早稲田大学ビジネススクール教授  平野雅章の 「情報投資をペイさせる」

早稲田大学ビジネススクール教授 平野雅章の 「情報投資をペイさせる」

2005.10.09
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カテゴリ: 情報投資
経済産業省「IT経営応援隊」事業の一環として2005年4月に公表された『IT経営百選』のデータを分析してみると、IT 支出と経営成果との関係について驚くべき事実が明らかになりました。

*『IT経営百選』は、http://www.itouentai.jp/hyakusen/index.html で見られます。



2.方法

2.3.IT 支出

『IT 経営百選』には、直接人件費を含む IT 支出3年分の数字が含まれている。IT 支出は当然に企業規模と関連していると考えられるので、各社について「IT 支出/売上高」「IT 支出/従業員数」を計算する。

2.4.組織 IQ



「組織 IQ」のフレイムワークは、H. Mendelson と J. Ziegler によって 1990年代後半に開発され(Mendelson and Ziegler (1999))、「外部情報感度(EIA)」「内部知識共有(IKD)」「効果的な意思決定機構(EDA)」「組織フォウカス(OF)」「継続的改善(CI)」の5次元を持つ。Mendelson と Ziegler によれば、組織 IQ スコアと経営成果は正の相関があり、産業クロック(例えば、ビジネスサイクル)が速くなればこの相関はより強くなるという。幾つかのヴァージョンが存在して、いずれのヴァージョンも最初の4次元は同じで、5次元目が入れ替わっている。しかし、このフレイムワークがもたらす結果は強力であり、多くの研究やプロジェクトで用いられている。例えば、経済産業研究所の「国際競争力研究会」でも採用され、日本企業の国際競争力の計測に効果を上げた(経済産業研究所(2001))。

『IT 経営百選』のサンプル企業は、優良中小企業であることから、重要な意思決定は社長が直接行っていて、また戦略や事業領域等についてもフォウカスされていると考えられる。したがって、EDA や OF については皆高スコアとなり、企業間の差別化は難しいと思われる。そこで、本稿では、EIA、IKD、CI の3次元について計測する。

組織特性に関するデイタは非構造的な記述(テキスト)であるので、上記3次元について「テキスト分析」を行うこととした。すなわち、テキスト中に現れる以下の表現をマニュアルで数えて、素スコアとする。
*外部情報感度(EIA):顧客、得意先、ユーザー、お客様、会員、組合員、取引先、苦情、クレイム
*内部知識共有(IKD):共有、公開、開示、統合、リアル(タイム)
*継続的改善(CI):業界一(初)、日本一(初)、世界一(初)、チーム、資格





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最終更新日  2005.10.10 01:34:19


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