米国では QR コードがもともと使われていないパーキングメーターに QR コードステッカーを貼り付けて偽の支払いサイトに誘導する攻撃が確認されているほか、正規の QR コードに偽の QR コードを上貼りする攻撃も確認されている。米連邦捜査局 (FBI) もたびたび注意喚起しているが、今回の FTC の注意喚起はテキストメッセージや電子メールで送った QR コードで偽サイトに誘導し、個人情報を窃取する攻撃に焦点を当てたものになっている。
QR コードを悪用して偽サイトに誘導する虚偽のメッセージとしては、
「配達できなかった荷物があるので連絡が必要」
「アカウントに問題が発生し、個人情報の確認が必要」
「アカウントで不審な活動が確認され、パスワード変更が必要」
といった例を挙げ、詐欺師の QR コードから自身を守る方法としては以下のようなものを挙げている。
予期せぬ場所にある QR コードはリンク先を開く前に URL を確認する
ミススペルや文字順の入れ替えなど正規 URL に似せた URL に注意
予期せぬ電子メールやテキストメッセージに添付された QR コードをスキャンしない。特に緊急性を強調したものに注意
本物だと思われる場合は電話番号やウェブサイトなど、自分が知っている方法で連絡を試みる
スマートフォンとオンラインアカウントを保護する
スマートフォンの OS をアップデートする。オンラインアカウントのパスワードを強固なものにし、多要素認証を有効化する。