アメリカが誕生した場所と言ってもいいだろうか。1776年7月6日、アメリカの独立宣言(The Declaration of Independence)が採択された場所がPhiladelphiaにある独立記念館(Independence Hall)だ。さらに約10年後の1787年にはアメリカ合衆国憲法(The U.S. Constitution)が制定された場所でもありアメリカの礎はこの場所で築かれたと言っても過言ではないだろう。なぜWashington D.C.やNew YorkではなくPhiladelphiaでこのような重要な文書が作られたかというと、1790年から1800年まではPhiladelphiaはアメリカの首都として機能しており、当時は政治や経済の中心を担っていたからである。(今でも全米で6番目に人口が多い都市と言われ街は活気に満ちており決してその後衰退していったわけではない。Quaker教徒であったWilliam Pennが自由を求めて切り拓いた街は今もその美しさを残している。)
さてそれでは早速写真と共にツアーを振り返りたい。
ホールの入り口には"The Birthplace of the United States of America"と書かれたプレートがあった。
これが独立宣言が制定され、また署名が行われたとされる有名なAssembly Roomと呼ばれる部屋です。一番奥の大きな議長の椅子は当時のままらしい。ツアーガイドがこの部屋に入って開口一番"This is a place where it happened and where everything began."と言っていた。ここでの"it"とはまさにイギリスからの独立を指しており、独立が成立してアメリカが誕生したことを意味している。世界史の資料集などを見ると上記の写真と酷似した絵画があるのではないだろうか。この密室で約250年前新たな歴史が刻まれたと思うと身震いがした。