nontitle それでも・・・

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2026年06月02日
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カテゴリ: ♦ 淡島百景
「山県 沙織と武内 実花子」
人物整理しないと、わけがわからなくなる!

・山県 沙織 芸名:鏑木 夕希 女優
・四方木田 かよ 山県が所属する芸能事務所で働く
・武内 実花子 女優
三人は、淡島の同期生。

過労で入院~降板した 沙織 。見舞いに来た かよ
「新キャストのことは聞いたの?」
「うん、実花子でしょう。 因縁 を感じるわ」
*   *   *
過去シーン。生徒時代。
沙織と実花子のWキャスト公演。高熱を押して舞台に上がる
心配する沙織につい強い口調になる。
「今日も自分が舞台に立てると思った?」
それは言い過ぎだろう。

「ごめん。熱に浮かされて見苦しいこと言ったね。忘れて」
「わかってるよ」
信頼関係があるのがわかる。

「私、席外しますのでごゆっくり」
気の利く後輩。
*   *   *
みんなでまた、同じ舞台に立とう。誰一人欠けちゃダメだからね。 そう言って、最初に欠けたのは実花子だった
彼女は闘病のため、活動停止した。

「なんて声をかけたらいいのか」
<そんな風に、あたしたちは心配しながら、実花子を見捨てたのだと思う>

病院のベッドの上で、トーク番組に出演する実花子をじっと見ている沙織。おもしろくなさそうな顔。

「武内 実花子と山県 沙織」
過去シーン。
幼い頃から体が弱く、入院していた実花子。母親が持ってきた雑誌に淡島歌劇団が載っており、強く興味を惹かれた。

歌劇学校に入る娘が、家を後にする日。
「お母さん心配よ。あんた体が弱いのに。ごめんね。みんなあんたのこと、前向きに送り出そうとしているのに。
あたしはどうしても、不安ばかり先にきちゃって」

優しい、いいお母さんだな。

は娘に 「実花子が頑張っている姿 見せてやって、早く
安心させてやろう」

Wキャストの一人に選ばれ、大喜びで母に電話する
実花子。目には涙。母も嬉し泣き。
懐かしのダイヤル式電話。いいわ。

稽古の時から体調に不安のあった実花子。本番当日は高熱で、最悪の状態。だが
<倒れるわけにはいかない。今日はお父さんもお母さんも、私を観に来てくれている。~実花子は、立派になったでしょう>
どうしても両親に見せたい晴れ舞台。


終演し、ベッドで休む実花子。両親から預かった花束を
持って来た沙織とかよに
「みんなでまた、同じ舞台に立とう。誰一人欠けちゃダメだからね」

しかし、新聞に「次期トップスター候補 淡島退団 長期療養へ」という記事が出る。
実花子の代役に決まったのが、沙織…鏑木 夕希だった。

無事に代役を務めた沙織。
「複雑?」
「そりゃあまあね。そう思うのがおこがましいことだとはわかっているけど…やっぱり複雑な気持ちにはなるよ」
「実花子…やめるかもしれないって。あっ、あんたは責任感じちゃダメだよ」
「大丈夫。…実花子が決めることだよ」
やるせない気持ちになり、目を伏せる。
*   *   *
沙織の見舞いに来た実花子。
「こんな再会になるとは、思ってなかった」
「あたしも」
「ずっと負い目があったの。~淡島を全うしたかった。
皆と同じ舞台に立ちたかったし、淡島での私を、家族に
見せたかった」
誰一人欠けることなく と言った自分が、淡島を続けられなかった。親を喜ばす機会も損ねた。

「実花子ごめんね。お母さんが強い子に産んであげられなくて」


母親 から期待されるのはプレッシャーだが
「だから頑張れたの」
しかし、体調不良で活動できなくなり 「心が折れたよね」
「だから皆にに何も言わずに、逃げるようにやめちゃった」
くやしさも相当なものだからな。一人だけ脱落する無念。

ディレクターの 宮島 からこう言われた。
「武内さんは、完璧主義なんですね。自分にも厳しいけど、お母さんにも厳しい」
「ズバリそのとおりでさ、お母さんの期待に応えなくちゃって思い込み。私のお母さんは、私の思うように私を応援するべきだって。多分、許せなかったんだよね、母が私に謝ったことが。私に失望したんだってことが。そんなことはなかったのに」
ウ~ン、機微というものかな。母親に対する解釈・・・
それが‟厳しい”ものになっていた。はっきり指摘され、
目から鱗が落ちた実花子。
己のプライドが、詫びる母を許せなかったとも言えるのではないか。

<時が流れることで、氷解する思いがある。 私たちを縛り付けるものは、大抵 私たち自身だ>
だから厄介なのだ。


「私たちにも、負い目があったのよ。無茶を承知で、
実花子に会うべきだったんじゃないか。それはかえって、実花子を追い詰めるんじゃないのか。そんなふうに言い訳しながら、結局 向き合えなかったなーって」
それは仕方ない。相手が入院し長期療養・病状がわからないのだから、いつ会いに行けばいいのか判断できない。
ひとまず遠慮するものでしょう。ずかずかと訪ねることはできないよ。


「お互い、言葉足らずだったね」
「本当」
無理もないことだった。

「今回のこと、正直複雑だった。いつか皆で同じ舞台に
立ちたいって、そう思っていたのに、私たち、いつもすれ違ってる」
「あたしは一度逃げたし」
病気でやむを得なかったのだから、‟逃げた”という言葉は違う気がする。

「山県 沙織が降板して、私がその座を奪った。どうしてもその考えが拭えなくて」
代役=回ってくるもの 自ら他人の仕事を取り上げるのとは違う。私は理解するが…。

「意外だったのは、母が背中を押してくれたこと」

山県 沙織の名を覚えていた母。
「昔、実花子が降板した時、抜擢された子。親としては
胸中複雑だったもの。
でも、この子がいてくれたから、
あんたは舞台に穴を開けずに済んだ。あんた、やっとこの子に恩返しできるね」
言っていること、正しいと思う。そのとおりだ。お母さん、なんというか、自然体だ。

「ボタンのかけ違いって、こういうことかと思っったの。不思議なくらい、楽になったの。だからこうやって、会いにも来れたというかさ」
当人と第三者の、受け止め方・捉え方の違い。後者の方が
前向きね。


「悔しかったよ。・・・悔しいし複雑だった。~でも、
実花子でよかったとも思ってるよ。それは本当」
<それは本音だし本心だけど、それでも少しずつ嘘をつく。自分は分別のある大人だと、割り切れない思いは常にある。いつだって自分が選ばれる立場でありたい。そういう傲慢さに蓋をする。なかったことにする。それが大人のあるべき姿だから>
墨が噴き出すような映像。どす黒い気持ちってことか。
「実花子でよかった」も「いつだって自分が選ばれる立場でありたい」も、どちらも率直な気持ちなのだ。
自分本位を内包していても、大人として折り合いをつけていく。

<今日だけは違った。あたしの中の醜い感情を吐露してしまった。実花子の奴、まるで‟知ってました”って顔して、あたしをじっと見た。あたしも多分わかっていた。
あたしのこんな子どもじみたみっともない内面を、あんただけは笑わないでいてくれる>
共に、降板というくやしい思いを経験したからね。負の
感情も、わかり合える・認め合える。


沙織が退院し、新聞に「かつての盟友 W主演で初共演」
ようやく、嬉しい展開となった。

<これが、あたしたちの選んだ道ってことよ>
なんとなく、かよが好き。彼女の退団理由は何だったのか?

=   =   =
沙織とかよ=親友 この二人の間に誰も入らない という
印象だったので、他に特別な存在の生徒がいたというのが意外だった。

実花子と沙織の花束の色に、何か意味が込められているのだろうか?
実花子・・・オレンジ/黄色
沙織・・・赤~オレンジ/黄色
長文を読んでくださり、どうもありがとうございました。










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最終更新日  2026年06月02日 18時01分16秒
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