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2009.03.16
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カテゴリ: 詩心のある風景


聴いた途端に涙がこぼれそうになってしまう、そんな歌ってありますよね。
ただただジ---んときて、聴き入ってしまう、そんな歌。
ありますよね? あなたにも、きっと。


昨日、偶然に出会った小泉今日子さんの 「Innocent Love」 という歌も、そうした歌のひとつ。
逢った途端にひと目惚れ、ではないけれど、聴いた途端にたまらなくいとおしくて切なくて、とにかくジ---んときちゃって、
そして涙が溢れてしまいそうになった歌。

歌詞とメロディ、曲の構成や演奏(特にヴァイオリンの響き)が、こんなにも一体になって、言葉にならない感動を運んでくる歌って、久々に出会った気がします。
「Innocent Love」
小泉今日子さんの最新アルバムのTOPに収録されている歌です。

http://item.rakuten.co.jp/joshin-cddvd/4988002559176/


このアルバムには他にも沢山の素晴らしい歌が収録されているのですが、歌そのものよりも、歌詞それ自体が単独で素晴らしい。
歌詞カードだけでも繰り返し読んでしまう、そんな風な、詩集としても素晴らしいのです。

特に、 「美しい世界」 というタイトルの歌の歌詞が、とにかく素晴らしい。
小泉今日子さん自身が書いた詩に、他の作曲家がメロディをつけた歌。

この歌の歌詞を読みながら、「すごく気持ち分かるなあ」とか想ってしまいました。
なんというか、僕が自分で書いた言葉そのものを見ているような錯覚・・・そんな風に思えてしまうほど、共感してしまったんですよ。

でも、こんなにも素晴らしい歌詞なのに、曲調が不自然なほどに爽やかに明るすぎて、つい違和感を覚えてしまうのは何故だろう。
もっと切ない風なメロディで良かったんじゃ?
もっと、暗さがあっても良かったんじゃ?
初期のCoccooの歌みたいな、刹那な雨と雲の切れ間から光が差し込んでくるような、そんなメロディが、この歌詞には相応しいような気がします。
素晴らしい歌詞なだけに、なんだか少し勿体無いように感じたのは、たぶん、この歌詞に僕自身が大きく感情移入してしまったからでしょう。

本当、素晴らしい歌詞だと思うので、その歌詞からの抜粋を、以下に太文字で掲載しましょう。





美しい世界を あなたと見たいなあ だけど
美しい世界が 見つからないの
小さな悲しみが またどこかで生まれた
世界の片隅で 誰かが泣いた

世界は暗闇のなかで 迷子になってるよ
ひざを抱えて震えてる 小さな子供みたいに

美しい世界を あなたと見たいなあ だから
長生きがしたいなあ ずっと手を繋いで
歩いて行きたいなあ 寄り添いながら


(「美しい世界」作詞 小泉今日子)





歌詞を読んだだけで、泣けてくるって感じしません?

すごく不安定でヘヴィーで切ない心象風景が続いた後に、さらあっと愛らしく、小さな幸福感への願いが顔をのぞかせる。
こういう感覚って、とても好きです。素晴らしい詩だと思います。


小泉今日子さんの最新アルバムである『ナイスミドル』には、飛びぬけるように元気な歌とか理屈ぬきに明るくなれる歌って、ほとんどありません。
たとえば以前の小泉今日子さんの代表曲である「学園天国」や「マイ・スイート・ホーム」のような歌を期待して聴いたら肩透かしをくらうことになるでしょう。

だけど、このアルバムが暗い内容のアルバムかといえば、全然そんなことはありません。
大人のための歌・・・大人の女性が自然体で現在の自分を、必要以上の明るさを身に纏うことなく、歌っている。

そう、自然体・・・・・という言葉が似合う。
太陽の下で元気いっぱいに微笑みながら咲き誇る花々のような自然体ではなく、
雨の中で優しく静かに咲いている一輪の美しい花のような、自然体 です。





まあ、それにしても、
少し前まで国民的アイドルだった人が、ここまで真摯な内面をみせしまうことに、本人は不安を感じたりはしなかったんでしょうか。
ファンの対応として、もしかしたら極端に二極化するように思えてならなかったりもします。

「あれ・・・なんかキョンキョン、元気ないなあ」
と感じるファンと、
「ああ、本当はこんなふうにとっても繊細な心を持った人だったんだなあ」
と感じながら、ますます好きになるファンとに、賛否両論、極端に分かれるような気がする、と。

僕は、後者の方です。



日記の冒頭にあげた「Innocent Love」という歌の歌詞は、「美しい世界」よりも、もっとヘビー。
かなりヘビーで痛い歌詞なのに、だけど、春の夜風のように、雨上がりの空のように、この歌はなぜか優しくあたたかい。
切ないメロディと美しいヴァイオリンの響きが、雨上がりの夜の静けさの中、虹の彼方へいざなうように聴く者の心に感動の火を灯します。

とにかく、美しい歌。

「Innocent Love」の中で歌われる ”イノセント” は、10代や20代の頃に誰もが持っていた真っ白で純粋なイノセントとは違います。
この歌から感じる切なさも、また同様に、思春期のそれとは異なります。
だけど、小泉今日子さんという大人の女性が歌うイノセントな愛は、こんなにも美しい。

生きていることの痛みが、美しさに昇華される瞬間って、
こういう歌を聴きながら心を動かされている瞬間のことを指していうのでしょう。
たぶん、10年前の小泉今日子さんには歌えなかった歌のはず。

この歌の歌詞も日記の中で記したいのだけど、
この歌だけは、実際に自分の耳で、じかに歌として、ひとりで聴いてほしいです。
奇跡のように、美しい、素晴らしい歌。大人の、Innocent Love。




小泉今日子さんは、今も等身大の自分のまま、美しく輝いている。

いろんな辛いことは沢山あったはずだ。
だけど現在を、過去とはまた違った美しさで、小泉今日子さんは生きている。




「Innocent Love」という歌を聴きながら、
どうして現在も、過去から何ら変わらず、小泉今日子さんが美しいままでいられるのか、そのナゾに少しだけ触れ得た気持ちがしました。

離婚とか色々と辛いこといっぱいあっても、それでも現役バリバリで前に進んでこれたのは、
きっと、
小泉今日子さんの中にあるイノセントな部分に拠る部分って大きいのでしょうね。


ナイスミドル

『Nice Middle』小泉今日子
http://item.rakuten.co.jp/joshin-cddvd/4988002559176/

(収録曲目)
1. Innocent Love
2.samida-rain
3.小泉今日子はブギウギブギ
4.秘密の森
5.Bye Bye
6.君の住む街へ
7.SLEEPY
8.恋する男
9.美しい世界
10.あなたと逃避行
11.今日の約束







このアルバム、名作です。
10代や20代の若くてイノセントなアイドルには決して歌えない、大人の世界の美しいイノセントな愛があふれています。



















では、また次回の日記で逢いましょう。







>>>今日の日記文章は以上です。ここから下は挨拶・告知・紹介その他になります<<<

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

小泉今日子さんの 「Innocent Love」
最近に出会った歌の中で、群を抜いて素晴らしい歌。初めて聴く歌なのに、一瞬にして心をつかまれました。
こういう名曲に出会うと、
音楽が好きでよかった、と心から思えます。
最近、なぜか小泉今日子さんのベスト盤を図書館から借りたりしていたのも、もしかしたら、無意識の内に、
この歌に出会うためだったのかもしれない、ってマジで想っています。
それくらい素晴らしい歌です♪皆さん、聴きましょう(^^)

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最終更新日  2009.03.16 20:41:45


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