礎を今自分がつくれるかどうかです。 自分が死んでも、会社は生き続けます。・自分の会社の100年後のために、今何かをやっておくのです。 (p180より) 実はこのブログも、大げさですが、後世に残すためにやっています。(笑) もちろん、自分のために残す、というのが一番先なのですが、 それだけでなく、いろんな人の役に立てるなら、という思いがあって、 書く意味があると思うから、ここに書いています。 少し前に「このまま死ぬかもしれない」と思うことがありました。 そのときに、「死ぬ前に、やりたいことをやっておこう」ということと、 「何も残さずに死ぬよりは、生きた証を残そう」ということを思いました。 仕事でもなんでも、一所懸命やって、しっかりと周りや、あとの人の役に立とう。 そう思えることで、行動が速くなり、行動量が増えました。 ブログも、ほったらかしだったのが、更新するようになりました。 そういった積み重ねが、 僕の行動のひとつひとつが、 僕がいなくなって 100年後までも、残っていて、何か役に立つことがあれば、本望です。 ・・・あ、たぶんまだ死なないと思いますよ。 今のところ、そのときの心配は減ってきていますので、 まだまだ元気でがんばれそうです。 ご心配なく~。(^^) (「死ぬかと思った話」は、またそのうちブログに書きます。)=============================ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。<関連する過去記事>▼中谷彰宏『チャンスは「あたりまえ」の中にある。』2 ~好きなことをやっているから平気!(^^) (2012年02月29日の日記)
2016.10.16
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『神さまとのおしゃべり あなたの常識は、誰かの非常識』(さとうみつろう,ワニブックス, 2014, 約1400円)自己啓発系はよく読みますが、かるーく読める笑えるものというと、2015年に読んだ中ではこれが一番だった気がします。「神さまとのおしゃべり」という設定も見事です。お正月の、時間のある時に、自分と向き合うために、いかがですか?(^^)===============================『神さまとのおしゃべり』(一部分、特に印象に残っただけを、引用します。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。))p100・「誰が、その感情を選択しているのか?」と自分に聞く他の自己啓発本にも書いてありますが、テンパっているときというのは、刺激に自動的に反応してしまっています。そこに「選択」という意識を入れていくだけで、自動的に反応してしまっている自分から離れて、感情を分離することができます。ここで紹介されている提案も、一歩引いて考えるために、なかなかいい手法だと思います。p154・幸せになりたいのなら、好きな方向をちゃんと想像しなさい。想像している間、想像しているそのことに、あなたはパワーを注ぎつづけている。何にパワーを使いますのん、ということ。意識というのは、基本的には一つのことしか考えられない。いやなことにパワーを注いでも、いやなだけ。好きなことって本当に大事。好きなことを考えて、どうなりたいかを想像して、そのことを考える。逆向きのベクトルを、そぎ落とす。p402・「私が自分の力でどうにかできる」と思うから、苦しくなるんじゃないか。 「私ではどうにもできない」と気づきなさい。・受け入れよう、全てを。嫌がっている君さえも。「受け入れる」というのがかなり難しいんですが、これができるとラクになる。すべてを、「自分の力でどうにかなる」と思うのは、無理ですね。自分のことを自分で選択することは大事ですが、他人のことは変えられない。 p450・他人を批判してはいけない。 全てを認めない限り、あなたは幸せにはなれないのだから。あるがまま。そのまんま。 仏教の般若心経も、同じことを説いているようですね。 批判したくなる心を我慢するのではなく、 それはそれ、これはこれ、みたいな?p456・どっちでも、イーンダヨ!・マジで、魔法の呪文じゃん! ただ、「イーンダヨ!」と言っておけば 矛盾も含め、全てを認めることができる!!・いつでも「言葉の最後に」言うことじゃ。このへんが、この本の面白いところです。 みつろうと神さまの会話形式で、 ときにヘンなことで盛り上がる。 なんか、すっげーことを覚えた、気になります。 それはさておき、「いいんだよ」。 水谷修先生(夜回り先生)も言っておられました。 「今までのことは、いいんだよ」 なるほど、魔法の呪文です。============================== いよいよ明日は大みそか。皆さん、よいお年をお迎えください。今年一年の幸運と、来年くる幸運に、感謝して。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2015.12.30
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鎌田實(みのる)さんの本が好きで、よく読みます。比較的最近読んだのが、『1%の力』です。 『1%の力』/鎌田實(河出書房新社、2014、1000縁)「1%でいいんだ」というのが、気楽にスタートを切ることを可能にする。そして、その1%から変わっていく。みんな自分がかわいいから、自分のために、力を使いたい。だから、誰かのために使うのは「1%」でいい。それなら、僕にもできそうだ、と思いました。(笑) 「まえがき」(p3)には、こうあります。「1%には人生を変える力がある」「とにかくゼロから1%何かを変えると、希望が見えてくる」力強くそう宣言されることで、1%の力が、大きく思えてきます。大変、勇気づけられました。 この本の中に、阪神淡路大震災で1歳半の子どもをなくしたお母さんの話が出てきます。「何で死んでしまったんだろう。何でしょうくんだったんだろう。何で私じゃなかったんだろう。風になりたいな。そしたらどこかでしょうくんに会えるかな」(p62より)どれだけ年月が経っても、癒えない傷を抱えた人たちがいます。そんな方たちのことを知り、「1%でも、何かできることをしよう」と思えること。そのことが、自分自身の元気にも、周りの人たちへの元気にも、つながっていきます。苦しい時こそ、ほかの苦しい人たちのことを、考えよう。===============================『1%の力』(一部分、特に印象に残っただけを、引用します。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。))p22・人生は、半分は錯覚と誤解・自分は運がいい、と思い込むことp111・どれだけいい錯覚や誤解を与えてあげるか線を引いたところだけ読み返していて、同じことが書いてあるところを見つけました。「錯覚と誤解」の使い方について。22ページでは自分によい錯覚や誤解を与えることが提言してあり、111ページでは、他人によい錯覚や誤解を与えることが書いてありました。「錯覚」や「誤解」って、マイナスにとられることが多い言葉ですけど、いいほうに使うと、便利な言葉なのかもしれません。鎌田さんって、マイナスをプラスにリフレーミングする(とらえなおす)ことが得意な方だと思います。そういう方の本を読むと、読者も、マイナスをプラスに感じられるようになっていきます。1%だけ。(^^)p102・苦しい時ほど、悲しい時ほど、自分のことを横に置いて、丸ごと人のために尽くしてみてください。ここでは1%といわず、「丸ごと」と書いています。全体の1%ぐらいは、まるごと尽くす。1%にかけては全力、こういうことも、大事です。まるごと他人に尽くすと、必然的に、自分のことで悩むのは、0%になりますよね。 p157・けしからん行為を真に受けないこと・けしからぬ行為はいなして ユーモアで切り返してあげる・まじめすぎないこと・1%でいいから、いつでも心の中に余裕を持つこのあたりの記述は、自分が自分らしくあるために、他の人とうまくかかわるために、とても効果的な技法が書いてあります。これも心理学でいう「リフレーミング」に通じます。この本以外のところで知ったほかの方の体験談とかぶって「あ~、僕にとって、今、これが、大事だなあ」と痛切に感じたところです。 ============================== いつも見に来てくださってありがとうございます。このブログが1%だけでも、皆さんのお役にたてれば、幸いです。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2015.03.01
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これは紹介しないといけないと痛烈に思ったので、紹介します。『聲(こえ)の形』(多今良時、週刊少年マガジンコミックス、全7巻) 「このマンガがすごい!2015」オトコ編第1位を獲得したということで、読んでみました。 読んでみて初めて、「障害」や「いじめ」といった重いテーマに向き合おうとしている作品だと気づきました。ヒロインは聴覚障害の少女。主人公は小学生時代、その少女が転校してきたクラスの、ガキ大将でした。それぞれの人物像が非常にリアルに描かれ、1巻と2巻を読み終えただけで、自分の脳天をぶち割られるような衝撃を受けました。そしてその質感は7巻まで見事に貫かれていました。音楽を聴きながらなどの「ながら」で読むことができない、きちんと時間を取って、集中して読みたい本でした。こういう漫画は、久しぶりです。この本を読んでいる間は、自分も同じ立場に立って、作品世界を疑似体験していました。 この作品によって、「友達」観が、変わりました。この本を読んだ翌日、苦手な人と向き合おうとする自分がいました。実際に、自分の、対人関係における、行動が、変わりました。 少年漫画ですが少年だけを対象にしていない漫画です。中学生~大人までの、幅広い男女に、読んでほしいマンガです。いちおう、場面設定は、「学校」であり、主人公は「少年」ですが、少年は成長していきます。そして周りの「友達」も・・・。 あなたが成長するために、まちがいなく、この作品は、ひとつの経験となります。 ▼『聲の形』1巻 プロモーションビデオ(講談社) 情報リンク>一時は掲載見送り!?マンガ『聲の形』がついにアニメ化 - NAVER
2015.02.22
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最近、「アドラー心理学」の本を立て続けに読んでいます。人間関係で袋小路に入り込んでいる、と感じているときに、アドラー心理学は、脱却のよすがになります。最近は読みやすくて面白い本が刊行されており、楽しみながら学んでいけます。人間関係ですぐ怒ってしまったり、あとで反省するようなことが多くあり自分や周りを変えたい、と思っている人には、クスリになる本だと思います。発達障害等で人間関係に悩んでいる人や、小学校高学年以上の子どもにもアドラーの考え方は、ひとつの「指針」として、有効ではないかと思います。3週間ほど前に『嫌われる勇気』を読みました。 嫌われる勇気自己啓発の源流「アドラー」の教え-【電子書籍】これが大変よかったので、昨日、2冊目として、マンガがついていて読みやすそうなのを買ってきました。2日で読みました。心がこだわりから離れ、冷静に自分や物事を見ることができるようになったと思います。 以下、僕が読書記録をしている「ブクログ」へのリンクと、「ブクログ」に載せた読書レビューです。マンガでやさしくわかるアドラー心理学著者 : 岩井俊憲日本能率協会マネジメントセンター発売日 : 2014-07-04ブクログでレビューを見る»5割の確率で起こることと、5割の確率で起こることが、偶然連続して起こった。そのときに、「いつもこうだ」と思ってしまう「決めつけ」や「過度の一般化」をしているのではないか、と、冷静に考えることを教えてくれた本。アドラー心理学の本を読むことで、「自分は他人や環境の被害者」という考え方から脱却し、自分の人生を自分で選択して生きる勇気を得られる。特に本書は、マンガで「自分もこういうことをしてしまう~」と思い当たる場面を見せられるので、反省がしやすい。おすすめです。 僕はさらにアドラー関係の本で読みやすそうなのを3冊、ネットで追加注文しました。せっかくなのでアドラー心理学について詳しくなっておこうと思います。このブログのタイトルに「ユースフル」という言葉がありますが、アドラー心理学は、まさに「ユースフル」(役に立つ)と思います。
2014.08.12
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書きかけで止まっていた読書メモ、再開します! 『ザ・ファシリテーター 人を伸ばし、組織を変える』(森時彦、ダイヤモンド社、2004、1600円)この本で扱われている「ファシリテーション」という手法、この間研修会で体験してきました。他の方と話し合う時に、「相手の言うことを否定しない」というルールがあらかじめはっきり示されたので、非常に話しやすかったです。普段他の場所では言わないような自分のことも言っちゃいました。(^^;)さて、今日は『ザ・ファシリテーター』というビジネス小説の読書メモの第6回。(第1回はこちら)ここでは、「自己紹介」のちょっとしたアイデアが出てきます。ついでなので、そのアイデアにのっとって、僕の自己紹介をやってみましょう。 <ウソつき自己紹介>このブログの著者、「にかとま」です。次の4つのうち1つは、真っ赤なウソ。それを見破ってください。 1.教師になる前は、ゲーム会社勤務。 2.小学生のころ、1万円をひろった。 3.「いつも何度でも」を合唱用に編曲し、指揮した。 4.学校心理士の資格あり。 「自己紹介」が一方的にならず、聞く方が真剣になる、いい方法だと思いました。また、自己紹介をする方も、意外な経歴や言いたいことを3つまで入れられて、なかなかいいです。盛り上がりそうなので、機会があれば新しい集まりのときにやってみたいです。(ちなみに、最後のがウソです。学校心理士ではなく、特別支援教育士の資格を持っています。)それでは、いつもどおり端的に、読書メモとして整理していきたいと思います。===============================『ザ・ファシリテーター』6(今回は、第4章「SWAT」の途中から第5章の終わりまで。 太字部分が、本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)<ウソつき自己紹介> ※具体例は上の例を参照 ・アイスブレークの1つ。 ・メンバーの意外な経験が披露される。 ・メンバー同士、意外な側面を知り、部屋の中が驚きと笑いで満たされる。 ○同僚をよく理解し、みんなの気持ちをほぐすのに大変役立つ。やっぱり、まずはメンバー同士がお互いを理解することからですよね! あと、気持ちをほぐしてリラックスしながら意見を言えるのも大事です。 さすがこの自己紹介法は、大事なところをおさえてますね。(^^) <グループダイナミックスの「ラボラトリーメソッド」> (1)グループの活動に参加しながら、 その行動そのものを観察し、その背景を分析する。 (2)その結果をメンバー相互にフィードバックし、 お互いに次の行動に反映し、 それをまた観察・フィードバックする。 ・リーダーが自分のリーダーシップについて、 関係者から率直なフィードバックを受けるセッションも効果的。・自己開示とフィードバックを通じて、 人間として大きく成長する機会をつくる・物事がまとまる、つまり「収束」する前に、 必ずいったん「発散」という過程を通る。 = しっかり「発散」させる。 テーブルを叩いて喧々諤々の議論をする。「収束」と「発散」というキーワードで、 議論の過程をまとめているので、わかりやすいです。 「発散」ができていないと「収束」もできないわけですが、 そうすると、いかに「発散」させるか、というのがキモになりそうですね。<タックマンのモデル> ・組織は、形成された後、 すぐに機能(パフォーミング)しはじめるのではなく、 その前に、ストーミング(混乱・対立)があり、 ノーミング(統一)が進んで はじめて機能しはじめる。・「あっ、ストーミングが始まったな」とか 「いよいよパフォーミングを始めた」とか、 グループダイナミックスを楽しむようにする。「離見の見」というのにも通じますが、 渦中にいながらも少し離れて見ることで、 いやなトラブルであっても冷静に受け止めることができる、 ということも、あるかもしれません。 カウンセラーさんとかは、カウンセリングしながらも このテクニックを使っていそうですね。 客観的に冷静に見ることができずに、感情的に引きずられちゃったりしたら 成立しない職業ですから。 ストレスマネジメントとしては、こういうことを知っておくことって とても大事でしょうね。 <会議のグランドルール> ・会議の運営方法やマナーについて確認しておく 大事ですね。 本書では、グランドルールもメンバーで話し合って作っていました。 学校とか、時間が限られている1発ものの会議とかだと、 これはファシリテーターのほうからいきなり出す場合もあるかと思います。 この間の会では、ラミネートカードに大きくルールを書いたものを ぽんぽんぽんと貼り出されて確認されていました。 視覚的なルールカードで、太い目目立った文字で示されるのは かなり効果的だと思います。 <重みつき多重投票> ・赤、青、黄、3色1セットになった直径2cm程度の円形のシールを使用。 ・赤は5点、青は3点、黄色は1点とする。 ・一人ひとりが3つの重みつきのカラーシールを気に入ったカードに投票し、 多数決で決める。 ・同じカードに複数の色を投票するのは、なし。 ・重みつき多重投票だと、差がはっきりと出るので決着しやすい。 ・アイディアを出し十分議論したら、この多重投票で決定して どんどん前に進む。 ・立ち上がって、見て回って、カラーシールで投票することで 気分転換にもなる。これはこの本で初めて知ったやり方ですが、 すごく面白い!と思いました。 たとえば今日の引用部分のアイデアについて実施希望投票をするとすると、 「重みつき多重投票」に赤シール(5点)、 「会議のグランドルール」に青シール(3点)、 「ウソつき自己紹介」に黄シール(1点)、 という感じですかね。 集計後の点差が開いて決定判断がしやすくなるのと、 参加者が優先順位について頭の中で考えやすくなるので、 使い勝手がいいような気がします。 ただ、参加者が多いと集計の計算に時間がかからないよう、 機械的・自動的に集計が出るような工夫があるといいと思いますが。 機会があればぜひやってみたいです。 ・ファシリテーターは、単にツールを当てはめるだけではなく、 視野を広げる、考えさせる、動機づける。 (p206~p327より)============================この本も残すところあとわずかとなりました。 次回は、第6章「何が変わったのか」を参照します。6章と「エピローグ」で この本は終わりです。 では、また次回! ↓よろしければ応援のクリックをお願いします。励みになります。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2013.08.04
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非常にいい本を読み終えました。今日から何回かに分けて、内容を紹介します。 『心眼力 柔らかく燃えて生きる30の智恵』(野口嘉則、サンマーク出版、2008、1600円、CD付き)「ものの見方」や「人の見方」について書かれた、いわゆる自己啓発本です。非常にわかりやすく、大事なことが書いてあると思いました。付属CDではセルフカウンセリングみたいなこともできます。以下、読書メモです。===============================『心眼力 柔らかく燃えて生きる30の智恵』1(今回は第2章「幸せ実現力を磨く」の終わりまで。 ★や・以降の太字部分が、本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)★「意識を何にフォーカスしているか?」 = 「心の目で何を見ているか?」 ・たとえば逆境の中にいても、 それを乗り越えた自分の姿を、心の目で見ることができる人は、 勇気が湧いてきて 積極的に行動することができる。 ・反抗する子どもの姿の奥に、 心の目で、子ども本来の素直さや素晴らしさを見ることができる親は、 子どもを信頼することができるので、 いずれは 子どもからの信頼も得られる。★私たちは、意識をどこにフォーカスするのかを選択できる。 それこそが、私たちの人生を大きく左右する。これは巻末参考図書に挙げられている『夜と霧』の記述が より詳しいと思いますが、 実際に超過酷な状況下でも、 意識を何にフォーカスするかで、生きる力は大きく左右されるそうです。 「無意味」「無駄」「ダメダメ」という意識を持ってしまうのか、 意識的に意識を変えていくのか。(^^) 非常に大事な点だと思います。 ・勝海舟「事を成し遂げる者は愚直でなければならぬ。 才走っては、うまくいかない」・良寛禅師は自らを「大愚良寛」と称した。 自らを「大バカ者」と呼んで、 計算高く生きようとする執着を手放し、 大いに愚直な生き方を貫いた。・松下幸之助は、社員の誰に対しても、 「ああ、この人は素晴らしい存在なんや、 偉大な力をもった人なんや」 という見方をした。 この見方こそが、たくさんの優秀な人材を育成した秘訣だった。 そして、これは夫婦関係や子育てなど、 すべての人間関係に通じる。★私たちの心には、 認めたものを現実化する力がある。 心の底で認めたものを現実に引き寄せる。 だからこそ、自分の周囲の人たちを 何者だと認めるかが重要。・仮に今、その人の不完全な姿が現れていたとしても、 その人の本質は、最初から変わることなく素晴らしい。 あなた自身の本質も、 欠けたことのない月のように、 最初から素晴らしい。★肉眼に振り回されるのではなく、 心の目で真実を見続けること。巻末参考図書リストには伝記・偉人伝がたくさん載っています。 歴史上の偉人の考え方に学ぶことは大事ですね。 同様に、いわゆる「不朽の名作」からも、 普遍的な大事な考え方を学ぶことができます。 読書している人は、そういう考え方が自分の中に蓄積してつながっていくから 大事なことが心から理解できるようになるのでしょうね。 この本では『星の王子さま』についてはふれられていませんが、 僕は『星の王子さま』の中の 「大切なものは 目に見えない」 を思い出しました。・肉眼をお休みさせる = 目を閉じてイメージ・謙虚な姿勢で生きたいと思うなら、 「してあげる」という言葉よりも 「させていただく」を習慣にする。具体的な方法も載っていて、ありがたいです。 目を閉じることも、「させていただく」を口癖にすることも、 とてもシンプルですが、効果的だと思います。 「目を閉じる」は忙しくしているとなかなか普段やらないのですが、 忙しいときこそ、ちょっとだけ時間を取って 目を閉じる、という習慣を持っていると、 あたふたせずに落ち着いて物事に対処できそうです。・吉田松陰の感化力・影響力は並外れていた。 その松陰の特長の一つは、 塾生たちの長所やもち味を見つけるのが 驚くほど上手だったこと。 なぜ彼はそれが上手だったかというと、 彼は塾生たちに対して 上から見下げるのではなく、 敬意をもって見ていたから。 相手を尊敬する気持ちがあれば、 当然、相手のよいところは見えてくる。 松陰は、塾生たちを「さん」で呼び、 とても丁寧な言葉遣いをした。学校では昔と違って子どもを「さん」づけで呼ぶことが多くなりました。 「さん」づけで呼ぶことには、こういう効果があったのですね。 勿論、学校で子どもたちに教える場合にはいろいろなケースがありますから とても厳しく叱って自覚を促すこともあります。 表面的には、とても子どもを尊重して丁寧に接しているとは思えない叱り方も してしまうかもしれません。 でも、その場合も、子どもの隠れた本質を尊重して信頼しているなら、 やはり同様の効果があるのでは、と思います。 (p100(第2章の終わり)まで)============================= 僕はかなり自分の行動や考え方を反省させられました。まだまだ表面的なことに振り回されている自分がいました。 第3章「柔らかく自由に生きる」以降はまた次回の読書メモで。 それでは、また。よいゴールデンウイークをお過ごしください。↓よろしければ応援のクリックをお願いします。励みになります。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2013.05.04
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『大富豪アニキの教え』(兄貴(丸尾孝俊)、ダイヤモンド社、2012/6、1600円)この本の読書メモを書いています。本日が第3回。(第1回はこちら。)===============================『大富豪アニキの教え』3(p58~97(第4章~7章)より。 ・以降の太字部分は、本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・「成功の80%は、顔を出すだけで手に入る」 「人と会うことの大切さ」 「5分間の会議のために1万キロを旅する」・「自分から会いにいくこと」こそ、 揉めごとをカンタンに解決する方法。・自分から会いに行くことで、もうすでに 「相手を大切にすることに労力を使っている」ということが、 相手に伝わる。・すべてにおいて「自分から会いにいったほうが早い」し、 「自分から会いにいったほうが解決する」・坂本龍馬も、 「自分から人に会うこと」にこだわっとった人物。 自分の足を動かして「自分から人と会うこと」を大切にしとったから、 多くの人々の信頼を勝ち取ることができた。 ・「自分の家に泊めたる」 共有した時間の歴史が長ければ長いほど、 間違いなく親しくなれる。 泊めてあげれるくらい「大切にしているんやで」って気持ちが、 バコーンと、伝わる。・初対面から、完全に本音丸出しで、 パーンと飛ばしていくのがええ。・相手を信用して本音丸出しでバコーンと 「自分の恥」をさらしていく。・「気になる人」でいなければ、相手の記憶には残れない。・最初から「自分の恥」を出してくる人は、 相手を信用している証拠やさかい共感を持たれるし、信用できる。・小学校の頃、担任の先生が、 「いやぁ、先生も、小学校の頃はまったく、 勉強ができなくってね~、いたずらばかりしていたんだよ」 って言ってくれたとき、 ものすごい、ホッとして、安心して、急に先生を近く感じた。・「お互いの弱い部分への共感」(p97まで)============================= 「ええかっこしい」の自分がいます。人と関わるのが面倒で、できるだけ1人になりたい自分がいます。1人のほうが自由に好きなことができるし、自分のペースで物事を進められます。でも、本当に大切なことは、人と人の「あいだ」にあるのかなあ、という気はしています。「人と会うこと」「本音で話すこと」昔から言い古されたことかもしれませんが、それができると、きっと世界がバッと開けてくるのでしょうね。・・・僕の場合、本音が高じて調子に乗りすぎてしまうので注意が必要ですが。(>。<;)続きはまた次回。それでは! ↓よろしければ応援のクリックをお願いします。励みになります。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.10.08
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先週はデカい仕事が連続して、勝負の週でした。なんとかそれを乗り切って、ほっとしています。ブログをあまり更新できていませんでした。読書メモの続きを書きます。 『斎藤一人 原因と結果の法則 1つ変えればすべてがうまくいく』(遠藤忠夫、PHP,2012/4、1200円)============================『斎藤一人 原因と結果の法則』2(p65~最後まで。)▽第3章 構成要素が変われば人間関係もうまくいく! より・相手のことはそのままにすればいいの。 そのままでいいの。 相手を変えようとしちゃいけないの。 それに変わらないの。 変えようとした人が苦労するんです。・それでね、そのままを愛してあげるの。・人は愛のことを考えているときは、 その心は愛に満たされる。 何も考えていないと 恐れや不安が出てくる。 ▽第5章 健康を構成する要素 より・腸の働きが弱くなると腹圧が落ちる。 腹圧が落ちると体のバランスが崩れ、 猫背のような格好になる。 すると背筋や肩の筋肉に負担がかかり、 それが腰痛や肩こりといった症状で表れる。・昔の日本人はこのことをよく理解していた。 だから、帯やさらしをおなかに巻いて、 常に腹圧を高めていた。・お腹の丹田の奥には、”太陽神経叢”と呼ばれる、 交感神経や副交感神経をコントロールするための、 自律神経が集まった場所がある。 お腹は 第2の脳 ”腹脳”とも呼ばれている。 ▽第6章 構成要素が変わったら、こんなに幸せになりました (体験談寄稿) より・生徒にも「ありがとう、感謝しているよ」、 スタッフにも「お疲れさま、感謝しています」等々、 私の生活の中に「感謝しています」が溢れるようになってきました。 言うときは笑顔なので、笑顔も比例して増えていきます。 (塾経営の方)・毎日、「この人に良きことが雪崩のごとく起きますように」と 来店されたお客様すべてに心の中で念じます。 1日に何百人も来られますから、 それを毎日の日課にしたころから、 売り上げがどんどん上がり出しました。 今も上がりっぱなしなのです! 「仕事は楽しい」、まさにその通りです! そんなふうに生きだすと、 何もかもが「苦にならない」し「疲れない」のです。 (食品スーパー勤務の方)============================自分のことを振り返ってみると、「相手のことを変えようとしている」し、「愛のことを考えていない」し、「疲れている」わけです。(^^;)そんなわけで、「あ、自分本位になってるのかな」と反省しました。お腹のところだけちょっと異質ですが、僕も「お腹が大事だ」と思っているので引用しました。最近少しお腹に意識が向いています。 ↓よろしければ応援のクリックをお願いします。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.06.02
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例によって、最近読んだ本の「読書メモ」です。 『斎藤一人 原因と結果の法則 1つ変えればすべてがうまくいく』(遠藤忠夫、PHP,2012/4、1200円)以下、内容を少し抜粋して紹介。============================『斎藤一人 原因と結果の法則』1(最初~p64より。)・「構成要素を変えれば、すべてが変わる」・いくら親子といっても個性は違う。 魂も違えば、生まれてきた目的も違う。 親が自分の価値観を一方的に子どもに押し付けるのは間違い。・人間関係で エンジンオイルのような円滑油の役割をしてくれるのは ”言葉”。・言葉は共鳴する。 「感謝してます」って言うと、相手もうれしくなる。 これは言葉を通じて、自分の気持ちと相手の気持ちが共鳴したから。・言葉だけでなく、態度も共鳴する。・「感謝の会」の初級編の第1段階は、 1日3つのモノに「感謝してます」ということ。 それができれば人に言う。 そして上級編は1日3人以上の人に 「感謝してます」ということを目指す。・会社というのは 自分が選ぶのではなく、そこから呼ばれて入るもの。 だから私はその会社に対して一生懸命、 奉仕するつもりで働くんだという気持ちでやってこられた。 それがあったからこそ、 辞めるときも自然と「感謝してます」という言葉が出てきた。 (「Aさんのご主人」の話より)(p64(第2章の終わり)まで)============================感謝を忘れているときって、何もかもがうまくいかないとき の気がします。一人さんは、ゲームのように「感謝する」ということを促してくださいます。この考え方はステキだな、と思います。そして、言葉や態度が「共鳴する」ということは、自分に返ってくるということ。自分のためにも、人のためにも、いい言葉を使って、いい態度をとっていきたいです。 続きは、また次回。 ↓よろしければ応援のクリックをお願いします。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.05.29
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「仲間づくり」の手法に興味があります。自分がどうしたらいいかということもそうですけど、子どもたちの仲間づくりをどうやってやっていったらいいかということも大きな関心ごとです。ディズニーランドは、どうやっているのでしょうか?以下の本の読書メモから、学んでいきたいと思います。 『ディズニーの絆力』(鎌田洋、アスコム、2012/3、1300円)===============================『ディズニーの絆力』2(p77~134 :2章「出会い、絆を作る」より。 ・以降の太字部分は、本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・キャストは、ゲストが困っている様子を見かけたら、 積極的に歩み寄り、話しかける。 ・必ず、あいさつ、答え、見送りのあいさつ、という コミュニケーションをとっていく。このへんは基本ですね。 ただ、僕の場合、気分が乗らないときは そういうコミュニケーションも、 面倒だったり、おっくうだったりします。 また、見た目が怖そうな人や苦手な人には そんなに積極的に声をかけられません。 これが普通に、誰にでもできる人はすごいと思います。 どんどん人に好かれるようになり、 人間関係が良好になっていくことでしょう。 人間関係をよく保つことって、 結局こういう基本的な「声をかける」ことが できているかどうかに集約されるんですね。・ゲストが「今日は誕生日です」と伝えると、 登場するのがバースデーシール。 そこに名前を書いてゲストの洋服に貼りつけると、 効果は絶大。 アトラクションやレストラン、ショップなどで祝福されるのはもちろん、 すれ違ったキャストからも次々と 「ハッピーバースデー」の声がかかる。僕の誕生日は6月11日で、もうすぐなのですが、 確かに、誕生日を覚えていてくれて 声をかけてもらえると、とってもうれしいです。 この「バースデーシール」の取組、 学校でやってみても面白いかもしれません。 クラスでバースデーシールを貼ってあげると、 その日一日、いろんな子や先生たちから 次々と祝福される。 そういう学校、いいですよね。(^^)・新人キャストの研修において おもてなしの精神で迎え入れる。 ↓ 〇すばらしい体験をしてもらうことで ゲストへのおもてなしの精神が発揮できるようになる。 1.まず、キャストの体験の質を上げる。 2.次に、ゲストの体験の質を上げる。 3.さらに、経営の質を上げる。★キャストの体験の質を上げるためには、 教育に力を入れ、キャスト同士のコミュニケーションを円滑にし、 互いに仕事ぶりを認める仕組みを作る。 ・「スピリット・アワード」: キャスト同士がほめ合う仕組み。 キャストがお互いをほめ合って、 一番ほめられた数が多い人が代表として表彰台に乗る。 ・キャストひとりひとりが、投票用紙に 自分の思うナンバーワンのキャストの名前と、 その人のいいところを書いて投票する。 投票用紙は複写式。 1枚目には書いた本人の名前が出るが、2枚目は匿名。 投票された人には、2枚目が渡される。 ★どんな職場、コミュニティでも 誰かが自分を評価してくれているとわかったとき、 人は大きな充足感とやる気を持つ。すごくよくできた仕組みだと思います。 でも、学級で同じようなことをする場合、 ほめてもらえない子がいたときにショックかな。 そういうことがないように配慮した形で 「いいところみつけ」をして知らせ合う、ということは よく学級の道徳の時間にしていました。 担任した学級では毎年していたと思います。 教育実習でお世話になった学級でも 「道徳の研究授業」としてさせていただきました。 終わりの会で子ども同士がほめあうということを されているクラスもありますね。 やはりこういうことは大事だなあ。 大人でもね。(^0^)・「ファイブスター・カード」: マネージャーやスーパーバイザー以上の社員が、 キャストをほめたたえる仕組み。 ・評価されるキャストのモチベーションを高める効果 + 〇評価する側の社員や幹部が、 カードを渡す瞬間を楽しみに現場へ出るようになる効果 →細かな出来事が目に入るようになり、 社員や幹部にとってのスーパービジョン(学習機会)にもなっていった。これも、学級におきかえて考えると・・・ 「教師が子どものいいところを見ようとすること」 まずそれ自体が、大事ですよね。 カードを渡すために、いいところを見つけようとする、 というのも、仕組みとして非常にいい試みだと思います。(p134(第2章の終わり)まで)===============================「声をかける」ことや、「ほめる」こと。言葉で言うと簡単ですが、それが継続してされるときの効果はすごいものがあると思います。ディズニーはそのための仕組みをちゃんと作っているので、好循環のサイクルが回っている気がします。次章は第3章「離れていても、お互いを想う」です。それでは、また。↓よろしければ応援のクリックをお願いします。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.05.26
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『ディズニーが教えるお客様を感動させる最高の方法』(ディズニー・インスティチュート、日本経済新聞出版社、2005、1400円)この本の読書メモの続きです。第5章以降、最後までをちょこっとずつ参照していきます。(第1回はこちら。)==============================『ディズニーが教えるお客様を感動させる最高の方法』7(p133~最後まで。 ・以降の太字部分は、本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。))▽5章「ディズニーマジックは入口から」より・「ウォルトが求めていたのは 創作のための熱意であって、効率的な工程ではなかった」・”プラスする”ことは、現在でもディズニー文化の重要な部分。 ディズニーでは、改善できることがあれば改善が行われる。当たり前のようなことが書いてありますが、 これは決して当たり前ではありません。 どこでもおそらくあてはまると思うのですが、 「改善できることがあるのに改善が行われない」ということの方が 普通だと思われます。 勿論それにはいろいろな理由・背景があり、 いたし方のない部分もあるのですが、 しかし、僕はやはりそこにメスを入れたいと思います。 ディズニーの「改善」の具体例はここでは割愛しますが、 たとえば「順番待ちの列が長くていやだ」という苦情に対して、 かなり有効な手立てをいくつも講じていることが述べられています。 「なるほど。ではうちの組織でも何らかの手が打てるのでは」 と、今まで無理だと思っていた問題に対処しようとする勇気が 湧いてきます。・マジックポーチ: ベビーカーの車がきしむとか、 ボタンが取れてなくなったとか、 メガネの蝶番の小さなねじを片方落としただとかいったような 小さな問題にゲストが悩まされるときに対応する。 保安担当官が見つけている小さな袋には、 潤滑油の缶、ソーイングキット、安全ピン、メガネの修理用キットが 入っている。・いかにゲストを中心に考え、彼らが望むものを知るか。・すべてのゲストを、 ひじょうに重要であると同時に ひとりひとり異なるVIPとして扱う。これができる、ということが、本当にすごいことだと思います。 実は僕はショッキングなことがあったときに癒しをもとめて 1人でディズニーを訪れたことがあったのですが、 他の遊園地なら感じたかもしれない 「1人で来ていることに関する恥ずかしさやうしろめたさ」を ディズニーランドでは全く感じませんでした。 それこそ、本当に「VIP」待遇と思えるような配慮を受け、 1人でディズニーを楽しむことを満喫した覚えがあります。 ▽6章「魔法のサービスを実現させる」より・「きみができないことには興味がない。 きみができることは何かを教えてくれ」(ウォルト・ディズニー) ある問題に15の解決方法があるとしたら、 ウォルトは15すべてを知りたがった。 ▽訳者あとがきより・ディズニーの魔法とは、 再現可能な現実的な魔法 ”プラクティカル・マジック”なのだ。・マジックを作り出す独自の顧客サービス手法を ディズニーでは”クオリティ・サービス・サイクル”と呼んでいる。・サービスに対する共通ビジョンをつくりだし、 いかにして連携させ、一体化させていくか――?・キャストに対しても ゲストと同じような 素晴らしい第一印象を与えなければならない と腐心するディズニーの姿勢。ディズニーは本当にキャストを大事にしていますね。 他の本でくわしい本がいっぱい出ていますが、 ディズニーのアルバイトは他業種のアルバイトとは格が違うように思います。 「キャスト」を育てる文化や仕組みがすごくきっちりしています。 「仕事をする」という理想をディズニーに見ることができる、というのは 大げさでしょうか。 僕はぜひディズニーに学びたいと思っています。===============================これで『ディズニーが教えるお客様を感動させる最高の方法』の読書メモを終わります。ディズニー関連のブログ記事はこれまでにもたくさん書いてきました。さらに情報をお求めの方は、読んでいただければと思います。きっと、勇気や元気がわいてきますよ!▼『ディズニーのホスピタリティ』 1 ~一生懸命さは、相手に必ずといってよいほど通じる。▼「教える」って、どういうことなんだろう? ~『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』 ちょうど今僕の尊敬する先生が親子でディズニーに行かれています。利用されているホテルのチェックイン情報がFacebookに流れてきたのでサイトをチェックしたら、すごくよさそうなホテル!僕ら家族が行く時も、ここにしようっと。(^0^) 東京ベイ舞浜ホテル クラブリゾート(ディズニーオフィシャルホテル。 オフィシャルホテル特典が利用できて値段も手ごろ、 ディズニーライクなデザインも夢の国の延長のようです!) ↓よろしければ読後のクリックをお願いします。(^^) ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.05.13
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『ファシリテーション入門』(堀公俊、日経文庫、日本経済新聞社、2004、830円)この本の読書メモを書いています。 今回で8回目。やっと第4章に入りました!(第1回はこちら。) 第4章は「対人関係のスキル」についてです。=============================『ファシリテーション入門』8(p87~:第4章「対人関係のスキル」より。 ・以降の太字部分は、本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)■聴く力――傾聴で共感を呼ぶ○ペーシング(同調): コミュニケーションのペースやトーンを相手に合わせる。 (例)相手「あの○○ときたら、本当に腹が立つよ。 △△するんだから!」 あなた「え! そんなことをするとは、それはひどすぎる!」 ・まずはペーシングで共感的な気持ちを伝え、 親和的な関係をつくるのが先決。 ・その上で、少しほとぼりが冷めたところで、 あなた「一体どうして彼はそんなことをしたのでしょうかね?」 と 自分のペースに引き込む。 ■訊く力――質問で話を深める・うまく使いたいのが 「なに?」 と 「なぜ?」・「なぜを3回繰り返せ」 =しつこく「なぜ?」をぶつけることで、話の核心に迫っていく。 〇「もし」と組み合わせて「なに?」を使うと、 前向きな質問になる。 (例)あなた「なにが障害になっているのでしょうか? もし、やれることがあるとしたら、なにをしますか?」・話が狭くなりすぎたら、 オープンクエスチョン(自由に答えさせる質問)で広げる。・話が大きくなりすぎたら、 クローズドクエスチョン(選択肢で選ばせる質問)で絞り込む。 ■観る力――言外のメッセージを読む・沈黙には沈黙なりの意味があり、なにかを訴えかけている。 それが読めずに 自分のペースで進行に没頭していると、 どこかで必ず痛い目に遭う。 → あなた「なにかご不満の点があるのですか?」 「皆さん納得しておられない顔をされていますね?」 と質問する。★ファシリテーターの悩みをチーム全体で共有するのは、 むしろ望ましいこと。 ■応える力――話をつないで広げる・要約と言い換えで橋渡しをする・つかみとったポイントは、ホワイトボードなどに書き留めておいて、 チームの共通の理解としていく。〇質問を使って自己主張する ・議論の視点を広げたり、刺激やキッカケを与えたりするために、 呼び水として意見を述べる。 ・メンバーを挑発するために、わざと過激な意見を提示する。 ・質問を使って 仮説として意見を提示する。 〇「非攻撃的自己主張」 (例)「私はこう思います」 → 「こういう考え方もできるのでは?」 「あなたは間違いです」 → 「間違っている可能性もあるのでは?」 「どうするつもりなのですか?」 → 「私たちは どうすればよいのでしょうか?」 「あなたの意見はおかしいです」 → 「私が間違っているかもしれませんが・・・」 「このようにすべきです」 → 「個人的な意見なんですけど・・・」 ☆相手と異なる意見は、 "Yes, But "ではなく、 "Yes, And "を使うのが基本。 (例)受けとめた意見に対して、 「さらに、こういう意見はどう思いますか?」 「ごいっしょにポテトはいかがですか?」 というのも、相手の言葉に追加して質問する "Yes, And "の技法ですね。(^^;)(p122まで:第4章「対人関係のスキル」より)============================= 「傾聴」や「共感」ができる人は、味方がどんどん増えますね。ここに書いてあるのはテクニックのようですが、相手を大事に思う気持ちがあってこそのものです。心の通うコミュニケーションをとりながら、議論を発展させていくことができれば、と思います。個人的な意見ですが、いかがですか?(笑) ↓なるほど。 さらに下のリンクをクリックしていただくというのは、どうでしょう?(笑) ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.04.16
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途中で止まっていた「読書メモ」の続きを書きます。 『ファシリテーション入門』(堀公俊、日経文庫、日本経済新聞社、2004、830円)今回で7回目。なかなか終わりません。(^^;)(第1回はこちら。) 「場のデザインのスキル」の章をずっと参照しています。今回もその続きです。=============================『ファシリテーション入門』7(p77~:第3章「場のデザインのスキル」の 「3 効果的なチームをつくる」より。 ・以降の太字部分は、本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)■メンバー特性をチームづくりに活かす ○交流分析(TA): 「厳しい親」「優しい親」「大人」「自由な子供」「従順な子供」の 5つのタイプに分ける。 ずっと忘れていましたが、これ、自分はどのタイプか 判定したことがありました。 「自由な子供」だったかな? 人との関わりに生かすまでにはいっていませんが・・・。 ○エニアグラム 9つの性格タイプに分類し、チーム編成やチームワークの向上に活用。 以前ゲーム会社にいたときに、エニアグラムの勉強をしました。 リアルなキャラクター設定に生かすためです。 そのときにタイプ別の相性とか、 タイプごとの特徴をふまえた「よく見られる行動」とかを 自分なりに整理して覚えました。 もうだいぶ忘れてしまいましたが、 そういう「性格タイプ分析」みたいなものが、 もしかして今の仕事にも少しは生きているかもしれません。・個々のメンバーのタイプをなるべく早く見極め、 それに合ったコミュニケーションを心がける・メンバー同士のタイプの違いを理解させ、橋渡しをする「障害のある子」を含めた通常学級の学級経営とも、一致します。 障害も性差も性格も、誰にでも見られる「タイプの違い」にすぎません。 ただ、具体的な橋渡しの方法は、本当にケースバイケースなので 一概に「これ!」と言えず、悩みます。 まずは教師がモデルを示すことかな。 ■チーム活動のベースをつくる・チームらしくなるには時間がかかる・成果をあせる気持ちをこらえて、 活動初期での意識のすり合わせには十分な時間をかけ、 全員が納得できるよう、 1つひとつ合意を確認していく。・場のデザインそのものにメンバーを参画させる・ガス抜きを徹底的にやらせるのも手。 ■アイスブレイクで場をつくる・ゲーム的な要素を取り入れたチーム活動を通じて、 心と体の緊張をほぐそう! ○インタビュー相手を紹介する「他己紹介」 ○自己紹介を兼ねた「ウソあて」 (自分について4つの事実を箇条書きにするが、 そのうちの1つにウソをまぜておく。 グループでどれがウソか相談して、当てる。) ○ファシリテーターの号令で輪になって隣の人の指をつかむ 「キャッチ」 ○順番にひとつずつポーズを真似していく 「動作の足し算」どれも面白そうです。 学級でのレクリエーションや 職員の親睦を図るレクリエーションでも使えそうです。・最後は信頼関係の問題(p86まで:第3章「場のデザインのスキル」の3 より)=============================つづきは第4章「対人関係のスキル」です。「受けとめ、引き出す」という副題がついています。またまた役に立ちそうです。これまた、次回。(^^)↓記事がお役にたてましたら、クリックいただけるとうれしいです。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.04.15
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『ファシリテーション入門』(堀公俊、日経文庫、日本経済新聞社、2004、830円)==============================【内容情報】(「BOOK」データベースより)組織のパワーを引き出し、すぐれた問題解決に導く技術がファシリテーションです。(1)成果に至る時間を短縮する、(2)チームの相乗効果を生む、(3)メンバーの自律性を育む、といった効果が得られます。会議運営、プロジェクト推進、組織変革、合意形成、教育学習など、幅広い領域で活用できます。本書では、会議運営とプロジェクト推進に焦点を当てて、「場のデザイン」「対人関係」「議論の構造化」「合意形成」の4つの基本スキルを解説します。==============================最近お会いした方。名刺を拝見すると、「ファシリテーター」の文字がありました。僕は「ファシリテーター」という言葉を初めて知ったときから、「ファシリテーター」になりたいと思っています。ファシリテーターとは、きっかけを与える人、促す人、あらかじめ場づくりをする人、環境調整をする人。何か大きなプロジェクトを進めようとするときに、リーダーシップはもちろん必要ですが、リーダーのひとり相撲にならないためにはファシリテーションが絶対必要です。というわけで、以前読んだ『ファシリテーション入門』という本を読み返してみたいと思います。=============================『ファシリテーション入門』1(今回は目次部分から抜粋(・以降の太字部分)。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・「個人」から「関係性」へ・知的相互作用を促進する本書から触発されたこととして、 僕のメモが目次の余白にメモってあります。 「ストーリーを紡ぐ」 自分が小説家やゲームデザイナーになったような感じで 他の人を巻き込んでストーリーを紡いでいく。 そんなこと、考えただけで、ワクワクします。(^^) それが他の人の迷惑にならなければいいのですが・・・。・メンバー特性をチームづくりに活かす・アイスブレイクで場をつくる・聴く力――傾聴で共感を呼ぶ ・耳で聞かず、心で聴く・観る力――言外のメッセージを読む・議論を描くファシリテーション・グラフィック・合意形成のスキル――まとめて、分かち合う ・合理的に民主的に 意思決定をする ・協調的にコンフリクトを解消する ・共感があれば Win-Loseにはならない ・Win-Winでの対立解消をめざす・支援型リーダーをめざして(以上、目次より(p12まで))=============================本書の中身をどんどん読んでいきたくなる言葉がめじろおしに並んでいます。コミュニケーションの基本も学べそうです。最後に「支援型リーダー」という言葉がありましたが、確かに、僕はこれをめざしているんだな、という気がします。教育の分野では「指導」と「支援」という言葉があって、別物のように思われていますが、僕はこれを一緒のものにしたい。対立していると思われているものを、止揚統合したい。そのためには、やはり技術を学ばなければならない、と思います。 この本を読んだのは、たぶん1年ぐらい前なのでだいぶ中身を忘れていると思います。ちょうどいい機会なので、思い出しながら読み返していきたいと思います。 読書メモは、次回につづく! ↓記事がお役にたてましたら、クリックいただけるとうれしいです。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.03.19
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『心に響いた珠玉のことば』(小林正観、KKベストセラーズ、2011/9、1500円) この本の読書メモを書いていっています。本日が第2回。(第1回はこちら。)=============================『心に響いた珠玉のことば』2(p60~103より。 ○ 印は正観さんが選んだ「珠玉のことば」、 それに続く ・ 以降の太字が正観さんの意見・考え方の部分的抜粋です。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。) ○空海のことば 「人の短を言うことなかれ 己の長を説くことなかれ」 について・釈迦は、のちに空海に生まれ、 のちに坂本竜馬に生まれ変わっていった と思います。 空海は出会う人出会う人に好かれる人だった。 同時に坂本竜馬も、出会う人出会う人に好かれる人だった。・空海がいつも自分に課していたテーマというのがこれだった。 「他人の欠点を指摘しないこと。 自分の長所を自慢しないこと。 そして、自分が与えられたことを淡々とやること」・人々を魅了した人柄は、こうした謙虚な姿勢が生み出したのです。・「一木一草、師ならざるものはなし」(空海) 「すべてのものが、自分の師匠である」という考え方前回の「一切衆生悉有仏性」とつながってくる内容です。 「一木一草、師ならざるものはなし」というのは 空海のことばだったのですね。 生まれ変わり説も、おもしろいです。 「魅力」というものをとらえたときに、 大事なのは他人に対して「自己重要感を与えてくれる」というのが 大きいと思います。 誰だって、欠点を指摘されるより、 いいところをほめてもらえた方がうれしい。 空海の 「人の短を言うことなかれ、己の長を説くことなかれ」は、 裏を返せば「人の長を言え、己の短を説け」 ということになります。 人の長所を話題にし、自分の短所を話題にする。 これができれば、まわりのすべてが自分の味方になってくれる。 非常にうなづける話です。 謙虚さって本当に大事なんですね。 ○徳川家康のことば 「水はよく船を浮かべ 水はよくまたその船を覆(くつがえ)す」 について・「自分の力で殿様に納まっているわけではない。 殿というのは、家臣たちの支えがあって初めて存在するものだ」 という考えが、このことばにはよく示されています。 ○親鸞のことば 「善人なをもて往生をとぐ いわんや悪人をや」 について・親鸞はとても謙虚な人であった。 弟子を「弟子」という呼び方や捉え方をせず、 「自分にとっての師匠である」という捉え方をしていた。・親鸞の謙虚さというものを考えたときに、 私の中では「悪人正機説」は、こういう解釈になってくる。 「自分が善人だと思っている人は、 安らかな死、極楽往生を迎えることができる。 自分が悪人で、『どうしようもないやつだ』『ろくでもないやつだ』 と思っている人ほど、極楽大往生ができる」(~p103まで。続きはまた次回)==============================今回とりあげたところは、「自分のことを謙虚にとらえる」ことの大事さを説くという点で、一貫していた気がします。もしかするとこの本全体を貫くテーマがそれなのかな。人の良いところをみつけ、短所をみるときはまず自分を見ることを心掛けていきたいです。 ブログを読んでいただいて、ありがとうございます。 ↓記事がお役にたてましたら、クリックいただけるとうれしいです。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.02.12
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そろそろこの本の読書メモ、ラストスパートです。 『だからあの人に運が味方する。』(中谷彰宏、世界文化社、2011/4、81分DVD付きで1600円)=============================『だからあの人に運が味方する。』4(p126~最後まで。) ・人を笑わせる前に、自分を笑わせること・驚ける人は 「あの人、ユーモアのセンスがある」 「一緒にいて楽しい」と言われて、 人が集まり、運気も集まります。・一生懸命と必死は違います。 必死はしんどいです。・必死はカッコ悪いことです。 でも、一生懸命は、プラス笑いがあります。 笑える余裕があるのです。 必死には 笑う余裕がありません。・そこに笑いがあると、子どもは受け入れられる。・笑いさえあれば、 いくら怒ってもいいのです。・怒る時に大切なのは、区切ることです。 ポッと笑いが入った時に、「あ、終わった」と区切れます。 ・グループでは、必ずみんなが違うキャラであることが重要。 ・まず最初に立てるのは、笑いキャラ。 ・自分がツッコまれキャラになればいいのです。 ・笑うなら はっきり笑うほうがいい。・笑いは、吹っ切るために出るもの。 ・笑わせようと思ってやることはいやらしい。 自分がまず笑うこと。・1人でニヤニヤ笑っていていいのです。 そうすると、面白いことだらけです。・笑いで運気を上げられる人は、自分を笑える人。 人を笑うのではなく、自分をいかに笑うかです。 ○自分の失敗が怖くなくなる。・笑いで大切なことは、スピード。 頭の中の妄想をセーブしないこと。・「怒る」「哀しむ」は、感情に支配されています。 でも、笑いだけは 自分の意志でつくることができる。・(笑うことによって)命が救われる。============================== 名言がたくさんあったような気がします。「笑い」の効用を訴える本はたくさんありますが、中谷さんの本は即効性の特効薬として、大変効き目があります。「笑わなくちゃ~!」という気にさせられます。 『だからあの人に運が味方する。』(中谷彰宏、世界文化社、2011/4、81分DVD付きで1600円) ブログを読んでいただいて、ありがとうございます。 ↓記事がお役にたてましたら、笑ってクリックをお願いします。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.02.10
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はっきり言って、忙しいです。(>。<)そんな中、いかにして笑っていられるか。自分との、勝負です。 『だからあの人に運が味方する。』(中谷彰宏、世界文化社、2011/4、81分DVD付きで1600円)=============================『だからあの人に運が味方する。』3(p44~125より。) ・たたかれることが おいしいのです。 見方が狭いと、「たたかれて かわいそう」と感じます。・自分を他人視して 初めて笑えます。 穴にハマった自分を、「メッチャ面白い」と、しばらく味わうのです。 ・あれを思い出せばプッと噴き出すという話を持っておけば、 いつでも笑えます。・思い出して笑うことで、その前に起こったことまで、 面白かったことに変わっていくのです。・脳の記憶の中で笑いが伝染して、 脳内が全部笑いに満ちてきます。 ・給食時間があるのは、笑いを鍛えるためです。 いかに好きな女のコの鼻から牛乳を出すかが大切なのです。 そのために給食の時間があると私は解釈しています。・先生が笑わなくなると 生徒との壁ができます。 厳しくていいのです。 笑顔のある厳しさです。素晴らしい「指導場面」を見ると、いつもつくづく思います。 厳しくても、笑顔があれば、ついていける。 今日は中学校の授業や部活を、小6が見学する日でした。 中学校での授業や部活は、「笑顔のある厳しさ」がベースになっていました。 そのベースがあって、とても気持ちの良い時間がすごせていた、と思います。 ぜひ、自分にも、自分たちの学校にも、取り入れたいです。 ・A案、B案、C案のうち 1つをオチにします。 C案を笑える企画にするのです。 笑えるC案を入れておくことによって、 A案かB案のどちらかを選んでもらえます。 ○A案:オーソドックスなアイデア ○B案:少しとんがったアイデア ○C案:ぶっ飛んだアイデア (「そこまではイヤだよ」という笑えるネタにします。)・常に頭の中でムチャぶりができる状態にしておきます。・スピードと勢いで勝負。・自分で書きながら、「そんなアホな」と自分で笑えるものがいい。・お店に買物に行くと、 「これ笑っちゃうな」と思うほど、 とんでもなく高いものが1個あります。 ・3900円のチョコレートがあるおかげで、 ほかのものが高くても、 「これに比べたら安い」という気持ちになります。・不安やストレスを乗り越えるために、 遊び心が必要です。・自分のなかにムチャぶりがあると、 理不尽なことも平気になる。 ・理不尽なことが起こった時は 「あ、来たな、C案」 と思えます。(p125まで。)============================== 「遊び心」、大事です。僕なんか、まじめな意味で、仕事も遊び半分です。(^^) でわ、続きはまた次回! ブログを読んでいただいて、ありがとうございます。 ↓記事がお役にたてましたら、クリックあんどピースをお願いします。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.02.09
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本の紹介です。 『笑顔力。 幸運(ツキ)の女神がひきよせる小さな魔法』(諏訪ゆう子、ゴマブックス、2005、1300円)「笑顔力」に「。」がついています。「モーニング娘。」みたいですね。巻頭に推薦の言葉が載っています。推薦者は「読書のすすめ」の清水克衛さん。清水さんおすすめの本は、読んでソンはありません。=============================『笑顔力。』・人と会うときには 「はじまりはいつも笑顔から」 ・あるレストラン経営者は、 人と会う初めの数秒に全力を注ぐ。 ・相手の心を開かせる導火線・正論を言えば言うほど 人はあなたの周りから去っていってしまいます。 ・ただ笑顔でいるだけで、 いいことが雪崩のごとく降りかかってくるのです!・作り笑顔のすすめ 口角を上げて笑顔を作る! = カールルイスがトップスピードに入るときにしたこと ・彼の速さの秘密は、笑顔にあった! ・スケートの黒岩選手や、大リーグの長谷川投手も、 緊張すると口角を上げる。 ・アメリカ人スポーツ選手のガム。 あれも、じつは顔の緊張をほぐすために行なっているもの。・「今、やっている仕事、 コピー取りだったり、お茶くみであっても そこに全力投球してみて」 「わたしが取るコピーは世界一!」 「わたしの入れるお茶は 会社で一番おいしい!」 ぐらいの勢いで、コピー1枚でも、お茶1杯でも、 そこに「命」を懸ける。 返事の仕方にも「命」を懸ける。・その場、その瞬間に 工夫をしてみてください。・小さなこと、誰にでもできることに 全力投球です。・野坂礼子先生の「感謝法」 ・ただひたすら「ありがとうございます」と声に出して言う。 もしくは心の中で「ありがとうございます」を唱える。・「人間のできることなら 何だってできるという気になれば、 たとえどんな困難にあっても、いつかは必ず目標を達成できる。」 (エミール・クーエ フランスの心理療法学者)・お茶の間の人気者だった欽ちゃん(萩本欽一さん)に 「欽ちゃん! オレ、欽ちゃんのこと嫌いだよ!」 という男が現れました。 そこで欽ちゃんは 「そういう人もいるよね!」 と ニコニコしながら答えました。 その瞬間、その男がさらにキレて 「そういう、誰とも争わない! 国民みんなから好かれようとしている態度が 気に入らないんだよ!」 と言ってきたというのです。 そしたら欽ちゃん。 またもや 「そういう人もいるよね!」 と穏やかに答えたんですね。 最後にはその男性、「欽ちゃん、ごめん」と言ったそうです。 (p148-149に書かれたエピソードより)=============================笑顔や感謝を教えている本は数限りなくあります。それだけ、やはり「笑顔」や「感謝」が人間生活の基本だ、ということでしょうね。「笑顔」や「感謝」をメインのテーマにした本を定期的に読んで、基本的な生活をハッピーで楽しい♪ものにしたいです。自分もまわりも幸せにする、そのためにこそ、読書をしたいものです。 ブログを読んでいただいて、ありがとうございます。 ↓記事がお役にたてましたら、クリックいただけるとうれしいです。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2011.11.15
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今日はかなり咳がひどかった。でも、それ以外はわりと大丈夫だったんです。咳だけ。その咳が、帰りにのんだドリンク、最後に飲み干した瞬間、ぴたりとと止まりました。 C1000 1日分のビタミン(ローソンで200円)やっぱ、風邪のときにビタミンCをとると、効くなあ。(笑)そんなわけで風邪も治ってきたので、昨日の続きの読書メモ、書きます。 『子どもを伸ばす共育コーチング 子どもの本音と行動を引き出すコミュニケーション術』(石川尚子 /岸英光、柘植書房新社、2007、1700円)今日は第4章 『"わからない"で片付けようとする子どもたち』が "自分で考え始める"アプローチを読み返していきます。=============================『子どもを伸ばす共育コーチング』3(p81~110 第4章より。 ・太字が本の内容、間の緑文字は僕の個人的コメントです。)・「じゃあ、どうすればいいんだろうね?」 ~ただ 受けとめて 聴く~・「わからない」と答える生徒に、私がまずしたことは、 「わかる質問」を投げかけること。 「わかる質問」というのは、生徒が「答えやすい質問」。 「答えやすい質問」というのは、 事実をただひたすら訊ねる質問。ここでは省略しますが、 本には実際の会話のやり取りがそのまま載っています。 将来のことより過去のことを聞くと答えやすいことがよくわかります。・深く考えなくても答えられる質問には意外と答えてくれる。・最も答えやすいのは、 「”事実”をYES,NOで答えられる質問」(限定質問)会話実例を読むと、「答えやすい質問」で相手が答えていると、 「会話の助走期間」となって、テンポが生まれ、お互いがリズムにのり、 流れができてくることがよく分かります。・その後は、事実を具体化する質問を投げていきます。・最初は答えにくそうにしている生徒も、 自分が熱中しているゲームの話になると、 それがいかにおもしろいか、難しいか、 その難易度の高い面をいかにして自分がクリアしたかを 嬉々として語り出すこともあります。・「答えやすい質問」で、ある程度、会話が進行した後は、 意外とすんなり答えてくれる。★まず、相手が「答えやすい質問」、つまり 「”事実”をたずねる質問」から投げていく。 そしてしだいに「考えをたずねる質問」に移行していく。実は今日、他校巡回訪問で「気持ちを尋ねる問題」に答えにくい子への ワークシートの工夫について、僕の考えをお話しする機会がありました。 まるっきり、ここに書いてあるようなことを僕もしゃべってました。 つまり、「答えやすい設問から入る」「スモールステップ」 「答えやすいのは、選びましょうとか、 この中から見つけましょうといった設問」 といった話です。 この本を読み返しているのは巡回が終わってからなのですが、 あまりにも共通点が多いのでびっくりしています。 不思議な一致です。(^^)・例え話をする・選択肢を示す・「こういうのはどう?」 「これはどう?」 「こんな感じは近い?」 答えになりそうなものを次々挙げていく。 そうすると、どこかで自分のアンテナに 「ピピッ!」とひっかかる言葉に出会うと、 「そうそう、それそれ」という感じで反応してくれます。 占い師もこういうテクを使ってますね。 カマをかけて、それがもし当たっていたら いかにも最初から「私は分かってましたよ」みたいな顔をする。(笑) まだ言葉にできていない相手の気持ちを こちらが代弁するようなことができたら、 グッと信頼度アップです。(^^)・「AとBならどっち?」 という選択肢を見せる方法 2者択一だと、割と答えやすい。・Nさんの行動を客観的な事実として、Nさんに伝える。 =「フィードバック」 ※「だからダメ!」「だからOK!」という評価を加えない。本人がやったことを言葉としてフィードバックする。 これって、視覚的に文字で示すと、 ゲーム画面みたいになります。 ゲーム画面って、「○○は~~をひろった!」とか、 やったことが文字で出るじゃないですか。 必要な情報を、淡々と提示する。 こういうのが、けっこうゲーム好きな子には効くのかもしれません。 リアルな人間生活は情報が多すぎるので、 行動を整理してテキストで示してあげる。 そうすると、自分がやったことや、これからやろうとしていることが けっこうはっきり見えてくるものです。 たぶんね。(^0^)・「勉強できない理由って何かな?」 「どうして勉強できなかったの?」と質問しない。 「どうして?」を「何?」に変えて訊くところがポイントです。・「Hちゃんができることは何かな?」 「それはどうやったらできる?」・子どもの発想は本当にユニーク。 我々が思ってもみなかった解決法を思いつく。・やる人として待つ・何かの理由で話したくないんだったら、 何か他に方法はある ・・・紙に書いてもらうとか。・「これについてどう思ってるか聴かせて。 じゃ、ここに思ったことを自由に書いてみよう」 「待ってるから ゆっくり考えてみて」 そう言って、何十分でも待ちます。・一度、信じて黙ってみる。 相手の言葉を待ってみる。「待つ」ことの効果は絶大ですよね。 普段の学校現場での指導では、やるべきことの目白押しで なかなか待っていられる時間がないのですが、 腹を据えてどれだけでも待つぞ、という気持ちでドーンと待っていると、 思ったより早く相手の言葉が出てきたりするものです。 そういえばこの間も徹底的に待とうと決めたことがあったなあ、 なんだったかなあ・・・。 う~ん、もう忘れた。(^。^;)(第4章より p81~p110まで)=============================風邪が治ってきたのでうれしくなってけっこうコメントを書いちゃいました。しんどいときはやがて過ぎて、元気になるとエネルギーがあふれて、言葉もどんどんわいてくる。子どもたちもそうですね。表現や言葉が出にくい子どもたちがいたとしても、単にそれを問題にするのではなく鷹揚に構えるスタンスが必要なのではないでしょうか。そのことだけを見て、一時的な問題にとらわれるのはよくないですね。 さて、続きはまた次回。(^^;) ブログを読んでいただいて、ありがとうございます。 ↓もしお役にたてましたら、クリックいただけるとうれしいです。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2011.11.04
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昨日は娘の誕生日でした。2歳になりました。ところが、親の方が2人とも風邪をひきまして。(^^;)もとは娘からうつされたのですが、本人はいたって元気で、両親のほうがしんどくなってたりして・・・。そんなこんなで、今日は文化の日です。読書メモのつづきを書きます。 『子どもを伸ばす共育コーチング 子どもの本音と行動を引き出すコミュニケーション術』(石川尚子 /岸英光、柘植書房新社、2007、1700円)=============================『子どもを伸ばす共育コーチング』2(p15~ 第1章 より)第1章 『認められていない子どもたち』との新鮮な出会い・(高校生との就職カウンセリング相談シートで) ”自分の長所がわからない” この項目にマルをつけてくる子が圧倒的に多い。・「ああ、世の中の高校生って、ふだん本当に認められていないんだ」・(中学2年生のケースでも、) 他の人と比べて、ちょっとでも劣っていると思うと、 それはもう自分の中で”強み”とは思えない。第2章 『枠を作っている子どもたち』との前進しない対話・"答えは自分の外側にある"という枠 ↓ 「勉強したら何が可能になると思う?」 「勉強することは、あなたにとってどんな役に立つと思う?」 「勉強すると、何が楽しくなると思う?」 子どもたちが自分で、勉強することの意味を探し始めるように・デンマークでは、「答え」が出ないこと、 例えば、「自分は何者なのか?」などを探求する教育を 小さい頃から取り入れている。・自分の内側に「答え」を探しに行く習慣を第3章 『無気力・無関心を装う子どもたち』が自発的になる "存在承認"のアプローチ・自分を1人の人格ある人間として認めてくれない人の言うことなんて 聞けない。・別に何でもいい。 命令形や注意以外の言葉を意識的に増やしてみませんか。・「私は知っているよ」「いつも見ているよ」というメッセージ・「それって長所だよ!」~スポットライトを当てる~ (例)「それだけの集中力あったら、勉強も集中してできるよ」 本人がまだ気づいていないところに、 スポットライトをピカッと当ててあげた瞬間、 相手は急に、光を放つように見えます。・ダメ出しの前にまず"受け容れる" コミュニケーションがスタートすると、 意外と話をしてくれるもの。 なんだ、やろうと思ったらやれるじゃない。・「ま、いっか、それもありだよね」 あくまで、その「やらない」気持ちを受け容れます。 ただ責めるのではなく、関心を持って声をかける。 放っておかない。・怒鳴っても反発を買うだけ。 大事なことは、強制して言う通りにさせることじゃない。 それでは続かない。 相手の興味関心を引き出すこと。 相手の可能性を開く対応をすること、これが大事。・(高校生たちとの授業の中で) 「みんなが聴いてくれると私はとても嬉しいです」 (Iメッセージ)・人は「評価」では動かない。 「承認」で動くのです。・相手からのアプローチには、 どんなにつまらないことでも 必ず返答しよう。 (無視・無関心が相手の無関心を引き起こす)・返答はタイムリーに迅速に(第1章~第3章まで p80まで)=============================人と関わることの多い仕事をしています。価値観や考え方がぶつかることも多いです。お互いに理解し合うことが難しいことも。 この本とは別の本で「7つの習慣」の本も読んでいます。そこにも似たようなことが書いてあります。自分が認められたいなら、まず人を認めること。 「存在承認」の欲求は誰にでもあるもの。まずそこを満たすことからスタートする。求めることを急くのではなく、気に留めておきたいことです。 続きはまた次回。(^^;) ブログを読んでいただいて、ありがとうございます。 ↓よろしければ応援のクリックをいただけるとうれしいです。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト (1か月分更新しました。)
2011.11.03
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ブログで紹介しようと思いながらのびのびになっていた本があります。「注文したよ」というのが2009年07月07日の日記に書いてありました。この本の読書メモをこれから書いていこうと思います。もうずいぶん忘れているし、読み返すのにちょうどいい時期です。(^^;) 『子どもを伸ばす共育コーチング 子どもの本音と行動を引き出すコミュニケーション術』(石川尚子 /岸英光、柘植書房新社、2007、1700円)(アマゾンでは、6人の評価が全員★★★★★!)=============================『子どもを伸ばす共育コーチング』1千々布 敏弥 推薦の言葉 より・――答えは相手の中にある。 相手の無限の可能性を信じる―― この理念は、教育界で常識とされながら、 多くの現場で忘れられがちになっている。岸 英光 監修者の言葉より ・子どもの本質を感じる観点や、 子どもたちに相対する立ち位置や、 関わるときのあり方を、 ぜひ感じ取りながら 読み進めていただきたい。目次より 第1章 『認められていない子どもたち』との新鮮な出会い第2章 『枠を作っている子どもたち』との前進しない対話・"答えは自分の外側にある"という枠第3章 『無気力・無関心を装う子どもたち』が自発的になる "存在承認"のアプローチ・「それって長所だよ!」~スポットライトを当てる~・ダメ出しの前にまず”受け容れる”第4章 『"わからない"で片付けようとする子どもたち』が "自分で考え始める"アプローチ・「じゃあ、どうすればいいんだろうね?」 ~ただ 受けとめて 聴く~・やる人として待つ第5章 『本当は背中を押してほしい子どもたち』が 一歩踏み出し"行動"を起こし始めるアプローチ・”プチ成功”を体験させる・「何があればやれるの?」 ~”原因追究”よりも”解決構築”~・「きっとうまくいくよ」 ~”心配”よりも”信頼”~・「どうしたらできたの?」 ~”資源”を発掘する~第6章 『無限の可能性を持っている子どもたち』が 未来に向かって"夢"を描き出すアプローチ・「こうなったら”超サイコー!”っていう状態は?」 ~未来を明るく語ってもらう~・「これができたら どんな気持ち?」 ~”危機感”よりも”ワクワク感”~・「仕事はめちゃくちゃおもしろい!」 ~コーチが常に熱い存在でいる~第7章 『これからの世の中を変えていく子どもたち』からもらった感動・”ここがあなたのいいところ”と言ってくれる存在・自分の存在価値を見出すこと第8章 『だからコーチングが大事!』 ・自分で気づくと 自発的になれる・最初からすべての資源は備わっている・この人だけは自分を見捨てないという存在=============================今日は目次までで終わり。続きはまた次回。(^^;)でも、この「目次」、ここだけで かなりいいことが書いてあるように思うのです。僕は目次に線を引きまくりました。30個所ぐらいは引きました。 子どもが自発的になるのは、一番目指しているところです。子どもだけでなく、大人もですが。そのために使えるのがコーチングとかファシリテーションだと思っています。僕が今、教師として一番身に着けたいスキル・考え方です。 ブログを読んでいただいて、ありがとうございます。 ↓よろしければ応援のクリックをいただけるとうれしいです。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2011.10.30
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