うたのおけいこ 短歌の領分

うたのおけいこ 短歌の領分

2015.01.05
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(・・・なお、合わせて歌った「東京VICTORY」はもちろん最高で、文句のつけようがないゴキゲンな快作。いかにも桑田らしく、テキトーに書きなぐったような気楽な歌詞も、面倒くささがなくて快適

■ ピースとハイライト 歌詞・動画

 炎上騒ぎなんて聞いてまさかと思ったけれども、思い返せば1年半前のサザン復活、『ピースとハイライト』のリリース時にも歌詞についての違和感を覚え、拙文のブログにもやんわりとではあるが批判的な筆致で一筆書いた(下記リンク参照)。その時から、もしかするとこんな事態もあり得るかもな~と、薄々思わないでもなかった。
 圧倒的な国民の支持を背に、衆議院の3分の2以上の勢力を掌握している安倍政権の外交、安全保障・防衛、教育政策などへの批判を、「国営放送」の強力電波に乗せて全国津々浦々までお届けするとは、さすがに桑田さんいい度胸してるなあ、とかなんとか言うべきか?(笑)

 ただ、しょせんはポピュラー音楽・流行歌の歌詞にすぎないのも事実であり、「・・・まあまあ、みんなそんなに本気で聴いてるわけじゃないんだから、それほど目くじらを立てることでもないじゃん」といった「大人のセリフ」も喉まで出かかっているのだけれども、くだんの歌詞が右寄りか左寄りかと真っ向から問われれば、間違いなく左傾的であると答えざるを得ないだろう。「中国・韓国の主張寄り」であることも否定できない。これについては保守派の国民の一人として全く擁護できないところだ。「反日」とまで言い切るのは少し大げさじゃないかとも思うが、歌詞をまともに熟読してみれば、そう言われても仕方がない面もある。オコチャマな「脳内お花畑」の空想的平和論そのもので、歌詞にも出てくる通り、まさしく「絵空事、お伽噺」である。

 ・・・それにしても、この歌詞は明らかにジョン・レノンの44年も前(1971)の大ヒット曲『イマジン』あたりのパクリだからね~。「愛と平和(ラヴ&ピース)」といえば聞こえはいいけれども、夢想的な共産主義革命思想そのものだよね。ロック・ミュージシャンやファンにとっては神に近い存在のジョンが過激に左巻きになった時期の、若気の至りの産物だよね。
 かくいう私だって、20代半ばぐらいまではけっこう左翼的な思想を自分の中で飼い慣らしていた。思い出しても気恥ずかしいが、まぎれもなく事実である。しかし、当時はとりわけ戦闘的な論調だった産経新聞を読み始めて「転向」し、彷徨えるわが魂は救済された。
 「そういう『時代の空気』だったし、しょうがなかったんです。当時はほかに真面目にモノを考える道筋が見つからなかったんです」と、ひと言言いわけをしておきたい。当時、世界最高の知識人と喧伝されていた実存主義哲学者ジャン・ポール・サルトルも、旗幟鮮明に共産主義に走っていた(・・・ただ、今ではサルトルなんて大したことなかったと思う。保守派の実存哲学者マルティン・ハイデガーのおフランス的換骨奪胎・パクリに過ぎなかった)。

powertothepeople.jpg

 人間誰しも、生きていれば間違いも失敗もやらかすもんね。特に男の場合は、何かと調子に乗っちゃったり勇み足で大失敗なんてこともままあることだよね。だが、失敗から真摯に学んで、きっちり反省すればいいんだと思うよ。
 ちなみに、レノンはその後、アルバム『マインド・ゲームス』で事実上の「政治闘争敗北宣言」をして、「スターティング・オーヴァー」や「スタンド・バイ・ミー」「ウーマン」など身辺雑記的なモチーフの名曲で鮮やかに復帰するまで、しばらくは「主夫業」にいそしみつつ謹慎・蟄居していて、ほぼ音なしの構えだった。共産主義の「理想」は捨てて、イギリス・ヨーロッパ土着で根強い勢力を誇るドルイド教(ケルト教)に傾倒した時期もあったな(・・・このあたりは詳しく語ると長くなるので割愛するが)。
 いずれにしても、これは1970年代から80年頃の話だよ。桑田さんの(政治や社会状況などに関する)見方・感覚が相当古いことも如実に露呈しちゃってるね。まあ、いつまでも若いように見えても、もうけっこうお歳だからね~。

 彼らのデビューから30有余年、ず~っとサザンを聴き続け、カラオケなどで歌い続けてきた一人のファンから見れば、今回のごとき事態は残念のひと言に尽きる。思えば天才的音楽プロデューサー・アレンジャー小林武史と組んだ時期のアルバム『世に万葉の花が咲くなり』の前後あたりでは、最尖端の商業J-POPにそこはかとなく日本の伝統文化的な情緒・感性を持ちこみ、奥さんの原由子がボーカルを取って代表作の一つとなったバラードの名曲「花咲く旅路」をはじめとする諸作品なんか、本当に素晴らしかった。どちらかと言えば政治・文化的にはやや「保守的・右寄り」とさえ見えていたんだけどね。


 そういえば、その盟友・小林武史も、今や口を開けば左翼の闘士みたいなことを口走るようになっちまったね。・・・山本太郎かよっ^^; 小林の名を冠したFMラジオの番組なんか、最近は毎週政治アジテーション演説みたいになってて、寝る前の晩酌の味が不味くなるよ(笑) しかし、私の知る限り、彼が作ったり関わった作品からは、そうした政治的メッセージ臭は皆無といえるほど感じられず、決してシッポを掴ませることはない。この点はさすがにプロだと思うし、彼の作品そのものに限っては、一貫して大ファンである。

 桑田さんにとっても、作品に対するこういう本格的な批判は初めてじゃないかな? 若くして驚異的な大成功を収め、無敵のJ-POP王道を驀進し続けてきたので、多少勘違いしちゃったんだろうね。まあ、長らくあの大御所的なポジションにいて、多かれ少なかれ裸の王様にならない方が不思議だとも思える。その意味では、今回の炎上はちょっとしたいいお灸になったんじゃないかな。

 マスメディアや芸能界の一部には、しつこい左翼思想の残存勢力が今も蟠踞し蠢動し続けていることは、いまやネット言説・世論によって白日のもとに晒され続けている。そんな連中に染められて、いつの間にか桑田さんも大きく左方向に舵を切ったのだろうか? そうでもないんじゃないかと私は見ているけどね。
 おそらく、政治のことなんかさほど興味もなく、ましてや緊迫する東アジア国際情勢の勉強などしておらず、取り巻きの連中の言うことを鵜呑みにしているだけなのだろうと、今回はほぼ「初犯」でもあり、好意的に解釈したい。

 天才的な音楽センスを持つ桑田さんだけれども、政治的メッセージなんて誰も期待してないし、全然似合わないよ。骨の髄まで湘南ボーイの無思想・無節操な軟派体質のエロオヤジで生涯を全うすればいいんじゃないだろうか。桑田さんの資質なら、愛だの恋だの失恋だの湘南の浜辺の風景だのエッチだのマンピーだの、たまには人生だの友情だのちょっとした抒情みたいなものを、シャレのめした歌詞で歌っていればいいのにね。

 ともかくも、今回やっちまったことはもうしょうがないとして、今後は国論を二分するような政治的な問題に関する言及などの「火遊び」はお控えになった方がいいんじゃないですかと、ファンとして衷心からお諫め申し上げたい。機を見るに敏な、目から鼻へ抜ける才人の桑田さんだから、すぐに反省して軌道修正を図ってくれるものと信じているが、もし万が一、こんな路線を今後も続けるようなら、及ばずながら私も肚をくくって、本格的な批判の論陣を張る所存でありんすよ。


■ チョビひげは、ヒトラーに扮して安倍首相を揶揄?
サザン桑田、突飛パフォーマンスに憶測飛ぶ

【J-CASTニュース 5日】

■ サザン、反日ソングをNHKにて。椎名林檎「NIPPON」との比較。
【小坪しんやブログ 2日】

■ サザン桑田佳祐が紅白歌合戦で歌った「ピースとハイライト」の歌詞の意味  【NEWSまとめもりー 1日】

■ サザン 5年ぶりの新曲歌詞で日本の歴史教育を批判
中韓との歩み寄りを求める

【見る前に跳べ踊れ 2013年7月6日】

■ 2013年6月30日の筆者ブログ記事
「サザン新曲 ピースとハイライト」を初めて聴く





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最終更新日  2015.01.10 11:39:50
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Re:サザン桑田、紅白「反日」パフォーマンスで新年早々炎上  やっちまったな~^^;(01/05)  
penchan929  さん
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします(*^_^*)


なんか、大変なコトになってたんですね~。
実は 年末年始バタバタで 全然知らなかったんです。

WOWWOW録画の年越しライブ&紅白をこれからやっと観れるので、今からドキドキです~(^_^;)

政治に疎い私でも「左」に関しては「何やねん!?コイツら…★」と思ってますから、あまり残念な方向に行かない事を祈るのみです~m(__)m

(2015.01.05 17:08:35)

Re:サザン桑田、紅白「反日」パフォーマンスで新年早々炎上  やっちまったな~^^;(01/05)  
新宿会計士  さん
あけましておめでとうございます。本年もパパさんのブログ、楽しみにしております^ ^

さて、桑田佳祐さんは当職もとても好きなミュージシャンで、長年にわたって多くの人から愛される曲を世に送り出し続けたことは尊敬に値します。しかし、優れたミュージシャンが、必ずしも優れた政治的知見を備えているというものではありません。

この場合、「晩節」を穢すという表現が正しいかわかりませんが、あまり桑田さんの過激な政治的主張を見聞したくはありません。これが、昔からの一人のファンとして、偽らざる感想です。

まぁ、桑田さんは昔から人間関係で色々やらかしてる人だからと言えば、それまでのことなのですが…(笑)
(2015.01.06 05:15:29)

あけましておめでとうございます(^^)  
くまんパパ  さん
penchan929さん、あけましておめでとうございます
ご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます
本年もよろしくお願い申し上げます

この記事へのアクセスは今も伸びてます。読者の皆さんもそれなりの関心をお持ちのようです。
・・・が、桑田さんの振る舞いや歌詞についてはいつもの通りで、ちょっとシャレのきつい奔放な言動にすぎませんし、気にしなければそれほど気にならない程度のものですね。・・・彼らしいといえば彼らしいですね。まあ、ご愛嬌といったところでしょうか^^;

ネットの一部では確かに騒いでいるようですが、紅白という、いわば「晴れの場」でやっちゃったので特に注目されてしまいましたが、人の噂も七十五日、それほど大したことにはならないと見ています。
彼なりに、尊敬するジョン・レノンばりの政治的・社会派の歌を歌ってみたかったのでしょうが、今の若い人たちの大勢の感覚・感情とはちょっとずれていたのは否めませんね^^;

しかしまあ、大丈夫でしょう。政治問題では不勉強だとしても、「地アタマ」と勘がいい彼のことですから、たぶん今回のことも毒舌めいたシャレで笑い飛ばして、速やかに軌道修正するに違いありません。

・・・私は、それよりも彼の闘病後の健康状態とか、そっちの方が気にかかっているのが本音ですが、問題の年越しコンサートでは4時間歌いっぱなしだったとかで、これも今のところ心配なさそうですね。

年季の入ったファンである私にとっても、サザンへの敬愛の念が、これぐらいのことで揺らぐことはありません(^^)
(2015.01.06 14:05:38)

あけましておめでとうございます(^^)  
くまんパパ  さん
新宿会計士さん、改めましてあけましておめでとうございます
ご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます
本年もよろしくお願い申し上げます

・・・全くおっしゃる通りと思います。
どこかの記事で読みましたが、桑田さんは癌で入院して闘病生活を送っているうちに、来し方行く末に思いを致したのでしょう、政治・社会的なテーマに目覚めたと伝えられております。

が、その「目覚めた」内容が、いかにも昔ながらのロック・ミュージシャンの定石通りの単純な「反体制コスモポリタン」的な左向きの方向だったみたいなんです。何とも困った現象ですね(笑)

古くから、世の中のいろんな分野で「功成り名遂げた大家」が晩年にすっかりボケて周囲を振り回して困らせるというのは、よく聞くところですが、桑田さんも下手するとその域に入りつつあるのかも知れません。

ただ、桑田さんの場合、お笑い芸人的な資質もあり、いわゆる「地アタマ」は相当いいと思われますし、直観も鋭く内省能力も十分ある人だと思いますので、遠からず軌道修正してくれると思いますけどね。

「晩節」というにはまだ少し早いかも知れませんが、全く同感です。変な政治的主張などは、少なくとも公の場では引っ込めて、明るく楽しいサザンでいてもらいたいものだと、切に願ってます。

2020年の東京オリンピックの開会式で、還暦を過ぎたサザンが「東京VICTORY」を声高らかに歌う姿を見たいと、マジで思っています(^^)
(2015.01.06 15:20:42)

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