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「モーテル0467鎌倉物語」甘糟りり子を読んだ。。。~30歳を目前にした、もう決して若者とはいえない地元の青年たちを描いた湘南ストーリー。0467は鎌倉の市外局番である。主人公の祐介は七里ガ浜の古びた洋館風モーテル(祖父の七里ガ浜ホテルを引き継いだ)の頼りない支配人だ。モーテルの宿泊客たちは長期に滞在していてまるで家族のようである。祐介とその友人たち、モーテルの宿泊客たち、家族たちの恋と日常の物語。~夏でも秋でもない、今。夏が終わる瞬間。ぼくたちの引き伸ばされた青春も終わったのだろうか。極ありふれた大人たちの日常が丁寧に描かれている。よくあるようで、小説のようでもあるその日常の、なんとなく大人になりきれていない若者たちの青春物語が、夏と秋の間の季節の湘南の雰囲気ととてもマッチしている。とても大きな問題を抱えるわけでもなく、大きな事件が起こるわけでもないのだが、日常の小さなできごとがイチイチ気になったり、悩んだり、、、。読後は、おおきな高揚感もないが気持ちの良い感傷が漂う。。。祐介は泣きたい気持ちで、エスプレッソに砂糖を入れた。・・・祐介は、甘くて、そして苦いエスプレッソをゆっくりと味わった。エスプレッソの味に集中することで、目の前の現実から逃げようとした。・・・けれど、エスプレッソの苦さと甘さは、たっぷりとした包容力で慰めてくれた。甘さは懐かしさでできている、そんな気がした。舞台となる鎌倉周辺、”モーテル0467”そして”バー・コユルギ”。訪ねてみたい、暮らしてみたい・・・気持ちにさせる、優しい切なさの残る、青春のほろ苦さ甘さを懐かしく感じる、そんなストーリーだ。。。★★★☆☆
2007/01/25
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ユズは、今日で一歳になりました。。。
2007/01/24
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「ボクの町」乃南アサを読んだ。。~警視庁城西署・霞台駅前交番に巡査見習いとして赴任した高木聖大は、研修初日から警察手帳に彼女のプリクラを貼っていたことがバレるような、今風のドジな若者。道案内、盗難届の処理、ケンカの仲裁などに追われるが、失敗の連続でやる気をなくしていた。が、所轄の同期見習いが犯人追跡中に大ケガを負ったことで俄然、職務に目覚める。聖大の成長をさわやかに描くポリス・コメディ。~警察学校に入ったのは彼女にふられたから・・・やる気もないし、向上心もない。警察という組織に対する忠誠心も仲間に対する連帯感も持ち合わせていない。ここまで書くとおよそ警察官に向かない、”いまどきの若者”であるボク。そんな警察官らしくないボクが、見習い期間中にいろいろな街の人々や仲間に出会い、関わり、”らしくない”おまわりさんになるまでがとても楽しく描かれている。交番では、些細なことから大きな事件まで扱い、町の便利屋さんのようで、ボクでなくても”こんなこと警察のシゴトじゃないよ”、”人にものを聞く態度じゃないよ”って思うことがいっぱいだ。ボクって、短気だけれど、実は正義感が強いタイプなんじゃないかな!?頭の堅いおじさんじゃなく、ほんとにふつーのボクのようなおまわりさんがいたら、町ってあったかくて良いなあと思う。はじめはただの赴任地で知らない町だったのが『ボクの町』になる・・・そんな物語だ。。。★★★★☆ドラマ化されたら楽しそう♪ですねえ、、、。続編もあるようです↓~さる老婦人が深夜の交番に駆け込んで来たのをきっかけに、何故だかお手柄続きの勝ち組み新米巡査・高木聖大。東京は等々力のパワフル老人七人衆に可愛がられるようになった聖大は、ヤル気のない先輩に悩まされつつ所轄を駆け回るうち、十数年来の未解決事件を解く糸口をつかんでしまった。さあ、聖大、どうする!?キャラ立ち青春警察小説。~
2007/01/21
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「ありふれた魔法」盛田隆二を読んだ。。。~城南銀行五反田支店次長、秋野智之44歳(妻と三人の子どもあり)が、一回りも違う女子行員に惹かれていく・・・。若い頃とは違う心や身体の変化に戸惑い、家族や仕事のはざまで立場が揺れ動いても、彼女に突き進んでいこうとする、、、。~秋野智之は、部下の森村茜が担当する顧客に謝罪するために彼女とともに先方を訪ねた。その帰り道、智之は彼女に、頑張ったねと声をかけるだけでなく、そっと抱きしめてあげたくなった。自分がもっと若くて、きらきらと輝いていたあの頃の自分だったら・・・。妻子が居ても心ときめいて惹かれていってしまう気持ちが、とても丁寧に描かれていて、”リアリズムの名手”といわれるのがよくわかる。そして、彼女に惹かれてしまう彼の気持ちも、安らぎを求めてしまう彼女の気持ちもわかる。・・・、わかるんだけど、10年前だったら間違いなく彼女側の立場にたつだろうわたしも、今では彼の家庭や妻の立場に思いをめぐらせてしまうのは、わたしが彼の妻と同じ年頃の妻で子をもつ身だからだろうか、、、。とてもとても、丁寧に描写されている彼の心の動きに対して、彼女の揺れ動く(揺れ動いていただろう)気持ちが今一つ伝わってこない気がした。それに、二人の近づき方、二人だけの時間の持ち方にはあまりリアリズムを感じない(携帯電話やメールが発達した今の不倫は、秘めた情事と言うより、ひとつの恋愛なんだろうか)・・・。そして、前半の切なく微笑ましくさえ感じる気持ちの盛り上がり方に比べて、後半部分のストーリーの展開(二人の関係、家族にまつわる出来事、妻との関係、仕事の問題、彼女の動向など・・・詳しく書いてしまうとネタバレで面白くなくなりそうなので控えます)が物足りない、つまらない気がした。同じセリフ 同じ時 思わず口にするような ありふれたこの魔法で 作り上げたよタイトルにもつながるスピッツの「ロビンソン」の一節だが、不倫関係の二人の気持ちに当てはめてしまうのはどうかなあ、、、。中学生なら軽くキスするだけで、天にも上る気持ちになれるだろう。だが、四十男の欲望は露骨で無遠慮で、節度と言うものがない。ここで唇を重ねたら、たちまち上司と部下の関係を踏み外し、妻を裏切ることになる。そうまでして茜を抱きたいのか?いや、戯れに手をつないで歩くだけでいまは充分に満ち足りている。プラトニックな関係だからこそ、二人だけの時間がこんなに楽しく、そして切ないのだ。踏み外してはいけない。職場の上司として、妻子持ちの男として、ここは自制しなければいけない。切なく狂おしいほどの恋・・・幾つになってもそんな想いは素敵だと思うけれど、ダンナには私以外の誰かにこんな気持ちを感じてほしくないなあ。。。★★★☆☆
2007/01/20
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「十八の夏」光原百合を読んだ。。。~「恋しくて恋しくて、その分憎くて憎くて、誰かを殺さなければとてもこの気持ち、収まらないと思った」―切なすぎる結末が、最高の感動をよぶ物語。第55回日本推理作家協会賞を受賞し、「2003年版このミステリーがすごい!第6位」にもランクインをした珠玉の連作ミステリー、待望の文庫化。~「十八の夏」「ささやかな奇跡」「兄貴の純情」「イノセント・デイズ」花をモチーフにした連作集。優しく温かくさわやかな作品の展開でミステリーらしくないのだが、ラストは辛く切なく胸がちくちくする感じがする。”愛するが故の・・・”ではあるのだろうけど、「十八の夏」はとても切ない。書店を舞台にした「ささやかな奇跡」は、ホンワカしていてホッとする。「兄貴の純情」は、ちょっと物足りなさを感じる。「イノセント・デイズ」の人物関係が複雑でどろどろしていて、最後に残された彼女の抱える罪の重さにどーんと沈んだ気持ちになった。表題作が一番のオススメ。。。きっと、赤ちゃんに”早く大きくなあれ”っていうんでしょうね。おかしなもんよね。生き物はみんな必ず死ぬんだもの。大きくなるってことは死に近づくことなのに。早く花が咲くのは、それだけ枯れる日も近いってことなのに。(十八の夏より)★★★☆☆
2007/01/18
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「SOKKI!」秦建日子を読んだ。~あこがれの学生生活。星の数ほどあるサークルの中から「ぼく」が選んだのは、希美につられて入った「速記研究会」。希美と「ぼく」、そして元・野球部エースの黒田。おもしろくて甘酸っぱい、奇妙な三角関係が始まった……。80年代の青春を絶妙なタッチで描いた青春小説。~ありがちな理由(一目ぼれした女の子に誘われた)で、役に立ちそうにない、楽しそうでもない、カッコよくもないサークルに入って、人生で一番華やかな(!?)大学時代を速記をマスターし、速記日本一を目指すことに注いでしまう、まじめでまっすぐなぼく・・・。そしてこれもありがちな三角関係、勝ち目のない恋愛模様、、、。要領の悪いやつと思いつつ、その純情で一途なボクを心から応援してしまう。ラストもよくある青春の一ページ的ではあるけれど、まるで速記のスピードについていくように読み出すと止まらなくなる、甘く切ない青春物語は、読後感も清々しく気持ち良い。。。決断力も判断力も実行力にも欠けている主人公のボクが、一番カッコよく決めるところ。”人間をさ、四つのタイプに分類するとします。自分に厳しく、他人にも厳しい者。自分には甘いけど、他人には厳しい者。自分に甘くて、他人にも甘い者。自分には厳しいけれど、他人には甘い者。一番理想的なのは、どのタイプでしょう。””人の理想は自分に甘くて、他人にも甘い者。””自分に厳しいやつって言うのはさ、周りのやつを寂しい気持ちにさせるだろ?ひとりでも生きていけますってことなんだからさ。おれはさ、寂しい思いなんてしたくないし、誰かにさせたくもないし、だから、自分に甘く生きたって良いと思ってる周りを頼りまくって生きても良いと思ってる。その代わり、他人のわがままも泣き言もとことん聞く。”強がって、突っ張って生きてる女の子は、こんな言葉に弱いなあ。。。大人になって、突っ走るだけじゃ社会はやっていけないと感じたときに、あの頃の熱い想いが、またやる気や勇気を与えてくれるのかもしれない。。。★★★☆☆
2007/01/17
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「ミカ!」伊藤たかみを読んだ。。。~活発で男まさりのミカ。スカートなんてイヤ!おっぱいなんていらない!思春期の入口にたつ不安定なミカを、双子のユウスケがそばで見まもる。両親の別居、姉の家出、こっそり飼っていた「オトトイ」の死…。流した涙の数だけ幸せな未来が待っている。第49回小学館児童出版文化賞受賞作。~小学6年生という、ビミョウな年齢の感じ方や日常がそのまま描かれている作品だ。性や異性を意識し、確実に自分も回りの友達も大人に近づいていくこの時期に、家庭での問題も無視できず、純粋だからこそ悩み傷つく子どもたち、、、。児童書・・・に分類されるのかもしれないが、子どもたちより子どもを持つ親たちやかつて子どもだった大人たちにこそ読んでほしい、読んで共感できる作品だと思う。難しい話や大きな事件にふりまわされることもなく、楽々読んでしまえるが考えたら奥が深いストーリー。ただ、子どもたちのビミョウな揺れ動く気持ちのラストがちょっと物足りないかなあ、、、。最後はまとめすぎちゃった連続ドラマのような終わり方に思えた。。。あさってのぼく。そいつは何をしているんだろう。何を着て、何を食べてますか?何を好きになって、何を嫌いになってますか?何に怒って、何に喜んでいますか?おーい!そして、とうとうわからなかったのが”オトトイ”の存在、、、。わたしなりに想像の動物として捉えているけれど、モデルになるものでもあったのかな!?その後のストーリーもあるけど、ちょっと時間をおいてから読みたい。★★☆☆☆
2007/01/15
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あけましておめでとうございます 今年もよろしくお願いします昨年は8月から仕事に4人目(!?義妹の娘ですが)の育児に忙しく、すっかりご無沙汰の半年ぶりになってしまいましたが、今年もあいかわらずのバタバタの中、思い出したように時々ではありますが、平凡な変わりない日常を綴っていきたいと思っています。4月から入園するヨシタカ、卒業学年を迎えるヒロタカ・・・。またまた、子どもたちに振り回されて、自分を振り返る時間もないでしょうが(時間があったら寝てるでしょうが)、大きな怪我も病気もなく健やかに過ごせることを願って、母親業(そしてちょっぴり、お仕事)に思いっきり手抜きして(!?)頑張りたいと思います。。。去年は、とっても増えた白髪を染めたい(ヘアカラーをしたい)と思っていたのに出来ませんでした(泣)今年は、ガタガタの歯の治療もなんとかしたいと思っています。。。
2007/01/01
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