** 長島便り **

2005/01/05
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まだお正月気分なので百人一首をしました。
書き初めは「僕にもやらして」と乗ってきた夫でしたが
百人一首には興味が無いらしく不参加。
ゆえにワタシの「独り百人一首」になりました。
寂しい。。。

そのくせ 私がひとりで読み札を読んで
絵札を「ハイッ!」と弾き飛ばしている様が
面白いらしく、写真撮って喜んでいた夫。。。

ところで、私の持っている百人一首は




箱の裏に

(私の名)様
(妹の名)様
大井町 おばあちゃん より


と青色の鉛筆で書かれているのが見えますか?
大井町は祖母がマンションを借りて住んでいた所です。

今から23年前に買ってもらった百人一首。
箱はもうかなりボロボロだけど
おばあちゃん、未だに一枚も無くさずに持ってるよ~。

私は、祖母がこの百人一首で遊んでくれたおかげで
中学校や高校の古文で冬休みの宿題に
「百人一首を30首覚えよ」なんてのが出ても
今更覚える必要も無く、非常に助かっていました。

子供の頃に、遊びながら覚えた歌が

あの時はホント祖母に感謝でした。
もちろん今でも覚えてますよ、おばあちゃん。

子供の頃は、門前の小僧じゃないけど、意味も分からずに
「♪はなのちるらむ~」なんて呪文のように歌ってたのが
「桜の花は何故そんなに散り急ぐのだろう」という

大人(中学生)になって知った時は感動もひとしおです。

子供には難しいだろうから、意味も分からないだろうから、
と大人が判断せずに 何でも子供に口真似させておくと
それがいつかある時、意味のある言葉となって
記憶に上書きされるんですね。

逆に大人の判断で、難しく、意味も分からないだろうと
子供の頃に 一度もその言葉を聞かされたことが無かったら、
意味を理解できる年になった時に はじめて
「久方の~」を聞いてもスッと頭に入って来なかったかも。
「久方の~」を聞いて、「あ、これ、♪花の散るらむ~だ!」と
すぐに下の句が思いつくことは絶対に無いでしょう。

旧仮名遣いも、子供の時分に百人一首で見慣れていれば
改まって勉強する必要も無いんですよ、私が良い例です。
「けふ」を見れば自然に「きょう」と読めてしまうのです。
ラッキーでした。おばあちゃん、本当にありがとう!

英語も同じ。
実は私は留学生時代から、英語の読み(読解)が
と~っても苦手で、本当に本当に苦労したんです。
アメリカで大学を出た方なら分かると思いますが
あの読まされる本や文献の量ったら半端じゃないんです。
就職してからも会議の書類なんかを速読するのが本当に大変だった。
今でも英語の本や新聞は全く読めません、キッパリ。
(おいおい、どうやって学校卒業したんだよ、私!)

でも、会話だけはそんなに苦労したことがありません。
私はアメリカで、学校の先生がフツ~に勤まっちゃった位
喋くりと発音だけは何故か一人前だったんです。
(ここ数年は英語使ってないから怪しいけどね。。。)

それも、もしかしたら子供の頃、何度も何度も聞いて
耳から覚えた意味もない言葉の羅列が
ある日「英語の授業」で「意味のある言葉」として
記憶に上書きされたことが大きな要因だったんじゃないかしら。

子供のころ大好きだった「西遊記」。
私より年齢が上の方なら絶対ご存知のはず。
堺正章が孫悟空やってたあのテレビドラマです。

その、ゴダイゴが歌ってたテーマソングが
私は大好きだったんです。
あの歌も「門前の小僧」状態で意味も分からず
♪ガンダーラ ガンダーラ ねぇせいいまぜにーんでぃあ♪
って歌っていたら、なんとそれは
♪Gandhara, Gandhara, They say it was in India ♪
って意味のある言葉だったんです。
いやぁ、これも意味が分かった時は感動でした。

これが初めから
They (主語)say(動詞) it (目的語)was in India.
=「彼らは言ったそれはインドにあると」
なんて覚えていたら、読解(Reading)力はついていたかも
知れないけど、喋りの方はダメだったでしょう。

当時、ゴダイゴの歌う英語の曲は方々で流れており、
家では母が好きだったオールディーズのカセットテープを
一緒に聞いているうちに覚え、
10歳から習い始めたタップダンス教室で
(自慢ですがハイカラなもの習ってました)
ステップを踏みながら耳で覚えたジャズのフレーズ。

とりあえず何度も聞いて耳にタコができた呪文が
ある日 意味をなす言葉となった時の感動。
今度はそれを自分が使えれば自分のものになった時です。
意味を後から知っても、初めに耳から覚えた呪文は
その発音のままです。
つまり私は英語は喋れますが英語力はありません。。。


百人一首の前は「江戸かるた」いわゆる俗に言う
「犬棒かるた」を買い与えられていました。
かるたで遊んで覚えたことわざ、慣用句は
現在まさに日々の日常で使えるものばかり。
うちは夫が外国人なので多用することは無いけど
会話の端々に慣用句を用いて話してくれる人に会うと
う~ん、今日は豊かな人に会った!
と、うっとりしてしまいます。

なんだか 話が大分反れちゃいましたが
20年以上前に祖母と遊んだ百人一首、
今日も祖母の写真を出して一緒に遊びました。
おばあちゃん、生前は冷たい孫でごめんなさい。
あなたの厳しさに近頃とても感謝しています。

又、考えてみれば、この一首一首も
1000年それ以上前に生きた様々な地位の人々が
詠んだ歌を、西暦2005年というこの時代に
ニューヨークの長島で、声に出して再び
詠み返されているなんて思うと
これもまた「いとおかし」だと思いませんか。

あれから日本語は随分変化してしてしまったけれど
一首一首、作者の心情に立ち入って歌を詠めば
まったく美しく趣き深い歌ばっかりです。
どんなに時代は変わっても、同じ日本人の血が
私にも流れてるんだな~という気持ちになりますよ~。

百人一首、とっても、とっても、お勧めなりけり。







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最終更新日  2005/01/06 04:28:03 PM


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