徒然日記

2006.10.02
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テーマ: 競馬全般(8062)
カテゴリ: 競馬
歴史の1ページを刻むと信じていた今年の凱旋門賞。


信じていた者が苦しそうにもがく姿を観る事になるとは
レースの直前まで全くといって良いぐらいに思いもしなかった。
いつも以上にレース前で落ち着いた雰囲気を見せたディープインパクトは
その立ち居振る舞いでも世界最強を感じさせてくれた。
その時点で『史上に残るような圧勝をするのでは?』と考えていた自分を
呑気で世間知らずと言われても否定できない。
それぐらいに信じ切っていた。


途中、少し窮屈に進路変更しながら最後の直線に備えて外へ持ち出す。
レース前に相当数のパターンをシミュレーションしたはずの武豊にとって
おそらく想定外な場面は道中に全く無かったと思う。

日本ではしばしば早すぎるロングスパートでも能力の差で押し切ったけど
それはさすがに世界最高峰のレースでは通用しないと危惧していた。
でも、そんな心配を他所にディープは淡々と最後の直線を迎えた。
ライバル馬にムチが入り、騎手が手綱を扱いてスパートを図る中で
ディープ一頭は騎手の指示を待ちながら悠然と四肢を伸ばしていた。

『勝った!』と思った。
かなりの数の日本人ファンがそう思ったに違いない。
おそらく鞍上の武豊も、ディープを良く知る関係者もそう思ったはず。

決して力尽きてズルズル後退するわけではないけれど
ガス欠寸前でありながらも勢いだけでフルスロットルで走る車みたいに
次の瞬間にピタリと止まってしまいそうな恐怖さえ感じた。
ライバルと目された強豪2頭にはキッチリ先着を果たしたけれど
伏兵とも呼べる2頭の馬に、生涯初めて差されて負けた。

後ろから来た馬に抜かれるシーンは、余りにもショックな光景だった。
ワールドカップ初戦で日本代表がたった10分で3点取られた時と
似たような空虚を感じて、しばらくは声も出ず画面を凝視するだけだった。

敗れたからにはもちろん敗因はあると思う。
勝った馬は正々堂々と決まったルールの中で同じコースを走ったのだから
昨日の時点ではディープより強かったのだということだろう。
それはやっぱり素直に認めるしかないと思う。

精一杯走ったディープと彼を支える関係者にはご苦労様と言いたい。
きっと今すぐに今後のことを考えるのは難しいと思うし
今はただ、無事に日本に帰国することを最優先してほしいと思う。

でも、歴史的な敗戦から24時間経った今となっては
やっぱりディープに必ずや雪辱を果たして欲しいという気持ちが強い。
今回のライバルを日本に招いてジャパンカップで勝つのではなく
「ヨーロッパの馬以外は勝てない」と言われる凱旋門賞で
日本競馬の積年の夢を果たして欲しいと願ってしまう。

そういう意味で、この敗戦も夢が叶うまでの1ページであり
まだまだ自分たちはディープが綴る夢物語の途中に居られると信じたい。
そして今日の時点では、やっぱり「夢をありがとう」と言いたいと思う。





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最終更新日  2006.10.03 00:53:45
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