メートル・ド・テル徒然草

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エルネスト1969

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Aug 19, 2005
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 何ヶ月か前のニュースです。フランス軍外人部隊に所属する日本人兵士がイラクで捕えられるという事件が起こりました。

 フランス共和国には現代にも傭兵の制度が残ります。この「外人部隊」は世界各地から戦いを望む人々が集まります。
 ニュースが流れた当時、日本のマスコミはこぞってこのニュースを取り上げました。外人部隊の報酬が高額であったことも報じられました。しかし、外人部隊の報酬はいくら高額であれ、命を賭して見あうものではありません。第一、部隊に所属してしまえば使う所などありません。ましてや、非常に厳しい訓練と本物の戦争です。
 必ずしもフランスの自国人が命を落とす身代わりにされているのでは無いと思います。また、外人部隊にはフランスという国を守るという大儀名分もありません。フランスに守るべき家族も持たない人がほとんどです。

 それでも、その部隊は、最も危険とされる最前線に派遣されます。何故でしょうか。
 それは彼らが最も強いからなのです。フランスという国の文化は理論と証明を好みます。その国が傭兵が最も強い部隊であることを認めているのです。

 なぜ強くなるのか、それは本人たちが戦うことを望んで志願してきたからなのです。命を落とすことになったとしても、体を鍛え、戦略を練り、命をかけて戦う事を職業としていたかったからです。

 日本の格言でいうと、「好きこそものの上手なれ」ということでしょうか。



 しかし、良い料理を作りたければ料理が好きでないと生まれないのです。良いサーヴィスを行いたければサーヴィスが好きでないと提供できないのです。

 ベルナール・エップ氏(国際メートル・ド・テル連盟名誉会長)の言葉に次のようなものがありました。

「兵士が国に奉仕するように、聖職者が神に奉仕するように、我々はお客様に奉仕する。」

私の好きな言葉のひとつでもあります。





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Last updated  Aug 20, 2005 02:41:46 AM
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Comments

背番号のないエースG @ チョコレート 「風の子サッちゃん」 ~ Tiny Poem ~…
坂東太郎G @ 「辛味調味料」そして考察(01/16) 「石垣の塩」に、上記の内容について記載…
エルネスト1969@ Re[1]:ホスピタリティは「人」ありき(10/04) はな。さんへ コメントありがとうございま…

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