おせんの江戸日誌
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痩せた外見からは想像も出来ない大食いの色黒兄、その名は棟玄坂八平太、トウゲンザカ・ヤヘイタです。意外と小食の福耳弟のほうは吉之助、キチノスケ。棟玄坂とはまたものものしい姓ですが、姓があるのですからこのふたりはやっぱり百姓ではなさそうです・・・「兄さん、あすは薬を売りに?」「フム、行かねばなるまい。 殿も吉報をお待ちであろうからな」なんとこのふたり、武家の者で主持ちのようです。主人はどこの旗本なのか?あるいはどこの大名なのか?そしてふたりの主人である殿が心待ちにしている吉報とは?それはいずれあきらかになってゆくとは思いますが . . .さてこの八平太ですが、見た目は貧相でも実は知る人ぞ知る、知らない人はまったく知らないという木澤一刀流という流派のまぎれもない名手なのです。そんな八平太が武芸の心得の無い商家のお妾さん風情に腕をつかまれたぐらいであたふたし、引きずり込まれるままになったのは不思議なことです。そして一方の弟の吉之助はといえば、体つきを見ても分かるように武術のたぐいは、もちろん大の苦手で才能と得意なものは他にちゃんとありました。・・・・・・・惚れ薬(十四)二日め ランキング参加しております。もしよろしければ 上記のバナーをクリックしての応援をお願いします。初めての方はこちらが第一話めとなっております。途切れることなく続けてご覧になれます。
2010年10月26日
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