メートル・ド・テル徒然草

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エルネスト1969

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Oct 7, 2005
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 自分で言うのもなんですが、どうも私の顔は「恐い」らしい。

確かにどちらかと言えば蒙古系です。人からは

「外国人離れした顔立ち」

と言われますが、それはそれで所謂ショウユ顔でいいんじゃ無いかと思います。男前は男前なのですが、どうも目つきがキツいらしい。
…一重まぶたです。凛とした涼し気な目もとなのです。しかし、私の年代が少年少女達だった頃、アイドルと言えばお目々ぱっちり系が主流でした。少年隊にヒガシが現れた時は心から拍手を送ったものです。

さて、職業が接客業となると、あまり強面の面構えというのもあまり誉められたものではありません。どちらかといえば、ソフトな感じの方が良いでしょう。

 で、どうするかといえば、努めて笑顔を作ることになる訳です。レストランのホールは我々にとって舞台ですから、少々辛い事があったとしても、役者として振る舞わねばならない時もあります。

さて、「笑顔」はドコで作られるのでしょうか?「表情」とは民族や言葉が違っても人間どおし変わらないコミュニケーションの道具のひとつです。

 人が笑う瞬間をカメラで捕らえて、スローモーションで再生すると、最初に変化が見られるのは「くちもと」なのです。まず口角が左右斜め上に引っ張られて「笑顔」のベースとなるのです。それから、頬、眼へと筋肉は動きます。


 では、「目」の使い方はどうでしょう?
 「目は口程にモノを言う」という言葉どおり、目はあまりにも多くの事を物語ります。このことは人間特有のことであるのですが、人間の眼というのは眼球の白眼の部分がはっきり露出しています。
 ほとんどの動物にとっては眼は急所ですから、どこに眼が付いてるか分からない様に進化してきました。パンダなんかそうですね。人間に近いゴリラなんかでも黒い顔に白眼の露出をなるべく少なくして、どちらの方向に視線が向いているかなるべく分からないようになっています。
 これは、視線の方向が他者から分からない事によって、獲物とするものに警戒されないようにするためと言われています。
 多くの動物の中で人間だけは視線が何処に向いているのか自ずから表そうとしてきました。これは、視線もまたコミュニケーションの方法の一つとして進化させてきた証なのです。

 眼がキツいと言われるのは、「眼」そのものの形状に過ぎません。まゆ毛から下、下まぶたの辺りまでの形が如何であるかということ。と、いうことであれば、瞳で好意を表すとするのであれば、眼そのもので無く、誰しもがさほど大差の無い眼球の黒眼の部分に対峙した方の意識を持っていければいいのです。

つまり、

「相手の眼を見て話す。」

ことこそが、「笑顔」であることの基本なのです。


(つづく)





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Last updated  Oct 8, 2005 02:15:12 AM
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Comments

背番号のないエースG @ チョコレート 「風の子サッちゃん」 ~ Tiny Poem ~…
坂東太郎G @ 「辛味調味料」そして考察(01/16) 「石垣の塩」に、上記の内容について記載…
エルネスト1969@ Re[1]:ホスピタリティは「人」ありき(10/04) はな。さんへ コメントありがとうございま…

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