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2013年1月24日、短詩形文学の無頼派集団ともいうべき夜の顔{脱}俳句会がなんばOCAT学習センターで開催された。参加者10名、不在作品2名の計12名。当夜の兼題は「曖昧」。
いつものように一人5作品(1点)と特選1作品(2点)の6作品を選出。得点数の多い順に合評ののち作者に名乗りをあげていただき、自作品自解してもらうという手順ではじまった。高点順に列記する。
ホッチキスの針を入れ替えるように新年始まる 英津子
砂糖菓子舌にのせあてなくめくる昆虫図鑑 輝彦
夕闇が街を映画に変えて行く 博子
枯すすき照りてあめ色桂川 存子
結界を侵す楽しさヌスビトハギにさえぎられ マダラ
泥積んだハシケが下る寒の川水面は暗く 輝彦
曖昧は人の世にあふれる隠し味 英津子
蝶凍てて三角神獣鏡いちまいの墓 享
初空やぽつんとひとつ飛行機の影 恭範
線を引いても引いても現われてくる新しい線 英津子
独り身でくらふ雑煮のあほらしさ 恭範
あり得ない方向に脱ぎ捨てられた靴冬ぬくし 英津子
さかしまに自由だなぁ海上の雪横に降り 俊美
血の色に咲き綻びぬ寒椿 享
冬障子閑かな部屋の照り翳り 恭範
大納言杵つき餅と出あう椀 恵子
雲の刷毛六甲山を墨絵にし 博子
まどろみに同じ夢みる犬と僕 成利
浅葱は陰なる香の粥にしてああほっこりと 享
茸の字はにこげと読めり毛深き茸ににこりとす 存子
初春は茶筅遊ばし花びら餅 恵子
曖昧もこもこ村娘味噌汁にフキノトウ 輝彦
冬の闇に横たわる下弦の月 恵子
アルジェリアカミュ不条理クロワッサン 輝彦
賽銭握り足踏みしながら初詣 恵子
生き残り今日も酒のむ震災の街の夕暮 恭範
目肩腰しんどい店の大安売 成利
賀状届かぬ郵便受けにも初日輝く 恵子
右左曖昧MEはちょっと赤 成利
将来と未来は曖昧冬の蝶 享
曖昧に曖昧に君と離れる日ありき 光夫
嫁はんに頼んまっせと善哉忌 成利
国境も善悪の境も越して大砂漠イメージの決壊 光夫
大寒にかけ込む先は唐獅子牡丹かATG 成利
昭和を過ぎ平成の春の終り近くに戦後思想死ぬる 光夫
今回新たに2名、先般の普茶きのこの会の闘句ショウで初お手合わせした、朗読の会の西村存子さん、書家の池上博子さんが、作品を寄せてくれました。2人とも文学的な下地のある方で、初回より素直で印象ぶかい作品を発表され、会場を沸かせました。今後が楽しみです。
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