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2008年のプラカット総括も残り後僅かになりました。今日登場するのはコレ!ベースはカッパー&ホワイト・マーブルで、各ヒレにレッド&イエローのスポットが入る非常に珍しいカラーパターンの個体でした。ヒレに赤の絞り模様やスポットが散在するタイプはダルメシアンといわれ、以前から少数ですが見かける事がありました。しかし、昨年後半位からバンコクではヒレに赤だけでなくイエローの斑紋も同時に入る個体が出現しました。今のところイエローは赤の様に絞り模様になる事は無く、すべてスポットになるようです。 今のところ、このレッド&イエロー・スポットがマーブルの範疇に入るものなのかどうかは定かではありません。と言うのも、ヒレにこのパターンがありながら、ボディはマーブル系とは思えない個体も存在するからです。もしかするとボディの表現形とはまったく独立した形質なのかもしれません。 いずれにしても、ヒレにレッド&イエローのスポットが入る形質が作出された事で2009年以降のバンコクベタ界の新品種ラッシュは昨年以上の勢いになること必至です。個人的には、ブルー&ホワイト・マーブルにこのスポットを取り入れてみたい気がしますね~・・・って事で、一腹だけですがオスに今日紹介した系統でメスにブルー&ホワイトの組合せで子供を取ってみました。後2~3ヵ月後には、結果も判る事でしょう。まぁ、いきなり期待通りの個体が出てくる確率なんてすごく低いでしょうけど、少なくともしばらくの間ワクワクしながら結果を待てる事だけは確かです。
2009/01/29
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人から「コレだけ頻繁に海外出張があると、お土産選びも大変ですね~」って聞かれる事がしばしばです。でも、心配御無用っ!基本的にお土産なんて一切購入しない人間ですので(笑)。以前はそれでもドイツに行けば御禁制のハム類(本来は持ち込み禁止)を気が付かない振りして買ってきちゃったり、タイでも様々な香辛料やお菓子類などそれなりに考えてお土産買って来たんですけど、最近では家族もヘンに警戒して素直に人のお土産を喜ばなくなってしまいましたから、買ってくる側としても張り合いがなくなっちゃいました。 まぁ、確かに表面にビッシリと白カビの生えている鹿肉の生ハムやナンプリックと言うタイの塩辛いソースなんだけどメンダー(タガメ)をすりつぶしたもの入りの奴とか、ドリアンキャンディーとか、とにかくそんなものばっかり買ってきちゃうこちらにも問題はあるんですけどね~(笑)。 最近なんて上の娘が妙に色気づいて来てますから、ブランド物のバッグや財布辺りに非常に興味津々らしく、オヤジとしてはかなり危険な雰囲気がプンプンしています。その点、下の息子の方はまだガキンチョなので「色気より食い気」って言う訳で可愛いもんです。今日登場のグリコ プリッツ ラープ味って奴も息子のお気に入りです。 このラープって言うのはタイのイサーン料理(東北地方料理)の代表的なものの一つです。あらびきの挽肉を荒く砕いた米や玉ねぎ、もちろんタイですから唐辛子なんかと一緒に炒めた料理で、ご飯と一緒に頂くと実に美味しいものです。ちなみに、挽肉の種類によってラープ・ヌア(牛肉のラープ)、ラープ・ガイ(鶏肉のラープ)、ラープ・ムー(豚肉のラープ)なんて具合に様々なバリエーションがあり、毎日頼んでも飽きません。 今日登場のプリッツが果たして本当に「ラープ味」かどうかは個人的にはうーんですけど(笑)、結構万人向けの味であることは間違いありません。一応、グリコの製品ですから聞いた事がない海外のメーカーのチョコ購入するよりは少しは安心できますしね。タイでは結構ポピュラーなお菓子の様でコンビニでも見かけますし、タイの空港でもお土産として売ってますから、御家族への義理土産(笑)にお困りの節には是非一度お試しを!・・・って書いてから思ったんですが、この商品って日本のショップでも普通に売ってるんでしょうか?だとしたらお土産になりませんね~。
2009/01/28
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プラカットはヒレが短くて華やかさに欠けるし、ショーベタはヒレの維持管理が難しいし・・・って言う人に受けているのかどうかは良く判りませんが、ここの所結構人気があるのがショークラウンテール。ヒレの軟条がフィラメント状に伸び、王冠のようである事からこの名前が付いてます。もっとも、王冠と言うには少しフィラメントが伸び過ぎの感じもしますけど(笑)。 あまり知られていない事ですが、クラウンテールもいくつかのタイプに分ける事が出来ます。ショーベタと交配して尾開きが素晴しいショークラウン、尾鰭があまり開かないトラッドクラウン、ヒレの短いプラカットのクラウン、はたまたジャイアントタイプなんてのもいます。要するに、ヒレ先がギザギザしてればいい訳ですから各品種とクラウン交配すりゃいくらでもバリエーション出来ちゃう気がします。 カラー面でもそうで、ショーベタやプラカットほど品種の固定度にこだわりがありませんから、ブリーダー達はそれこそ好き勝手、縦横無尽にありとあらゆる組合せで交配しちゃってます。まぁ、その分通常では考えられないような物凄いカラーリングの個体がいたりする楽しみがあります。 前述のように、どんなカラーリングでもOKと言うのであればコレほど作出が簡単な事はありませんが、品種として認知されたような外見の個体は、我々が考えているほど新色作成は容易ではないようです。 例えば、今日紹介する1枚目の画像はブラック・ドラゴン(ブラック・カッパー)のショークラウンですが、作出ブリーダーによれば作るのに1年以上かかったそうです。それを信じるかどうかは別問題ですが(苦笑)、1年と言えば世代交代の速度の速いバンコクならば確実に3世代以上かかっている事になります。 彼が言うには、最初にオスがショーベタのブラック・ドラゴンでメスはクラウンのブラック系の系統と、まったくオスメス逆の系統の2つを交配によって作り出すそうです。クラウンはどうも不完全優性で遺伝するようで、オスにショーベタ・メスにクラウンで交配するとギザギザの切れ込みが不十分だけれど尾開きは良好なF1が生まれてきます。 この不完全なクラウンのF1と傍系のクラウンの切れ込みは十分だけどまだブラック・ドラゴンではないブラック系クラウンを交配しF2を作る。その後はF2以降を累代繁殖させてやっと市販できる様なレベルのショークラウンになるそうです。 ・・・って思わず納得の説明だったんですけど、結構飽き性だしすぐに金にならないことはあまりやりたがらないバンコクのブリーダーたちが、そんな悠長な事するのかなぁ?って言う疑問は未だ消える事がありません(笑)。
2009/01/27
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そうそう、2008年プラカット総括も海外出張で中断したままだったから、残りもちゃんと紹介しておかなくっちゃ(笑)、と言う事で今日はコレっ!赤・青・白のいわゆるフレンチカラーのトリカラー・マーブルなんですがブルーが薄群青色なのが売りです。 画像でみるとそれほど感じないのですが、実物は本当にキレイな個体でした。マーブルパターンと言う事で考えると、決して見事なパターンとは言い難いのですが、全体のバランスが実に好みでした。個人的には2008年度のベスト個体に挙げてもいいかも。やや小ぶりながら、各鰭の形状や全体のバランスも申し分ありません。こういった個体に出会えた時は、心の底から「プラカットっていいなぁ~」って思えます。 今日はこれから「腰痛」の治療に病院通いです(涙)。帰国後随分と痛みも引いてきましたが、それでもまだ歩く時は体を斜め前方30度くらい前傾させた状態で、ヘコヘコとナメクジの様に歩かなくてはなりません。まったく、この年で既にここまで悪いと、こりゃ老後は絶望的ですなぁ。 実は私の人生設計?では後7年ほどで家族を持った社会人としてはリタイヤする事になってます(笑)。もちろん、家族にも常日頃からその事は言ってあるのですが、何処まで本気にしているんだか?本当は後4年だったのですが、下の子供が高校卒業するまではって事で3年延びました。えっ?リタイヤして何するのかですって??エヘヘ・・・実は、日本を脱出して海外で第二の人生を計画しております。国内の企業と取引しないで海外相手の本業も、副業の逸品堂で頻繁に東南アジア行くのも、その為の伏線なんですよね~。その日の為にって言うか、その日が来た時に腰がボロボロじゃあダメじゃん!頑張れっ、オレの腰っ!!
2009/01/26
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皆さんはタイ料理って言うとどんなイメージをお持ちでしょうか?多くの方が「激から」って感じではないでしょうか?もちろん、辛い奴は、「冗談はヨセッ!」と言うレベルで辛いですが、実は結構な数のタイ人があまり辛いものは苦手なようです。その為、当然それほど辛くないもの~全然辛くないものも結構品揃えは豊富です。 例えば、タイ語でスープを意味するゲーンは「カレー」と訳される事が多く、ゲーン・キャウ・ワーン(タイ風グリーンカレー)が有名です。しかし、カレーじゃない奴だっていっぱいあるんです。そんな中で個人的にオススメなのがゲーン・チュー(すまし汁?)!色々な野菜を中華スープのような透明なスープで煮込んだもので、全然辛くありません。 このゲーン・チューも中に入る具によって色々なバリエーションがあるようですが、辛いのが苦手な日本人にオススメなのがゲーン・チュー・タォフー!このタォフーって言う部分が具を表してまして、「タォフー=豆腐」つまり日本の豆腐入りのお吸い物をイメージしていただければほぼ間違いないでしょう。現地の激辛料理に痛めつけられ、冷房の効いた室内と熱帯の室外の温度格差などで徹底的に胃腸を痛めつけられ、お腹が激しく行っちゃってる人なんかはこのスープでホット一息つけるのではないでしょうか。 それでもって、このすまし汁の何処の部分が私の心にグバァ~ッって来るのかと言うと、主力の具である「タォフー=豆腐」です。「木綿」と言うよりは「絹ごし」に近い食感ながら、確実に我が国の豆腐とは違います。妙に弾力があると言うか(笑)、イメージとしては味の付いていない「卵豆腐」を想像していただければ、それほど大きな差は無いと思います。 我が国の豆腐と異なるのはその食感だけでなく、外見も!何と、こちらの豆腐はチューブ入りです(笑)。もっとも、中国をはじめアジア諸国で豆腐って言うと、こちらのパターンのほうが多く、我が国の様に四角四面な方が異質なのかもしれません。 ちなみに、画像の豆腐はスーパーで撮影用に購入したものです。何と言っても、富士山らしきイラストをバックに見事な字体で書かれた「日本豆腐」の(笑)外見に惹かれます。製造会社だって「チェリ食品」です。・・・って一体何処??ぱちもん大好き人間の私が、数ある「タォフー」の中からコイツを選び出したのは言うまでもありません。 撮影後にせっかくだから食べてしまおうと思い、チューブを破いてベロンって感じで皿に載せ醤油が手元に無かったので、ナンプラーと言う我が国のしょっつるみたいな汁を振りかけて冷奴で頂きました。・・・うーん、率直に申し上げて「タイのタォフーの冷奴 ナンプラー風味」は皆様にあまりオススメいたしません(笑)。やっぱり、冷奴は日本の豆腐に醤油って言う事のようです。
2009/01/25
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今回のバンコクでの仕入れは、仕入初日の夜にセパタクローの試合で(笑)腰を痛め、翌日に予定していた各ブリーダー巡りができなかった為・・・と言うかその気力が萎えてしまった為に市場での仕入れに止まりました。その為、プラカットよりショーベタの仕入数の方が多いという、逸品堂の歴史の中で(すごく短いですが)未だかつて無い現象が生じてしまいました。 普段であれば一番仕入個体数が多いのはプラカットのマーブル系なのですが、この系統は多くを各ブリーダーを個別に訪問し仕入れる為、今回はマーブル系の仕入れは激減です(涙)。その分、市場で頑張って他の品種の良個体を探して見ました。 今日登場の品種は現地の業者はやたらに長いネーミングを付けてましたが、途中を一方的にカットして(笑)、ダルメシアン・マルチって言う事にしました。 ダークボディで鰭にはレッド・ダルメシアンと言う、正直言って今までもチラホラ見かけるカラーリングでしたが、今回の個体は特にダルメシアンスポットの数が多く明瞭でした。個人的にはオレンジマスタードガスの派生系だと思うのですが、なぜか作出者は頑なにその事を否定してました。ただ、オレンジ・マスタードガスの中にも鰭にダルメシアンスポットのある個体が最近増えていますから、この両品種の明確な境界線は無いものと思ってよいでしょう。 今のところ、ヒレの地色がイエローのものとオレンジのものが存在するようで、作出者によればこの2つの系統は別系統であるそうです。・・・でも、個人的には1系統でヒレの色で後から分けてるだけのような気がしてなりません(笑)。 系統だとか品種としての固定度などは今のところサッパリ判りませんが、いずれにせよ非常に魅力的なプラカットの表現形がまた一つ世に送り出されてきたと言う事は素直に評価してよいと思います。
2009/01/24
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いきなり何故かシリーズ化したかのように再登場した「バンコクB級グルメ紀行」ですが(笑)、今回のお題目はこちらっ!えっーと、商品名は「しょぐね」ですけど、これが何だかお判りでしょか? 実はこれ、日本でもおなじみの味のりなんですよ♪何故かは判りませんが、タイの人は味のり大好きで、これ以外にも沢山の商品が売られてます。お味の方は、うーん日本の奴を3段階くらい不味くしたって言うか、賞味期限切れの奴を3,4日湿度の高い室内に放置したと言うか・・・。まさにB級の味わいです(笑) 別に特に味のりフリークな訳でもありませんので通常なら素通りすべき商品なのですが、じつは私の隠れたもう一つの趣味として、海外でおかしな日本語表記の製品を購入するって言うのがありまして・・・。 実はこの「しょぐね」は、英語表記のSHOGNNEから来ているようです。しかも、その辺にたむろしていた現地の子供に、このスナックを餌として与えつつ(笑)情報収集したところによると、このスナックの商品名は「ショーグン=将軍」だそうです。つまり、タイ人のイメージする日本的なイメージをネーミングしようと言う事で、「将軍」を選んだところまでは良かったのですが、スペル間違えてるぞっ!しかも、間違えたスペルを、日本語読みした奴が御丁寧に間違えたスペルどおり読んじまった(笑)。 個人的には「しょぐね」の味よりも、このヨミをした人物に強く惹かれます。日本語が中途半端に達者なタイ人なのか、はたまた頭の中に「味のり」でもつまっているお馬鹿な日本人なんでしょうか?うーん、タイ恐るべし!(笑)。 ちなみに、おかしな日本語表記のTシャツコレクションもしておりまして、今回は戦利品として、白地に数尾の色鮮やかな、しかしドヘタなイラストの鯉のぼりが泳ぎその上にやたらと目立つ文字で「こいのぶり」って書いてある奴をゲットしてきましたぁっ!
2009/01/23
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さかなおやじの妖怪退治海外編としてベトナムくんだりまで出かけて来ましたが、さすが相手はぬらりひょん親父です(苦笑)。一度や二度のバトルでは埒があきそうにありませんね~。帰路にはもちろんバンコクに立ち寄りベタを仕入れてきました!でも、やっちゃったんですよね~・・・って持病の腰痛!(涙)。今回は、ベタの沢山入った袋を両手にぶら下げて歩き回ったダメージではなく、バンコクの夜の出来事でした。なんて書くと、多くの方は「このエロ親父、一体何やったんだか」って思うでしょうね~。 真相は別にそんな恥ずかしいもんではありません・・・かな??日本にいても明け方まで眠れない男なので、バンコクでも深夜に小腹が空いて屋台までお夜食食べに出かけることがほぼ毎日です。行きつけのクィッティアオ(米麺)の屋台の前に結構なスペースの空き地がありまして、そこに毎晩ストリートチルドレンと言うか、家なき子っていうかとにかくそんな子供たちがたむろしてます。 以前、屋台で飯を食べている私のポケットから財布をひったくろうとして私に捕まり、説教がてら飯をおごってやってから(苦笑)、結構彼らと仲良しです。今回も、屋台でタイ風ラーメン食べてる私を見つけてワラワラと集まってきました。まぁ、もちろん狙いは「私のおごりで何か食べる事」なんですけど、そんな中の1人がセパタクローのボール(竹か藤で編んだサッカーボールみたいな奴)を持っていたのに目が留まりまして・・・「よしっ!これからセパタクローやろうっ!」「え~、おじさん出来るの??」「ばかもん!こう見えても昔はサッカーで鳴らしたもんじゃ!」などと、カタコトのタイ語とブロークンな英語を交えて話をしながら、いざセパタクローにチャレンジ!あっ、ちなみにもちろんセパタクローなんてまったくやったことありません。「おじちゃん、それじゃ全然ダメだよ」とか馬鹿にされながら汗だくになって興じていると、そこに3人のファラン(白人)が通りかかりました。「何やってんだい?」「タイの子供たちとセパタクローで親睦を深めてるんだよ」「おおっ、おもしろそうだな!俺たちも入れてくれよっ!」・・・ってな事で、あっという間にタイの子供対外国人の怪しげなおっさんチームの試合に!もちろん一方的におやじチームの負け!だめじゃん、ファラン!オレより使えねぇ!! そんな試合の終了間際に、いきなりそいつは訪れましたぁ!織田裕二なら間違いなく「きっキタぁ~っ!」って喚いている事間違いなし。もっとも、私がやるとどう見ても山本高広だろうけど(苦笑)。えっ?何が来たのかですって??もちろん、アイツですよ。私の古くからの大親友「腰痛」が・・・。メリメリって言う音と同時に物凄い激痛が全身を走り、冗談抜きで目に涙が出てきました。 そんな私を見て、能天気なファラン達は「オーッ!子供たちに試合で負けたからって泣くなよぉ~!」とか笑いながらほざいてました。「馬鹿もん!お前らが情けないから、自分の能力値以上に頑張った結果がこれだろうがよ!」その後、腰の激痛に耐えながら、子供たち全員に屋台で好きなだけご飯をおごってやったのは言うまでもありません。まぁ、バンコクの屋台なんて、物凄く安いからいいんですけど・・・でも、試合の時は7人しかいなかった子供が、食事の時には明らかに15人以上いるのはなんで??しかも、子供をおぶい紐で背負ったおかあちゃんまでいるんですけど(笑)
2009/01/23
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おなじ赤・青・白のフレンチカラーのトリカラー・マーブルでもボディの白地の部分の多少でガラッとイメージが変わります。個人的には、ボディの白地は少ない柄を好むのですが、中には今日登場の個体のように白地が多くてもお気に入りの個体もいます。 この個体の魅力は何と言っても、地色がややグリーンを帯びたパステルホワイトであることと、尻ビレの鮮やかな朱赤のマーブルパターンでしょう。個人的には物凄く好きな個体なのですが、マーブルと言う品種として考えるとちょっとマーブルパターンが少なすぎるかもしれません。 当然、作出ブリーダーもそう思うのか今回ここに登場してくるトリカラー達の中ではもっとも安い価格で仕入れる事が出来ました。・・・と言っても、他の品種から見ると異常なほどの高値である事には変わりありません。バンコクの市場の道端で袋詰めになって売られている並ベタが20-30尾は楽に購入できる価格でした。 話は突然変わりますが(笑)、今週に昨日お伝えしたようにベトナム出張がありまして、その最終日にバンコクに立ち寄りベタを仕入れてこようと思っています。ところが、タイのニュースによると今タイは未だかつて経験のない様な寒波に襲われているようです。通常であればこの時期の首都バンコクは1日の最低気温が30℃を少し下回るくらいです。あまり四季を感じない国ながら、今の時期は「冬」なので1年で一番気温が低いのです。それにしても、最低気温が13-15℃と言うのは完全に異常気象です。 まぁ、日中で25℃、夜間で15℃と言えば我々日本人なら一番過ごしやすい気温かもしれませんが、常夏の国タイランドにすむ人達はたまらないでしょうね~。先ほどバンコクの友人に電話した所、何人か凍死者?が出ているそうです。収まりそうに無い政情不安の上に異常気象で本当にタイの人達はお気の毒です。でも、それよりも個人的に心配なのは、バンコクのベタブリーダー達の飼育設備に暖房なんてものは当然ありませんから、ベタたちは滅茶苦茶ダメージ受けちゃってるんじゃないかと言う事です。・・・って少し不謹慎か。
2009/01/13
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それでは昨日に引き続き2008年に出会ったトリカラー・マーブルの絶品個体のご紹介を・・・。今日の奴も、赤・青・白と言ういわゆるフレンチカラーのマーブルなんですが、昨日の奴とは随分印象が異なります。前日の個体がカシッとした正統派なら、今日のは妖艶な感じがします。 この個体は、バンコクでは有数のマーブルブリーダーの作出です。このオヤジのファームから世に送り出されるトリカラー・マーブルの逸品は、世界中の(数は少ないと思いますが)マニアから支持されている様で、彼の元には私以外にもアメリカ、シンガポールの業者から買い付けに来ます。そんな訳で、彼らとの争奪戦みたいな様相を呈していまして、彼らに先を越された月などは、それこそ目も当てられない状態になります(涙)。 残念ながら彼らとは仕入れの規模が違い、一時に優に100を超える個体を仕入れる彼らに比べると、せいぜい逸品堂の仕入れはこのファームからは20尾が精一杯。本来ならば私などは3番手のお客差様と言う扱いを受けて当然なのですが、上記2社がタイ人の代理人がブリーダーのファームを訪れて大人買い(笑)して行くのに対し、毎回自分で彼のファームに足を運びチマチマと個体をチョイスするやり方が彼のマニア心をくすぐったのでしょう、結構上客として扱ってくれます。 彼の所のトリカラー・マーブルは、彼独自の系統を累代維持することで作り出されたもので、他のブリーダーの個体とはチョット違った独得のカラーリングが特徴です。また、彼の好みだそうで、ボディのマーブルパターンはあまり細かくならない方向に改良の方向が向けられています。ちょうど1腹分の子供世代を世に送り出す直後に上手く彼のファームに顔を出せれば、それこそビックリするような絶品個体にめぐり合うことが出来ます。 ・・・ただ唯一の難点は、その品質の確かさに比例してお値段の方も確かなんですよね~(苦笑)
2009/01/13
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先方のぬらりひょんジジイ(一応、社長です)の怠慢でなかなか日程の決まらなかったベトナム出張ですが、ようやく日程が固まりました!・・・って言うか力技で無理やり決めました(笑)。昨日、日曜なのにも関わらずベトナムの相手先にメールを入れ「お前の様ないい加減でやる気の無い奴とは仕事は組まないっ!」って絶縁状を叩きつけました。あのクソジジイ(失礼)、ちゃんとメールは見ているらしくすぐに電話がかかって来ました。「もしもし、いやぁ~連絡が遅れてしまって御免なさい!なにしろ・・・」「何か用?」「いや、あの・・・今度のあなたの訪問日程について・・・」「だから、もう止めたってメールで送ったろっ!」「えっ、じゃあベトナムには来ないんですか?」「ベトナムには行くがオマエの所なんか行かないっ!」 本当は他に行く当てなんて何もなかったんですが、ここはハッタリぶちかますとこでしょう!(笑)。相手のぬらりひょん(顔が似てるんです)は余程慌てたのか、いきなり「前回ドタキャンして無駄足踏ませてしまったので、今回の旅費・滞在費はコチラ持ち」とか、ビックリするような話まで頼みもしないのにする始末。 ・・・そんな訳で、いきなりですが今週からベトナム出張です。でも、今からだと普段使っているタイ航空が「出発の3日前までの発券」と言う条件で使えません。もちろん、ベトナム航空やANAで行けばいいんですが、こちらとしては帰路にバンコクに立ち寄り副業の逸品堂の為ベタを仕入れたかったんですよね~。金銭的な面は旅費や滞在費がアッチ負担になったからいいんですけどね(笑) もう一つ困ったのが、出張中の逸品堂の温室管理!普段は知り合いのフリーターにベタの管理を頼んでいるんですが(もちろんアルバイト)、今回は、ベトナムからの回答がなかったので「今回の出張は無しっ!」って彼に伝えてしまってあったので、今週は他のバイトを入れてしまったそうです。温室を別に借りて自宅の一室から外に出てからは、まずほとんどと言って良いほど家族の協力はありませんし(苦笑)。 うーん・・・しょうがないから?いきなり逸品堂はセールをして在庫処分をかける羽目になりました(涙)。通常の販売価格の60%オフって言う利益度外視で、出張中にコンディション壊されるよりましだろうと言うコンセプトなので、もしよろしければ在庫管理軽減にご協力くださいな(笑)。でも、目的が在庫数削減なのでむやみやたらに出荷の手間が増えるのも避けたいと言う、まったく手前勝手な考えで、割引適用は2尾以上ご購入の場合になっちゃいますけど。
2009/01/12
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そんな売る側にも買う側にも気苦労の多い(苦笑)トリカラー・マーブルの中から、2008年度に特に印象に残っている個体をいくつか紹介していく事にします。今日の個体は、全身がターコイズ・レッド・ホワイトの3色が大胆なマーブルパターンになっている、いわば正統派トリカラー・マーブルの絶品と言えるでしょう。 ボディのマーブルパターンがもう少し細かいとさらにグレードアップするんでしょうが、これだけの個体で文句を付けちゃあいけません(笑)。この個体を作出したブリーダとはこの個体を購入した際に初めて出会いました。旧知のブリーダーが「知り合いに結構いいブルー&ホワイト・マーブル作る奴がいる」と言うので連れて行ってもらいました。確かにこのブリーダーの主力商品はブルー&ホワイト・マーブルだったようですが、何気に作っていたトリカラーの中にこの絶品が混じっていたと言う訳です。 でも、この個体と同腹の兄弟は50尾ほど(当然選別後と言うことです)いましたが、購入したいレベルの個体はその中でたった3個体だったように記憶しています。ここまでハズレくじが多いと、ブリーダーもこの後手がけるのを躊躇しちゃうでしょうね。 撮影当初はまだ生後3ヶ月前後の若魚でしたから、成長に伴って外見は変化しただろうと思います。これだけの絶品個体ですから、当然すぐに逸品堂でお客様にお買い上げいただきましたのでその後の変化が判りません。個人的にはボディのブルー&ホワイトのマーブルパターンでホワイトが増大する方向に行って欲しいと思っていましたが、どうなった事でしょう? これだけの絶品で、これに見合ったメスを入手できたならまず間違いなくデッドストック・・・つまり趣味に走って自分で抱え込んじゃいますね~(笑)。
2009/01/12
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さてさて、延々と続いてきた2008年プラカット総括もついに最後のカテゴリーであるトリカラー・マーブルまでたどり着きました。やはり1年間を振替って印象に残っている個体と言うと、このカテゴリーが圧倒的に多いようです。ただでさえ、マーブルパターンがバランスよく配置される事が中々無いマーブル系ですから、多色になればなるほどその難易度は増していく事になります。まぁ、タイの一般の人からみれば「たかがベタにそんなに高い金払って」って思うほどの仕入金額の個体はまず例外なくこのカテゴリーです。 必然的に逸品堂での販売価格も高くなってしまう訳ですが、売る側にとっても購入していただくお客様側にとっても一番問題の生じる可能性が高い品種でもあるんです。他の品種に比べるとマーブルは魚の左右で著しく模様やカラーリングが異なります。つまり、右側と左側では別品種とまでは行かなくても全然印象の異なる個体だって決して稀ではないという事です。逸品堂のHPではどちらか片側の画像しかアップしていませんから、購入後届いた個体をご覧になって違和感を感じる可能性があると言う訳でして、事実年に何個体かはお客様からそのようなお申し出を頂戴いたします。 別に売る側としては、より見栄えの良い側を殊更撮影してHPに掲載している訳ではないのですが(苦笑)、中には「故意により美しく見えるサイドを撮影したんだろ」っておっしゃる方も・・・。実は、以前も書いた事があるのですがベタには利き腕ならぬ「利き側?」みたいなものがある様で、個体ごとにヒレを広げて相手を威嚇する方向がほぼ一定です。 私の所では撮影の際に小型水槽の両側に鏡を設置して、ベタが鏡に映った自分の姿でヒレを広げた所を撮影すると言う手法を採用しています。その撮影の際に、個体ごとにポーズを取る向きはほぼ確実に一定方向になる為、撮影できる再度が限られてしまっているのです。嘘だと思ったら(笑)早速、御自宅のベタでお試しください!えっ?自宅でベタを飼っていない??そりゃあいけません!早速逸品堂でご購入いただくか(笑)、どこか顔見知りのショップに手鏡持ち込んで試してください
2009/01/11
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2008年はほとんどと言って良いほど逸品にめぐり合えなかったブルー&ホワイト・マーブルですが、そんな中で一番印象に残っている個体が今日登場のコイツ!地色はシルキーホワイトだし、ブルーもどちらかと言えばグリーン系なので、本流からはやや外れていますがこの尻鰭のカラーパターンに惚れました(笑)。 一見するとマーブル系のバタフライバンドにしか見えませんが、ブルーグリーンのバタフライバンドが見事に鰭の中央部分に位置する所がすばらしいと思います。もっとも、素晴しいのは外見だけでなく、その仕入れ価格もブルー&ホワイトとしては過去最高金額を更新する素晴しさ(苦笑)でしたけど・・・やっぱり作出ブリーダーも、同じように感じていたんでしょうね~。 ちなみに、逸品堂の価格設定はこの仕入れ価格で全てが決定いたします。つまり現地での仕入れ価格に応じて国内での販売価格を決めると言うシステムを採用しており、個体ごとのクオリティに応じて価格を上下すると言うことはありません。これは、店主である私の個人的な趣味の部分が思い切り色濃く出てしまうのを防ぐ為でして、開店以来ずっとこの大原則を守ってきました。したがって、販売価格の高い個体の方がよりグレードが高いと言うものでもありません。 もっとも、私個人が気に入った個体だからこそ高い仕入れ価格でもゲットしてきちゃうと言う点から考えれば、「販売価格の高い個体=少なくとも私は逸品だと思っている個体」って言う公式が成り立っちゃいますけど(笑)。
2009/01/11
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よく人から「さかなおやじさんの一番好きなベタの品種は?」と尋ねられます。個人的には、どの品種が好きって言うよりは個体毎に判断する方なので、どれか一つをあげろと言われても結構困ります。でも、間違いなく仕入れる個体数が多いのはマーブル系です。マーブル系は個体変異が激しい為、・・・と言うか全ての個体が異なるマーブルパターンなわけですからどれだけ仕入れても仕入れすぎと言う事はありません。あっ、もちろん商売上の在庫過多はありますけど(苦笑)。 皆さん中にはマーブル系は結構希少と言うイメージをお持ちの方も大勢いらっしゃると思います。しかし、実の所へたすりゃバンコクのベタ屋さんで一番多く見かける品種はマーブル系なのかもしれません。要するに、個体としてのクオリティさえ気にしなければ、マーブル系はいくらでも仕入れる事が出来ちゃいます。その反面、絶品と言われる個体は本当に希少ですし、仕入れ価格も「ふざけんなよぉっ!」って言いたくなるハイレベルだったりします。 ブルー&ホワイトと言う、マーブルとしては基本中の基本とも言うべき品種も、単にマーブル模様のある個体と言うレベルならば、簡単に100尾やそこら入手可能です。でも、仕入れ価格が例えいくらであっても入手したいっ!と思わせてくれる個体は本当に少なくなりました。特に、最近のホワイト&ブルーはホワイトがシルキーホワイトになっていますから、古典的なベージュがかったホワイトの個体は間違いなく絶滅危惧種に指定されてもおかしくないほど激減しました。 今日登場の個体は、2008年に逸品堂で仕入れたブルー&ホワイト・マーブルとしては個人的には最高峰の絶品だと思います。もちろん、品質面だけでなく仕入れ価格の面でも(苦笑)。
2009/01/10
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前回登場のサラマンダー・バタフライの傍系の更なる発展したものが今日登場の個体です。まぁ、あえて品種名を付けるならサラマンダー・バタフライ・マーブルって事なんでしょうが、これだとちょっと長すぎでくどい気がしますね~。 写りの悪い画像(苦笑)ですが、それでもこの個体の複雑なカラーリングは十分お判りいただけると思います。ボディはバイオレットブルーとローズピンクのマーブルパターン。そしてパステルホワイトが基調のヒレにはローズピンクのドットが、まるでタットワイラーパターンのように配置されていると言う、この手の役満プラカット好きにはたまらない絶品です。 ただ、ブリーダーによると前回登場のマルチ以上に良質の個体の出現率が低いようです。何処まで本当かは微妙ですが、1腹の子供から2,3個体しか画像レベルの物は出現しないとの事でした。もっとも、おそらくはまだ品種として確立されたとはとても言いがたい段階の筈で、所詮F1品種と言ったレベルだと思います。この後根気よく累代飼育していけば、それなりに逸品レベルの個体の出現率はアップする筈です。 ・・・とは言っても、生産したベタが売れないとすぐに資金繰りに困ってしまうバンコクのブリーダーの例に漏れず、この品種も市場からあっという間に姿を消してしまったようです。ただ、以前この品種を生産していたブリーダーに尋ねると、作出自体は簡単だそうです。「オマエが1腹分全部購入してくれるならすぐにでも作るっ!」って言われましたけど、1腹分って・・・(苦笑)。 まぁ、選別後ですから50尾程度になるんでしょうが、そのうち画像レベルの個体が2,3個体じゃあな~。残りの個体の表現形がどうにもならんレベルだったらそれこそ目も当てられません。チョット怖くて、まだ彼に生産を依頼するまでに至っていません(笑)。
2009/01/10
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サラマンダーやラベンダー・バタフライには沢山の傍系が存在すると書きましたが、いくつか印象に残った個体を紹介しましょう。今日紹介する個体は、サラマンダー・バタフライのヒレをほぼパステルホワイト一色にした感じの系統です。 それほど見た目も悪くありませんし、まぁ、このまま品種として固定できればその後も絶える事無く系統維持できると思われましたが、現実にはバンコクのベタ界から姿を消してしまった感じです。この品種を生産していたブリーダーによると、表現形にかなりのばらつきがあるため生産者としては結構厄介な系統だとの事でした。おそらくは、販売に適さない外見の個体も数多く出現するって言う事なんでしょう。 それほど資本的に余裕の無いバンコクのブリーダー達は、この品種のように良個体を数多く得にくい品種やマニアックな品種よりも、ポピュラーでも売りさばきやすい系統をより好む傾向が、我が国や欧米のブリーダーよりも強いように感じます。まぁ、3ヶ月前後育成したベタの売れ行きが芳しくなかったら、へたすりゃ即夜逃げ(涙)ですから当然と言えば当然だと思います。
2009/01/09
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以前からこのブログをご覧頂いている奇特な(笑)方は覚えておいでかもしれませんが、私の本業は会社の定款によればペット用品の製造販売って事になってます。逸品堂はあくまでも趣味の延長上の副業であり、一応家族の生活は本業の収入に全て掛かっております。 そんな大切な本業の現在の生産拠点が、なんと騒乱のタイランド!(涙)。昨年末の空港閉鎖騒ぎで顧客のイギリスへの商品の輸出がストップしえらい目にあいました。あの時の空港閉鎖期間中のタイの経済損失は8000億円程度と言うタイ中央銀行の試算が発表されるほど、タイ国民の生活や経済全体に壊滅的なダメージを与えたにもかかわらず、今度は政権を追われた旧政府側が2月にタイで開催されるのASEANサミットを中止させると息巻いているようです。 他の国の人間がタイの政治に口をはさむのは御法度だと判っていますが、これ以上混迷が続けばタイと言う国が崩壊しかねない深刻な事態だということを、政府側も反政府側も認識してもう少し穏便な行動を取った方がよろしいと心から思います。 個人的には大好きなタイですし、この後も上手く政局が安定する事を信じていますが、一家の世帯主としては仕事の話となるとこれは少し別問題!って言う訳で、次なる生産拠点候補として浮上したベトナムですが、コイツがまた一筋縄では行かないようです(苦笑)。 昨年末の訪問では、ベトナム出張直前に相手の会社の社長に直接アポの確認をしたにもかかわらず、ホーチミン空港についてみりゃ相手の会社の社長は「海外出張中」でドタキャンっ!怒りに目がくらみそうですが、そこは押さえて仕切りなおしに今月の再訪を先方と連絡しあいます。「いやぁ~、昨年末は本当にスイマセンでしたね~。何しろ急な出張だったものでね。」「いやいや・・・(ふざけんなオヤジっ!2日前に電話で確認したじゃねぇかっ!!)」「それで、今度はいつお見えになりますか?」「出来れば1月の13日辺りが都合が良いのですが、あなたのご都合は?」「あっ、そりゃ好都合!ちょうどその週は予定が空いていますから」「じゃあ、その週で・・・」「あっ、そうだ!その週に1日だけ都合の悪い日があるのでそれを確認して再度連絡します」・・・それから数日たっても、先方のクソオヤジからは当然なんの連絡もなし・・・。あの~、エアチケットの発券が出発の3日前迄なんですけどぉ~?どうやら、今年はこのベトナムの妖怪ぬらりひょんオヤジとのバトルが楽しい事になりそうで、今から期待でワクワク・・・と言うか、心臓がドクンドクンと熱く脈打っております(笑)
2009/01/08
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ラベンダー・バタフライがそうであるように、サラマンダーにも多種多様な傍系が存在します。まぁ、これだけ見栄えのする美麗品種なんですからブリーダーとしては何かさらに手を加えたくなるのも当然かもしれません。 今日登場するのは、そんなサラマンダーの傍系としては一番ポピュラーな系統の個体です。一見すると普通のサラマンダーやラベンダーの様ですが、よく観察するとヒレのバタフライパターンが何だか少し妙な感じです。実は、この系統ではヒレ基部の基調色とヒレ先のホワイトバンドの間に、グレーの部分が存在します。なんだかすごく不思議な感じのする品種ですね~。 この品種はバンコクで広く普及している訳ではありませんが、私の知る限りでも2名のブリーダーが系統維持しているようで、彼らの所を訪問すればほぼ確実に入手可能です。もっとも、この品種に限らず一年中販売可能なサイズの個体を保有している訳ではないですけど。一つの系統を大体5,6ヶ月に1回程度のスパンで繁殖させているようなので、端境期に行くと稚魚しかいなかったりします。 個人的には決して嫌いな表現形ではないので今後も系統維持して行ってもらえれば嬉しいなと思います。ただ、心配なのは他のブリーダーがこの系統とオリジナルのサラマンダーを無分別に交配しちゃう事です。当然、両者のどちらとも付かないような個体が市場に出回る事になりますから。
2009/01/08
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ラベンダー・バタフライとよく似た品種にサラマンダー・バタフライと言う奴がいます。簡単に説明するとラベンダーのボディがブルーに染まった奴なんですが、そのネーミングの不可解な事はさておき、実に美しい品種であることは確かです。しかし、作出のベースとなったであろうラベンダーが劣化の傾向を見せているのと同じ理由で、このサラマンダー・バタフライもここの所確実にそのクオリティが落ちてきています。 おそらく現在バンコクで出回っている個体のほとんどは、種親か少なくともその前の世代くらいでラベンダーと交配したのでしょう、ボディがピンクともブルーとも言いがたい中間的な色彩のものがほとんどです。言い換えれば、もはやラベンダーとサラマンダーには明確な境界線など存在しないと言う事なんでしょう。 最近では逸品堂でも、よほどブルーが強い個体以外は、すべてラベンダー・バタフライの呼称で販売する事にしています。まぁ、極論を言ってしまえばラベンダーだろうがサラマンダーだろうが飼育者にとってはどうでもいい事で、所有者本人がお気に入りならそれで十分だと思ってます。
2009/01/07
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昨日ラベンダー・バタフライの品質は劣化の傾向にあるといいましたが、その最大の要因は他の品種との無計画な交配にあると思ったいます。結果として、豊富なカラーバリエーションを持つようになった反面、オーソドックスな系統が姿を消し始めているのでしょう。 また、作出ブリーダーの好みも品種の変化に大きな影響を及ぼすのは確実です。今日登場の個体は、尾鰭のバタフライパターンが退縮傾向にある代わりに、背ビレと尻ビレの純白のバタフライパターンは増大傾向にあります。これは明らかに人為的淘汰選別によるもので、作出ブリーダーは「こっちの方がノーマルのラベンダーよりカッコイイッ!」って言ってました。まぁ、その事自体は個人の嗜好の問題なので周りがとやかく言うべき問題ではありません。 ただ、このブリーダーのようにある種のこだわりを持っている人の個体は改良の進行方向がはっきりと定まっているせいか、それほどひどい改悪にはならない場合が多いと思います。この系統も、バタフライパターンこそノーマル個体とは違う方向に向かいつつありますが、基調色となる濃ローズピンクの色鮮やかさは実に見事なもので、ラベンダーが登場した初期の逸品個体を彷彿とさせます。 個人的にはノーマルのバタフライパターンの方が良いとは感じますが、最近のラベンダーではほとんど見かけなくなってきた鮮やかなピンク色に引かれて、実は2ヶ月ほど前にこの系統同士で子供を取って見ました。・・・そしたら、ちゃんと遺伝するんですね~、アブノーマル?なバタフライパターンが(笑)。まだ、ボデイはこの品種の特徴で幼魚期にはほとんど乳白色にしか見えませんが、ヒレの方が基部がローズピンクでヒレ先には純白のバタフライバンドが出始めています。もちろん、尾鰭にはほとんど無くて、背ビレと尻ビレには思い切り大胆にね。
2009/01/07
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毎年膨大な量の新品種が登場するバンコクのベタ界ですが、もちろん新品種の登場だけではなく既存の品種の改良も日々進められています。でも、全ての品種がより洗練された方向に改良されていくとは限らないようです。今日登場のラベンダー・バタフライは明らかに退化しつつある様な気がしてなりません。これは別にプラカットに限った事ではなく、ショーベタでも同様の事が言えると思います。 本来ラベンダー・バタフライは濃いローズピンクとヒレ先の純白のバタフライパターンの対比が売り物の筈でした。プラカットにおけるこの品種は最初はシンガポールのブリーダーが見事な個体をワールドクラスのコンテストに出品し、いきなりセンセーショナルなデビューを果たしたと言われています。そのコンテストチャンピョンの直系といわれる個体がバンコクで出回り始めた当時の個体は色といい体型と言い実に見事なものでした。 しかし、最近このボディやヒレの基部の色調が明らかに以前よりも劣ったものになりつつあるようです。全体的に乳白色が混入し、以前のような見事なローズピンクの個体はほとんど姿を消してしまったようです。おそらくは、近似種のサラマンダー・バタフライや他の品種とむやみやたらに交配を繰り返した結果、当時からの純系がいなくなってしまったんでしょうね~。 その是非はともかく、バンコクのブリーダーは質より量を重視して生産し、その中から逸品個体を選出する方法を取りますから。日本や欧米のマニアのように系統重視で、少数精鋭で勝負っていう概念は、あんまりないようです。したがって、ある品種を一定の姿で系統維持すると言う作業は比較的苦手とする反面、新たな品種を世に送り出すと言う点では、我が国や欧米はその足元にも及びません。まぁ、理想論を言えばバンコクのブリーダーが「ヘタなテッポウ数打ちゃ当たる」(失礼)的な手法で市場に送り出した幾多の新品種の中から、日本や欧米のマニアがこれぞと言う個体をチョイスして、その後の系統維持や改良を行うって言うのが一番間違いの無い方法だと思われます。
2009/01/06
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2008年に登場したオレンジ系マルチが全て定着した訳ではありません。例えば今回紹介するこの系統は、昨年の初旬にバンコクの市場に出回ったもののその後まったくと言って良いほど姿を見かけなくなりました。 おそらくはオレンジ・パステル・マルチを作出する過程で派生した傍系なのでしょう。今までもダークボディ&オレンジフィンと言うマルチは存在しましたが、この個体は各鰭が濃紺に縁取られるのが特徴です。個人的には、ワイルドベタのピクタ辺りを髣髴とさせるその外見は結構好みだったんですけどね~。どうも、褐色に近いダークボディと言うのは改良品種らしからぬっていう理由からなんでしょうか?我々日本人だけでなく世界共通であまり評価されないようです(苦笑)。 この品種のように、バンコクの市場にパッと登場する新品種はゴマンとありますが、その後もホビー界に定着する事が出来る品種はほんの一握りでしかありません。だれか1人のブリーダーによって世に送り出された品種を他のブリーダーたちが手がけるか否かが運命の分岐点の様です。 ・・・でも、不思議な事にそう言った人知れず姿を消していく品種の方が妙に好きだったりするんですよね~。逆に考えると、私の好みにピッタリはまった新品種は一般受けしない訳ですから、その品種の未来は暗いって事なのかもしれませんね~。
2009/01/05
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2008年にメジャーデビューを果たしたオレンジ系マルチの3つ目が今日紹介するパステルオレンジ・マルチと言う系統です。個人的には子供の頃好きだったビン入りのオレンジ牛乳(笑)を髣髴とさせる、暖かみのあるカラーが特徴です。この品種は不思議な事に、バンコクでは初めにショーベタとして姿を現し、その後プラカットに導入されたと言う通常の新品種の開発パターンとは逆の順番で普及してきました。 この品種と、2回前に登場したオレンジ・パステル・マルチのネーミングが紛らわしいとお客様からクレームがてら質問を頂くのですが、こちらの方は正真正銘ソリッド・オレンジとパステル系のホワイトマルチを元親に改良された品種なので、ネーミングも妥当だと思われます。むしろ問題があるとすれば外見からパステル系とまったく感じられないオレンジ・パステル・マルチの名称ですが、実はこれの方が先に市場に登場した訳でネーミングの先取と言う点ではこちらにも一理の分があります。 比較的最近になって登場して来たにもかかわらずパステルオレンジはバンコクでは結構よく見かける品種です。品質にばらつきも無くベタマニアには嬉しい限りのこの品種ですが、なぜかサイズがやや大きめの物が多いのも特徴のひとつです。明らかにノーマルのプラカットよりも一回り大きいのですが、ジャイアントと呼ぶには少々サイズが不足と言うちょっと困ったちゃんでもあります。 後、なかなか実際の見た目のように鮮やかなパステルオレンジに画像が再現できない、撮影者泣かせのカラーですね~。いつも、この系統は逸品堂の販売用の画像撮影の際に他の品種に比べて数多くシャッターを押しちゃいます。・・・えっ?「そりゃオマエの撮影技術の問題だ」って??うーん、おっしゃる通りかもしれません。
2009/01/05
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オレンジ・パステル・マルチと並び2008年にいきなりメジャーデビューを果たしたのが、オレンジ・マスタードガスです。こちらも、以前からイエローとオレンジの中間のような色合いの個体が存在していましたが、ここに来て見事と言うほか無い鮮やかなオレンジの発色の逸品が入手できる様になりました。 本来、マスタードガスと言うのはブルーボディでヒレにイエローの発色が見られる系統の総称ですから、厳密に言うとこの品種はもはやマスタードガスと呼ぶべきではないのかもしれません。ただ、元になった品種がマスタードである事から、バンコクのブリーダー達もオレンジ・マスタードガスと呼んでいます。・・・って事で、主体性の無い逸品堂も右に倣えって事で(苦笑)、同じ呼び名で統一してます。 また、ここに来てこのオレンジ・マスタードガスと前出のオレンジ・パステル・マルチの交配により2枚目の画像のような個体も市場に出回るようになっています。こちらはボディのブルーは大分薄れた分、ヒレには鮮やかなレッドスポットが散在していて中々の美麗種だと思います。メスも出回っていますので、ある程度は品種として確立されていると考えてよいと思います。 このように、オレンジ・マスタードが普及し始めたのは嬉しいのですが、反面本来のマスタードガスは急速に市場から姿を消しつつあるような気がします。ここ2回ほどのバンコクでの仕入れでは、以前のように鮮やかなブルーとイエローの組み合わせのマスタードガスは1尾も見かける事がありませんでした。個人的にかなりお気に入りの品種だけに、こちらの方は今後の復活に期待したいものです。
2009/01/04
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やっとの事で(笑)ドラゴン系が終了したので、次はマルチのカテゴリーに移ります。2008年のバンコク市場でのマルチ系と言えば、何と言ってもオレンジカラーの大躍進が印象に残っています。前の年まではオレンジ系マルチと言えば、ダークボディ&オレンジフィン位しか見当たらなかったのに、今やマルチ系の主力とも言えそうな勢いです。 今日登場のオレンジ・パステル・マルチと言う品種も、逸品堂に初入荷が2008年1月と記録されています。まぁ、ほぼ毎月バンコクでベタ探している訳ですから、バンコクの市場にこの品種が出回り始めた時期もほぼコレと同時期と考えて間違いなさそうです。明るいオレンジをベースに、ヒレが濃紺で縁取られそしてこの品種の最大の特徴である各ヒレに散在する真紅の小斑紋と非常に観賞価値の高い品種です。このヒレの真紅の小斑紋は、オレンジ・ダルメシアンと呼ばれる系統から持ってきたのだと思われますが、最近では他の品種にもかなりの勢いで導入されています。 個人的に好みのカラーなので、この品種は自分の所で繁殖も試みています。現在生後4ヶ月前後まで子供たちは成長しましたが、明らかに外見上はこの品種そのものと言うペアだったにもかかわらず、子供の表現形はかなりバラつきが見られます。一応オレンジ・パステル・マルチと言えるであろう個体は全体の半分程度でしょうか。ただ、今のところヒレに明瞭なレッドスポットが認められる個体はいないようです(涙)。これが単にレッド・スポットと言うのが成長のかなり後期にならないと出現しない形質なのか、はたまたペアリングに問題があったのかは今の段階では判りません。もう少し子供達を育成し結果を待ちたいと思います。 この品種同士のペアリングで生まれた子供達の中には結構な確率で、スチールブルー&レッドと言う品種が存在するのは面白い現象だと思います。おそらく改良のどこかの段階で、この品種を使っているんでしょう。まぁ、ヒレの濃紺の縁取りを見るとなんとなく納得できる気もします。 いずれにしても、本来オレンジと言うカラーは劣性遺伝と言われていました。つまり外見がオレンジの個体(劣性ホモ)をペアで繁殖させると、理論上はすべてオレンジの発色が見られる筈なんですが、少なくともオレンジ・パステル・マルチのペアリングでは全然異なるカラーの子供が生まれてきています。もっとも、オレンジの発色と他の色彩の発色はまったく別々に遺伝している筈ですから、本当は全ての子供世代にオレンジの発色はあるんだけれど、その上に別の発色がフィルターのように覆いかぶさっていて、オレンジ以外の外見になっているのかもしれません。 それと、ちなみにオレンジ・パステル・マルチと言うネーミングは、私が初めてこの品種を入手した際にバンコクの作出ブリーダーがそう言っていたから、と言う実に根拠の希薄な物に過ぎません。私自身、なぜ品種名にパステルと言う言葉が入っているのかよく理解できませんが(苦笑)、一応ブリーダーの顔を立ててます。時折逸品堂のお客様からこの品種のネーミングについてのご質問を頂きますが、上記のような実にアバウトなネーミングですのであまり真剣にお悩みにならないようお願い申し上げます(笑)。
2009/01/04
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さて、前回書いたようにここに来て一気に新品種ラッシュが到来といった感のドラゴン系マーブルですが、私個人のイチオシと言うか注目品種が今日のコレ!以前もブログに登場しましたが、一見するとレッド・ドラゴンですがドラゴンパターンの上に僅かですが紺色のマーブルパターンが存在すると言う、今までの常識ではありえないカラーパターンの個体なんです。 とにかく、今まで数年間にわたりバンコクのプラカット市場をほぼ毎月のように見てきましたが、後にも先にもこのカラーリングの個体はこの1個体のみしか目にしていません。しかも、レッド・ドラゴンとして評価した場合でもチョット他に類を見ないほど鮮やかな濃紅色の地色は絶品でした。 この個体自体は逸品堂でお客様に販売してしまったのですが、撮影当時はまだ若魚でしたから今頃どういった表現形になっているのでしょうか?あまりの色鮮やかさに、この個体が忘れられず(笑)、実は昨年からこの系統を作出しようとチャレンジを始めています。現時点では、出来る限り地色のレッドが鮮やかなオスにホワイト&ブルー・マーブルのメス個体を交配したF1の段階ですから、まだまだ先は長いでしょうがこの先数年間は個人の趣味として楽しめそうです。あっ、ちなみにF1の表現形は今のところ単なるレッド・ドラゴンにしか見えません(苦笑)。まぁ、マーブル系は色の出現が遅いですし、もしF1の段階で何も変化がなくても、通常はF2からが品種改良のスタートですからね。無理せずあせらずのんびり楽しんで行きたいと思っています。
2009/01/03
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前回登場のブルー・ドラゴン・マーブル程ではありませんが、ブラック・ドラゴン・マーブルもバンコク市場では稀に見かける事があります。ただ、どう言う物かブルー・ドラゴン系と違いボディにキレイにマーブルパターンが入っている個体はほとんど・・・と言うか今のところ見たことがありません。今日登場するように、ボディはほぼブラック・ドラゴンのままで頭部付近にマーブルである事を証明するカラーパターンが存在するものばかりです。 また、各鰭がバタフライパターンとなっている個体がほとんどなのも実に不思議な事です。たまたま元親の関係からそういう表現形になっているだけなのか、それともボディにブラック・ドラゴンとホワイトのマーブルパターンは生じにくいものなのか、今後徐々に明らかになっていくと思われます。 そう言えば、ちょっと話が脇道にそれますがマーブル系の1系統として頭部が白く抜けるタイプがあり、これはモンスター・マーブルと呼ばれます。このモンスター系のマーブルもまたボディにマーブルパターンが出にくい系統のようです。ソリッド・ブルーやレッドなどの系統で知られているように、ボディのカラーと頭部のカラーは必ずしも連動して遺伝する訳ではないようで、ソリッド・ブルーなどでは頭もブルーに染まるタイプと、頭だけブラックに染まる2つのタイプが存在します。 この事から類推するに、実はモンスター・マーブルと言うのは本来の意味のマーブルとはまったく別の色彩表現なのかもしれません。つまり、頭部がモンスターでボディにもマーブルパターンが認められる個体は、実はモンスターパターンの遺伝とボディのマーブルパターンの遺伝が、いわゆる独立の法則として別個に働いた結果なのかもしれないと最近密かに考えたりしてます。
2009/01/02
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