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イギリス,ロンドンには有名な観光名所ビッグベン(時計塔)がある.ビッグベンを背景にして写真を撮るのが観光客.私もその一人であった.人間はついつい高いものにはあこがれるせいだろうか,国会議事堂(ウエストミンスター宮殿)が主な建物であって,ビッグベンの方は言わば付随品である.国会議事堂(ウエストミンスター宮殿)の生い立ちが面白い.11世紀に建設されたウエストミンスター宮殿は,イギリス議会主義の揺籃の地であり,900年にわたるその守護神だった.第2次世界大戦で破壊された後,復興されたものである.その復興の経緯が非常に興味深い.それを復興する際,新しい宮殿は近代建築に変えられようとしたという.しかし当時の首相ウインストン・チャーリルは「建築が人間をつくる」と言って,それ旧来のゴシック建築のまま復興させたのだという(上田篤;2002).このような経緯で残ったのが,ウエストミンスター宮殿であった.そして結果的にチャーリルの思惑はぴたりとあたり,ウエストミンスター宮殿とビッグベンは,ロンドンのシンボルであると同時に,イギリスの誇りとなった.「建築が人間をつくる」,「人が人間をつくる」どちらが正しいか?どちらも正しいと思う.しかし,個人主義的傾向の強い人は,ついつい前者を忘れがちになることは確かである.「環境(建築)が人間をつくる」は,どこまで可能であろうか?追究するに値する課題である.
2008.08.16
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今日は,九月に出版予定の原稿をやっと書き上げ一段落.そこで昨日届いた本,グラフィックデザイナー原研哉氏の『白』(中央公論社;2008)を読んでみた.この本は,我々の身の回りにあるれている色,「白」についてデザイナーの視点から論考されている.まさに「白」についての哲学的「論考」である.その中で次の文にいたく感動した,というかこの文に私自身反応した.「白があるのではない.白いと感じる感受性があるのだ」確かにそうだ.我々は白を感じる感受性があるから,白いのものが存在している.ものの存在は我々の感受性にかかっている!この文章を読んで「白」以外に我々の感受性にかかわっているものがあるか?ふと自問した.というよりこれを読んで,即座に数学はまさにそうなのではないか,と直感した.「数があるのではない.数を感じる感受性があるのだ」「図形があるのではない.図形を感じる感受性があるのだ」数学を感じる「感受性」はいかにしてうまれるか?探究?,体験?・・・はたまた環境?文化?社会?
2008.08.13
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今日は前期数学科教育?Aの最後の講義となった.7月5日~13日までメキシコで開かれる第11回数学教育国際会議に出席するためにこれで最後の講義.講義の内容は「本質的学習環境」についてのまとめと,前期のレポート課題の提示.講義の内容以下の3つ,(1)「本質的学習環境」としての「たけのこ数」(2)「本質的学習環境」を学校教育で実現するための条件(3)「本質的学習環境」」の基本
2008.07.01
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