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新年度に子どもたちが登校し始めて最初の1週間が終わりました。いやあ、つかれた~~。さて、こういうときこそ読みたい本として、昨日から紹介し始めた本の読書メモ、今日も書いておきたいと思います。『今日、誰のために生きる? 』(ひすいこたろう・SHOGEN、廣済堂出版、2023/10、税別1600円)今日は、少し前に話題にしていた「会話」「話すこと」について、本書が書いてある「大切なこと」をご紹介します。昨日軽くふれましたが、日本からアフリカに行ったショーゲンさんが、現地で村人から言われた言葉です。 その章のタイトルは、「抱きしめるようにして話すんだよ」(p40)・「ショーゲンの言葉には、体温が乗っかってないから、私には伝わらない」(p41より)・「言葉はね、相手をハグするように言うのよ」(p42より)なんと、これが、3歳の子から言われた言葉なんです。どうです?ガツンと、やられませんでしたか?現代的な流行りとは無縁のところにある、本質的な、普遍的な大切なことを、言葉にしているように、僕は感じました。その後のページでも、「言葉にして伝える」ことについての、現地の人からのアドバイスが書かれていました。ショーゲンさんにとって、ターニングポイントになったのではないかというアドバイスです。・「ただほしいというだけじゃなくて、なぜほしいのか。 そういう思いをちゃんと伝えられたの? 大切なことを、はしょってはいけないよ」・「自分の思いをちゃんと伝える挑戦をしてきなさい」(p98)これは、村長からの言葉です。ショーゲンさんにとって本当に必要なものを、村人に理解してもらうために、村長はショーゲンさんにとっても重要なアドバイスをされたのでした。この言葉がでてくるエピソードは、その前後関係を含めて、ぜひ読んでほしいところです。僕は、とても、感動しました。エピソードをしめくくるところの記述だけ、最後に紹介させてください。・僕には最初、店主に対して、「言ってもどうせ聞いてくれない」という思い込みがあった。 でも、それを村長は「ショーゲンが、そういうふうに接したからでしょ?」と言います。 村長は続けてこう言ってくれました。 「ショーゲン、思いがあるんだったら、自分の思いは必ず伝わると信じるんだ。 自分にそう思い込みの魔法をかけるんだよ。 自分が幸せになれる思い込みの魔法を、もっと自分にかけたほうがいいよ」(p103より)どう思われましたか?僕は、「この本は、現代人が忘れてしまっていることを、思い出させてくれる本だ」と思って、とても感動しました。本書を読んで、あなたも、ぜひ、「心のある生き方」を、とり戻してください。本当に大感動した本なので、明日以降も、引き続き、読書メモを綴っていきますね。それでは、また!▼愛メッセージを大切に(2022/11/23の日記)
2024.04.12
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昨日の日記で少し書きましたが、今日は、人生初のラジオ出演がありました。あ~、緊張した。音楽祭のPRのために出たのに、音楽祭のチラシを手元に置いていなくて、詳細を聞かれても答えられなかったのは、大失敗でした。この失敗は、次に生かしたいと思います。ラジオに出ると、「話す力」の大切さを痛感します。決められた時間の中で、楽しく、分かりやすく、伝わるように話すのって、ムズカシイ・・・。僕が今までいろいろ聞いてきた中で、一番「話す力」があると思ったのは、安住紳一郎さんです。以前ブログでも紹介したことがあったのですが、一時期見られなくなっていた安住さんの「伝説の授業」の動画が、今なら鮮明な映像で見られるようになっていますので、ご紹介します。安住アナが魅せた!伝説の授業「走れメロス」【安住紳一郎】 (youtube.com)安住さんのこの話し方は、まさに、神の領域です。身振り手振りも交えて、テンポよく、リズムよく、引き込む話し方!面白くて、ためになる!まさに、「神授業」です。▼安住紳一郎さんの授業が「超」面白い (2022/03/28の日記)
2024.04.03
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先日の日記で少しだけ紹介した鴻上尚史さんの『ロンドン・デイズ』。『ロンドン・デイズ』[ 鴻上尚史 ]【リンクは電子書籍版】演出家の鴻上尚史さんが英語を猛勉強して演劇教育の本場イギリスに短期留学した際の、大変詳細なレポートです。本書では、演劇の話と同じくらい、英語教育の話が出てきます。実際にイギリスに行って、自分が勉強してきた英語が通じるかどうかを実地で体験しておられる方のレポートなので、非常に参考になります。その中で、次のような記述があります。・英語の勉強は、7割が聞くことだ・あとの2割がしゃべること。・読むことが1割。・書くことなんて、無視していい・それが、外国で生き残る英語である。(同書p116より)英語教育ではしばしば言われてきたことではあります。ただ、日本の教育は、まだまだ読み書き偏重のきらいがあります。ペーパーテストを重視しすぎる日本の教育の問題が、あらわれているのではないかと思います。僕は、英語だけでなく、日本語も、同じだと思います。日本語=「国語」ですね。どうにも読み書きを重視しすぎるのでは、と思っています。その結果、読み書き中心の学習についてこれない子どもをつくってしまっている、というふうに思います。もし、言葉の勉強の7割が聞くことだとすれば、発語のないお子さんも、クラス集団の中にいて、たくさんの友だちの言葉を聞くことで、すごく学んでいることになります。僕は、いろんな子どもが同じ場所で共に学ぶ「インクルーシブ教育」が必要だと訴えてきました。もし、鴻上さんが言われる「英語の勉強は、7割が聞くこと」が、すべての言葉に関する勉強に通じることだとすると、みんなと同じようにしゃべれないから、読めないから、書けないから、という理由で、クラスから排除することは、言語の習得という面から言っても、ナンセンスだということになります。みなさんは、どう思われますでしょうか?一見すると何も学んでいないように見える子どもでも、けっこう話は聞いているものです。日本ではペーパーテストで点数がとれないと、「学べていない。習得出来ていない」と評価してしまいがちですが、本人の話を聞いてみると、けっこう授業で習ったことを覚えていることもあるものです。鴻上さんは、日本では学術用語のような英語を覚えることはやってきたが、日常的に使える英語ではなかった、コミュニケーションがとれるような英語ではなかった、と言われています。勉強というのは、生きて働いてなんぼ、使えてなんぼ、ではないでしょうか。テストで点が取れても、たとえばそれが受験でだけ使えるようなものだったら、意味がない。ほんとうに必要な教育を、学校は保障していかなければなりません。そういうことを、僕は思いました。▼最短時間で英語を使えるようになる!『お金と英語の非常識な関係』 (2009/04/27の日記) ▼英語へ取り組む学校としてのゴールイメージがはっきりしてきたぞ!! (2009/06/21の日記)
2024.03.02
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僕は子どもの頃から自分のことを「コミュニケーション下手」だと思っています。ところが、このあいだ話をしたところでは「コミュニケーション能力が高いですね」と、人生で初めて言われました。びっくり。以前このブログで取り上げた「能力なんて、幻想だ」というのを、取り上げましたが、ほんとにそうですね。同じ人間なのに、自分で「この能力は低い」と思っていたら、「あなたはこの能力が高い」と評価する人もある。ちょうど同じタイミングで「自己評価が低すぎて、何を言われても歪んだ取り方をしてしまう人」が主人公のマンガをネットで紹介されました。『顔がこの世に向いてない。 1』【電子書籍】[ まの瀬 ]自分で思い込んでしまっていて、他人の言うことを「そんなはず、ない!」と、最初から否定してしまう。なかなか、自分の思い込んでいる世界から、抜けられない・・・。そういうことって、あるよなあ・・・。▼「能力という名の信仰」 ~孫泰蔵『冒険の書 AI時代のアンラーニング』その5 (2023/08/21の日記) ▼「習熟度別指導」は差別の教育 ~佐藤学『学力を問い直す』 (2023/08/21の日記)
2023.10.30
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7月から8月にかけて、いくつかの学習会に呼ばれています。そこで、自己紹介をどうするか、悩んでいます。そういえば、そんなときのために読んでいた本がありました。『人も仕事もお金も引き寄せる すごい自己紹介』[完全版] [ 横川裕之 ](リンクは「完全版」ですが、僕が読んだのは旧版です。)この本には、自己紹介を何のためにするのか、その重要な北極星が、書いてあります。自己紹介は、何を語るのか?★「自分が関わることによって得られる聞き手の未来」(旧版p9)★「自己紹介は未来を提示する」(旧版p105)★「たったひとつ、これだけは伝えることができたら、悔いはない」というものを決めて伝える(旧版p143)こういったことが、書いてありました。なるほど!せっかく話をさせていただく機会をもらったのだから、僕としては「希望」を語りたい、と思っていました。本書に書かれてあったのは、まさしく、聞き手の「希望」を重視する考え方です。自分が話したいことを話すのではなく、聞き手の未来に資することをめあてに、話をしたいと思います。
2023.06.21
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世の中には素晴らしい「学校の先生」方がたくさんおられます。学校の先生ではなくても、「学校の先生」のように、人を導き、勇気づけ、元気づけ、ともに歩もうとされる方々が、たくさんいらっしゃいます。今日は、「15人の教師」を紹介された本の中から、「こんな先生の、こんな姿が、いいよね」という話をしようと思います。『一瞬で子どもの心をつかむ15人の教師!』(中野敏治、ごま書房新社、2019、税別1400円)この本の中で紹介されている先生方はどなたも素晴らしい方で、独自のユニークな実践、おもしろい取組をたくさんされている方々です。世の中にひろく知られている方も、比較的そうではない方もいらっしゃいます。「こんな先生が世の中にはいるんだ!」と、目を開かされる思いで読みました。その中でも今回は、木下晴弘先生のことを紹介されているところをひとつ、引用します。・(略)「イラン・イラク戦争」の出来事を話されました。 でも、木下先生の話はその戦争の説明ではないのです。 その時代に生きていた「人」の物語なのです。(p82より)著者が木下晴弘先生の講演会に行かれたときの話です。「説明ではない。物語だ」というところが、とても象徴的で、普遍的なところだと感じたので、今回特に取り上げさせてもらいます。授業によしあしがあるとすれば、それはいったいどこで判断するか?僕は、「教師の一方的な説明になっていないか」ということを、かなり重視しています。今回引用された箇所は講演会の話題なので、基本的には演題の演者が一方的に話す場面が想定されます。それであっても、それは説明ではない、と言われています。これは、非常に大切なことです。もしも一方的に書かれた物や話されたことが、一方的ではなく双方向的なものになりうるならば、それは、そこに物語があり、世界があり、演者はそれを提供するに過ぎず、聴衆はその世界・そのもの物語の中で自由に感じたり考えたりできるということだ、と思っています。学校の授業も同じです。講演会と違って子どもたちと「先生」がフラットな場で対話しやすい学校の授業ならば、むしろさらにそれは実現しやすいと思います。「説明ではなく、物語になっているかどうか」僕は、自分が話をする際、このことをしっかり気に留めておきたいと思いました。明日は勤務校の卒業式です。6年生の先生方は、子どもたちに、きっとこの1年間にあった「物語」を語られると思います。「物語」を、だいじにしよう。P.S. 木下晴弘先生の本です。(ほかにも多数) ↓『ココロでわかれば、人は”本気”で走り出す! 人を教え伸ばす力は「感動」にあった』(木下晴弘)
2023.03.22
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さてさて、昨日予告していたとおり、今日は大反省会です。昨日、パワポをもとにいろいろ話をしてきたのですが、「TEDトーク」のプレゼンの本によると、だめだめの見本市みたいなトークだったので、そのへんを具体的にお話ししたいと思います。僕の失敗談が、あなたのお役に立てれば、幸いです。↓もとになっているテキストは、これです。『TEDトーク 世界最高のプレゼン術』[ ジェレミー・ドノバン ]この本の後半には、話し方やプレゼンのあり方の指南が、具体的に記されています。ちなみに、本書によると、プレゼンをスライドに頼っている時点で、だめだそうです。僕は、思いっきりスライドに頼りまくりでした。スライドを使うなら、写真や短い言葉を中心にすべきで、長めの説明は入れるべきではないそうです。僕は、思いっきり、説明の文をスライドに入れまくりでした。本書では、たとえば次のように書かれています。・スライドをまったく用いないのが最善の選択です。(p170)・スライドはあくまでも聴衆の理解を助けるためのものであって、自分用の巨大なカンニングペーパーにしてはいけません。(p171)・要素が少なければ少ないほど効果的・ 余白 をたっぷりとりましょう。・メッセージをひとつしか含んでいないのが、効果的なスライドです。(p176)なお、少ない文字しか使わない効果的なスライドの例として、本書では「高橋メソッド」が紹介されています。僕は、本書を読んで、初めて知りました。↓ネットで調べると、発案者による実例を見ることができました。▼高橋メソッド http://www.rubycolor.org/takahashi/高橋さんによる上のサイトの最初にあるリンクから、体験できます。パワポの代わりに、上にある「次へ」でスライドを送っていってください。迫力があって、すごいです。あまりにも大きくて、笑っちゃうほどです。「こんなのもあるんだ!」と知っておくと、いいと思います。僕が知ったのはプレゼン翌日の今になってからですが。パワポスライドによる説明に関しては、以前に、次のような本も読んで、感動したことがあります。『一生使える見やすい資料のデザイン入門 プレゼン資料が劇的改善』[ 森重湧太 ]パワポで発表する際には毎回必ず読み返そうと思っていましたが、今回、この本を読み返すことも、ありませんでした。反省です!「TEDトーク」の本の中には、次のようなことも書かれています。・1対1で熱心に語りかけるようなトーンで・単数形の「あなた」で話しかけよう。(p141 第9章「スピーチを成功させる言葉の使い方」要点より)本書を読み返した時点から、これについては意識して使うようにしています。・・・この、ブログで。気づきましたか?学習会の際に自分が話した時には、全然できませんでした。自分が話すことだけで精一杯で、言葉の使い方にまでは、なかなか気が回りませんでした。「あなた」って使うと、よかったかもしれません。そう、まるでジャ○ネットの商品説明のように。聞いている人は、自分にとってどうなのか、を知りたいのですから。さて、反省ばかりの今回のプレゼンでしたが、すごくありがたかったこともありました。発表の約2週間前に、全国の学校で講師としてお話をされている先生に、オンラインでスライドを見ていただき、それをもとに修正を加えることができたのです。非常に的確なアドバイスをいただき、おかげで修正後のスライドでは自信を持って当日を迎えることができました。オンライン対話ではスライドの画面共有もできるので、自分のPC内のデータを遠くの先生に見てもらうことが出来、ICTのありがたみも実感しました。本書にも、「本当に中身の濃いフィードバックが得られる環境とは、たったひとりでもいいから、スピーチの専門家に聴いてもらえる環境のことです。」(p186)という記述があります。一番効果的なプレゼンの改善法は、自分で一所懸命考えて、これがベストだと思った内容を、信頼できる他の方に事前に見てもらうことですね。客観的に自分を見ることがなかなかできていないので、他者のアドバイスを積極的に求めることは、今後もやっていきたいと思っています。(関連する過去記事)▼『TEDトーク 世界最高のプレゼン術』その1▼TEDトークの具体例に見る、そのすごさ ~『TEDトーク 世界最高のプレゼン術』 その2
2022.10.22
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昨日も書きましたが、金曜は学習会で、若い人たちに話をすることになっています。話をする前に「世界最高のプレゼン術」という本を読み返して、せっかくなので有意義な話ができればと思います。「世界最高のプレゼン術」というのは、僕が半年ほど前に夢中で読んだ本の副題です。この本の読書メモを、金曜の自分のために、ここに書き残しておきます。『TEDトーク 世界最高のプレゼン術』[ ジェレミー・ドノバン ]あくまでも個人的なメモなので、自分にとってビビビときたところだけメモしています。ほんとうはもっと広範囲に役立つことがいっぱい書いてありますよ。内容・大きな夢を語れ。・ストーリーを語れ。・「笑いは宝」と心得よ。伝え方・好奇心と情熱を惜しみなく示せ。・己の弱みを隠すなかれ。 成功とともに失敗を語れ。(p17より)「TEDの十戒」の中からの抜粋です。これを守っていれば、世界最高のプレゼンができるかも?さすがプレゼンの本だけあって、本自体もプレゼンになっています。一番言いたいことが最初に述べてあり、その後に詳しい解説が出てきます。・目的地――スピーチが終わった時点で聴衆にどうなっていてほしいか――を頭の中に明確に描くこと(p24より)↑これも、重要だと思ったところです。まず、ゴールを描くところからですね。学校の授業でも、同じことだと思います。子どもたちに、どうなってほしいのかを描く。大人に話す時の方が、そういうのはなおざりになっていまいそうですが、子どもたちに授業をする時と同じように、目的を明確におさえておくのは、やっぱり大切なことです。・少し努力すれば明るい明日が約束されていると、後押しすることが大切(p30より)・核となるアイデアをはっきりと認識すること・最大のミスは、1度のトークに一生分のうんちくを詰め込んでしまうこと・ひとつのコンセプトにレーザーの焦点を合わせましょう。(p31より)今回のプレゼンスライドは、事前にとある尊敬する先生に見ていただいたのですが、「話題になっているトピックを総花的に並べている」というご指摘をいただきました。僕のスライドは、以前から、そうなる傾向があります。授業でもたぶんそうで、「選択と集中」ができておらず、「あれもこれも」になってしまいがちです。・・・よくばりなんですね。上に引用したところを読むと、「最高のプレゼン」にするために、自分に足りないところが、よく分かります。なかなか「あれもこれも」を捨てきれないのですが、少しでも削れるよう、スライドを再度見直したいと思います。線を引いたところはここで引用したところよりも、もっとたくさんあります。とてもここには書き切れません。この本は本棚にずっと置いておいて、プレゼンをすることになったら、そのたびに読み返したいと思います!ちなみに、今調べたら、同じ本の赤本バージョンが出てきました。こちらは実践編だそうです。↓『TEDトーク 世界最高のプレゼン術【実践編】』1 [ ジェレミー・ドノバン ]1※2022/10/22追記この日記の後、連続してこの本に関連する投稿をしています。よろしければ上部メニューの「<新しい記事」を押して、続きもお読みください。
2022.10.19
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僕は、話し下手です。というより、コミュニケーションが苦手です。論理的な話はできますが、感情を混ぜた話ができません。結論だけを、端的に言ってしまいます。すると、話がすぐに終わってしまいます。イメージが膨らむように、五感に訴えるように話すことができませんし、ストーリーにして語ることが、できません。先が気になるように、ワクワクさせるように話すこともできません。そこで、「話し方」をよくする本を、自分のために、よく読むようになりました。今日は、その中から、鴨頭嘉人さんの本から、覚えておきたいと思ったことを引用します。『あなたのスピーチレベルがあなたの年収を決めている』(鴨頭 嘉人、かも出版、2018、1100円)この本の中で、僕が衝撃を受けたのが、次の一言です。「うまく話すの禁止」(p68)うまく話そうと思っていた、僕の鼻っ柱を折られました。もちろん、理由も書かれています。「うまく話そうとすると、あなたの思いが伝わらなくなるからです。」(p69)たしかに、話し方というのは、手段に過ぎません。学校では特に、話し方や聞き方などについて、観点別に評価する傾向がありますが、「大事なのは、そこですか?」と改めて問われると、「・・・・・・。」と、言葉に詰まります。ほんとうに大事なことは、そこではない、と分かっているからです。取り繕うことを覚えて、スキルで武装したところで、自分を偽っているのなら、伝わるものは表面的なことだけに留まってしまいます。表面的なことは、本を読めば、書いてあるのです。生の言葉で伝わるものは、本心から出た、本気の言葉であり、僕の「話し方」が不十分なのは、スキルの問題ではなく、自分の言葉で語っていないからだ、と気付きました。自分の言葉ではなく、借り物の言葉で語っていると、聞いている人の心に響かず、右耳から左耳に通り抜けてしまうのです。・実際の現場では「良い話」が伝わるのではなく、 「本当に思っていること」と「実際の言行」が一致しているとき、 その話が相手に「伝わる」んです。(p74)なかなか耳が痛いところです。自分が普段できていないことを、理想として語っても、ウソになります。語ることはできますが、伝わるとは、思えません。そんなカンタンなことにも、なかなか気付かずにいました。・うまく話そうとするのは傲慢であり、素直の反対である(p75)「うまく話そうとすること」そのこと自体の傲慢を、見事に看過された気がします。僕は子どもの頃、「あなたは素直なところがある」と、褒められたことがあります。初心を忘れず、素直な言葉で話すことを、一からやり直してみたいと思います。▼鴨頭嘉人『コンプレックス・リベンジ』~「コンプレックスは武器になる」(2022/06/11の日記)▼平野秀典『人を幸せにする話し方』4~短所を長所と捉える発想が、あなたを救う!(2011/02/23の日記)
2022.07.03
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一時期、ファシリテーションの本をいろいろ読んでいました。その中の1冊、『ロジカル・ファシリテーション』。見開きで、左に説明文、右に図解が書いてあります。『ロジカル・ファシリテーション』 (PHPビジネス新書) [ 加藤彰 ]本書を読んで、最も大事だと思ったのは、「合意形成のしかた」です。「そういえば」と基本に立ち返った気がしました。・「我々は合意を作るのだ」という出発点の合意が重要です。 そのために冒頭で会議の位置づけをよく確認し、皆でマインドセットします。(p134より)合意を作ることについて、合意を作る。めんどくさいようですが、これは、大事ですね。そして、合意できない状況下においても、次のことが非常に重要だと思いました。・対立解消の極意は 「いきなり対立を解消しようとしない」ことです。・言い分を引き出して、合意点を一つひとつ積み重ねていけば、たいていは解決の方向が見えてくるものです。(p122より)ファシリテーションのテキスト的な位置づけのこういった本を読むことで、「合意が遠いと思っても、あせらずに双方の意見を場に出していけば、合意に至ること」が分かります。それにより、あせらずに会議を進めていくことができます。最後に、理論的に納得できるかどうかよりも、感情や意思の問題である場合についても、確認しておきたいと思います。本書の最後のほうで、以下のように触れられています。・これは結局意志の問題なのだと見極めたら、そのように持っていきましょう。 ・皆さんが本気でやりたいと思えるかどうかを基準にしませんか? ・皆さんが一番熱意を込められる選択肢を選ぶことにしませんか?(p166より)「そういうのも、ありなんだなあ」と思いました。いろいろな選択肢、いろいろなケースを知っておくと、いいですね。
2022.01.17
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昨日の夜はオンライン飲み会でした。オンライン飲み会初体験です。短時間しか参加できなかったのですが、オンラインで「投稿」を読むだけの関係だった方とビデオ会議で顔を合わせ、大変刺激を受けました。リーダーの方の提案で、その会に向けて「偏愛マップ」を作っていました。その偏愛マップを見せながら、自己紹介をしました。「偏愛マップ」は、斎藤孝さんが提唱されたもの。簡単に言うと、「自分の好きなものリスト」です。『偏愛マップ—キラいな人がいなくなる コミュニケーション・メソッド』(斎藤 孝、NTT出版、2004、絶版)リストを作りながら、自分が今までに好きだったものと改めて向き合うことができ、自分再発見にもつながりました。いろいろなものから影響を受けて、今日があることを再確認することができました。ただ、やはり子供時代に好きだったものの影響は強いですね。せっかく作ったので、個人を特定されない範囲で、こちらのブログでも紹介したいと思います。ファミコン世代ですので、ゲームからの影響は強いです。「ドラゴンクエスト」の曲がとても素晴らしかったので、サントラでオーケストラバージョンを聴いて、それからオーケストラの演奏に次第に興味を持っていきました。大人になってからオーケストラで演奏したり、指揮をしたりすることにもつながりました。ゲームをきっかけにこんなふうに世界が広がっていくのですから、ゲームという存在は本当に侮れません。ブログで紹介したことがあるのは、発達障害の主人公を描いた真ん中らへんの作品だけだったと思います。最近新刊が出るたびに買っているのは、『キャプテン2』だけです。『キャプテン』の続編の『キャプテン2』、面白いです。何十年も前の続編が読めるって、すごいですよね。『キャプテン2 第1巻』 (ジャンプコミックス)(コージィ城倉)映画は、映像よりも、音楽にまず惹かれます。上の挙げた作品は、映像も音楽も一級品です。最後の1つを除いて、全部アニメ!(実写をほとんど観ないのも、僕の偏愛ぶりを物語っています。)音楽大好きなので、上の項目が一番パンパンになりました。挙げればまだまだ、あります。上には書いていないけど、吹奏楽の曲も、好きです。↓自作曲として挙げた2曲はこちら。ブログでもたくさんの本を紹介してきました。影響を受けた本も、山ほど、あります。本のある世界に生まれて、よかった!こういった「自分が好きなものリスト」を事前に書いて、それを見せながら自己紹介。これって、とてもいいなあ、と思いました。好きなものについて話すときは力が入りますし、自然と笑顔になります。「自分もこれ、好きです!」と言ってもらうのも、うれしいものです。自己紹介に「偏愛マップ」、おススメです!!
2021.11.15
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本日、以下のオンライン研修に参加しました。【オンライン】特別支援教育編(第3回)ホワイトボード・ミーティング®でファシリテーターになろう(株式会社ひとまち)とてもよかったです!テキストを事前にネットで買ったのですが、情報がコンパクトにまとめられていて、とても実践的・具体的な内容でした。テキストを読み終わった時点で、すでにかなり勉強になりました。『ホワイトボード・ミーティング®︎でファシリテーター になろうー特別支援教育編 (ひとまちテキストシリーズvol.2)』(株式会社ひとまち、2021/8、1650円) オンライン研修に参加して勉強になったのは、たとえば、次のようなことです。<司会進行のしかた>(ファシリテーション)・はきはきと前向きな、司会者の声。・司会者が「パチパチパチパチ」と言うと、みんなが拍手する。・司会の話し方が、明るく、軽やか。・進行のテンポがいい。迷いがない。 <ホワイトボード・ミーティングによるケース会議のメリット>・学校の先生たちが子ども目線になる。・「この子も困ってたんだ」と分かる。・前向きに変わる。誰かのせいにしない。・先生たちの表情がどんどん変わる。子どもの見方が変わる。・ケース会議でチームになる! 具体的なホワイトボード・ミーティングのやり方は、書くのをやめておきます。ただ、実際にどうやってするのかが目の前で分かって、とてもよかったです。オンラインとはいえ司会進行のテンポがいいのでオフラインと変わらない没入感のある研修でした。今後もオンライン研修会があるようですので、ぜひまた参加したいと思いました。認定資格もできればとってみたいです。 ▼卓上メモにもなるホワイトボードノート▼どこでもはりつく! コーワライティングシート ▼ちょんせいこ『元気になる会議』▼森時彦『ザ・ファシリテーター』1 ~小説で学ぶファシリテーションの凄さ
2021.11.14
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僕のパソコン棚の上には、本がいっぱい置かれています。「読み終わった後、ブログで紹介したい本」です。その中で、とても分厚くて、ずっと鎮座ましましている本があります。今日は時間がありそうなので、その本を紹介します。『ファシリテーター完全教本』です。『ファシリテーター完全教本 最強のプロが教える理論・技術・実践のすべて』(絶版、リンク先は古本)特別支援教育コーディネーターとして、ケース会議の円滑な進行をめざして買った本です。簡単に言うと、話し合いの司会進行の極意が書いてあります。ただ、すべての人間関係に使えます。すなわち、すべての「授業」で使える本だと思います。本書を読むと、プロのファシリテーターが細かなところまで入念に確認されていることに愕然とします。自分自身の考えや思い込みを前提にしないよう、ありとあらゆることをメンバーに確認しながら進めています。本書から、本当に重要だと思ったところだけ、引用します。『ファシリテーター完全教本』 ・相違は学びの機会である ・自分がもっている情報は 問題解決と対処に必要な情報の一部だ・知る必要があることをすべて知っているわけではないと自覚する・自分の見解をみんなと共有し、ほかの人たちが別の見解をもっているかどうか確認する・1人ひとりが異なったピースを持ち寄るジグソーパズルのようなものとして会話を見る・1人ひとりがどんなピースをもっているのか、どうしたらそのピースをぴたりとはめこめるのかを一緒になって見つけ出す・自分のもつ情報や展望は限られているのだということを自覚する。・自分の視点からは一定の物事だけしか見ることができないのである。・「自分が問題の一因となっており、そのことに気づいていない可能性がある」(p64-65より) これらは、最も根幹的な、「基本想定」というところの記述です。 「みんなちがって、みんないい」とか、お題目としてはきれいな言葉で多様性を尊重したふりをして、実際は相違を学びの機会にしていないことが、ごまんとありますよね。 自戒を込めて、覚えておきたいところです。 特に、僕の場合、自分のことは本当に見えていません。 言ってもらわないと、気づかないのです。 だから、こちらから確認する。 こちらから、訊いていく。 本書を読んでいると「まどろっこしいな」と感じることが正直多かったです。 でも、それが必要なことなのですよね。 面倒がらずに、確認する。 自分だけの視点で、進めない。 簡単だけれど、これができていなかったです。 逆を言えば、「これさえできれば」というたった1つのシンプルなポイントなのかもしれません。 あくまでも、僕の場合・・・です。 次に、「ファシリテーター自身の感情をコントロールする」というところの記述も、見ておきましょう。 自分自身の感情、というのも、僕の場合、非常に重要な自滅要因だととらえているからです。・まず、慌てないこと。・すぐに介入する必要はない。・深呼吸して1、2、3……と10まで数える・いま、不安を感じている、これは悪いことだと思ったとしたら、感情にさらにもう1つの感情を上乗せしたことになる。(p264-265より)このブログでも、感情の取り扱い方について、たくさんの本を読んで勉強してきたことを書いてきました。 いつだったか読んだ本にも、でっかく太字で書いてあった気がします。 「あわてないこと」。 これもまた、シンプルですが、できていないです。 子どものときに見たアニメの中で、一休さんも言っていました。 「あわてない、あわてない。 ひとやすみ、ひとやすみ」 今度自分が会議を進行するときや、授業を進行するときには、心の中でお念仏のように唱えておこうかと思います。 これ、本当に常時心の中で唱えていてもいいくらい、大事なことじゃないでしょうか。 能力や経験が足りないのではなく、落ち着きが足りないから失敗するのだ、ということを、僕はこれまでの人生の中で、いやというほど学んできました。 おそらく、失敗要因の、第1位です。 「あわてない、あわてない。 ひとやすみ、ひとやすみ」・即興を生きたものにするためには、差し出された贈り物を受け取る必要がある・それらを使って演技するのを拒んだら、即興劇はそこで終わりである。(p268より) 最後に、「即興」というキーワードが書かれたところを引用して、終わります。 僕は即興が大の苦手です。 予定されたとおりにするのなら、できるのです。 しかし、アドリブがききにくいです。 でも、即興を楽しめないと、人間関係は楽しめないのです。 そういうことを、僕は大学演劇で教わりました。 大学の劇団に1年間参加して、即興で合わせるって面白いし、楽しい、ということを味わいました。 それが、苦手な人間関係を何とか楽しんでやっていこうとしているエネルギーの源泉になっています。 「現在」を英語で言うと、「プレゼント」。 プレゼントを受け取れないと、もったいないですよね。 僕は、もったいないのが、大嫌いです。 だから、僕は、受け取ろうと思います。 今かかわりのあるすべての方からの、 プレゼント。 今さっきこの本の購入履歴をネットで見てみたら、2010年でした。10年以上前に買った本でした。買ってから、おそらく3~5年くらいかけて、じっくり読んでいきました。(なにしろ長い本なので・・・)こうやって今日この本を紹介できて、ほっとしています。ちょっと一区切り、ついたかな。今日は地元で劇作家・演出家の平田オリザさんの講演を聞いてきます。即興演劇とファシリテーションは、すごく密接な関係があると思っています。きっと、明日の教育に役立つ話が聞けると、期待しています。 ▼【人間関係・コミュニケーション】に関する過去記事一覧▼森時彦『ザ・ファシリテーター』1 ~小説で学ぶファシリテーションの凄さ (2013/05/14の日記) ▼2000回記念! 今後に向けて (2021/03/30の日記) ↑今後の目標として「コラボレーション」「ファシリテーション」というキーワードを今年の3月に書いていました!
2021.11.06
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『ザ・ファシリテーター 人を伸ばし、組織を変える』(森時彦、ダイヤモンド社、2004、1600円)このビジネス小説の読書メモを書いている途中です。本日が第3回。(第1回はこちら)===============================『ザ・ファシリテーター』3(今回は、第2章「開発センターの改革」のp113までを参照。 太字部分が、本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。) ・お金をかけて社外に探しに行かなくても、 「ベストプラクティス」は社内にある。 問題は、組織が積極的にそれを認め、 そこから学ぼうとするかどうかだ。 組織としてそれを奨励し、 どれだけ学ぼうとしているかが重要だ。同じことを自分も感じています。 たとえば現代の教育課題にしても、 現場の教師の中には優れた実践をされている方が多数いらっしゃいます。 外部の「先生」から学ぶのも大事ですが、 内部から学ぶことももっと大事にしていっていい、と思っています。 その点、僕の勤務校の先生は「自主研修会」を企画されるなど、 意識が高く、また同僚間で学び合おうという意図も強く持っておられます。 地域の教師サークルで学び合うことが盛んなところもあります。 僕はそういった熱気や積極性に教師人生の中でふれることができたので 幸せでした。 そういうことを大事にする職場や管理職であれば、 組織はどんどん良くなっていく、という気がします。 ・与えられた目標に対して、より高い自己目標を掲げなくて、 どうして所期の目標が達成できるだろうか? 10%と言われたからといって、10%を目標にしているようでは、 とても達成できない。 (ストレッチゴール) ・SWOT分析 ・Strength, Weakness, Opportunities, Threats (強み、弱み、機会、脅威) ・3×3のマトリックスを描いて、表の中を埋めていく (例) |_機会 | 脅威__ 強み |・ |・ _____________ 弱み |・ |・ _____________ ・SWOT分析は、参加者の目線を上げ、 会社の戦略的な課題に意識を戻す。 ・完成した表よりは、これを皆で作成するプロセスが重要。 ・こうして自分たちが考えれば動機が内在化する。(納得効果) ・うまく範囲を区切ると、実のあるアイディアが出やすい。こういう、表を描いて中に何が入るか考える、という手法は これまでほとんどやったことがなかったので、新鮮でした。 これが科学的に考えるということかな、と思いました。 枠がはっきりあれば、それを何とかして埋めようと考えるので、 自分が固執していたところ以外に目を向けるのにとても有効だと感じました。 堂々巡りだった議論の解決の突破口も見えてきそうです。 ・チャンクアップ: 抽象レベルの高い言葉に発言をまとめること・チャンクダウン: 具体化すること・パーキングエリア:アイデアの駐車場 ・多少本筋を外した意見にも、記録することで敬意を払う。 ・同じ議論が蒸し返されるのを防ぐ効能もある。このあたりは、教師風に言うと板書時のメモの仕方、といった技術。 パーキングエリアは、パーキングロットと言われることもあるようです。 学校の授業だと、的外れの意見は教師が言葉では受け止めつつも 板書はせずに流す、というのがわりと多いかと思います。 書くか書かないかの判断は難しいところですが、 「これは後で考えよう」と別の場所に書く、というのは もっと一般的に広まっていい技術かな、という気がします。 ただ、一方で「ほとんど書かない」という板書スタイルは それはそれでうまくいく場合もあると思っているので、 ケース・バイ・ケースでしょうか。 ・いったん思いを吐きだした後、一晩、頭を冷やしてからの議論だからこそ、 秩序が生まれた。・昨夜のチームビルディングのゲームで、 皆の気持ちが開かれことも効いている。・自分が一方的に話すプレゼンにならないよう、 間を置いて、一人ひとりとアイコンタクトをとっていく。ちょっとストーリーのネタバレっぽいところを ひっぱってきてしまいました。 でも、大事なところだと思ったところです。 こういう、時間的な流れを追って話し合いのセオリーを理解しておくのは とても大事だと思います。 (p63~p113より)============================本書はビジネスの話し合いがテーマですが、僕は学校の教師が本職なので学校職員組織の話や、学級での話し合いに置き換えて考えてみました。少しでも皆さんのご参考になるところがあれば幸いです。次回は、p114、例示の中で教育がストレートに出てくるところから扱います。では、また次回! ↓よろしければ応援のクリックをお願いします。励みになります。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2013.05.19
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『 「話し方」ひとつで、人生はでっかく変わる! 』(中村文昭、サンマーク出版、2011、1300円)この本の読書メモの続きです。今回が最終回。第3章「『自己プロデュース力』で、でっかく生きろ!」を参照します。=================================『 「話し方」ひとつで、人生はでっかく変わる! 』3(p139~:第3章「『自己プロデュース力』で、でっかく生きろ!」より。 ・以降の太字部分は、本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・「キーワード」を中心に、 僕がこれまでたどってきたストーリーを話す。 (例)「頼まれごとは試されごと」というキーワードを繰り返す。・やっていることがバラバラに並ぶと、 「何をやっているのかわからない人」となる。 キーワードがあると まとまる。・「これが自分のキーワードだ」というものが見つかったら、 何度も何度も、折に触れて繰り返し使うといい。・自己紹介は、自分のキーワードを、できればストーリーのように 繰り返し話す。 このとき気をつけたいのは、「すてきなストーリー」にしないこと。 「カッコ悪いところ」をネタにする。・「光らせている人が、光っている人」(中山靖雄) 自分ばかり磨いていても仕方がない。 まず人を光らせるようにする。 そうしてこそ自分が光り、結果として人間力も増す。・カッとならない秘訣。 どんなときも「最高と最悪」を想定すること。 最高であればそれでよし、 最悪であれば「もう絶対に、話のネタにしたろう」と思えば、 たいして腹も立たない。・でっかく生きるには、 小さいパワーを無数にたくさん、たくさん集めるのが、 いちばんの方法。 集めるには、ご縁をつくること。 ご縁をつくるには、話を聞き、話をする、人間力をつけること。=================================「キーワード」の話、「話し方」の本ではよく出てきます。僕も結構いろんなことをやってきたのですが、それだけ話すといかにもバラバラになってしまうので自分を貫く「キーワード」は何かな?と考えたことがあります。出た答えは、「好奇心」。好奇心に従っていろんなことに手を出してきた気がします。初めてのことにチャレンジするのが、好きなんですよね。もちろんそれで失敗することもあって、たとえば新しい道を通ってみたくて道に迷うなんてしょっちゅうです。そういう話をすると、ああ、なるほど、話に広がりができて、中心もはっきりするし、聞きやすい話になるのですね。僕の場合、「書く」のはよくするんですが「話す」のはあんまりしないので、そういう風に構成を考えてから、魅力ある話ができるようにしたいと思います。 さて、文昭さんの話がそのまま聴けるCDもおすすめです。「中村文昭のみるみる元気がわいてくる!」4巻まで出ています。元気が出ること、うけあいです。 オーディオ・ライブラリーCD 中村文昭のみるみる元気がわいてくる! 13500円。 オーディオ・ライブラリーCD 中村文昭のみるみる元気がわいてくる! 2 3500円。↓よろしければ応援のクリックをお願いします。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.04.29
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『 「話し方」ひとつで、人生はでっかく変わる! 』(中村文昭、サンマーク出版、2011、1300円)この本の読書メモの続きです。この本自体が、中村文昭さんの話し方そのまんまで書かれているので、読んでいてグイグイ惹きこまれます。その「話し方」の最も核心的な部分について書かれた第2章を参照します。=================================『 「話し方」ひとつで、人生はでっかく変わる! 』2(p69~:第2章「聞く人に匂いまで感じさせる『話し方』のコツ」より。 ・以降の太字部分は、本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・(泣ける話、感動的な話からいきなり話し始めるのではなく、) 笑いから入って 相手をリラックス状態にし、 次に共感で気を許してもらい、 その次に 泣ける話、感動できる話をする。 ・相手がリアルに想像できて、 自分のことのように共感できる話をするには、 3つのことを意識する。 (1)ちょっと古くさい話をする (2)日常的な事柄をちりばめる (3)どうでもいいような細かいことを、絵を描くように言う・心に届けるメッセージは、 「どうでもいい枝葉」が大切。これ、具体例がないとわかりにくいかもしれませんが、 具体例を引用していると長くなるので、割愛します。(^^;) ただ、本を読んでいても惹きこまれる「話」の中身で、 「なるほど~、こういう話し方なら聞いてしまうよなあ」 と思わせられるものでした。 女子高生に対して、 「彼氏との初めてのデートで、手作り弁当を作っていく」という話。 これを、セリフや気持ちを交えて、臨場感たっぷりに話します。 そりゃあ、聞かずにはおれないってもんですわ。(^0^) ◆非日常の話を、日常を交えて伝える ・僕の師匠のお父さんは、 どうしても教師になりたかったがお金がなかった。 そのため、 わざと機械に手を突っ込んで指を失い、 その障害者保証金で進学して教師になった。 この話だけでは ドラマのような非日常に思え、 インパクトがあっても 共感はできない。 そこで僕は、「靴下の話」をする。 「片手で靴下をはくって、えらい大変ですやん。 洗ったばかりでぺたっとなってるやつを、 片手で広げて、つま先を突っ込むけど、 引っ張り上げるのもなかなかうまいこといかへん。 何度も失敗して、しまいには足がつりそうになる。 1日ならいいけど、毎朝です」 ↓ 聞いている人は、自分が不自由な手で靴下をはく シミュレーションをする。 「指をなくす」という 多くの人にとって遠い非日常を、 「靴下」という日常を通して、我がこととして共感してもらえる。 ◆会話形式で「人の教え」を伝える ・「人の教えを伝える」という姿勢を貫く。 ・我を前面に押し出すと、嫌味になる。 話す側が上から目線で 「私が見つけたことを、教えてあげましょう」 という姿勢だと、素直に聞いてもらえない。 ↓ 僕は、どんなことでも「人の教え」として伝えるようにしている。 「僕の師匠が、こんなすごいことを教えてくれました」 「最近、出会った方に、こんないい話を聞きました」 「僕は何もできませんでした。 でも、師匠に聞いたこういう教えを素直に実行したら、うまくいきました」 → 会場の皆さんは 弟子という、僕と同じ立ち位置になってくれる。 ・師匠との2人のやり取りを 1人2役の掛け合いのように、 会話形式で伝えていく。 師匠のセリフを言うときには 肩をいからせ、目を見開き、 まるで熊本の大男が憑依したように怒鳴りまくる。 反対に自分のセリフは背中を丸めて、 汗をかきかき関西弁で言う。 →おもしろみやメリハリが出て、 飽きずに聞いてもらえる。・できるだけ遠回りして、ふくらませて話す。 遠回りだから、映像が浮かぶ。・全体の風景、雰囲気まで映像としてとらえようとすれば、 話は無限に広がる。・どうでもいいことを、きめ細かく言う。 あえて肝心のことを言わずに 自由にイメージしてもらう。 表現力というのは、相手の想像力との綱引きみたいなもので、 これが話をするうえでの楽しみでもある。「細かく言えばいい」といっても、 何でも細かく言えばいいってもんじゃないんですね。 要は、メリハリなのかな。 例えば「人物描写」がきめ細かく言えれば、 「その人の作る料理がね、」という一言だけで 聞き手は自然とイメージしてしまう。 そういう持っていき方がうまい人が 「話のうまい人」というのか、と思いました。 そういう点で、中村文昭さんは本当に「話し上手」です。 講演CDも持っていますが、 イメージがばあっと浮かぶように話をされるので、 聞いていて本当に面白いですし、惹きこまれるのです。・人は泣くときには、自分を通して泣く。 仮に会場の全員が泣いたとしても、 聞く人の頭に浮かぶシーンは1人1人違う。・自分の話で泣かそう、泣かそうとしてはいけない。 自分の話は、相手の記憶の中に埋まっている「泣けるツボ」を思い出す きっかけに過ぎない。(p138まで)=================================いや~、勉強になりました。この本に書いてあるほんのちょっとでも、自分の「話し方」に生かせれば、確かに めっちゃおもろい話になりそうです。 次回は、第3章「『自己プロデュース力』で、でっかく生きろ!」を参照します。それでは、また。(^0^) ↓よろしければ応援のクリックをお願いします。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.04.28
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6月に兵庫県立教育研修所で20分間、防災教育の話をすることになりました。本当なら一参加者として参加するはずの研修会だったので唖然。「本当に僕でいいの?」という感じです。ただ、せっかく機会をいただいたので事前準備をしっかりして、がんばろうと思います。ちょうど「話し方」のとってもいい本を読んだばかりだったので、忘れないように、読書メモをしっかり残しておきます。本当に、いい本ですよ♪『 「話し方」ひとつで、人生はでっかく変わる! 』(中村文昭、サンマーク出版、2011、1300円)=================================『 「話し方」ひとつで、人生はでっかく変わる! 』(最初~p68:第1章「話す前に、まずは「聞く力」を身につける」より。 ・ 以降の太字部分は、本の内容。 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・ステージに立っているとき、 僕の心は会場のいちばん後ろにある。 どんなときも 相手の顔を見下ろすのではなく、 背中を見ていたい。この本の冒頭、「はじめに」に書いてある言葉ですが、 すっごく、いい言葉だと思いました。 授業でもそうですが、 前に立つ人より「みんな」のほうが主役なのですから、 「みんな」の方に意識をもっていく人でありたい、と思います。 前に立つとすぐにそういうことを忘れちゃうんですけど。(>。<)〇「聞き上手」が 「話し上手」の生みの親 ・オカンは、話を促し、じっくり耳を傾けてくれた。 自分の話を、楽しみにしてくれている人がいる。 一心不乱に、夢中になって聞いてくれる人がいる。 幼い僕にとって、大いにはげみになった。・人を笑わせるのではなく、 自分が笑われることでも 笑いはつくり出せる。 その代表がピエロ。 黙ったままおかしなことをやり、みんなにからかわれて、笑いを生み出す。 「僕は人を笑わせようとしたらあかん。 人に笑われるんや」・お客さまの話を黙ってうんうんと聞いていて、 「ここがツボだ!」と思ったときに、 すかさずボケていじられる。・本当の聞き上手とは、 話す相手を光らせる人でなければいけない。・「しもやん」(下川浩二)さんの言葉: 「す・な・お の法則」 =「すごいですね」「なるほど」「おもしろいですね」・話しはじめは、簡単に答えられる質問をする。 「イエス」か「ノー」のどちらかで答えられる質問を3つくらいしてみる。 (例)「今日は電車、混んでいましたか?」など(p68まで)=================================「話す力」の前に、まず「聞く力」というのは、非常にうなづけます。まずは相手を受け入れる、ということがないと、相手にも受け入れてもらえません。「話す力」というと一方的な力のようですが、どれだけ相手を受け入れられるかという、包容力を試されているのです。決して一方的なものではない、ということを頭にたたきこんでおかないといけませんね。 次回は、第2章「聞く人に匂いまで感じさせる『話し方』のコツ」を参照します。それでは、また次回。(^0^) ↓よろしければ応援のクリックをお願いします。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト
2012.04.27
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昨日は2人目の子どもの出産予定日だったのですが、まだ生まれません。気になりながらも、読書メモの続きを書きます。 3月3日に、校内英語研修の司会をするので、そのときに生かしたいです。『人を幸せにする話し方』(平野秀典、実業之日本社、2009、1500円)=============================『人を幸せにする話し方』5(p96~114より。第1話「伝わる力という可能性」の終わりまで)・私の講演では、最後のシーンは、 講演のテーマを要約する内容の「物語」と、 メッセージを映像化したDVDで締めくくります。 それまでお話したノウハウが実際に行われた感動的なエピソードや、 聞き手の皆さんの日常へつながる 心温まるメッセージをご紹介して終了し、 余韻を創造します。・「感動言葉」のボキャブラリーを増やしましょう その言葉を実際に使ってみましょう・役者は、セリフに気持ちを乗せて、 生きたセリフを創造していきます。 気持ちが乗っていない言葉は、単なる記号です。・心に力を入れるには、「目に力を入れる」・目が死んだまま話をしても、 本人は気づきませんが、言葉も死んでいます。・目のパワーを復活させたかったら、鏡を携帯。 目が生きている人になるのは、目を意識するだけ○ビジュアルが浮かぶように話す ※色を入れる (例)赤いスカートをはいた女の人が・・・ ※五感描写 (例)地面を踏みしめる足音が変わってきました。・論理的な話の後には、情緒的な話。 情緒的な話の後には、理論的な話。・悲しい話は、我慢して淡々と話す方が、 逆に言葉に悲しさが出て、聞いている方は悲しくなる。 感情は、抑えた方が圧力が増し、 爆発力が強くなる。(p114まで)=============================ここの部分、1.17追悼集会の前に読んだので、1.17追悼集会での僕の話の時には、けっこう意識していました。意識したからといってなかなかできませんが、でも、意識するところから、スタートです。3.3英語研修も、意識して話を準備し、当日の話をおこないたいです。ではまた次回! ここまで読んでいただいてありがとうございます。 応援していただける方は、ぜひクリックをお願いします。↓ ブログ王ランキング にかとまの読書メモリスト
2011.02.26
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『人を幸せにする話し方』(平野秀典、実業之日本社、2009、1500円)先ほどもフロの中で平野秀典さんの本を読んでいました。今読んでいるのは『共感力』です。「共感」は「感動」を超えるらしいです。=============================『人を幸せにする話し方』2(p52~まで。間の緑文字は僕のいらんコメントです。(笑))・序破急という3幕構成 「オバキュウ」ではありませんよ! 「ジョハキュウ」です。 「はじめのつかみ」 ↓ 「場面転換してメインの話」 ↓ 「クライマックス」・「世の中のリズムは、実はすべて3幕で動いている」(世阿弥)・人が自然に理解できるのは3つの項目 → 伝えたいことは 3つにまとめる 「3」という数字は意識したい数字ですね。 はやりものでも、よく使われます。 「だんご3兄弟」とか、 「てなもんや3度がさ」とかね。・まず最初に、どのような終わり方にするのかを決める 「終わりよければすべてよし」! ま、そりゃいいすぎにしろ、終わりがよければ いい映画ですな。 授業ではあんまり終わりを意識していないけど、 もったいない話かも。・スピルバーグは ラストシーンから映画を創る 独特の手法をよく使う○ラストへ向かって、すべてのストーリーが流れていくように構成された話★まず先に、自分が最も伝えたいラストメッセージを決める ・(話し始めは)淡々と共感の材料を提示すること 自分自身の体験談やエピソードが効果的・先に自分が心を開くことで、会場の空気を開く相手の心を開くには、まず自分から! オープン・マイ・マインド! ・「手の平」を相手に向ける = 「私はオープンです」という意志の表現・話すのに自信は必要ない・必要なのは、自分自身である・自分の身近な大切な人に、大切な話を、1度だけするつもりで話す 前著『ギフト』は、10年後の息子へ向かって話すという設定 実在の人間に対して語るという設定は、 多くのことを教えてくれた。・文章を一息で「話せる」ように、 一文の長さを調整する (例)小泉元首相の 「痛みに耐えて、よく頑張った! 感動した!」・自分が知っている素晴らしいことを 講演で人に話せる幸せを、 心底自覚すること・(p72まで)=============================この本は第1話から第3話までの3話構成ですが、まだ第1話の半分くらいまでしか紹介できていません。先は長いな~。ではまた次回!それでは。 ここまで読んでいただいてありがとうございます。 応援していただける方は、ぜひクリックをお願いします。↓ ブログ王ランキング
2011.02.21
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『人を幸せにする話し方』(平野秀典、実業之日本社、2009、1500円)最近、平野秀典さんの本をよく読んでいます。1冊読んで、大変感動したので、ネットで3冊ぐらい一気に買いました。それを順番に読んでいる途中です。その火付け役になったのが、本書です。===============================【内容情報】(「BOOK」データベースより)延べ10万人と感動を共有してきた人気講演家が初めて語る、一味違った「話し方の極意」。【目次】(「BOOK」データベースより)第1話 伝わる力という可能性(「あるPTA会長のスピーチ」/伝える力から伝わる力へ/秘伝!感動プレゼンテーション五カ条 ほか)/第2話 ドラマティックコミュニケーション(「おねえさんありがとう」/劇的は激的にあらず/101%のドラマティック ほか)/第3話 話すことが楽しくなる人間力の磨き方(自分をプロデュースする/美しさを観る力を磨く/感動を伝える力を磨く ほか)===============================最近、授業でのテンポを意識し、子どもたちの反応を見ながら、その場その場でアプローチを考えるようにしています。「言語」以外で迫るときもありますが、「何を言うか」という、投げかけ方、話し方は非常に大事です。子どもたち自身に考えさせたり、子どもたちから出た言葉で進行させたりするのも大切なのですが、そのためにはそのきっかけとなる教師のリードや話し方についてもっと研究していかないといけません。そもそも、話し方はコミュニケーション全般の最初のきっかけになるので、応用範囲が広いですね。僕は普段はあまりコミュニケーションをするのが好きではないので(^^;)仕事上のスキルを上げるためにこういう本を読むのはかなり役に立ちます。具体的な読書メモを、次回から書いていきます。 ここまで読んでいただいてありがとうございます。 応援していただける方は、ぜひクリックをお願いします。↓ ブログ王ランキング
2011.02.19
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『エンパワーメントコミュニケーション』という本を読み終えました。これは、すごい本です。コーチングやカウンセリング、プラス思考や成功哲学の本、考え方の本などたくさん読んできましたが、それらを踏まえてこれを読むと、全部トータルでそういうものをひっくるめてここにつぎこんであるぞ!みたいな感じがしました。「コミュニケーション」の極意がここにある!と断言できます。装丁が「普通のノウハウ本」みたいな感じで、手にとるまで行くのにだいぶ時間がかかったのですが、読んでみると、どんどん先を読んでしまいます。具体例や分析、説明が鮮やかで、この種の本の中ではかなりのレベルの本ではと思います。著者の岸 英光さん、要チェックです!関連するほかの著書も読みたくなりました。『エンパワーメント・コミュニケーション』コーチング&カウンセリングのプロが書いた1発でわかるsuperラーニング(岸英光、あさ出版 、2003、1500円)=============================【内容情報】(「BOOK」データベースより)コーチング&カウンセリングのプロが書いた自分と相手の本当の力を引き出すコミュニケーションの技術。 【目次】(「BOOK」データベースより)第1章 コミュニケーションとは自分と相手を変えるもの(コミュニケーションは「する」ものではなく「起こってくる」もの/コミュニケーションはテクニックではない ほか)/第2章 コミュニケーション・パワーが多くのことを可能にする(コミュニケーションに何ができるか/「味わう」ことで人は自由になることができる ほか)/第3章 必ず結果を生み出すコミュニケーションの技術(コミュニケーションの五つの段階/ドアオープンとアイスブレイク ほか)/第4章 「できない」を「できる」に変えるコミュニケーション(日本でだけうまくいかないコーチング/なぜ日本人はコミュニケーションが苦手なのか? ほか) =============================線を引いたり、ページの端を折ったりしたところが山ほどあります。具体的に、本書の内容に踏み込んでご紹介したいところですが、それはまた後日。(^。^)たとえば「相手に届く言葉と届かない言葉」の差が何によるものか、といった説明が書いてあります。(p147)自分の経験上、身につまされることが多く載っていて、自己を振り返るのにも大いに役立ちました。 ↑応援のクリックをお願いします。(^0^)このブログの更新は、あなたが支えています!
2009.07.07
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今日は、職員英語研修の2回目でした。不肖私が司会・進行の責任者を務めさせていただいています。(^^;)模擬授業をやった後、意見・感想をお聞きしました。なかなかすぐに意見が出ず、シーンとする時間が長かったら指名しようかなと思っていましたが、皆さん積極的に発言してくださいました。そこから学んだのは、皆さんすぐには手を上げられなくても、待っていて、目が合うと、喜んで手を挙げて発言してくださるということです。職員の集まりだからというだけでなく、きっと子どもたちに対してもそうだと思いました。待っていて、目が合えば、自分から手を挙げて発言してもらえるものだ。できるだけ「指名して発言を促す」というやり方より、自発的に発言してほしいと思っている私としては、今日のこのことはとても大きな学びだったと思います。
2009.06.11
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「音楽療法」の本との対話シリーズ、まだまだ続けていくつもりですが、ひとまず小休止。また今度続きを書いていきますね。 さて、eラーニングで、教員免許更新講習をはじめました。授業は、パワーポイントみたいなスライドを見ながら、講義の音声を聞くというもの。止めたり、飛ばしたり、戻ったりということが可能なので、自分のペースで勉強できます。「発達障害」についての勉強を2回分、「音楽授業」についての勉強を2回分やりました。1回分の勉強は確認テストをやって終わります。4択の問題が3問出ていて、こういう選択式の問題に慣れている人なら比較的簡単だと思います。今日は、「音楽授業」についての第2回目の授業内容が、他のいろいろな授業にも使えそうな内容だったので、それを紹介します。========================eラーニング講習「音楽科授業の活性化に効果的な方策と使える指導スキル」第2回「音楽の諸要素を教えるための授業の構造化」 より(担当:新山王政和(愛知教育大学教育学部教授))・対個人/対集団の活動を活発にさせ、 それを反復させる ・意識の変革1 「教え込む」→「導き出す」 「もうやったことある、知っている」の中に 隠れている技術や知識を、 子どもの無意識化から導き出す。→気付かせ、感じ取らせ、理解させて、 使いこなせるようにさせるのが授業の目的・意識の変革2 「ヘルプ」→「サポート」 「どうしたいのか」「どうなりたいのか」を 自分の言葉で説明させることで、 活動の目標が明確になる☆授業を活性化するには 「仕掛け」「仕込み」「ネタ」が必要仕掛け: 気付かせて、興味を持たせる手段や方法を工夫仕込み: 子どもを活動に向かわせる下準備ネタ: 指導や活動例をしっかり調べて整え、 計画的・臨機応変に対応できるよう 準備しておく・活動の主体を教師から子どもへシフトする →グループ単位での活動が多くなる☆活動の主体を子どもの側へシフトする「拡散」 & 教師側へ戻す「収束」 これをバランスよく、適切にコントロールする========================私の場合、子ども主体の授業がやりたくて「拡散」させるのはいいのですが「収束」がうまくいかずにまとまりやおさまりがつかないということがよくあります。反省~。(^_^;)ところで「仕掛け」「仕込み」「ネタ」、時間がかかるし面倒くさいという一面はあるものの、教師やリードする側の一番面白い醍醐味と言えるものもここにあると思います。勝負は授業前からはじまっているノダ!。(^^)
2009.06.07
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今日は失敗という名の未来へのチャンスをいただきました。しかも別分野で3ついただきました。ありがとうございます!「今に集中する」ことで、感謝と感動が見えてきます。主観と客観の間にあるものを求めて、まだまだ冒険の旅は続きます。TO BE CONTINUED・・・ ♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~◆『音楽療法士のしごと』との対話 その3☆: 「セッションの様子はビデオにとって、 次回のプログラムを作る参考にする。」 (p105。さらっと書いてある補足説明の一文。)☆: 「音楽というのは言葉を超える。」 「言葉の分からない人でも音楽ならわかる。」 「そこに音楽を使うと早いな、 音に込めた思いは確実にキャッチされるな、と実感します。」(p106)☆: 「こうなろうよ」 「あなたもそうしたいんじゃない?」 「力を貸すから本当になりたいようになってごらんよ」 という気持ちですね。(p107) (^0^):このあたり、もっとも重要な部分だと思います。 最初に「ビデオに撮る」ことにふれます。 これは「自己客観視」という意味だけでなくて、 もっと広く「その時は見れなかったものを見る」という意味があります。 私も自分の行動をビデオにとって、 見逃しているものに後で気づくという、 そういう訓練をしてみたいと思っているのですが。 これは、「音楽療法」とは多分あまり関係なく、個人的な話です。(^^;) 見落としているもの、気づいていないもの、ひじょーにたくさんあると思います。 とりあえず今はボイスレコーダーを買ってきて、 手軽に録音できるようにしています。 (発売当時世界最軽量のボイスレコーダーです。お値段1万円!) 脱線しました。(>。<) 後半、「音楽は思いを伝える」とか「言葉よりもユースフル」といった意味 (自己流解釈)が続きます。 このあたり、私が音楽療法を 「使える!」 と思った最大の理由です。 障害のある方々と接する機会を多くいただくと、 「言葉の世界」を超えてコミュニケーションする必要性を 大変強く感じます。 教師はかなり「言葉の世界」に居続けて、 「言葉で何とかしよう」とがんばってきた人種(職種)だと思いますが、 そんなのカンタンに捨てちゃえよ! と思わせてくれるぐらい、「言葉を超えた世界」は魅力的です。 「言葉」にしばられることがなければ、 自分が感じるストレスも、相手が感じるストレスも、 無効化できる気がします。 このことはもっともっと書けるような気がしますが、 今日はこのへんで。 最後に自分へのメッセージ、 相手を、言葉で何とかしようと 思うな!! 空回りしがちな、今の自分へのメッセージでした。今日も読んでいただき、ありがとうございました。♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~☆参考・引用文献『音楽療法士のしごと』(生野里花 、春秋社、1998、2000円) ↓応援のクリックを(^・^)
2009.06.04
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シリーズ「コーチングを学ぶ」、第7回。 コーチングの守備範囲の広さには驚きます。今回は「チームの成長」について。『はじめのコーチング ~本物のやる気を引き出すコミュニケーション・スキル』(ジョン・ウィットモア, 清川 幸美 (訳)、ソフトバンククリエイティブ、2003、1600円) より、読書メモの続きです。==============================『はじめのコーチング』 第18~終章 読書メモ・チームの成長段階 1>受け入れ ・リーダーが開放的に正直にふるまい、感情や弱点までもさらけ出すと、 ほかの人もそれにならい、好ましい相互関係ができる。 2>主張 ・個人が力を表現し、境界を広げようとする時期。 ・動物も同じことをする。 一歩でも足を踏み入れようとする者は覚悟した方がいい。 ・リーダーシップに対する挑戦もあるだろう。 ・リーダーは自分に対する挑戦を受け入れることが重要。 3>協力 ・「協力」段階の危険は、グループを強調しすぎるようになること。 (グループの居心地が良すぎて反対意見を言えなくなる。)・チームをコーチする ・すべてのメンバーに質問に答えてもらう。(書いてもらった方がいいかも) ・各メンバーが同時に、自分が全体の任務にどう貢献したかを詳しく検証する。 ・徹底的に。 ・細部を明らかにし、はっきりと理解できるようにする。 ・模範を示してコーチする。 ・最初の日に自分のマネジメントスタイルを説明し、質問をうながす。 ・「チームを成長させるために時間とエネルギーをつぎ込む」という 自らの意思を明確にしておく。 ・グループのプロセスについて話し合うために定期的に時間をとる。 ・バディ(相棒)制度を取り入れるのもよい。 ・仕事以外に共通の関心ごとを持つ。 ・コーチングへの抵抗 1:変化への抵抗 2:質問への抵抗 ☆コーチは相手をリラックスさせ、信頼関係を築き、 答えに対して批判的にならないようにしなければならない。 ・辛抱強く思いやりを持って接することが、前に進む最善の方法だ。 ・コーチされていることが分からないほど、 少しずつコーチングの質問をするのだ。・コーチングに使う時間は投資のようなもの。 (自分がやるしかなかった仕事を人に任せられるようになる。 それにより多くの時間を節約できるようになる。)☆相手の言うことをよく聞き、よく見るという黄金ルールに従い、 相手の関心が赴くところに従えば、 必ず次に何を質問するべきかのヒントが見つかる。・コーチの役割は意識を目覚めさせることで、指示をすることではない。・コントロールしたいという欲求を捨てる。 ●何を望むのか? [目標] ●何が起きているのか? [現実] ●何ができるのか? [選択肢] ●何をするのか? [意思]・質問をするという行為自体、相手に敬意を払い、 相手からの答えを尊重することである。・マネージャーが追い立てたり監視したりする必要はない。・アメとムチは効き目を失った。 人々はしなければならないからするのではなく、したいからするのだ。・チーム全体がずっと正直になる。==============================これにて『はじめのコーチング ~本物のやる気を引き出すコミュニケーション・スキル』(ジョン・ウィットモア, 清川 幸美 (訳)、ソフトバンククリエイティブ、2003、1600円)の読書メモを終わります。長かった~。コーチングの勉強、第1段階は終了。コーチングの勉強はこの続きとして、ネットで以下の本を注文したのでこれを読んでいく予定です。『幸せの種をまく コーチング・ワークショップ』(高木善之、PHP研究所 、1500円、2009/4最新刊)【内容情報】(「BOOK」データベースより)自分が変わる、相手が変わる、社会が変わる、未来が変わる。人との絆を深め、新しい生き方を見つけるためのガイド。
2009.03.28
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シリーズ「コーチングを学ぶ」、第6回。 今回は「意志決定」についてです。実行することが何より大切であり、実行可能かどうか、いつ実行するのか、実行を妨げるものはないのかを綿密に検討します。それを「自分で決める」ために質問をし、意識を高めるのがコーチングです。おそらく優秀なコーチは本人が「これならできる!」と自信たっぷりの状態にまで何度かのやり取りを通じてもっていくことができるでしょう。では、『はじめのコーチング ~本物のやる気を引き出すコミュニケーション・スキル』(ジョン・ウィットモア, 清川 幸美 (訳)、ソフトバンククリエイティブ、2003、1600円) より、読書メモの続きです。==============================『はじめのコーチング』 第9~17章 読書メモW:What,Who,When,Will(何を、いつ、だれが、そしてその「意思」)・「これらの行動案のうち、どれを実行するつもりですか?」・「いつそれをするつもりですか?」 相手ははぐらかそうとするかもしれないが、 上手なコーチならそこでやめてしまうことはない。・「今後どんな障害にあう可能性があるでしょうか?」 先手を打っておく・「ほかに何か検討しておくべきことがありますか?」 検討し残したことがないと保証するのはコーチの責任・「行動の実行にどの程度の確信を持っているか、 1から10の点数で表してください」 「10点をつけられない理由は何ですか?」・最終的に大事なのは、最後までやりぬく意思!!・フィードフォワード(次を予想させる質問) (例)「次のボールについて、 動作のどの部分に一番不快感を感じるか質問しますよ」 →意識化・本当によい成果を挙げてほしいなら、 コーチは主導権をとったり、知識をひけらかそうとしてはいけない。・「今のボールはネットより何cm高かった?」 正確なフィードバックを得ることにより、 努力しなくても自己修正が自動的に行われる==============================今回のことに関連して、「障害児教育」や「障害者福祉」の中で言われることですが、「当事者の自己選択・自己決定」ということを思い出しました。私はこれこそ決定的に大事なことだと思っています。「教育」がお仕着せではなく、本人の「自己選択」「自己決定」を助けるものになるように、というのが、教育者としての私の願いです。つまり、そのために「コーチング」の技法を勉強しているのです。 ここで書いてあるような「質問」の技法が少しでも自分のものになり、教示・誘導的な教育から「意識させ、選択させ、決定させる」教育へ脱皮できるよう、努力していきたいと思います。 この後は「チームの成長」について扱っていきます。もしかすると次回あたりで終わりかも?では、また次回!
2009.03.27
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シリーズ「コーチングを学ぶ」、第5回。 「きょういくユースフル」史上最長の連載日記みたいになってきました。『はじめのコーチング ~本物のやる気を引き出すコミュニケーション・スキル』(ジョン・ウィットモア, 清川 幸美 (訳)、ソフトバンククリエイティブ、2003、1600円) より、読書メモの続きです。==============================『はじめのコーチング』 第9章 読書メモO:Options(選択肢)・「もし~ならどうだろう?」と自問するように仕向ける。 (例)「もし答えを知っているとしたら?」 「もし障害が存在しないとしたら?」・アイデアを引き出すためにできることは何でもする。・どんなにくだらなくてもすべて書きとめる。・質よりも数の方が重要。 「ほかには?」 とどんどん聞いていく。・もう出しつくしたと思っても、もう1つだけアイデアを考える。→選択の幅を最大にする。・一人ではなく大勢が出した考えが組み合わされると、不可能が可能になる。(例)ナインドットゲーム (9個の黒丸を4本の直線ですべてつなぐには?) ● ● ● ● ● ● ● ● ● (3本以下の直線でつなぐには?) ・選択肢の選別 ・どれくらい良いと思うかを10点満点で評価する。・コーチからのインプット(提案)は、全ての選択肢が出された後。 「私にはほかに2,3選択肢がありますが、聞きたいですか?」=============================== この項目に関連して、すごいアイデアが満載という本で大変印象に残っている本を思い出しました。かなりのおススメ本です!『齋藤孝のアイデア革命 アイデア連発の人はここが違う!』(斎藤孝、ダイヤモンド社、2004、1280円)==============================【内容情報】(「BOOK」データベースより)誰でも、いくらでもアイデアを生み出せる。アイデアが出ないのは、やり方を知らないだけだった。 【目次】(「BOOK」データベースより)1章 「空欄を埋めよ」型の問題提起がアイデアを生む(「空欄を埋めよ」でアイデアは噴出する/アイデアの基本は「ずらす」「つなげる」 ほか)/2章 「身体感覚」から発想する("独創性"だけでは、いいアイデアは生まれない/アイデアのカギは、「暗黙知」の「形式知」化にある ほか)/3章 「スケール型発想」で考えよう(たった二〇円の値引きが、"お得感"を生む/無理やりな目標設定で、発想はガラリと変わる ほか)/4章 「デフォルメ」の技化(「ユニバーサルデザイン」を突き詰めれば「デフォルメ」になる/機能を追求すればデザインが変わる ほか)/5章 アイデアを生む会議の方法("対話"の中からアイデアが生まれる/会議の目的は一つ、アイデアを出すこと ほか) ==============================アイデアの世界は大変面白いですね。不可能を可能にするアイデアの世界に親しむと、自分にもいろいろできそうな気になってきます。(^ー^)次回はW:What,Who,When,Will(何を、いつ、だれが、そしてその「意思」)の回です。
2009.03.26
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シリーズ「コーチングを学ぶ」、第4回。 『はじめのコーチング ~本物のやる気を引き出すコミュニケーション・スキル』(ジョン・ウィットモア, 清川 幸美 (訳)、ソフトバンククリエイティブ、2003、1600円) より、読書メモの続きです。==============================『はじめのコーチング』 第6~8章 読書メモ・上司などへの上向きのコーチングは、成功する可能性が高い。・質問の順序G:Goal(目標) ☆まず目標を設定する!===============================カウンセリングでも、来談者にまず「何がどうなればいいのか」の 解決像や、目標を聞くことから始めることがあります。 それと似ているかな? ちなみにコーチングとカウンセリングの違いは何か? 本書では「コーチングは主として何かが起こる前に行うが、 カウンセリングは普通、すでに起きたことに対して行う」と説明されています。=============================== ・「この30分でどこまでを目指すか?」という聞き方もあり。 ・自分がコントロールできる達成目標が望ましい。 ・「チャレンジング」でなければ意欲がわかない。 (現実的過ぎてもつまらない!)(例)「正確に言うと何Kgまでやせたい? 何日までに?」 ・意識したことは実現されやすい。R:Reality(現実) ・客観性。ものごとをあるがままに認識すること。(例)「弾は的の中心から3cm上を外れた」といった情報。 ・細部に焦点を当てさせるような質問 ・判断ではなく説明を求める。 ・コーチが知ることより、相手が把握していることが分かればOk! ・現実を徹底的に検証していると、 それだけでもう答えが出ることが多い。 ☆「目標」と「現実」の段階にできるだけ時間をかけること! (次に進みたいという誘惑に勝つこと!)(例)「今週は?」「先週は?」「週に何回おこなった?」 「10段階で表すと?」 多くのバリエーションで質問することにより、実像がはっきりしてくる。 →今の「出発点」がはっきりしてくる。O:Options(選択肢)W:What,Who,When,Will(何を、いつ、だれが、そしてその「意思」)・GROWの背景は、「意識」と「責任感」==============================今回の詳細は、GROWの「GR」の部分がほとんどでしたので、次回は「OW」の部分を詳しく見ていく予定です。たぶん。(^^;)
2009.03.23
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シリーズ「コーチングを学ぶ」、第3回。 『はじめのコーチング ~本物のやる気を引き出すコミュニケーション・スキル』(ジョン・ウィットモア, 清川 幸美 (訳)、ソフトバンククリエイティブ、2003、1600円) より、読書メモの続きです。第5章は「効果的な質問」について。内容を読んで、すぐれた授業でカギになってくる「すぐれた発問」「考えさせ、気づきを促す発問」とかなりだぶっていると感じました。すぐれた教師は昔からコーチングをしていたのかもしれません。==============================『はじめのコーチング』 第5章 読書メモ(一部、本文中にない言葉を使ってまとめています。)・「意識」(=観察)と「責任感」を生み出すのにもっともよいのは、 質問をすること ・具体的な答えを要求する具体的な質問 ・最初は一般的な質問から始めて、 徐々に細部に注目していく。・答えの限定されていない質問をすると、人は自分で考える。 (Open Question)・どうなっているか、どうなるかの説明を求める・数字で表現させたり、事実を求める言葉・「何が」「どれくらい」などの疑問詞を使う (「なぜ」は批判的にとられるおそれがあるので避けた方がいい。)・「よく見ろ」というのではなく、「よく見る」ことをしないと答えられないような 質問をする。 (例) 「ボールをよく見なさい」ではなく、 「ボールはどちらのほうに回転していますか?」と質問する・説明を求めているのであり、善し悪しを判定せよと言っているのではない。・質問に対する答えは2次的な重要性しかない・誘導尋問で人を操作しようとするくらいなら、率直に提案するべし・質問はその場で即興的に考える・関心があれば集中は持続する・相手と真っすぐに向き合いなさい・話すことの2倍聞くべきだ。・声の調子にも耳を傾ける。・(自己意識) 自分がどう反応するか、ということに自分の意識を向けて、 注意深く観察する・質問は、何にもまして、 心から発せられたものでなければならない・「ほかには?」と聞くと、もっと答えが出てくる。・ただ黙って待っているだけでも、さらに答えが出てくる。==============================読書メモをシリーズで書いていってまだ終わらないのは今回が初めてです。まだ本の3分の1しか読み返していません。今回の内容は特に「教師」という仕事には直結する部分のような気がします。それではまたまた次回につづく!
2009.03.11
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シリーズ「コーチングを学ぶ」、第2回。 『はじめのコーチング ~本物のやる気を引き出すコミュニケーション・スキル』(ジョン・ウィットモア, 清川 幸美 (訳)、ソフトバンククリエイティブ、2003、1600円) より、読書メモの続きです。==============================『はじめのコーチング』 第2~4章 読書メモ ・プレッシャーは最小限でなければならない△口で言われたことはあまり記憶に残らない◎言われて、見せられて、体験したことは記憶に残る・コーチングでは、 行動計画だけでなく、そこに至った思考過程も知ることができる。・「押し付けること」から「引き出すこと」(プル)への転換・責任を持つには選択できなければならない・可能な限り選択肢とコントロールを与えること・自分が完全に責任を引き受けなければ、成果は上がらない△「選ばせてもらえなかった。」 → 「私の自尊心は傷ついた。」・「この2日間をどういう風にすごしたいですか? ~~~してもいいし、 ~~~してもいい。」==============================このあたり、心理療法系で言われる「パーミッション」を思い起こしました。 また、「~~するかもしれない」といった言い方(催眠療法?) も、似たような面があると感じます。==============================・コーチは意識を高めさせる人・コーチの資質:気長である、客観的である、自己を認識している 他・知識の落とし穴:専門家は「欠点」を探してしまう・あなたの心や体を最大限に使う方法を、 「意識」することによって自分で発見するしかない。・自分の中にある障害を取り除けば、 外部の障害も小さくなって対応しやすくなることが多い。・潜在能力は、 自分の個性とユニークさを最大限に高めることによって発揮される。==============================今日はここまで! 次章「第5章 効果的な質問」は、コーチングのスキルのキモのところです。明日のブログで書くかもしれませんし、書かないかもしれません。ちなみに今日からコーチング系の発展として実家からもらってきてずっと置きっぱなしだった『エンパワーメント・コミュニケーション』を読み始めました。読んでみると、なかなかいい本です。『エンパワーメント・コミュニケーション コーチング&カウンセリングのプロが書いた 1発でわかるsuperラーニング』(岸英光 、あさ出版 、2003、1500円)▼シリーズ「コーチングを学ぶ」、第1回は、前日の日記参照。
2009.03.10
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コーチングの本は山ほどあります。その中で古本屋で中身を見て購入を決めたのがコレ。『はじめのコーチング ~本物のやる気を引き出すコミュニケーション・スキル』(ジョン・ウィットモア, 清川 幸美 (訳)、ソフトバンククリエイティブ、2003、1600円) コーチングの手法やメリットがよくわかりました。「なるほど!」と納得するところが多くありました。コーチングについては実践に生かすため、本だけでなくワークショップをぜひ受けてみたいと思っています。地球村の高木さんも最近コーチングの本を出されました。これも読んでみたいです。ワークショップを本にしたもので、ちなみにまだ発売日が来ていません。『コーチング・ワークショップ』~幸せの種をまく~ (高木善之、PHP研究所、1,575円、2009年3月20日発売)http://www.chikyumura.or.jp/shopdetail/001000000024/==============================『はじめのコーチング』 第1章 読書メモ・セルフコーチングも可能・潜在能力が発揮される・命令・統制型マネジメントの対極に位置。・めったに解決法を与えたり処方したりしない。・刺激を受けて自分自身で発見する。・教えるのではなく、自ら学ぶことを助ける。・成果ではなく可能性で人を見なければならない・「意識」と「責任感」+「自己信頼」を養うこと・彼らが我々を乗り越えるのを助けること==============================ここまでで「第1章」の読書メモです。具体的なこと(どんな「質問」でコーチングするのか等)は後の章で出てきます。
2009.03.09
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グループ学習についてはもっと研究する価値があると思っています。教育書を読んでいたら、「ジグソー学習」という言葉がありました。全く今まで知らなかった言葉ですがおもしろそうなので調べてみました。http://www.ed.shogakukan.co.jp/cgi-bin/yougo/detail.cgi?uT1=8&uT2=2&uT3=2&uTitle=ジグソー学習によると、===========================最初に学習班で活動したのち、班を組み替えて同じ課題をもったジグソー班で活動し、再びもとの班へ戻って報告をするという方法===========================らしいです。「自分のグループ」の中だけでなく、中と外を行き来するのが「グループ間での学び」にもつながり、よさそうに思いました。ただ、けっこうマイナーな学習法らしいですね。これをテーマにした教育書も、調べた限りでは絶版になっているようですし。もしこのブログの読者で「ジグソー学習」についてご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひ情報をお寄せ下さい。(^^)
2009.02.18
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今日は所属の合唱団が中学校の文化祭に客演出演しました。私はMC(曲の紹介を主にする司会の役割)と合唱の両方をしました。事前に「語尾が弱くならないように」と私のクセを指摘されていたので、それに気をつけて楽しく声を出せました。言うべき言葉は台本があってきまっているので、何度も練習して、指導者の方にアドバイスがもらえたのは、いい修行になりました。(^^;)日常的に、例えば子どもに言う言葉にしても、押しの弱いところがあるので、こうやって同じ言葉で言い直す経験、そして「前より言い方がよくなった!」と自分で思える経験は貴重だな~と思います。ただ、途中でお客さん(生徒さん)の反応を確かめるところでは意識がそちらに行き過ぎて、次に言う言葉を忘れてしまい、失敗でした。(>。<)
2007.11.03
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『段取り力』を感動的に読み終えたところですが、なぜか『段取り力』ではなく『コメント力』についての読書メモを書きます。『段取り力』もそのうちに・・・。(^。^;)斎藤孝 『コメント力』 ~「できる人」はここがちがう~筑摩書房 2004, 1200円【内容紹介】(楽天ブックスより転載)仕事でも、プライベートでも、毎日のように「コメント」をすることが求められている。今の知識と教養のままで、どう切れ味をよくするのか?優れたコメントを集めた「コメントトレーニング集」を使って、そのコツをつかみ、「コメント力」を意識化することで磨いていく。◆楽天ダウンロード販売 価格1000円コメント力 ―「できる人」はここがちがう====================~斎藤孝『コメント力』 より・流れに杭を打つ!・コメントにはある種の覚悟が必要だ・まとめるための結晶化作用・コメントとは、きちんと額縁に入った言葉である。・コメント前にキーワードを文字化する。 ・タイミングも非常に重要だ (言うタイミングを自分で作るシチュエーション作りからできれば達人です♪) ・自分のツボであるコメントをあらかじめ作っておいて、 そこに状況を呼び込んでいく・「それでいて」と言ったら、「それでいて何なの?」と、突っ込みたくなる。 そこで、「思いがけなく・・・にあふれている」 と続ける文型 決めゼリフ ・「一番努力したその部分に何か一言がほしい」・何でもいいので必ずコメントする習慣をつける ↓・コメントするには、変化や違いについて敏感にならなければならない。 違いについて敏感になる・「小さいながら・・・何かこう・・・のようなものが感じられた」 ○「~でありながら」という前置き →だが実はこうなのだという気づき 気づきが最大のアピールポイント ・中心をきちんと理解してから発言するという習慣づけ。(的外れではいけない) それをやっている人がどこにエネルギーを一番注いだか ・新しい情報を加える = 情報のお得感・最初に思いついたことを言わない(人は皆同じようなことを思いつく) 思いついたことをすぐ口に出さずに、1回、心の中でろ過する ・言葉が見つからないときに、たとえを使う。 「虎のようだ」「チワワのようだ」・・・・作品をコメントするとき: どういうとき、誰にオススメなのか 限定するクセをつける こういう人にはこういう効果がある と 具体的に絞り込んだ効能書・最上級の形容詞を使う 「今日ほど○○だった日はない」・2つを並べて批評するのは非常にやりやすい →比較することによって、その作品の固有の本質が見えてくる・『枕草子』に学ぶ物づくし 「うつくしきもの」というテーマで、美しいと思うものを次々とあげていく。 すると美しいということを観念的に説明されるより、ずっとよくわかるのだ。 余計な説明は言わない物づくしのスタイルを真似てみるとよい。================================『コメント力』、コメントべたな人にはオススメです。特に私のように「話す・聞く」より「読む・書く」のほうが得意な人は、こういう本を読むところからはじめてみるのもよろしいかと。
2007.02.12
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昨日は大阪の特別支援教育のセミナーを受けに行き、読書の面では『子どもに障害をどう説明するか』を読み終わるなど、ここで紹介できるようなネタはかなりたまってるのですが、手軽なところでインターネットサイトで読み終えた「ファシリテーション」の話を。以下、出典はインターネットサイト「たぬき先生・うさ子・こん太のファシリテーション辞典」http://www.c-youme.com/facili/yougo_001.htmです。ファシリテーションというのは、特別支援のコーディネーター研修で一部扱われているところもあるようなのですが、簡単に言うと、「会議を全員参加で好結果を生み出すようにする調整の技」です。先に紹介したインターネットサイトがとてもくわしく、またキャラクターの会話形式で書いてあって読みやすいので、「会議が停滞してて、なんとかしたい~!」と思われている方は必見。 ぜひ一度読んでみてください。以降は「ファシリテーション」の用語解説です。(サイトからの抜書き)※ファシリテーター会議を促進する人。その主な役割は次の通り。 ・常に中立な立場にいる ・会議のプロセスの管理を行う ・会議参加者のチームワークを引き出す ・そして、そのチームワークが最大限に活かされるように支援する ただ単に、会議を効率よく進行するだけじゃない。この会議というものをチームワークを活かしていかに効果的なものにしていくか、これがファシリテーターの最大の仕事。今の時代に必要なのは、個々の能力を引き出し会い、その思いをつなぎ合わせて目標に向かってすすんでいくこと。 その個々の能力を引き出し、そして一つの形にまとめ上げるお手伝いをするのがファシリテーターなんです。※ ファシリテーションの主とする考え方 参加者のベクトルを合わせるための『プロセス・デザイン』、参加者が力を合わせて全員で何かを作り上げるための『プロセス・マネジメント』、そこで出てくる対立意見から新たな解決策を導き出す『コンフリクト・マネジメント』※専門用語がかなり出てきましたね。 各用語のさらなる説明は、引用元のサイトをごらんください。 全然むずかしくないですよ。(^0^)
2006.10.30
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一度、齋藤孝の講演を聞く機会があって以来、好んで本を読むようにしている。ちょうど今しがた『話す力』を読み終えたので、3色ボールペンでチェックしたところをふりかえりながら、「自分用」の読後メモを作ってみたい。読みにきていただいた皆さんにもお役に立てば幸いです。(なお、完全に私の解釈ですので、勉強のためには自分で読まれることをお勧めします。)読後一番心に残ったことは、伝えようという意思、声のはり、これは絶対的に大切ですね。私は本はよく読むので、断片的な情報量はわりと持っているほうだと思うのですが、それでも相手が話を聞かないのは、「ライブ感覚」として、相手の経験に合った話し方をしようとか、「自分が」言いたいことの中から、「相手に」「今」話して共感してもらえそうなことを選んで(3つのうち1つ、3分の1にしぼる)話すことが必要だと気づかされました。~~~~~~ここから、本を読み返して箇条書き~~~~~~~「話す」ときだけでなく、「授業する」ときの留意事項としても大変示唆に富んでいます。(自分が覚えておきたいことだけのメモです。)○トレーニング: ・15秒で話す ・基本は1対1の対話トレーニング(緊張感と知的興奮を伴うものを)☆内容: 相手が「今なぜこの話を聞かなければならないか」の必要性があるか →これがあれば、相手に自然と聞く構えができる。 ・聞き手に思い当たるふしがないと、話に乗ってこない。いかに「共感」できる話題をふるかが、まず第一に大事。 →聞き手に「あるある」感覚を呼び起こすこと。 ・「既知から未知へ」が相手の理解を促す話し方の原則 ・知性や教養のある情報がうまく引用されているとおトク感がある。☆意識: 他人の時間を3分もらったら、利子をつけてかえす。 話す側は、自分が聞いている人の時間を預けられているという意識を持たなくてはいけない。☆力点: 中心メッセージを最初で話し、最後で話し、何度でも話す。 キーワードやキーフレーズとして事前に用意しておく。 限定し、具体的にし、言い切る。断定する。 色紙に書いて出したり、Tシャツにプリントしたり、具体物を用意することも有効。詩の1節などを暗唱してみせるのもよい。 ・たとえ話や、言い換えも使い、何としても伝える。 ・対比:Bにより、Aを際立たせるのも有効。 ・「絶対に伝える!!!」という、信念が大事!! 大事なこと1つ(あの手この手で何度も伝えようとする) + 自分の経験(5分の1くらいまぜる) = 話 ☆テンポ: クイズ形式にすると、テンポがよくなる。 ちょっと間を空けて答えを言って、次々すすめていく。・うまいスピーチは、見ごたえのある1人芝居のような感じで、そこには聞き手との無言のやりとりがある。
2006.01.03
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