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2010.05.10
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カテゴリ: 詩心のある風景



良質な温泉の宝庫といっても過言ではないほどに、数々の素晴らしい温泉群に恵まれている環境といえるでしょう。

僕自身、あまり東北の温泉について詳しくはありません。東北の温泉のみならず、温泉それ自体に関する知識も情報も乏しいというのが正確なところだったりもします。
そもそも僕が温泉に興味を持ち、そして心焦がれるように温泉めぐりに夢中になったのは、なんと今年に入ってから(正確に記せば3月に入ってから)。この歳になって遂に遅咲き温泉デビューを果たしました(笑)。
なので温泉について多くを語れるはずもなく、これから温泉についての知識を少しずつ深め沢山の素晴らしい温泉を訪れたいと願うばかりです。


そんな僕が今年に入ってから訪れることが出来た幾つかの東北の温泉の中で(今回の日記では宮城県と山形県の温泉に限定します)、特に魅了された3つの素晴らしい温泉を紹介しましょう。
アイウエオ順で温泉の名称をそれに、加えてその温泉に冠する個人的な感想や著名なガイドブックなどから抜粋した専門的な解説等の徒然を以下に。




----- 峩々温泉 -----
http://www.gagaonsen.com/

湯質:ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩泉 源泉温度58度
効能:胃腸病・リウマチ・肝臓疾患
特色:胃腸病に効果があると知られる、古くからの温泉。大分の湯平、群馬の四万と並び「胃腸の三名湯」と云われる。熱い湯を直接腹にかける「かけ湯」と呼ばれる独特の入浴法がある。歓楽色を排し、保養と湯治に専念できる温泉。団体や、宴会などは受け付けていない。

(上記に灰色文字にて転載した3行の文章は、Webサイト「日本温泉ネットワーク http://www.terme.jp/miyagi/gaga.htm 」中から解説文章の抜粋)

峩々温泉1

文句なしに素晴らしい温泉宿!。
素晴らしいというより、 美しい という形容こそふさわしい。そのように思えて仕方がないのは僕だけはないはず。
そうです、美しいとしか形容が出来ないのです。圧倒的なほどに、美しいのです。
何が?うっすらとした濁りをみせる源泉に煌めく光の粒子が、宿の内外における建築意匠デザインに宿る麗しいほどの美意識・感性が、敷地全体から醸し出される洗練された上質な気品が、そしてこの温泉宿に脈々と受け継がれ続けてきたであろうと想像する深い哲学が。
かなり辺鄙な環境に存在する温泉宿であるに関わらず、日々、多くの湯治客がこの希有なる温泉宿へと足を運ぶ理由はそこにあるのでしょう。

峩々温泉2
宿エントランス部分風景

峩々温泉2
内湯風景

僕個人的にいうと、今回の日記の中で紹介する源泉の中で一番、言葉をなくすほどに惹かれています。
その理由としてお湯が体に自然に絶妙に馴染むことがひとつ。湯に身を浸した瞬間、僕は唐突に、理想の恋人にめぐり会えた感触の只中に自分がいるのを感じた。
もうひとつが、上に記述したように、建物や敷地全体から伝わる貴重な秘湯としての奥深さが挙げられるでしょう。分かる人には分かるはず、本当、格別の宿です。





-----蔵王温泉-----
http://www.zao-spa.or.jp/cat_spa

この蔵王温泉について説明する前に、この一枚の写真を御覧頂きたい。
かの有名な蔵王連峰の頂上付近に位置するミステリアスな火山口?、通称「お釜」をして宮城髄一の頂上パワースポットと範疇する人もいる場所を撮った写真です。
写真が示す強烈な原風景こそが、宮城側であっても山形側であっても等しく ”蔵王の源泉” の強烈な個性そのものを物語ってあまりあると考えるのは僕だけではないはずだ。

蔵王連峰頂上

さて長い前置きはこのへんにして、山形蔵王温泉の湯質は、酸性・含硫黄・アルミニウム・硫酸塩・塩化物温泉。酸性とはなっていますが、実際は強酸性であり、あの有名な草津温泉を上回るペーハーを誇るとのこと。さすがは蔵王連峰、火山の麓だけはあります。
お湯に浸っている最中に湯が目に入ったのですが、その後すぐに瞳に少々の痺れが走り焦りました。それほど強烈な酸性なので、皮膚の強さに自信がない人は長湯は避けるべき。
しかし、その分、効能も見込めることは確か。ゆえに一年中全国からこの温泉地を訪れる人々が絶えることがないのでしょう。ということで蔵王温泉の地において僕がお勧めの湯を二つ以下に。

”蔵王温泉大露天風呂”  入浴料金:450円
http://www.zao-spa.or.jp/spa/higaeri

蔵王温泉大露天風呂1
この門をくぐり長い坂を下りてゆくと、まるで天国のような風景=大露天風呂へとつながる。

蔵王温泉大露天風呂2
↑街のいたるところに張ってあったポスターを激写。大露天風呂はこんな感じの場所)

今回の日記において紹介する源泉の中で、最も風景が神々しく美しいと感じて時間を忘れるほど心奪われたのが、上記した蔵王温泉大露天風呂です。


”川原湯(共同浴場)”  入浴料金:大人200円
http://www.zao-spa.or.jp/spa/yokujyo

この共同温泉浴場・・・すごすぎです。
好き嫌いを問わず、これは一度体験すべき湯であると確信します。お風呂の浴槽の真下から源泉がブルーのソーダ水のように大量に噴出しているのです。
蔵王温泉が如何に強い酸性を誇る温泉地であるのか、その真髄に迫ることが出来るのは、もしかしたらこの全国的にも有名なアグレッシブなほどに強烈な源泉が激しく蒸し返し溢れる共同浴場の他ないのかもしれません。





-----鳴子温泉-----

”滝乃湯”(共同浴場)  入浴料金:150円

滝乃湯

鳴子温泉については、説明はいらないでしょう。
知る人ぞ知る全国的にも知られる横綱級に有名な温泉地です。
とにかく、お湯の色彩が美しい。乳白色に、時にエメラルドグリーンに煌めく豊富な源泉に体をゆだねる贅沢は誰にとっても至上の経験となること必至。

ちなみに僕はこの滝乃湯に初めて行った時、感動のあまり2時間お湯に浸ってしまいました。
2時間ですよ、2時間。こんな経験は、この滝乃湯以外ではありません。いつまでも湯舟から出たくなくなる名湯。
ちなみに、この前のゴールデンウィーク中に行ったところ、この滝乃湯に男性湯だけで30名ほどの方々が入っていました。共同風呂ではありますが以外と広い空間であり、昔話を彷彿とさせる独特の古さ息づく風情がなんともいえず素晴らしいのです。
はっきりいいます。半端じゃないです。
もし、この日記を読んでくれている方の中で、この鳴子温泉の滝乃湯を知らない方がいましたら是非ご入浴されることを強くお勧めします。
あなたの人生が、音をたてて劇的に変わるはずです。特に女性の方々、奇跡のように生まれ変わる”美肌効果”を是非ご自身で体感してください。









どうして温泉(源泉)が体に良い影響を齎すのでしょうか?。
それには大きな理由があります。
東北が誇る世界的な免疫学者である安保徹さんの著書 「自分ですぐできる免疫革命」 から、興味深い文章箇所を以下に。



温泉の効用は、第一に体温を上げることが大きいのです。体温が上がるということは、血流がよくなることです。病気の人はみんな顔色が悪いのですが、それは血流障害が生じているからです。だから、血流をよくすることは、健康になって免疫力を上げる条件です。
(中略)家の入浴よりも温泉のほうが効果が高いのは、ミネラル分が含まれていることと、体内の酸素を奪うことによる血管拡張作用が強いからです。



http://item.rakuten.co.jp/book/4268794/



それと、温泉についての教義的文献として、これ以上は望めないのではと思えるほど深く充実した理想的な書物である 「温泉の文化誌」 から少しばかりの抜粋をば。



温泉が効くのは、主として、体質、とくに人体(動物もそうですが)細胞とそれをつらねるこうげんのリクリエーションに役立ちます。疲労とは疲労素の蓄積により、肉体全体が酸性化することですが、ひどくなると、うつ病や更年期障害、(中略)、こういうときは、ちゅうちょなく温泉へ飛び込むべきです。本格的湯治は長期間かかりますが、一週間くらいの短期間でもよいですから、休養して湯治すべきでしょう。肩凝りや腰痛も同時にとれます。


http://item.rakuten.co.jp/book/709919/



最後に、
高名な絵描きさんである横尾忠則氏が著した「 温泉主義 」の中から、特に強く印象に残った文章箇所を加えることで、今日の日記のお開きとする次第。



ぼくは何も期待しないまま草津に来た。Mさんの意思に従ったまでだ。一人苦しんでいた病がこのまま治ったとしたら、まさにぼくは草津に導かれたということになる。実は草津にやってきた本当の目的と意味は病の癒しだったのではないかと、そんな風に思えるほど、ぼくにとっては不思議な出来事であった。Mさんが温泉の企画を持って来てくれなかったら、ぼくの神経痛はこのまま持病になってしまうところだったかも知れないと思うと、やはり「導かれた」と思わざると得ないのだった。


http://books.rakuten.co.jp/rb/5367565/



























では、また次回の日記で逢いましょう。















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最終更新日  2010.05.10 23:42:41


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