◆ アニメ 百妖譜 第二期 0
◆ アニメ 百姓貴族 2nd Season 0
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雨宮「彼女のこと、重たく感じて逃げました」仕方なかった。まだ高校生だったし。「多分、高校ではもう発症していた」言動からいって、間違いないね。「あの時こうしたら、ああしたらって後悔ばかりで。優しいな。精神科の看護師なんて、私には…」あらら…そこまで弱ってしまったのか。弱井は、今の雨宮には医療知識がある と言う。そして「あなたのお節介な性分は、もろ刃の剣です。時には、恨まれることもあるかもしれない。でもきっと、人を助けることも沢山あるはずです」こう言われると、救われる。* * *バー。風花は相変わらず、態度が悪い。(普通ならクビ)「コミュニケーション能力が不足していると感じるなら、SSTを試してみるのはいかがでしょうか?」岩国「社会生活 スキル トレーニングの略。デイケアで毎週行っているプログラムなの。ロールプレイを通して、感情をコントロールするスキルを学べる効果があるって言われてるんです」「通いながら、小山内さんの目標を見つけてみませんか?」これまで、目標を持つことがなかった…意識したこともなかった様子の風花。目標、大事だね。生活の張り合いになるから。* * *デイケアでのロールプレイ。風花の課題は「接客でカチンときても、怒らずに済ますこと」職員がお客さん役になり、悪態をつく。カッ!として怒鳴る風花。「さあ みんな、どこがよかった?」えっ・・・「相手の目を見て、しっかり話せてた」「大きな声も聞き取りやすかった」なるほど、いいところもあるのだ。「もっと良くするためには、どうしたらいいと思う?」冷たいことを言わない・敬語を使う という率直な意見も。そして職員「ちゃんと作ってるってことを、具体的に説明するっていうのはどうかな」助言を受けて再度ロールプレイ。怒鳴ることなく、先ほどより冷静に応対できた。笑顔になる風花。私も、このプログラムに参加したいわ。* * *「(弱井先生が)あたしの力を信じるって。そんなこと言われたの初めてなんだ」(^_^)治療に前向きになる風花。弱井からの宿題に、まじめに取り組む。以前より明るくなった風花。やはり若いから、吸収がいいし早い。気力体力もあるし。「人と、ちゃんとまともに話せるようになったら…パパと話してみたいな」「治療が進めば、いずれ必ず、周りの人や風景がこれまでと違って見える瞬間があります。でも、その時が来てもどうか恐れないでください。それこそが、小山内さんが変わろうとした証しですから」・・・なにやら意味深長なことを言う。* * *風花、都心のこんなに広い部屋に住んでいるとは。風花の変化に戸惑う温田は、リストカットしてしまう!これは衝撃の展開。「(リストカットについて)その根底にあるのは圧倒的な自信のなさです」…私、誰よりも自信ないけれど、これは絶対にできない。「自信のない者同士、共依存になりやすい」なるほど。「患者の自立を妨げる依存関係。精神医療のタブーです」「先生が風花に冷たかったのって…」手紙をもらった時、反応せず淡々としていたね。「患者は、時として治療者側を揺さぶってきます。でも、医者は患者にとって、揺らがない存在であるべきです。だからルールが必要なんです」「線を引いただけです」なるほど。患者に寄り添うにも、そういう信念・毅然とした態度が必要だと。* * *風花は、父に勧められた就職を断る。父は激怒し、風花にグラスを投げつける!「同じだ。あたしと同じだ」テーブルに置いてあるお菓子も、思い切り投げつける父。家族にこんなことされたら、物凄くショックだ。暴力は悪い。でも、お父さんの気持ちもわかるよ・・・。エリート家系なのに娘が異端児/関係者に頭を下げて見つけた就職口 だもの。「お前みたいな出来損ないを持った、こっちの身にもなってみろ!」これは暴言だが、そこまで言う人の気持ちもわかる、私は。彼の怒りがわかる。荒れ狂う夫を必死になだめる母。その光景を見て風花はハッとする。温田が母と同じ役目なのだと。さらに、両親のいびつな関係性に気づく。* * *「境界性パーソナリティ症の患者さんは、実は親御さんも同じ病であるケースがあるんです」えっ・・・それは怖い。「でも、それに気付けたのも小山内さんが前に進んでいる証拠です」そうだね。「先生、あたし、大人になりたい」この台詞のインパクトの大きさ・・・胸に刺さる。こう思えるようになったのは、すばらしい進歩。今ならまだ間に合う。* * *「あなたのインナーチャイルドを探して、声をかけてあげてほしいんです」「傷ついた子どもの頃のまま立ち止まっている、あなたの心です」風花は幼い頃、花屋の花を気に入って、つい持って出てきてしまった。それで父が激怒。「うちに泥棒はいらん!」怒鳴り、花を娘に投げつけると立ち去る。(代金 払えよ!)オロオロし、夫について行ってしまった母。親に置いて行かれ、少女・風花が泣く。当時のそんな自分を抱きしめ、優しく声をかける。「あんたが強くならなくちゃ。自分の足で、歩かなきゃ」* * *母に電話し「これからは自分でやってみる」自立を宣言。わだかまりのあった雨宮とも、心が通じ合った。「あたしね、卒業しなきゃと思ってる。あたしを甘やかしてくれる全てのものから」これも胸にグサッとくる台詞。グサグサ。驚くほどに成長した風花。イヤな思いをさせてきた温田に心から謝り、きれいに別れる二人。両親から離れ、花屋で働くようになった風花。仕送りなし・アルバイト 都心なら、家賃6万円の部屋を借りてギリギリ生活できるって感じか。親や温田と決別したのは正解だね。そうしないと大人になれない。* * *この第三話が断トツで、身に染みるものがあった。風花が羨ましい。若いうちに気づき、実行できて。`間に合う人´が羨ましい。ドラマだからこうして希望のある結末となったが、現実はこんなに順調にいかない・もっと時間がかかるだろう。こういう医師がいれば主治医になってほしいが、現実にいるはずない。小山内という苗字は`幼い´からきているのでは?光石 研が、怖い父を熱演!迫力あったわ。中村 倫也という俳優(ともや と読めなくて検索した)名前はちょくちょく聞くが、どんな人か知らなかった。原作を読んだこともないが、弱井を好演していたと思う。恋人のこと・研究所を辞め開業したこと 謎が残る。原作を読みたい。長文を読んでくださり、どうもありがとうございました。
2024年09月17日
バー。店員の若い女性がスマートフォンに見入っている。お代わりを催促されても無反応。見かねた別のお客さんが、代わりにお酒を作る。えっ・・・男性がやってくると、彼女がケンカ腰で詰め寄る。そしてなんと、彼にグラスを投げつける。なんて恐ろしい。彼女は明らかに異常。どうかしている店!* * *女性(風花)は、ひだまりクリニックを訪れる。・帰国子女ではないのに、インターナショナルSに通った・腕にリストカットの跡弱井「パーソナリティー症の可能性があります」「生まれつき持っている性質と環境によって作られた性格、この2つが合わさってできる考え方や行動を、精神医学ではパーソナリティと呼ぶんですね。で、これに偏りがあって社会生活に支障が出てしまう場合、パーソナリティ症と診断されます」「まずは、ご自身の症状を知ることから始めましょうか」双極症の患者にも、同じことを言っていたな。風花「Like I care」私には関係ないわ・どうでもいい という意味らしい。* * *看護師の雨宮は高1の頃、風花のクラスメイトだった。転校してきて孤立する風花に声をかけ、仲良くなった。しかし「私にベッタリな風花が、気になってはいたんです」「なんで風花とばっか遊ぶの?」←くだらない友人らから冷ややかな目も向けられ、距離を置くように。風花がもってきたライヴチケットも受け取らず。風花は激怒。妄想を口にし、雨宮の肩を強く押す。(危ない。倒れたら怪我するぞ!)風花の自宅を訪ねると母親「虐められたって娘が言ってるんですよ」うわぁ・・・そういう親か。* * *「それ以来、会ってないんです」「小山内さんは、境界性パーソナリティ症の可能性があります。周りからは面倒な人だと思われ距離を置かれてしまいますが、本人は生きづらさと虚しさにいつも苦しんでいる」・・・下線は、私に当てはまるわ。「生きづらさって…それを感じるのは、周りの人たちじゃないですか?振り回されて、疲れ果てて」実体験からの言葉。「彼女の診療時間は 席を外しますか?」「・・・仕事ですから」逃げない・逃げたくないのだね。* * *風花は、親子関係もうまくいっていない様子。* * *受付で雨宮を見て、驚く風花。「先生に手紙 書いてきた」(^o^)弱井は受け取るものの、無反応。「またリやっちゃった」リストカットの跡を見せるが、弱井の態度は淡々としている。「なんでもっと心配してくんないの?!あたし、こんなに苦しいのに!」雨宮が悪口を吹き込んだからだ!と激怒し「ヤブ医者。二度と来ねえよ!」怒鳴って出て行ってしまう。(あ~、診察料を払わず)「彼女にとって周りの人間は いい人か悪い人。全てを受け入れてくれる優しい人だと称賛したかと思えば、次の瞬間には小さなきっかけで憎んでこき下ろす」・・・なるほどな。* * *早乙女クリニックに行く風花。(ここは行っちゃダメ!)「医者と看護師がデキてて、二人であたしを虐めるんです」で、デキてて?!妄想か。本気で虐められたと思っているのが怖い。「それは酷いなぁ。かわいそうに」優しい早乙女に満足する風花。・・・こう言われると、自分の辛い気持ちを汲み取ってもらえた~嬉しい と思うのだよね。* * *弱井は街角で、早乙女と風花が一緒に歩く姿を見かける。「ホテルのアフタヌーンティーに行きたい(^o^)苺のフェアやってて」「へえ〜いいじゃん。行こうよ」まるでカップル!医者が患者とこんなことしたら、ダメでしょう!* * *学会のパーティー会場に行く弱井。早乙女に声をかける。「君のお父さんには、お世話になっているから」えっ…早乙女は、弱井のお父さんとつながりがあるのか。「ひだまり・・・確か最近そこから、患者が来たな。カマッテちゃんの女の子」うわぁ、その言い方。「その方の対応は、慎重にお願いします」弱井の話を聞かず、別の人の方に行ってしまう早乙女。* * *同級生だった松野と話す弱井。「お前は、患者の問題に首を突っ込み過ぎなんだ」「留学中に婚約者を亡くしたお前が、必死になるのもわかるけどさ」やはり恋人が亡き人に。原因は・・・?「お前の頭脳、はもっと世界に役立てるべきなんだよ」「もっと大事なことがあるんだよ」市井の人々を助けたいってことか。* * *早乙女にメッセージを送っても、無視される風花。薬を大量摂取してしまう。弱井に会い、すすり泣く。「小山内さん。僕は医師として、あなたの力を信じています。だから、自分の言葉で伝えてくれませんか?話せることから少しずつ」こう言われると、話す気になるわ。付き添いの温田と話す雨宮。「風花はあなたのこと、好きだったんじゃないかな。凄く、好きだったんだと思う」「皆、あたしから離れていっちゃう。インターの頃もみんな帰国子女で、入っていけなくて」帰国子女でない・親が外国人でもないのに、インターナショナルSに入れるからそうなる。「一人だけ、声をかけてくれた子がいたの」雨宮とのことを話す風花。(雨宮に相談せずチケットを取ったの?)思い出して泣く。「境界性パーソナリティ症の患者さんは、みんな見捨てられる不安と戦っています。だから、大切な相手ほど試すんです。本当はただ「大丈夫。そばにいるよ」って言ってもらいたいだけなのに」試された方は、イヤな思いして迷惑だな。「もうイヤだ、こんな自分・・・変わりたい」この言葉、心に鈍く刺さるな。「大丈夫。いくつになっても、人は変われます」ん?・・・彼女はまだ若い。29歳だもの。そりゃ、変われるよ。「怒りすぎてしまったり、自傷行為をしてしまったら、これを書いてみてください」パニック症の患者にも`書くこと´を勧めていたな。「一つ一つ書いているうちに、自分の考え方の癖や、本当は何が辛かったのか見つかることがあります」自身を見つめることで自身を知ること を促す。問題は何かわからないと、治療しようがないからなぁ。でも、こういうことは苦手・したくないって逃げる人もいるのでは?意外と難しいかもしれないよ、書くとなると。風花の言葉遣いや態度に、幼さを感じる。服装にも違和感。
2024年09月17日
井桁 弘恵、かわいいな!(VRおじさんの初恋 でNHKに気に入られたのだな)彼女に不幸があって、一緒になれなかったか。この部屋の汚さは・・・病んでいるだろう。立派な屋敷。レトロね。「みどり先生が精神科から出てきたの」そういうこと、をむやみに話してはいけない。電車内で息苦しくなる雪村。現実には、こんなに親切な乗客も駅員もいないよ。立派な門構えの邸宅。自宅兼クリニック…受付・待合室の雰囲気が懐かしい感じ。リビングというか診察室、いい雰囲気で気持ちよさそう。大きな窓から庭が見える。陽光がたくさん入る。大きなフランスパンを3本も買ってきた弱井。彼一人が一日で、そんなにたくさん食べるの?!で、そのフランスパンを丸のまま持って、ちぎって食べる。切らない・バターなどつけるものなし。スープもなし。飲み物は水!どういう食生活しているの?!TVに映る早乙女・・・第一印象、怪しげ。【日本の精神疾患の患者数は、およそ800万人。12人に1人です。アメリカでは日本の3倍。4人に1人が精神疾患を患っている】雨宮「それって、家族に一人はいるってことになりません?」この現実味ある言葉に`多い!´と思う。弱井「でもね、日本の自殺率は世界で6位。アメリカは20位なんです」「アメリカでは、精神科医のことをShrinkと呼ぶんです。妄想で大きくなった患者の脳を小さく、シュリンクする仕事だから」「そういうスラングが生まれるくらい、彼らにとって身近な存在なんですね」「例えば、失恋したとか上司に怒られたとか、ちょっと落ち込んだら予約を入れる」それで多少 気持ちが軽くなるから、最悪の事態には至らないってことか。毎日あれこれ、とても落ち込んでいる私なんて、日参することになるわ。弱井先生のネクタイが、パン柄!出社後も倒れた雪村に「倒れたんだよ?!今日は帰りなよ。疲れてんだって」優しい同僚。雪村が大事な会議に遅刻するわ、倒れてしまうわ、騒動を起こしたのに。大方「迷惑だ」と冷ややかに思われるでしょう。「子持ちで残業できない分、時間内はきっちり働かないと申し訳ないじゃん」「そんなことないよ」とっても優しい同僚!パソコンばかり見る医師、いるわ。通り一遍の診察。さらに「詳しくは院長の本に。受付で売ってますから」なんて酷い。院長の方針か。義母に対し、あからさまに`関わりたくない´という態度の雪村。弱井の診察を受ける雪村。「血圧・心拍数・呼吸数を挙げて戦闘モードにする交感神経と、心身をリラックスモードにする副交感神経。自律神経はこの二つでバランスをとっています。一方の働きが強くなると、もう片方は弱くなるといった仕組みです。交感神経が過剰に働いて激しい動悸や息苦しさといったパニック発作を起こす病気、それがパニック症」「脳の誤作動なんです」「心が弱いからかかる病気ではありません」広場恐怖 予期不安 不安階層表「もし発作が起きそうな時は、 ~ ゆっくり数を数えながら呼吸するといいですよ。吸うことより吐くことの方が重要です」そうは言っても、息はゆっくり吐きにくい。弱井はパソコンに触れず、雪村の目を見て応対する。診察はこうであってほしい。この部屋、とても居心地良さそう。雪村と、駅周辺を歩く弱井と雨宮。診療の一環として、こんなこともしてくれるの?!「ベイビーステップ。少しずつ、できることからですよ」「不安から逃げてばかりいると、行動範囲がどんどん狭くなって、より不安が大きくなっていきます」胸にグサッと刺さる言葉。「すると、次の不安が発作を誘発する悪循環に」負のスパイラルか。辛い。「不安に感じる行動をあえてとることで、ちゃんとできたことを脳に実感させることが大切なんです」自信をつけるってことか。経験したという事実に励まされる。クリニックに男性がやってくる。(三浦 貴大たかひろ 山口 百恵の息子だ-)弱井の知人。研究室の仲間。こんなことしてないで戻ってこい! と見るからに不満げ。そんな彼に弱井はしんみりと、しかし信念を感じさせる声で「患者を一人も死なせたくないだけだ。絶対に」辛い過去があるのだね。「弱井先生は帝應大学にいらしたんですか?」「そんなことも知らずに、よく働けたな」確かにそう思うけれど、その言い方は刺々しいわ。「前の病院でも長続きしなかったし」雨宮も訳ありのよう。「じゃあ、ここでも長続きしないかもな」失礼な。さっきから意地が悪い!「うちの研究所じゃ飛びぬけて優秀で、ハーバードに留学してたんだけど…」弱井先生、エリート医師!「全て変わってしまったんだよ。あの時から…」担当する患者が・・・ってことか。「あいつの下で働くのは大変だぞ」雨宮が年下とはいえ、初対面なのに横柄な口の利き方だな。プラットホームでフランスパンをかじる弱井。「ここで食べるのが日課なんです」エッ?!変人だわ。あぁー、観覧車に乗るなんて無茶したらダメだよ!空中・動きがゆっくり→すぐに逃げられないというプレッシャーが地獄だよ。乗客が倒れているのに、観覧車スタッフの危機感がイマイチ。演技ヘタ。雪村に会場の下見を提案し、同行する弱井と雨宮。精神科医がここまでしてくれるの?これも診察の内で、出張費用がかかるのかしら?確かに、下見して`こういう場所なんだ´と知っておく方が安心だね。緊張感が違う。雪村は義母(余 貴美子)と打ち解け、今後は頼れるようになる。(ゲスト出演者が豪華だわ)`弱井´という名前に驚いた。作品内容に沿ってのことだろうが、ジョークみたい。土屋 太鳳の目が大きい!それと、こんなに体格よかったか?特に夏帆(かほ)の演技が巧かったと思う。パニック症の役…簡単ではない。
2024年09月13日
弱井も通う人気ラーメン店の雇われ店長・玄は、過労で心身クタクタ。さらに、意地の悪い本部長から嫌味や無理難題を言われる。その結果、酷いうつ状態に。寝込んでしまう。早乙女メンタルクリニックに行くが、ぱぱっと通り一遍の診察。(先週の女医といい、ここに行ったらダメ)弱井は、玄を見かけなくなった理由を知る。従業員「うつと診断されたそうです」「なにせうちの会社、ノルマがハンパなくて。店長がうつになるの、これで四人目なんです」なにー?!とんでもないブラック企業じゃないか。異常だよ。どんよりしていた玄が、異様に陽気になる。服装もおかしい。常軌を逸した振舞いは、迷惑なほど。同居する妹が弱井に相談すると「双極症の可能性が高いと思います」元気いっぱいの躁(そう)状態と、気分がずんと沈むうつ状態を繰り返す、脳の病気。「この病気の難しいところは、患者さんはうつ状態で苦しい時に病院に行くので、うつ病と診断され抗うつ剤が処方されてしまい、その薬がきっかけで急激に躁状態になる場合があるんです」あらら・・・それは困る。薬、怖いな。弱井のネクタイ、白熊柄でかわいい(笑)「非常に診断が難しい病気で、正しく診断されるまで8年かかるともいわれています」えーっ!長い!「自分が病気じゃないと思っている人を精神科に連れてくるのは、難しいと思います」…そうだね。「このまま躁状態が続くと人とのつながりを失い、急激にうつに転じたり、また躁とうつの混合状態に入る場合があります。そうなると、自殺の危険性が高まります」言動が迷惑だから人が離れるね。躁とうつの混合!メチャクチャだ。で、猛烈に落ち込んでしまうのか。苦労してきた兄妹。玄は妹のために頑張ってきた。「なのに、すっかり人が変わってしまって」別人だものね、本当に。「何かあったら、すぐにご連絡ください」本当にこんなこと言う医者、いないでしょう。家を出た玄を妹・弱井が探し当て、無事に保護。玄が慕う柔道の師匠が玄を説得し、病院に連れていく。「双極症Ⅰ型の可能性が高いです」で医療保護入院。玄は恵まれている。心から心配してくれる人…妹・師匠・弱井がいる。そして、弱井の仕事仲間が力を貸してくれる。羨ましい。雨宮「玄さんの病気を知った上で楓さんと一緒になる人なら、何があっても二人で乗り越えていけると思います」それは・・・お気楽というか、きれいごとだな。相手家族の考えは?反対される可能性も十分ある。弱井先生のネクタイ、今度はパン柄。おもしろい。「この病と共に生きていくという覚悟が」「一生治らないんですか?」「薬をのみ続ければ、糖尿病や高血圧のように共存できる病です」こう言われた方はショックだよね・・・治らない/共存 という言葉が衝撃。重くのしかかる。玄は、ダイニングルームで男性に声をかけられる。彼は自分も双極性障害だと言い「焦らずにね」と優しく助言をくれる。それに対し玄は「まあ、ああなったわけじゃないし」フワフワと一人踊っている女性患者を指さし、軽く笑う。すると、男性の表情が変わり「そっか…君はまだ病気を受け入れられないんだ。だってここの人たちを見下してるでしょう?自分もここの人たちと同じ仲間だって、認められないんだねぇ」そう言って立ち去る。えっ、いや、でも、玄がそう思うのもわかるな。女性を小ばかしたのは良くないにしても`彼女と自分とは違う´と思うことは、正直言って腑に落ちる。だが男性は、入院三回・長く精神疾患である者として「ここにいる患者たちの間に、上下はない」という信念が芽生えたのだろう。「事実、同じ病棟に入院している」と。なんと言うか…悟りを開いた人という感じ。退院した玄は、精神保健福祉士から、生活訓練施設に通うことを勧められ、従う。(私も通いたい)そこの利用者から、勤めていたラーメン店をほめられ嬉しくなる。気分が高揚しスープ作りに没頭、妹が戸惑う。うーん、ラーメンがおいしい と言ってきた人に悪気はなく、普通の会話だ。でも、双極症で早く仕事復帰したい玄には刺激が強く、躁状態を招くってことか。妹の付き添いなしでクリニックにやって来た玄。「あいつを巻き込むわけにはいかないんです。あとは一人でやれます」そんな玄に弱井が、柔道の創始者・嘉納 治五郎の言葉を投げかける。「彼の言葉に`自他共栄´の精神がありますね。人を頼ることができるのも、強さではないでしょうか」「僕たちは、玄さんと一緒に病と闘うチームなんですよ」優しい!こんな医師と出会いたい。(無理)玄に解雇通知が届く。ショックを受け、師匠を訪ねる。逆境にめげず頑張ってきたが、もう・・・と苦しい胸の内を明かす。師匠は静かに、彼を力づける。「ずっと負けたくないと思ってきたけど、`頑張らない闘い方´もあるのかなって」「それが、今の俺の闘い方なんだって」病気を受け入れ、サポートされることに納得する。これは、ずっと一人で奮闘してきた人だからこその言葉。会社に労災申請したいところだが、弁護士費用など必要だし、精神的にまた大変だ。熱心に働いて会社に貢献し、部下からも慕われている そんな人物が心身ともに壊されてお払い箱にされるなんて、酷すぎる話だ。仕事熱心なのはいいが、度が過ぎると取り返しのつかないことになる。恐ろしいよ。後悔しても遅いのだから。医療保護入院・精神保健福祉士・生活訓練施設 どれも初めて聞いた言葉。小林 薫、さすがの貫禄ね。(年とったな)自分も双極性障害だ と玄に声をかけてきた男性・・・元 大企業の管理職だとも言っていた。彼のこれまでの話、聞きたいわ。長文を読んでくださり、どうもありがとうございました。
2024年09月10日
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